真命の奇妙な生殺輪廻・黄金体験   作:ゲーム最高

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触らぬ彼に祟り無し

 

 

呪術高専東京校

 

 

日本に二校しか存在しない四年制の呪術教育機関の一つ。東京都の郊外に位置する。正式名称は『東京都立呪術高等専門学校』。姉妹校として京都校がある。

 

私立の宗教系学校を装っているが、実際は都立であり公費で運営されている。

多くの呪術師が卒業後もここを拠点に活動しており、教育だけでなく任務の斡旋・サポートも行なっている呪術界の要。東京校では東日本での任務や高専生の受け入れを行っている。

 

 

 

─学長室─

 

「なるほど…にわかには信じがたい事だ。……お前ともあろう者がコテンパンにされるとはな」

 

 

「僕だって同じだよ~…無下限呪術を破るなんて予想外でした」

 

 

学長室内である人物についての話し合いを行なっている。

1人は学長の机に腰掛けるという礼儀正しくない態度を取る男。自他も認める最強「五条悟」

 

そしてもう1人、刈上げ頭でアゴヒゲを蓄え、サングラスを掛けた、強面の男性…「夜蛾正道」

嘗ては五条悟がまだ学生だった頃の担任を勤めていた教師でもある人物なのだ。長年の付き合いもあり関係は良好で自分勝手である悟の数少ない理解者でもある。

 

 

「お前がやられたと聞いた上層部はすぐさま、"彼"を危険分子と判断し、殺処分しろだの非難轟々だ」

 

「僕の方で手出しするべきではないと忠告したんですがね」

 

 

現代最強の呪術師である五条悟がただの一般人にやられるなんぞ前代未聞。これを危惧した呪術界上層部は即座に「凛音 真命」及び血縁たる家族の排除が決定された。

何せ、呪術界にとって五条悟は最後の切り札でもあり、彼が負ければ呪術界の終わりそして日本は終わると言う意味でもある。

それ程、凛音真命を危惧しているのだ。

 

 

 

しかし、対峙した五条悟は「手を出すべきじゃない」と強く断固拒否。

 

現代最強の呪術師である立場を利用し、融通を利かせる事で「もし、彼が本当に呪術界の脅威……それに適した行動を取れば即座に抹殺」を条件に現在は保留と言う形になった。

 

 

 

「それに……彼と"約束"してしまいましたから」

 

「勝負に勝ったら関わらないと言う彼の条件だったか?」

 

「えぇ。僕が倒れた後、薄ら意識は残っていて、彼、信用してなかったのか保険としてボイスレコーダーで録音していましたよ」

 

 

勝負に負けたあの日…悟は僅かながら意識ははっきりしていて、真命がボイスレコーダーを見せつけていたのを鮮明に覚えている。

 

「あそこまでされて約束を破る程、僕は愚かではありません……しかし、このままでは彼の身だけでなく、御家族までもが危険に晒されてしまう」

 

「あぁ。例え上層部が説得しても必ずとは限らん、お前の忠告を無視して勝手に殺害をするかもしれんからな」

 

 

先程、凛音真命の排除は保留となったと説明したが、決して安全であるとは限らない。

 

何せ上層部は五条悟を心底に嫌っている者もおり、悟曰く「保身馬鹿、世襲馬鹿、高慢馬鹿、唯の馬鹿」と纏めて腐ったミカンのバーゲンセールと評している。

 

 

そんな上層部を五条も相当嫌っており、酷い時は「いっそ全員始末するか」なんて口にする事もある。

いつか自分がその立場に成り代わって腐った呪術界をリセットするという野望を抱いているのだ。

 

「それだけじゃないぞ悟。お前を倒したと言う情報を何処から聞きつけたのか、他の奴らが既に動き始めたとの連絡も入っている」

 

「対僕用に利用する……それしか考えられませんね。その為、彼の家族を人質にするつもりでしょう……」

 

「幾ら、その子がお前より強くても流石にそんな大勢の敵から家族を守り切れる事は難しいと私は考えているんだが……悟はどう思う?」

 

 

五条は窓から見下ろす視線の先にジョギングする生徒達を見つめ、目隠しを取り語った。

 

 

「先生…僕はこう思います。奴らは絶対に

 

 

 

 

彼を、彼の家族を殺す事なんて出来ない」

 

 

 

 

─────────────────

 

 

「ねぇ、聞いた?昨日の夜、最近この町で噂になってる不審者達が熊に襲われたんだって」

 

「聞いた聞いた!後、熊だけじゃなくて毒蛇にも噛まれて病院に搬送されたらしいよ」

 

 

彼が通う学校の教室内である事件が話題なっていた。

 

その内容と言うのは「つい最近、凛音 真命が住む町に不審者が現れ、その不審者達が動物に襲われるといった事件が多発していた」というものだ。

 

 

そもそも、この町において蛇が出てもおかしくは無いとは思うが、熊が住宅街に出るだなんて滅多に無い。

普段、山の中で生活している動物が何故そんな事をしたのかその真相はまだ分かっていない。

 

目撃者の情報によると熊や蛇に襲われた人達は致命傷は免れたが、生活に支障をきたす程の重傷を負わされてしまい、後遺症も残ると担当していた医師は述べていた。

 

中でも最悪だったのが毒蛇に噛まれていた人達だ。

その毒蛇では唯の毒蛇ではなく「インランドタイパン」と言う世界最強の毒蛇だったという。

 

 

目撃者が撮った写真から見て専門家は「インランドタイパンで間違いない」と供述しており、毒の強さはキングコブラの約50倍、マムシの800倍でこれは成人男性100人殺せる威力を持っているとされている。

 

だが、専門家の情報によると「インランドタイパン」は性格は大人しく、人間が近づけば普通は自分から藪陰などに隠れ滅多に人は襲わないらしい。

しかもこの蛇は外来種でオーストラリアにしか生息していない。

 

誰かのペットによるものなのか?警察は今後も調査を続けていく予定との事。

 

世界最強の猛毒を持つ蛇だが、現在は血清が開発されており、何とか一命を取り留める事が出来たのだが、発見や通報が遅れたせいか襲われた人々は後遺症は消えないと医師は話している。

 

 

「これで、5回目か」

 

 

だが、スマホの画面に事件の詳細が掲載されているサイトを見ている真命だけはこの真実を知っていた

 

 

「確か…最初に遭遇した時、変な格好した奴が「その命貰い受ける」って戦士じみた事言ってきたよな」

 

 

遭遇した時の体験を未だに覚えている。「貴様は我々にとって危険であり故に家族諸共始末させてもらう」って言われた時、これまでにない殺意が沸いたのを忘れる事ができない。

 

 

訳も分からないのに勝手に殺すとは言語道断…自分は決して人を殺す事はしない(できない)が死より恐ろしい地獄を味わせる事を徹底している。

 

 

 

 

「全員、席に着いてくれ」

 

いつも通り、クラスの担任がガラガラとドアを開けて教室に入ってきたのを確認し、皆全員が椅子に座る。

 

 

「では、朝のHRを始めるんだが、お前らも朝のニュースで知ったと思うんだが、最近熊やら蛇やら危険な動物がこの辺りにもウロウロしているらしく、数も多いみたいだ。

だから、皆にもしもの事があってからでは遅いと感じて学校側は暫く、短縮授業の四限までの授業を行なう事にした」

 

 

生徒にとっては超ラッキーなものだと感じて教室内は喜びの大音量が響いた

 

 

「静かに!!

確かにお前らにとっては喜ばしい事かもしれんが、我々教師陣は皆の安全の為の元決定した事項だという事を忘れないように!

 

あと、学校が終わり次第生徒は真っ直ぐ帰宅。これは絶対に守れ。いいな?念の為、先生達もお前らが寄り道しないか巡回するからな、それも忘れるな」

 

 

連絡事項を述べ、真命はいつものように教科書を開いて授業を聞いた。

 

 

「(皆には悪いことしちゃったな。でも、これも家族を守る為だ……落ち着いたら全て片付けるよ)」

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

「いらっしゃいませー。一名様ですか?」

 

「はい、一名です。」

 

 

都会のあるファミレスにてそれ等は入店する。

周りから見れば1人にしか見えないが、実際は4人…いや、人と捉えるか否かの特級呪霊が三体含まれている。

 

 

それらを引率するのは「夏油傑」と呼ばれる呪詛師

黒髪の長髪で耳に大きめのピアスを付けており、黒の僧衣と袈裟を着込み。額に謎の大きな傷の縫い跡の特徴を持つ男

 

 

嘗ては呪術師であったが、法を犯し、呪詛師として活動し、冬に行われた「百鬼夜行」を起こした張本人だった。

だが、五条悟含む呪術師の活躍により阻止され、夏油傑は親友であった悟の手によって始末された筈………

 

 

「五条悟、やはり我々が束になっても殺せんか」

 

「ヒラヒラ逃げられるか、最悪君達全員祓われる。殺すより封印するに心血を注ぐ事をオススメするよ」

 

「封印?その手立ては?」

 

 

 

 

「特級呪物──「獄門彊」を使う」

 

 

 

その言葉を聞いた瞬間、頭部が火山のようになっている呪霊「漏瑚」は精神が昂ったのか機関車のように頭から蒸気が溢れ出る。

 

 

「獄門彊!?持っているのか!!あの忌み物を!!」

 

「漏瑚興奮するな、暑くなる。これが欲しいならあげてもいいんだけど…少し条件がある」

 

「条件?」

 

 

傑は人差し指を指しながら、

 

 

「凛音 真命という男を確実に殺す事。君達全員でね

 

死体は出来れば残して欲しい。それが出来れば獄門彊は譲ってもいい」

 

 

「凛音 真命?誰だ其奴は?」

 

 

「簡単に言うと、五条悟を退けた人物さ。呪力や呪術…ましてや「じゅ」の字も知らない子だ」

 

 

「フン、何故そんな奴を殺す必要がある?我々には関係なかろう?」

 

 

「それがそうでもないんだ。彼は唯一五条悟の無下限呪術を破った男、万が一できるだけ障害は排除したい」

 

 

「成程……まぁ、儂らに掛かればそんな奴、造作もない事だ。儂を含めて陀艮。それに花御もいる。負ける理由がない」

 

 

「そうだね。でも、決して油断しないように……さっきも言ったように相手は五条悟を退けた若者だ。どんな手を使ってくるかは分からない」

 

 

「夏油…見くびりすぎりでは無いか?我々が油断する前に速攻でカタをつけてやる。

 

 

儂は宿儺の指何本分の強さだ?」

 

 

「そうだね……甘く見積もって8、9本分ってところかな?」

 

 

「充分」

 

 

ニタァと口角を上げ、手を出しながら語る。

 

 

「獄門彊を儂にくれ!蒐集に加える。その代わり───凛音 真命は儂が殺す!!。次に五条悟だ!」

 

 

 

漏瑚は周りにいた他の人々を灰にし、己の野望を抱く。

 






ちょっと最後適当になっちゃいました。次回続きを書こうとしたんですがIF編を思いついちゃったのでそれを投稿しようと考えています。


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