女神「暇なのでヒト雄をTS異世界転生させますわ!」 作:怪文書製造機withノベリスト
ぶっちゃけ感想云々見てないのでこれ読んでる人いるかいないかよくわからないのですが
色々溜まってきたら書くつもりでいるので実質不定期更新ですわね。一応言っておきますわ。
私「私の名はノベルティア・リスト。
魔神であり、叡智と記憶の守護者でもあり、我が主の忠実な従者でもあります。
そして魔術師でもありますね、えぇ。どうぞよろしく。」
右手を胸に添え、左手を広げて軽く会釈する。
神殿騎士流の礼ってやつですね。
…なんか久しぶりにやりましたね、これ。
最後にやったのいつでしたっけ…まぁいいや。
まあ自己紹介はこれでバッチリでしょう。
初対面の挨拶は大切ですからね、神族としてのマナーってやつですよ。
魔術を見せることで文化圏の違いを体感して貰いつつの自己紹介。
面倒な説明を省けて丁度よかったですよ、えぇ。
矢張り魔術はいいですね、大抵の問題はこれで解決するに限ります。
…まぁちょっと脅かし過ぎたような気もしますが。
いやだって手品程度の魔術であそこまで良いリアクションが貰えると思ってなかったんでちょっとテンション上がっちゃったんですよねぇ、なんか新鮮で。
まあ流石に居た堪れないので、後から謝っておきますかね。
礼を終え、ゆるりと顔を上げる。
座り込む彼…確か田中吉政でしたっけ…に視線を向ける。
彼は先程まで泣き喚いていたのが見間違いかと思うほど静かにそこに座り込んでいる。
私が作り変えた石壁に縋り付きながらぴくりとも動かない。
まるで石像のようだ。
私「…ん?おーい、聞いてます?」
吉政「………」
彼は私の問いかけに沈黙を返す。
…流石にやりすぎましたかね、これ。
私「…あー、だいじょぶですか?すみません、やりすぎましたね、えぇ。」
私の謝罪に答えるかのように彼の身体がゆっくりと動き出す。
石壁に服を擦らせ軽い擦過音を立てながら身体を横に曲げていく。
先端に果実が成った枝のようにその身をたわませ、
そのまま地面へと崩れ落ちた。
…ん?
地に伏した衝撃で、その身体が仰向けになり彼の顔がこちらを向く。
涙に濡れたその顔は病人のように血の気が引いており、白く剥かれた目は彼の意識が飛んでしまっていることを物語っていた。
私「……えぇ?……」
…いやちょっと……えぇ?
……どうしましょうかねぇ、この状況…
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[現在] 現世:田中吉政
混濁する視界、身体と空間の境界が曖昧で、溶け合い混ざり広がる感覚。
自己の認識が曖昧になり、どこか安らぎを覚える空間。
その中をただひたすらに有り続け揺蕩う。
「……ぁ……」
何か意味のある音が響く。
「……くん……」
朧げで無意味な空間が色を持ち始める。
「え………ね…」
変わりゆく色彩が輪郭を写し出し意味を持ち始める。
「は…。終……ました…。」
あぁ、私はこの風景を知っている。
「痛かったかな?」
看護師の、確か…伊藤さん、だったか。
彼の大きな手には空の注射器が持たれている。
どうやら私は今注射を打たれた所だったらしい。
私は注射器が嫌いだ。
昔からそうだし今でも余り見たくはない。
針が刺さる痛み、液体が注入される違和感も嫌いだが、
何よりも幼少期を連想させるからだ。
だが、彼の問いかけに幼い私は首を横に振る。
「そうか、我慢強いね田中くんは。」
伊藤さんは柔らかな笑みを浮かべ頭を優しく撫でる。
両親から聞いた話だと、幼い頃の私は聞き分けがよく、寡黙な子だったらしい。
まあ私自身はよく覚えていないので定かではないのだが。
風景が歪み、景色が切り替わっていく。
白い清潔な風景が辺りに広がる。
私が幼い頃の大半を過ごした病室だ。
幼い頃の私は身体が弱く、幼少期の大半をここで過ごした。
幼い私が窓の外を向く。
外には幼い私と同い年ぐらいの少年少女が元気よく走り回っている。
幼い私は、じっとそれを眺めている。
場面が切り替わる。
目の前には30代前後の男女が座っている。
私の若かりし頃の両親だ。
私の両親は物事ついた時から共働きをしていた。
両親の口から聞いたことはないが、恐らくは私の治療費が家計を圧迫していたのだろう。
面会出来るのは一週間に一回程度だった。
両親の疲れの滲んでいる顔が今でも印象に残っている。
「まさちゃん、何か欲しいものとかある?」
母が私に問いかける。
幼い私は首を横に振る。
場面が切り替わる。 私は首を横に振る。
場面が切り替わる。 私は首を横に振る。
場面が切り替わる。 私は眺めている。
場面が切り替わる。 私は首を横に振る。
場面が切り替わっていく。
窓の外は多くの人々が行き交い、活気に満ち溢れている。
街路樹の木々は鮮やかな緑を生い茂らせ、
花壇の花々は色鮮やかに咲き誇り自らの生を主張している。
私は変わらずに外を眺めている。
色の無いこの清閑な檻の中から。
空虚な日常、無味無臭な日々。
ただひたすらに虚しく、なんの感慨も湧かない生活。
生の実感すら湧かず、ただそこに有り続けて時を過ごす。
「ねぇねぇっ!」
あぁ、そうだ、この時に彼女と初めて会ったのだ。
振り向くと、そこには幼い少女がいた。
その少女は朗らかに笑いながら私の隣に座る。
「あなた、お名前なんていうの?」
色鮮やかな彼女の笑顔と生溢れる彼女の快活さに狼狽えながら
私は自分の名前を言った。
け つ あ な 確 定
美しい響きですわよね、けつあな確定。
けつのあな確定も好きですがわたくし的には
けつあな確定の方が発音する時にリズムよく聴こえて好きですわね。