リュウダがエリナに特訓の協力をすると言った翌日。リュウダが現実世界で本を読みながら登校していると、後ろから諸星とラムが挨拶をしてきた。
「よお、藤沼」
「おはようだっちゃ」
「ああ、諸星にラムさん。おはよう」
「ん? 藤沼。お前、何を読んでいるんだ?」
リュウダが諸星とラムに挨拶を返すと、諸星がリュウダの読んでいる本に気づく。
「これか? 別に変な本じゃないよ。……ほら」
そう言うとリュウダは自分の読んでいた本を諸星に見せる。その内容は様々な種類の効率的なトレーニング方法についてであった。
「何だコリャ? トレーニングの本? ゴーストスイーパーの仕事のために身体でも鍛えているのか?」
諸星の言葉は半分程当たっている。
悪霊と戦うゴーストスイーパーの仕事は過酷を極めるため、リュウダは冥子の助手となった時から、暇を見つけてはトレーニングをしていた。だが今回、効率的なトレーニング方法を調べているのは、ダークソウルの世界で特訓に付き合うと約束したエリナのためであった。
「……まあ、そんなところだ」
ダークソウルの世界やエリナのことを言うわけにもいかず、リュウダが言葉を濁して答えると、彼の顔をラムが感心したように見る。
「へぇ~。リュウダってば真面目なんだっちゃね? ダーリンも見習ってゴーストスイーパーの助手でもやってみたらどうだっちゃ?」
「アホ言え。ゴーストスイーパーなんて仕事は藤沼みたいな才能がある奴だけがなれるんだよ。俺がゴーストスイーパーなんてやったら死んでしまうわい」
(そうかな? 諸星も結構向いてそうな気がするけどな?)
ラムに反論する諸星にリュウダは内心で呟いた。
確かに諸星にはゴーストスイーパーになれるだけの霊力はないが、それでも悪霊に襲われてもなんだかんだと言って生き残りそうだし、実際原作で心霊現象に遭うことが何度もあったが生き残っている。そう考えれば案外諸星はゴーストスイーパーの助手に向いているかもしれないと思うリュウダであった。
リュウダと諸星とラムが世間話をしながら自分達の教室に入ると、教室の中はいつもの騒がしさはなく、クラスメイトの全員が不安そうな顔をしていた。
「ん? 一体どうしたんだ?」
「あっ、藤沼君! 大変なの!」
いつもと様子が違うクラスメイト達を見てリュウダが首を傾げていると、リュウダに気づいたしのぶが焦った顔で彼の元へやって来た。
「しのぶさん? 大変って、何が大変なんだ?」
「じ、実は横島君が机に食べられちゃったの!」
何が起こったのかリュウダが聞くと、しのぶは教室のすみに置かれている、他の机に比べて異様に古い机を指差してそう言った。
「はあ? 横島が机に食われたって……しのぶ、お前は何を訳が分からんことを……」
「本当だって! 私だけじゃなくて皆も見ていたんだから!」
諸星が信じられないとばかりに言うと、しのぶは大声を出して反論して、他のクラスメイト達も彼女のことばに頷いてみせた。
「諸星……信じられないのも無理はないが、しのぶさんが言っているのは本当だ。今日、学校に来たら横島の机があの古い机に変わっていてな。横島が机の引き出しを覗いた瞬間、引き出しから手が出てきて奴を引き出しの中に引きずり込んだのだ。……まさに一瞬の出来事だった」
しのぶに代わって面堂がその時の出来事を説明して、面堂の真剣な表情にリュウダだけでなく諸星とラムも、面堂達が本当のことを話しているのだと理解する。
「それはなんと面妖な……。しかし面堂? お前は一体何をしているんだ?」
真剣な表情で説明をしていた面堂であったが、彼はリュウダが教室に現れる真っ先にリュウダの背中に隠れて、説明をする時も隠れながらであった。
「え? あっ……それは、いざという時のために戦力を集中させた方がいいかな~って思って。アハハハハッ!」
諸星の指摘に笑って誤魔化そうとする面堂だが、足を見れば小刻みに震えており、彼が悪霊の類いが苦手でリュウダを頼ろうとしているのは明白であった。しかし面堂が悪霊を苦手としている理由が、自分の雇い主である冥子が過去にやらかしたことが原因であることを知っているリュウダは、何も気づいていないふりをして横島を引きずり込んだ古い机に視線を向けた。
新人不死者のエリナ、育てるならどんなビルド?
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脳筋(筋力特化型)
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技量(技量特化型)
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上質(筋技バランス型)
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純魔(理力特化型)
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アンバサ(信仰特化型)
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信魔(理信バランス型)
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理力戦士(理力、物理両立型)
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信仰戦士(信仰、物理両立型)
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