本栖高校吹奏楽サークル   作:小林司

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野クル 初キャンプ 回です。

この一話に纏めたため、若干長いです。



 「怪我の功名だな」「それ意味違うで」

 

イーストウッドキャンプ場に到着。

 

「こんにちは……」

 

管理人は厳しいことで有名な人だ。気を付けないと追い出されてしまう。

 

道に迷って車で来てしまい、猫の(ひたい)のようなスペースで無理矢理転回していたら、『さっさと出ていけ!』って怒鳴られた人も居るらしい……。

 

「誰だい?」

 

おっと、開口一番これか。

 

「あの。俺、滝野(たきの)と言いますが……」

 

「滝野? ……あ、木明荘の滝野さんかな?」

 

「はい、そうです。えっと、父がいつもお世話になってます」

 

実際のところどうかわからないけど、父のことを知っているみたいから、喰らい付く。

 

「いやいや。お世話になってるのはこっちの方だよ。ところで、今日は? 特に木明荘からもらう書類は無いと思うけど」

 

「あ、いえ。今日、大垣(おおがき)という名前で予約入ってませんか? 俺の高校の後輩なんですが……」

 

「ああ、三人で予約入ってるよ。確か、昼過ぎに来るって聞いていたけど……」

 

そう言い、時計を見ている。

 

俺もスマホの時計を確認。

 

16時を過ぎている。何しているんだろう?

 

「遅いですね……」

 

「遅いね。まあ、多少遅れるぐらいなら構わないけど」

 

遅い、ってレベルじゃない気がする。

 

「その三人がどうかした?」

 

「えっと、さっき話した通り高校の後輩なんですが、今日偶々(たまたま)この近くで会いまして。今日ここでキャンプするから一緒にどうか、って誘われたんですよ」

 

「ということはつまり、きみもその子達と一緒に、キャンプするってことかな?」

 

「はい。なので、予約は三人ですが、四人に増えます。大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だよ。むしろ、君なら大歓迎だ」

 

それはどうも……。

 

「とりあえず、軽く説明しとこうか」

 

俺に?

 

「みんな揃ったら水を持っていくから。飲料水と火消し用のじょうろをね」

 

そして、薪が積んである場所へ案内される。

 

「薪は自由に使って良いけど、キャンプファイヤーじゃないから丁寧に……」

 

「はい」

 

「あと、利用料は一人千円。受付の時に徴収するからね……ん?」

 

何やらドタバタ足音が聞こえてきた。

 

「やっと着いたぁ~!」

 

お。この声は。

 

 

 

「すいません。三人で予約していましたが、一人増えてしまいました。大丈夫でしょうか?」

 

やっと来た野クル(のくる)メンバーと共に、改めて説明と、受付。

 

「構わないよ。さっきこの子から聞いてるから。チェックアウトは明日のお昼。一通りの説明は滝野くんにしてあるから、彼から聞いて」

 

「はい!」

 

もうじき日没だから、まずはテントを張った方が良い。説明はその後にしよう。

 

「にしても。管理人さんのリビングスペースええなぁ」

 

「すごいよな。こういうところで余生を過ごしたいぜ」

 

犬山(いぬやま)さんと大垣さんが、管理人のリビングスペースを見て、感嘆(かんたん)の声を上げる。

 

因みに、各務原(かがみはら)さんは目を輝かせながら、その周りで写真を撮っている。

 

「大垣さん、まずは進路決めなきゃダメな時期だろう?」

 

余生って。嫁入り前どころか成人前の女子高生がする話ではないだろう。

 

「せやなー。そう言う先輩こそ来年、受験ですよね。受けるとこ決まってるんですか?」

 

受験か。もうそれを考えなきゃダメな時期なんだ。俺も人のこと言ってる場合じゃないなぁ。

 

「まだだよ」

 

「まあ、焦って決めても意味ないですし、ゆっくり考えれば良いと思いますよ。とりあえず、今日のキャンプ楽しみましょ」

 

「だな」

 

 

 

「ねぇ、何処(どこ)にテント立てるの? あきちゃん」

 

写真撮り終えた各務原さんが合流し、テント設営場所へ向かう。

 

「二段目予約したんだよ。ほら、こっちの方が見晴らし良いだろ?」

 

おお。確かにここだと景色が良い。

 

「最高やないの!」

 

「そしたら、暗くなる前にテント張ろか」

 

四人で手分けしてテントを設営。

 

ん? 下に引くシートが無いぞ。持ってきていないのか。

 

……知らないのかな? まあ良い。無きゃ無いで大丈夫。

 

ポールを伸ばし、穴に通す。

 

さてと。

 

「「「できた~!」」」

 

「完成だな」

 

二つあるから、片方に女子三人、もう一方に俺が入れば問題ないらしい。

 

しかし、三人だと狭いんじゃないかな……?

 

 

 

薪置場に薪を取りに行く。

 

(何となく予想していたけど、)大量に持っていこうとした大垣さんを(たしな)めつつ、必要な分だけ持って行く。

 

「そうだ、折角だからウッドキャンドル*1やろうぜ!」

 

ウッドキャンドルか。時々やっている人を見掛けるな。

 

「「ウッドキャンドル?」」

 

首を傾げた二人に、大垣さんが説明した。

 

「でもこれ全部割れちゃってるよ」

 

すると、各務原さんから別の疑問が出てくる。確かにそう思うだろう。

 

「割れてる奴を束にするんだよ。針金でまとめて、中に着火材を入れれば完成!」

 

その通り。割れた薪でも束ねれば良い。

 

って、完成と言ったけど、これじゃあダメじゃん!

 

「大垣さん、そんな細いアルミ線で巻いたら、熱で切れるよ」

 

「えっ、マジっすか」

 

「ステンレスの針金で巻かなきゃ」

 

ステンレス製の針金は持っていないというので、管理人から借りてきて、今度こそ完成した。

 

マッチで着火材に点火する。

 

「普通の焚き火とは違った雰囲気やな」

 

「いいねえ」

 

「これ、上に鍋直乗せして料理もできるんだぜ」

 

「それすごいね。じゃあ、晩ご飯この上で作ろうか」

 

「止めとけ。野クルのポットみたく、ススで真っ黒になっちまう」

 

「やめといた方が良いかな……?」

 

「半泣きで鍋や飯盒(はんごう)洗ってる人、何人も見てるよ、俺」

 

「やめといた方が良さそうやな」

 

「だね」

 

 

 

「そういえば、遅かったけど、何してたの?」

 

まさか、16時半も『昼過ぎだよ』とは言うまい。

 

「実は、休憩所で横になっていたら、寝過ごしてしまったんです」

 

「ああ、あの休憩所ね。俺も結構寝ちゃったよ」

 

「トラ先輩もですか。湯上がりの客を落としにかかる、とんでもない刺客だったぜ」

 

刺客って。誰も襲われてないだろう。

 

「でも、寝ちゃったからこそ、こうしてみんなと合流してここに来れたんだから、良かったのかな?」

 

一眠りせずに帰っていたら、ここに来ることは無かっただろう……。

 

「ですねぇ~」

 

怪我(けが)功名(こうみょう)だな」

 

「それ意味違うで」

 

違うか? あながち間違ってないと思うけど……。

 

 

 

 

 

 

 

晩ご飯は各務原さんの担当だった。

 

予め切って素揚げしておいた具材をルウを溶いたお湯に入れて煮込んだ、煮込みカレー。

 

隠し味にとんこつラーメンの粉末スープが入っていた、所謂(いわゆる)『変身カレー』だ。

 

勿論、ちゃんとカセットコンロで調理していた。

 

しかし、麓の時といい、今回といい。徒歩でのキャンプで重たい土鍋を持ってくるなんて、各務原さんは色々凄い。しかも、それを背負って持ってきたんだから……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、焼きマシュマロや豚串諸々を焚き火で焼きながら過ごし、寝る時間となる。

 

二つあるテントに、俺・大垣さん+犬山さん+各務原さんで別れて入る。

 

入って思った。これ、三人は厳しいぞ……。

 

()()()のと()()、サイズはどっちも同じはずだから。

 

「先輩……。失礼します……」

 

ほれ、やっぱり狭かったんだ。

 

テントに吊り下げてあるランタンをつける。

 

「犬山さん? どうしたの、こんな時間に」

 

シュラフを抱えた犬山さんが顔を覗かせていた。

 

何故来たか、分かりきってるけど、聞く。変な誤解を生まないために。

 

「あっちのテント、三人だと狭くて、誰か一人こっちに行けってなって。それで、道中一番楽をした私が、ペナルティーとして追い出されました」

 

酷い話だ……。って、その原因は俺にもあった。

 

いや、この場合俺は被害者か?

 

「そういうことか。窮屈なのは分かるけど、俺、男だよ?」

 

「私、それを分かった上で言ってますよ」

 

「知り合って間もない、良く知らない男の人と、同じテントで寝るなんて、アカンに決まってるやろ……。俺が良くても、親御さんが許さんやろな」

 

こう答えると、犬山さんは考える素振りを見せる。

 

「ですよね……。お騒がせしました」

 

少し考えてから戻って行った。

 

……悪いことをしたかな。でも、仕方無い。

 

可児(かに)に見付かったら、『結婚もしてない男女をだな、同じテントで寝かせるなど、ふしだらなことはとは認められん!』とか言われそうだ。これの元ネタ、何だっけ?

 

 

 

ランタンを消して寝よう、と思ったら、再びテントの口が開く。

 

「ブランケット先輩。お邪魔して良いですか?」

 

今度は各務原さんだ。

 

「こっちで寝ろって? ダメに決まってるだろ……」

 

「ですよね……。でも、お姉ちゃんは良いって言ってますよ」

 

桜さんが?

 

一度一緒にお茶して少し話しただけなんだけど、変に信用されてる……。

 

さっき、犬山さんに『親御さんが』って言ったから、家族の了解(?)を引っ提げてやって来たのか。

 

はあ……。溜め息一つ。

 

「入って。外寒いでしょ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

この状況下でこれ以上長話してたら風邪ひいてしまう。

 

中へ招き入れ、端に寄せてある荷物を移動させて、真ん中に堤防というか、仕切りのようにする。

 

「各務原さんはそっちね。俺はこっち」

 

「すいません。わざわざ」

 

「いいよこれくらい。元はと言えば、俺が急遽参加したのが原因だからさ。ランタン消すよ?」

 

各務原さんがシュラフに入ったのを見届けてから明かりを消す。

 

……ん? ラインか。俺のスマホに通知が来た。

 

 

 桜:妹をお願いします

 

 桜:寝相は良いけど、寝起きが悪いから

 

 桜:根気よく起こしてあげてね

 

 桜:最悪、鼻

 

 桜:くれぐれも

 

 

なんじゃこりゃ!

 

最後の一文、地味に怖い……。

 

これ、『信用されてる』か『信用されていない』のどちらかだ。

 

「先輩、誰からですか?」

 

荷物の向こうから声がする。

 

「お姉さんから」

 

「お姉ちゃんから? ……そういえば、リンちゃんどうしてるんだろう」

 

「リンちゃんか」

 

どうしているだろうか。

 

長野の高ボッチだっけ。こっちより標高も高いし気温も低いだろう……。

 

「先輩、何か言ったんですか?」

 

「ん?」

 

うっすら明かりが見えていたからスマホを触っているんだろうと思っていたら、不意に呼ばれた。

 

「先輩、これ」

 

起き上がった各務原さんが、スマホの画面を見せてきた。どれどれ、ラインか。

 

 

 志摩(しま):そういえば、行こうとしてた温泉つぶれてた

 

各務原:OH……

 

 志摩:滝野先輩の助言なければ行って泣いてた

 

 

「ああ、高ボッチ近くの温泉が閉鎖されたって話、耳に入ってたから教えたんだ」

 

「へぇー」

 

「それが行こうとしてた所だったんだな」

 

言わなきゃ行っていたらしい。事前に調べないと……。

 

 

 志摩:明日は絶対温泉はいる‼

 

 志摩:超はいる‼

 

 志摩:こっち星空と夜景がすごいよ

 

 

「各務原さん、新しい返信来たよ」

 

「あ、本当だ」

 

画面を眺め、何か考えているみたいだ。

 

「先輩、バイク出してもらえませんか?」

 

「……何処行くの?」

 

えっ、もうシュラフから出て身支度始めてる。

 

「フルーツ公園の見晴らし台まで」

 

こんな時間に?

 

「話が読めないんだけど」

 

「あ、ごめんなさい。えっと、リンちゃんが『こっちは星空と夜景がすごいよ』って教えてくれて。あきちゃんが、フルーツ公園は夜景が有名だよって言っていたので、見てもらいたいなって……」

 

歩いて行ったら時間掛かる。それに外は寒い。

 

お姉さんにああ言われたんだ、風邪ひかれても困る。

 

「……了解」

 

 

俺も防寒対策をし、テントを出る。

 

免許証は……持ってきた。財布に入っているのを確認。

 

「ちょっと待ってて」

 

他のキャンパー(といっても、一組しか見ていない)の迷惑にならないよう、キャンプ場の入口から少し離れた場所までビーノを押して行く。

 

「お待たせ。後ろ乗って」

 

「ブランケット先輩、ここ狭いですよ」

 

「我慢しろ。リアにボックスがあるから、シートはこれで一杯なんだ。それに、人一人乗るくらいなら大丈夫だよ」

 

渋る各務原さんを強引に乗せ、発進。

 

 

 

「この辺りで良い? 見晴台まで直で乗り付けるのは無理だから」

 

「はい! ありがとうございます」

 

各務原さんが降りて走って行く。

 

俺も適当な街灯にチェーンを回し、追い掛ける。

 

しかし、各務原さんは一体何者なんだろう?

 

体力あるし力も強い。加えて足も早いし、バイクの後ろにも乗り慣れている感じがした。

 

謎は深まるばかり……。

 

 

 

駐輪に手間取っている間に、各務原さんは見晴台まで行っていた。

 

「早いよ……、各務原さん」

 

「ごめんなさい。でも、リンちゃん待たせてるから早くしないと、って思ったんです。でも、今度は私が待つ番ですね」

 

そう言いながら、スマホの画面を見せてくる。

 

 

志摩:ちょっと待ってて

 

 

「なるほどね。これ、たぶんリンちゃんも写真撮りに行くところだと思うよ」

 

しかし、そうなるとどれくらい待つことになるだろう? 防寒対策をしていても、寒いのは変わらない。

 

「各務原さん、お茶で良い? あ、でもこの後寝るんだから、違うやつの方が良いか」

 

お茶やコーヒーはカフェインが含まれているから、眠れなくなるかもしれない。

 

「えっと、なんの話ですか?」

 

首を傾げる。

 

「あ、ごめん。寒いでしょ? あそこの自販機で温かいのなんか買ってくるよ」

 

「ああ。えっ! そんな。悪いですよ」

 

何が言いたいのか分かって納得したように手を叩いたと思ったら、すぐに断るように両手を振る。

 

「こういうときは、先輩に素直に奢られるもんだよ」

 

俺がこう言うと、少し考えてから口を開く。

 

「じゃあ、柚子とかレモン系のやつを」

 

「了解、ちょっと待ってて」

 

俺は駆け足で自販機に向かう。

 

夜景が綺麗に見える分、街灯は少ない。あまり長時間一人にしておくのは良くないからだ。

 

\ボクハドウナンダ!/

 

……何か聞こえたような?

 

 

 

 

 

「お待たせ。はい、これ」

 

買ってきた飲み物を渡す。

 

「ありがとうございます。わあ、温かい」

 

早速、受け取ったのを飲み始める。

 

俺も買ったカフェオレを……。各務原さんにああ言ったが、俺はこの後キャンプ場に戻るためにバイクを運転する。居眠り運転するわけにはいかない。

 

「しかし、素晴らしい景色だなぁ……」

 

眼下に広がる景色……夜景はとても美しい。

 

「綺麗ですねぇ。先輩、こういうのを『百万ドルの残業』っていうんでしょうねぇ」

 

は?

 

「いやいや。『百万ドルの夜景』ね! 残業って何?」

 

第一、作品が違う。

 

作者の名前は少し似てるけど……って、何の話だよ。

 

「でも、本当に綺麗ですねぇ。温泉入りながら夜景も楽しめたら最高ですよね」

 

「10時までやってるはずだよ。今の時期は日没が早いから、十分夜景は楽しめると思う」

 

「そっか……。今度は温泉入りながら、夜景を見たいですね」

 

「お姉さん誘って来なよ」

 

「先輩とじゃあダメですか?」

 

「えっ? 俺?」

 

急に言われたからびっくりした。

 

「先輩、本栖湖(もとすこ)の時は本当にありがとうございました。あの後、色々あってちゃんとお礼言えてなかったので」

 

「あの時か。そういえば、各務原さんからお礼言われてなかったね」

 

「見ず知らずの私に、ブランケットを掛けてくださって。とても嬉しかったです。先輩、優しいんですね」

 

「まあ、放置しても後味悪かっただろうからさ……」

 

「私はそんな先輩と一緒に来たいです」

 

それはどうも。でも、

 

「一緒に来たって同じ風呂には入れないよ」

 

「あ。確かに……」

 

忘れてたのか。

 

「お? 先輩、リンちゃんから……。わぁ……!」

 

返信が来たようだ。

 

写真でも届いたのか、スマホを見ながら感動している。

 

「どれどれ」

 

俺も画面を覗き込む。

 

「凄いな……。諏訪湖(すわこ)か」

 

諏訪湖を中心に広がる諏訪盆地の夜景だ。

 

諏訪湖サービスエリアからの夜景は一度見たことがあるけれど、この方角から見るのは初めて。

 

「こっちも凄いけど、あっちも素晴らしい景色だな」

 

「はい! 綺麗ですね!」

 

各務原さんが画面の夜景に見入っているのと同様に、リンちゃんもあっちで各務原さんが送った夜景を見て感動しているのだろう。

 

 

「離れていても、空は繋がっている。か」

 

誰に聞いたか忘れたこの言葉を、俺は小さく呟いた。

 

 

 

\マダナノカヨ!/

 

また何か聞こえたような……。

 

 

*1
輪切りにした丸太に切り込みを入れ、着火材を詰めてろうそくのように燃やす焚き火のやり方

『スウェーデントーチ』『木こりのろうそく』とも


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