大魔王さんONE PIECE入り   作:ミッチェール

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大魔王の影は爆弾を投下し、旧友と酒盛りする。

「ならばお話しましょう。動物(ゾオン)系幻獣種ジュウジュウの実モデルダイダラボッチはお察しの通り世界を騙す為の仮の名であります──正式名称は動物(ゾオン)系幻獣種ヒトヒトの実モデル六道仙人(りくどうせんにん)です」

 そうミストは動物(ゾオン)系幻獣種ジュウジュウの実モデルダイダラボッチ()()()()()()()果実の真の名を扉間(とびらま)に話した。

動物(ゾオン)系幻獣種ヒトヒトの実モデル六道仙人(りくどうせんにん)か・・・」

 扉間(とびらま)はその悪魔の実の正式名称を復唱し、その内容を咀嚼する。

 思考を回転させながら嘗てマダラが言い放った言葉を思い出していた。

『俺は世界の果てを見据える事が出来たぞ、柱間(はしらま)よ。・・・この世界は本当に下さない。現実は辛く、クソだ。────だが、この世界とは別の世界で俺は救済を見た!俺はこの悪魔の、いや!神の力を持って無限月読(むげんつくよみ)を実現させ、永遠に終わる事の無い!全ての対象者個々人の願望を反映した「その者にとって最も都合のいい世界」を、救いある新時代を作り上げてくれる!

────邪魔をするなら貴様だろうと容赦せぬぞぉ、柱間(はしらま)ァ!

 マダラは鬼舞辻無惨(きぶつ じむざん)が倒れのにも関わらず、消える事無く火の国、ひいては世界政府・・・いや、()()()()()()()()千手柱間(せんじゅ はしらま)にそう告げた。

(奴が言っていた世界の果てとは?別の世界とは?分からない事だらけだが────分かっている事は一つだけある)

六道仙人(りくどうせんにん)とはジョイボーイと共に語り継がれているあの伝説の仙人か?ミストよ」

 そう扉間(とびらま)はミストに問いかける。

 それを受けミストは首を縦に振り、肯定した。

「はい、未来を見据えジョイボーイとその仲間の命を救ったと言われる仙人です・・・悪魔の実の名もこの六道仙人(りくどうせんにん)の名称を元に付けられました」

 そこまで話し、自らと扉間(とびらま)の茶碗に茶を注いだ。

 それを一口飲み、ミストは少しこまってそうな声で扉間(とびらま)に話しかけた。

「やはり貴方も光月(こうづき)家の血を引いていると言う訳ですか・・・正確には分家と言ったところでしょうね?」

 その問い掛けを受け扉間(とびらま)は目を見開き、持っていた茶碗を置き、ミストを睨みつける。

「おぉ、怖い怖い。貴方達千手(せんじゅ)家は分家とは言え光月(こうづき)家の血を引いているのでしょう?・・・それなのに火の国を収めていないのは大方世界政府を警戒して、別の家がこの火の国を統治しているのでしょうね」

 ここで言葉を区切り、ミストは茶碗を口に当て、その中身を飲み干す。

 そのミストの余裕な態度を見て扉間(とびらま)は冷や汗を掻きながら茶を飲み、気分を落ち着かせる。

「フッ、そこまで知っているならば“歴史の本文(ポーネグリフ)”に文字を掘ったのが光月(こうづき)家であると知っていると言う事か?」

「・・・え?」

「・・・・・・」

 ミストは思わず固まり、冷汗をダラダラと掻く。

 それを見て扉間(とびらま)は深くため息を吐き、ミストは肩をビックと動かしてしまう。

 それを見て扉間(とびらま)はあくどい笑みを浮かべ、ミストは更に肩を震わせる。

 ミストが噂に聞く正体不明の化け物──『白死神』であった事は素直に驚いていた。

 更に扉間(とびらま)の直感が、ミストが世界政府所属時に光月(こうづき)家について探りを入れろと命じられていれば恐らく()()()()()()の地下深くに眠る古代兵器『プルトン』諸共全て世界政府の手中に納まり、もう二度と新たな解放の戦士、新たな希望───ジョイボーイの再来は叶わなかっただろう。

 今は目の前で動揺している、当時の面影が無かったとしても嘗てはありとあらゆる存在から恐れられた元名無しの死神。

 今でも優秀で有能なエージェントだ。

 光月(こうづき)家について調べたのも個人的興味からだろうし、つくづく運があるなぁと扉間(とびらま)はクククと妖しくミストを見据えながら嗤う。

 ミストはガタガタ震えながら自分に命を狙われてきたターゲット達の恐怖を今更ながら真に理解し、誤魔化す為に口笛を吹こうとして失敗する。

「・・・ミスト」

 扉間(とびらま)に話しかけられ更に動揺するミスト。

「も、ももも勿論知っていましたよー」

 どう見ても嘘である。

「ミストよ、出せる情報。俺に洗い浚い例外なく全て吐け!」

「ひ、ヒャイ!」

────────────────────────

「────」

 いきなり重大な事をぶちゃけられまくり絶句するしか無いバーン。

 千手(せんじゅ)家は光月(こうづき)家の分家で“歴史の本文(ポーネグリフ)”を読む事が出来る。

 千手(せんじゅ)家は光月(こうづき)家と一緒で“歴史の本文(ポーネグリフ)”の掘り方及び加工方法を知っている。

 千手(せんじゅ)家はごく限られた天竜人達の中でも更に上澄みのみが知っている解放の戦士──太陽神ニカの再来を待ち続けてきた一族である事。

「更に言えば解放の戦士にして太陽神ニカの正体は動物(ゾオン)系幻獣種ヒトヒトの実モデルニカの能力()を覚醒させた能力者で、今の所ジョイボーイ以外確認されておらず・・・・後ヒトヒトの実モデルニカは表向きはゴムゴムの実と呼称されています」

 全員が黙っているのを続きを促しているのだと勘違いしたミストは更に爆弾を投下する。

「私が世界政府に切り捨てられた原因は動物(ゾオン)系幻獣種ヒトヒトの実モデルニカをトキトキの実の能力者と思わしき女性に奪われ、更に空の玉座の秘密を知ってしまったからです」

 もうどうして良いか分からずフリーズするしか無い3人。

 因みに火の国と木の葉隠れの里に隠れ潜んでいた“CP”(サイファーポール)エージェント達はCIPHERPOLE“Aegis”(サイファーポール"イージス")0も含めて全て例外なくミストが始末しており、死体処理も万全で絶対にバレないと言う。

 更に人祓いも完璧に済ませており、更に食事の準備も頼んであると言う。

(((・・・・・この女優秀過ぎる。味方で良かったなぁ)))

 男性陣の心が一致した瞬間であった。

「────空の玉座には本来座られる筈の無い椅子に座る世界の王が存在していると言う訳です。あ、そうそう当時の五老星の爺共は“イム様”と読んでいました」

 まぁ、だから何だと言うんでしょうかねぇ?と言うミストを尻目に男性陣はミストを敵に回す事は避けようと心に誓いあったそうだが、それは別の話。

閑話休題

 ともあれ情報交換は終わり、食事も済ませ各々用意された自室へ移動し睡眠準備を済ませ就寝する。

 ────そこへ。

「・・・まさか見張りが居ないとはな」 

 そう呟きながら“CP”(サイファーポール)0のエージェントは静かに微笑んだ。

 彼の任務は動物(ゾオン)系幻獣種ジュウシュウの実モデルダイダラボッチ──動物(ゾオン)系幻獣種ヒトヒトの実モデル六道仙人(りくどうせんにん)の回収及びモリモリの実の能力者千手柱間(せんじゅ はしらま)を始末する事。

(本当に簡単な任務だ。これなら楽に────)

 ここで彼の思考は途切れる。

 理由は木々と霧に身体を貫かれ跡形もなく消えて無くなったからだ。

「今のエージェントは殺して良かったのかの?ミストよ」

 そう何事もなかったかの様に柱間(はしらま)はミストに語りかけ、ミストは首を縦に振り、肯定を示す。

「コイツはズブの素人ですね~。気配を隠すのは下手、殺気を隠すのも下手、暗殺者の癖に口数が多い・・・十中八九捨て駒でしょうね、今のを含めて私が始末したエージェント全て」

 そこで何時の間にか持っていた煙草に火を付け、それを口に運び一息吸う。

 それを吐き出しながら、

「天下の“CP”(サイファーポール)0も堕ちたものね・・・馬鹿らしい」

 そう言葉を発し、言葉を続けた。

「まぁ、恐らく目的は達成されていますが現状維持で良いでしょう」

 その呟きを受け柱間(はしらま)は眉を潜める。

「大丈夫なのか?目的を達成したのならばそうゆったり出来んと思うが・・・」

 その問いにミストは笑みを浮かべながら。

「恐らく我々が想定している物を世界政府は求めていません。まぁ、あるとすれば────」

 そうとある事をミストは柱間(はしらま)に告げる。

「そうなのか・・・で、この後どうするのだ?」

「そうですね、一杯どうです?」

「おぉ、良いな!」

 そう言って二人は酒を取りに酒蔵へと向かった。────────────────────────

 ところ変わって聖地にある天竜人が頂点達が住まう城。

 ──パンゲア城内「権力の間」にて。

「・・・成る程、報告ご苦労」

 五老星の一人はそう言って火の国、木の葉隠れの里から帰還したエージェントに労いの言葉を掛けて下げさせた。

「やはり囮は全て全滅か。・・・全く衰えておらん様だなかの『白死神』は」

 そう言って五老星の一人は自嘲気味に笑う。

 彼女は記録によれば動物(ゾオン)系幻獣種ヒトヒトの実モデルニカを手に入れる寸前で無能な同僚達の横槍が入り、そこをトキトキの実の能力者と思われし人物にモデルニカを奪われてしまったと在る。

 尚も邪魔をする無能な同僚達6名を纏めて処理し、速やかに奪取せんと移動するも後一歩と言ったタイミングで未来に逃げられた様だった。

「・・・更にその無能な同僚の仲間に偽情報を掴まされ、その結果跪いている当時の五老星と空の玉座に座って居られるイム様を見てしまった訳だ」

「当時世界政府絶対視していた彼女にとって到底受け入れ難い事だっただろう・・・更に無能で愚かな同僚が天竜人達に彼女──ミストに何をやっても良いと言ったのが最後」

 ここまで喋った後「権力の間」は数秒の沈黙が流れた。

「イム様も彼女の今までの功績を称え、オペオペの実の不老手術を持って我等と同等の権力を与えようとしていらっしゃった矢先の事だったな・・・・本当に“無能”と言う言葉がよく似合う者達だ」

 そう言って五老星の一人は今回ミストに消された者達の顔写真を纏め、イム直々の給仕に渡す。

「今回囮として消費したゴミ共はその時問題を起こした無能で愚かなゴミクズ共と血縁関係にあった上、同様な性格だったからこそイム様は纏めて始末する事を選んだのだろうな」

「イム様のお考えには全面的に肯定する他あるまい・・・名を与え、新たな友になれるかもしれなかった彼女を追いやった存在などとてもでは無いが生かしておけるものか」

 そう愚痴を一通り履き終えた後、職務を全うする五老星達なのであった。




 ここまで読んでいただきありがとうございました。
────────────────────────
 以下蛇足。
 Q.
 ミスト&大魔王さんの強さ。
 A.
 ミストは覇王色の覇気を纏えるようになったダグラス・バレットがガシャガシャの実では無くキリキリの実を食べ、更に最大輪・六王銃をぶっ放して来るみたいな感じ。
 大魔王さんは『ビッグ・マム』みたいなニンゲン5歳族的フィジカルに全盛期カイドウや全盛期『白ひげ』並の全色覇気の熟練度で更に六王銃を使ってくるみたいな感じ。
 尚二人には後に波紋(はもん)法と鬼滅の刃の日の呼吸(始まりの呼吸)を習得する。
 Q.
 マダラさんが見た未来は?
 A.
 光月(こうづき)おでんの末路、ルルシア王国が推定古代兵器『ウラヌス』によって滅ぼされた場面。
 更にマダラに突き刺さり、クリティカルヒットしたのがONE PIECE FILM REDと歌姫ウタの一生、新時代計画の全貌及び歌姫ウタの最後。
 つまりマダラさんもONE PIECE FILM REDに脳を焼かれた内の一人。
 もし自分の前に新時代の申し子達(ルフィ&ウタ)が立ちはだかったならば、素直に敗北を認めたであろうがウタはONE PIECE FILM REDでウタが生きるのを拒否し、自ら死を選んだ(少なくともマダラにはそう見えた。)としか言えない結末だったので色々振り切ってウタの新時代計画の完全上位互換である無限月読(むげんつくよみ)を実行しようとした。
 Q.
 もしイム様の企みが上手く言ってたらミストはイム様の友になっていたの?
 A.
 当然、何なら今でも友になれる可能性があるが、イムがなりたいと切に願っていた“親友”絶対になれないし、ミストはイムを殺すのを何ら躊躇わない。
 結論,
 一番殺さなければならないのは身内の働き者な無能であると言う事を数十年前に思い知らされたイム様であった。
 ・・・尚そう言う勉強はバーンが残した教材やバーンが書いた自作の著書等で学んだ。
 因みにバーンが書いた著書は世界政府から離脱後の本人から許可を取り世界政府が発行、直ぐにベストセラーとなったが、売上をバーンが受け取り拒否した為全て発展途上な世界政府加盟国を援助するのに使われている。
 ついでに千手柱間(せんじゅ はしらま)千手扉間(せんじゅ とびらま)の戦闘能力。
 柱間(はしらま)は今作の大魔王さんがオートで波紋(はもん)法と鬼滅の刃の日の呼吸(始まりの呼吸)を使い、更にモリモリの実の能力者みたいな感じ。
 扉間(とびらま)はミストからキリキリの実を抜き取って波紋(はもん)法と鬼滅の刃の日の呼吸(始まりの呼吸)を使ってきて、NARUTO(ナルト)本編同様な頭脳を持って殺しにくる感じ。
 ・・・今作には柱間細胞(はしらまさいぼう)は多分登場しないと思いたい作者でした。
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