【完結】本栖高校吹奏楽サークル   作:小林司

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お待たせしてます。

今回は 繋ぎの回 なので、かなり短いです。最低投稿文字数抵触級です(汗)。


さっそく(?)ですが、現在放送中のアニメseason3に絡んだネタを、少しだけ投入します。気付いていただければ嬉しいです。まあ、本当に少しだけですが……。



 純一、凪、リン

 

あのあと、浜松海浜高校((なぎ)の学校)吹奏楽部からの参加許可が取れた、という連絡があり、あとは交通手段を練る予定になっている。

 

凪から電話が掛かってきたのは、定演ちょうど一ヶ月前の夜だった。

 

 

 

『純兄、定演の前にキャンプに行くって本当?』

 

「うん。サークルの後輩たちとね。伊豆に二泊三日。誰から聞いたの?」

 

『リンから』

 

それもそうか。

 

しかし、それがどうしたのだろう?

 

『それさ……』

 

「うん?」

 

『私も一緒に行って良い?』

 

「えっ? 行くって、キャンプに?」

 

『うん。キャンプ一緒に行って、そのまま定演向かえば良いと思うの』

 

「なるほど。……凪がそれで良いって言うのなら」

 

『やったー。伊豆だぁ』

 

嬉しそうな声。

 

「あ。一つだけ良いか?」

 

『うん』

 

「一応、7人乗れる顧問の先生のミニバンで向かうんだけど、リンは原付で、俺はトリシティで行くから、最初は別行動の予定」

 

『リンも原付で行くんだ?』

 

「ああ。それで、以上のことから、車組とリンと俺の集合場所は下田になってるんだよ。凪には下田まで電車で来てもらうことになると思う」

 

『良いよ、それでも。伊豆行けるんだったら、多少のことは、どおってことはないよ』

 

リンほどではないにしろ、凪も何かしら伊豆に未練があるのだろうか。

 

「それか、何処か途中で待ち合わせて、俺のバイクの後ろに乗るってのも手だが」

 

『……つまり、純兄とタンデムってことね。良いね! そっちの方が楽しそう』

 

楽しそうって……。

 

「大丈夫なのか?」

 

『大丈夫だよ。何度かお祖父ちゃんに乗せてもらったことあるから。家から寮までね』

 

新城さんの家から寮まで。それなりに距離がある。

 

大丈夫だな。

 

「了解。他のメンバーには俺から伝えるよ」

 

『分かった。前日まで学校あるから、寮から浜松駅行って始発の新幹線に乗って……伊豆急行に乗って……何処かで待ち合わせにしよっか? あ。修善寺ってのも良いかなぁ』

 

伊豆半島の鉄道網を思い浮かべる。

 

確か、半島の東側は伊豆急行が熱海から下田まで、中央を()()()()()*1が三島から修善寺を結んでいる。そこより南側への鉄道網はない。

 

こうなると、待ち合わせは下田か修善寺の二択だな……。

 

「まあ、近くなったらな」

 

『うん。時間調べて待ち合わせ場所決めようね』

 

「了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ? 凪も行くんですか?」

 

「うん。途中まで電車で行って、合流するんだってさ」

 

翌日の放課後。図書当番でバイトが休みのリンと、図書室にて。

 

因みに、野クル部メンバーと恵那ちゃんは、バイトでここには居ない。

 

「彼処から伊豆って、かなり距離があると思います……。思うけど」

 

驚きのあまり、話し方が前に戻っていた。

 

「浜松駅始発の新幹線に乗るんだってさ。それで、熱海から伊豆急行で下田へ行くか、三島から()()()()()で修善寺に行くか……」

 

「いやいや。浜松駅までが遠いな、って話だけど?」

 

そっちか。

 

「それなら大丈夫。学校の寮から行くって言ってるから」

 

「なら大丈夫か」

 

新城さんの家から向かうんだと、かなり距離がある。下手すると、全体の所要時間の半分を費やすことになるだろう。

 

「小学生の頃、電車でお祖父ちゃん家行ったことあるけど、一番近い駅からでもかなり距離あったから……」

 

彼処の最寄り駅って何処だろう? 丁度、鉄道空白地帯だしなぁ。

 

…………分からん。何度か近くを走ってるから、何となく地図が浮かんでくるんだけど。

 

「学生寮がどの辺りにあるかは知らないけど、始発の新幹線に乗れる圏内だろうな」

 

「浜松海浜か……」

 

お、学校知ってるのか。

 

「そういえば、リンって元々凪と面識あったんだね」

 

「そりゃあ、従姉妹だし。同い年だから……」

 

まあ、普通そうか。

 

「でも、又従兄妹の俺とは全く会ったこと無かったんだね」

 

「そう考えると不思議だよね」

 

時計を見る。

 

「そろそろ時間だから。俺は部活行ってくる」

 

「分かった。頑張って」

 

リンに手を振り、図書室を出る。

 

 

*1
伊豆箱根鉄道駿豆線 のこと

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