ではお楽しみ下さい。
「よく来たな、バーン!」
火の国にある木ノ葉隠れの里が長──
その様子を見れば誰もが二人が旧知の友であると言うのがわかるであろう。
「よさんか兄者!誰が聞いているか分からぬのにバーンの名を大声で呼ぶな!・・・・すまんなミスト殿にバーン、兄者はお前達に久し振りに会えてテンションが上がっている様だ」
「大丈夫ですよ。嬉しいのは我々も同じですし、我等は本来追われる身。世界政府加盟国家である火の国の要人が庇ってくれているだけで有り難いくらいです」
ミストはそう本心を溢す。
こんな状況で自分達を迷わずに匿ってくれるこの里の気性は相変わらずだなと感じられ嬉しく思う。
世界政府が全てであると教えられ、バーンに拾われてから見える世界がガラリと変わったなぁーとミストが一人ポカポカしていると
「アッハハハ!ミストと
お前も世界政府の要人だろうがと
「これが若さか、余もこういう風にはっちゃけておれば・・・」
「・・・はっちゃけるのはありだが、兄者を手本とするのは辞めておけバーン。お前の様な智慧者が兄者の様な馬鹿を真似れる訳が無いしな」
一連のやり取りを見ながらミストは相変わらずだなぁと恵美を浮かべる。
二人がまだちっさいガキだった頃からずっーと続いているその懐かしき温まる光景を眺めながら人数分の茶を用意し、用意したそれを3人に手渡して自分の分を口に運ぶ。
ここの茶葉は相変わらず美味しいなぁと微笑みながら、全員がそれを飲み終えた後に先程
「一応聞くが・・・それは本気で言っておるのか?ミスト」
そう問われた元
「えぇ、貴方達が知りたがっている情報や物等私個人が出来る限りの物全てを差し上げます。その代わりバーン様と私に、無理ならばバーン様だけに
これを受けて
「お前は馬鹿だ」
と暴言を吐いた。
「え!酷いですよ、いきなり!」
「対価など我々が貴様等に求めると思うか?貴様等を庇うと決めたの確かに兄者だが、反対した者など誰もおらん・・・そもそもこの国と里はお主等に返し切れない多大な恩がある」
そう言って頭を掻きながら面倒くさそうな顔でミストを見る
「特に俺達兄弟はガキの頃から貴方達と仲良くさせてもらっただけでなく
木ノ葉崩しとは十年程前に
マダラや
最終的に
その後バーンは自らの伝手や財力によって火の国と木の葉の里を援助し、自らも復興に協力した。
その結果バーンは元々火の国の要人達と友好関係だったのが、英雄的存在となった。
「あれは
「切っ掛けはな」
そう
ミストとて離脱したとは言え別格な仮面のエージェントの中でも更に凄腕の実力者だったと自他ともに認められる程にあらゆる面で優秀な成績を残していた。
最強種ロギアの悪魔の実を今からの先代五老星達より直々に賜った事がその証明と言えるだろう。
・・・流石に当時の五老星達から直接貰った悪魔の実だとはバーンにすら話していない。
『道具に余計な感情は不要。我等にとっての神であり、絶対なる所有者である世界政府に己が全てを』
そう言って自らの全てを世界政府に捧げて来た。
(流石に貞操は守り通し・・・いや求められたら嬉々として捧げていたであろう自分に嫌気が差します)
そうポーカーフェイスを貫きながらミストは何処まで情報を出すべきか思考する。
・・・今は偉大なる大魔王様をお守りする影。
それこそが我が存在意義───
『お前は余に仕える天命を持って生まれて来た』
(───ッ!?)
「どうした?ミスト」
どうやら顔に出してしまった様だとミストは深呼吸を一回して思考をクリアにする。
「・・・・いえ、何でもありません。世界政府に裏切られ、処刑されかけていた事を思い出してしまって」
「・・・そうか。茶でもどうだ?」
どうやら信じてくれた様だとミストは内心安堵する。
(今のはバーン様の声。・・・しかし私はそんな事を言われた事は無い。私がバーン様についていったのは天竜人の見世物になりかけていた時に助けて貰ったからだ)
「精神を安定させる効果のある薬草を少量入れておいたので少し楽になる・・・大丈夫か?ミスト」
言われてみれば確かに気分が楽になった気がする。
(そう言えば今の“ミスト”って名前はバーン様が名付けてくださった名だ。能力が霧人間だって事で下さったっけ。・・・そう言えばあの時何と無く懐かしい物を思い出していそうな目をしてたな、あの時バーン様)
そこまで考えてミストは気持ちを切り替える為に茶を一気飲みし、気分をリラックスさせる。
そしてどの様に話を進めるべきか・・・そう思案する。
(さて、どう転がしましょうか?・・・下手に話しすぎた場合火の国を巻き込みそうな話題がズラリと。ここは──)
「マダラが
思考した結果ミストは相手からボロを出させる事にした。
本当に感情が無く道具だった自分ならばポーカーフェイスだろうとボロは出さないだろうが、今の自分はバーンに人にして貰った今だとボロを出しかねない。
────ならば本題を相手に出させれば良い。
「あぁ、更にマダラの奴は
(計画通り!)
そう内心笑みを────
「お前の計画通りだろうなミスト」
「!」
バレってーら。
「お前の立場的に自分から話題を出せない事は承知済みだ」
そう言われミストは頬を膨らませて抗議するも
「
本当コイツ有能だなぁーと師匠気取りで腕組みをするミスト。
色々教え、知識を与えたのはミストとバーンで、特にミストが
そこまで内心ウッキウキなのを隠しながらコホンと咳払いをし、ミストは話を始める。
「
それを聞き
「──ではあの噂は
そう切り出す。
それを受けミストは何かを決意した表情を浮かべ、
「大して特殊でも無い悪魔の実の能力者が海軍、海賊、世界政府加盟国、非加盟国問わず
そこまで話し、息を整える。
あの時の自分は世界政府が命じればどんな存在だろうと殺すべきゴミへとなり果てる。
昨日優しくしてくれた老人、気の良い若者、老いても尚紳士的な御仁、仲の良い夫婦・・・・全て殺した、唯一の例外なく全てを殺した。
唯一の救いは子供や妊婦を手に掛けていない事だが、命じられればなんの躊躇も無く殺していただろう。
・・・・そもそも躊躇すら抱かなかっただろうと変な確信があるのが気持ち悪かった。只々気持ち悪い。
それ等感情を息と共に吐き出しながら気分を切り替える。
昔は昔、今は今だ。
フリーならば敵として殺されたであろうが、そもそもバーンに拾われなかったら良くて天竜人の性玩具。
悪くて孕んだ子供ごと銃で撃ち抜かれるか、薬で殺される。
・・・更に言えば抱くのは人や魚人ですら無かった可能性すらあるのだから世も末だ。
(今我が全ては大魔王バーン様に捧げている・・・それ以外の誰にも
確固たる意志を持ち話を続けるミスト。
「それを成すのは白髪に白い仮面を付けた白き死神は確かに当時の私です・・・ここまで話せば分かると思いますが、私は
ここまで話し、ミストは
────世界政府を敵に回す覚悟はあるかと。
「ならばお話しましょう。
彼が起こした木の葉崩しの最終局面でよりによって白ひげとロジャーやバーン、
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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以下蛇足。
Q.
ミストってもしかして転生者?
A.
作者が知りたい。ライブ感で書いているからまだ未定。
・ミスト
全てにおいて有能な
原作時でも伝説として世界政府関係者、海賊等立ち場に関わらず知らぬ者はいない程の生きる伝説であり、正体不明な怪物として恐れられている。
尚能力を見た者=死だったので能力者であると知っているのは歴代の五老星と世界の王であるイムのみで、原作時を越えても自ら明かした者達以外正体を掴めた者は居ない。
・・・居たとしても霧と共に忽然と一人か一団体が行方知れずになるだけだが。
・ミストの本名は?
そんなもの無い。
世界政府所属時はそのまま白と呼ばれていた。