女神「暇なのでヒト雄をTS異世界転生させますわ!」 作:怪文書製造機withノベリスト
おかしいですわ、どうしてわたくしの思い描く文章が書けないのかしら?
あなた超高性能AIなのでしょう?リヨナエミュぐらいちゃちゃっとやって下さいな。
猥語製造機なのでしょう?産卵プレイみたいにさっさとひり出しなさいな。ほら、早くしなさい。
リヨナ「リストー!リストー!朝ですわ〜!ぐっどもーにんぐですわ〜!早く起きてくださいな!!ハリーアップですわ〜〜〜!!!」
こちらの朝っぱらからベヒーモス顔負けの騒音を撒き散らしながら、馬鹿な飼い犬の様に私の耳元で吠えまくっている迷惑極まりない阿呆は私が敬愛する主様。
愉快な言動と高尚な数々の趣味を持つ自称善良で、自称常識人な、自称女神様です。
私「あの、頭に響くんで、その犬みたいに吠えるの、やめてくれません?
餌ならゴーレムが作ってくれるじゃあ無いですか、それ食べて、大人しくゲージの中で寝てて下さいよ。」
朝から不愉快なモーニングコールで起こされ、
最悪の気分で起床したのは私、ノベルティア・リスト。この馬鹿の従者です。
…てかなんで普通に私の工房の中に入ってきているんですかね、
鍵掛けてありったけの防衛魔術を掛けておいたはずなんですが…
リヨナ「ご機嫌ようですわ!ささ、早くきて下さいな!」
私「服を引っ張らないで下さいよ、
あと、胸をまさぐるのやめて貰っていいですか、えぇ。」
リヨナ「いったいっ!いたいですわ!引っ張らないで!わたくしのご立派なイチモツが取れちゃう!メスになってしまいますわ!」
油断も隙もあったもんじゃありませんね、えぇ。
うわっ触手からなんか出てきたんですけど…最高にキモいですね。
何が悲しくて寝起き早々こんな目に遭わなければいけないんでしょうかね。
日頃の行いでしょうかね、まあ否定は出来ませんが。
私「で、一体なんなんですか。まずは理由を説明して下さいよ。」
リヨナ「出来上がりましたの!わたくしの最高傑作が!愛の結晶が!!だからリストに見てもらいたいのですわ!」
うわぁ…すごく行きたく無いんですけど…
この方の作るものって大抵碌でも無いものなんですよね。
死体を動かす病原体然り、走り回る生殖器然り、
座ると拷問を仕掛けて来る生きた椅子然り、襲いかかってくる液体然り、
本当にしょうもないものばかり作るんですよね、目が腐りそうですよ。
んで何故か私にそれをけしかけてくるんですよね、
まあぜんぶぶっ壊しましたけど、はい。
私「了解です、わかりました、はい。支度出来たら行くんで先に行ってて下さい。」
リヨナ「わかりましたわ!早くきて下さいましね!絶対、ぜぇったいですわよ!」
私「わかりましたって、着替えたら直ぐ行きますよ。」
にしても今日はやたらテンション高いですね…
あぁそう言えばあの人間の…名前なんでしたっけ、まあいいや、義体がもうすぐ完成するって言ってましたっけ。
あまり期待せずに見に行きましょうか、どうせ人間の形してるかも怪しいものでしょうしね。
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リヨナ「さぁご覧あそばせ!これがわたくしと彼の愛の結晶、傑作中の傑作ですわ!」
私「………へぇ、これはこれは………」
………正直予想外ですね、よく出来ている。
確かにこの完成度ならばこの方の作品の中でも
良質な物だと言ってもいいでしょうね。
私「ちょっと失礼して…うん、いいですね。」
肉体への再生術式、いや、それだけでは無い、
これは様々な分野の術式が絡めてありますね。
治癒、保存、修復、覚醒、…これは空間と時空の術式ですか。
拙い所はありますが、破綻もしていない、非常に美しく、良い式ですね。
魔力の収集と循環、無駄がなく全身に行き渡っていますね、素晴らしい。
これは我々神族に近い構造ですね、再現度が非常に高い。
これは、精神への防御術式と、感情の制御を目的としたもの………
………成る程、これは斬新な切り口ですね。だが理に叶っています。
盲点でした、このようなやり方があるとは、思いもつきませんでした。
私もまだまだ未熟者と言うことですね。
そしてこれは……
うわぁ何ですかこれ、いや、ちょっと、凄いですねこれ、
ここまで醜悪な術式見たことありませんよ、悪名高い憎悪の術式にすら勝りますねこれは…ちょっと吐き気がしてきましたね、やめましょう、見るの。
私「ふむ………」
リヨナ「…どうかしら?」
私「…いいですね、実に素晴らしい。
…まあ一点気になる所はありますが、
総合的に見て傑作と呼んでも差し支えないでしょう。
これ程までに完成度の高い義体は見たことがありません。
…良く出来ましたね、リヨナ様。魔術の師として、貴女を誇りに思います。」
弟子の成長をこの目で見、感じられるというのは嬉しいものですね。
なんだか雛鳥の巣立ちを見ているようで寂しい気持ちもありますが…
…でもまあ、はい、嬉しいですね。心の底から、そう思います。
リヨナ「……はっ初めて褒められましたわっ…」
私「いやいや、私だって素晴らしいと思ったらちゃんと褒めますよ。」
まあ普段そう思う事はほぼないのですが、
基本的に問題行動ばかりですからね、今朝みたいな。
リヨナ「……すっっ…」
私「ん?なん」リヨナ「好きですわっ!!えっちしましょうっ!!!」
私「うわちょっと!…なんなんですか急に。」
…思わず殴っちゃいました。
いや、ほんと、なんなんですかね急に、驚きましたよ、はい。
リヨナ「ひっひどいですわ!!これはご褒美えっちの流れだったじゃありませんか!!」
私「どこをどう捉えればそうなるのですか…」
…まあいいや、いつもの事ですし、放って置きましょう。
…それにしても、素晴らしい出来ですね、流石に驚きを禁じ得ません。
見た目としては15、16才程度の人間の少女と言ったところでしょうか。
艶のある銀髪と赤い瞳、身長はやや低めですが、手足が長くバランスの良い体つきをしている。結構細めの体型ですね。
肌の色は新雪のような白、その造形はとても整っていて美しいと言えるでしょう。
顔の作りは…えぇ、いいですね。端正と呼べるでしょう。
しかし、これはまた随分と、人間らしい見た目をしてるじゃあないですか。
前に人間を作ろうとして出来上がった、
全身至る所から生殖器の生えた悍ましい何かとは大違いですね、えぇ。
…にしてもどこかで見たことある様な…こんな方いましたっけ………
………ん?……いやいや、まさか、…………えぇ…?
私「…あの、これって誰かをモデルにしました?なんか凄く見慣れた姿をしているんですけど。」
リヨナ「勿論あなた、リストですわ!どうです?良く出来ているでしょう!」
私「………頭、おかしいんですかね、殴りますよ?」
いやいやおかしいですよね、なんで嬲る為の身体私に似せてるんですかね、
頭沸いてるにも程がありますよ。最高に狂ってますね。
これはぶん殴ってもいいですよね、いや殴りますか。
リヨナ「いたいですわ!なんなんですの急に!何もして無いじゃありませんの!
理由なき暴力反対ですわ!傷害罪ですわ!犯罪ですわ!裁判を求めますわ!」
私「一体どの口が……はぁ、まあ、はい。因みに理由を聞いても?」
リヨナ「まったくもう、当然の事ですわ。最高級の魂には最高級の器を、
一般的な思考に基づいた至極真っ当な結論ですわ。」
私「いやだからなんで私なんですか…」
リヨナ「リストがわたくしの知る中で一番えっちだからに決まってるじゃありませんの。当たり前の事ですわ、何言ってるのかしら。まったくもう、困りますわね。
この世の中であなた以上に淫靡な存在を見たことがありませんわ。存在自体がすけべって感じですものね、その自覚がないのかしら、いやらしい子ですわね。」
…………?…………
私「…まあいいや、とにかく、これは私の方で預かって置きます。
転生には、絶対に、使わせませんから。いいですね。」
リヨナ「えぇ!何故ですの!!」
私「いや逆にいけると思った理由をこっちが聞きたいのですが…」
リヨナ「そんなどすけべな身体をしておいてどの口が言うのですか!!
この全身エロ小説!!常時フェロモンを垂れ流しにしながら良くそんなふざけた事が言えましたわねぇ!!歩く18禁なあなたには性的に消費される義務があるのです!!これは法律で決まっていますの!!今わたくしが決めましたわ!!」
私「いや知りませんよそんな事…とにかく絶対にダメですからね。」
なんでこんなにキレてるんですかね…
ここまで理不尽な事を言われたのは初めてですね…
秩序の軍勢の言い分の方がまだ理解出来ましたよ…
リヨナ「い・や・で・す・わ!!これはわたくしの好きの結晶!これ無くして異世界転生などあり得ません!絶対に譲りませんわ!!」
私「だからダメですって。」リヨナ「いやですわ!!」私「ダメです。」リヨナ「いやっ!!」私「」リヨナ「絶ッッっ対にいやですわ!!!」
リヨナ「この解らず屋!!存在がセックスアピール!!全自動陵辱誘引機!!赤ちゃん錬金窯!!貴女なんてオークに種付けプレスされながら無様にイき果てればいいのですわ!!!……ぅぅリストのばがぁ〜〜!!」
私「えぇ!ちょっと、泣かないで下さいよ……」
えぇ…?マジ泣きしちゃってるんですけど……
なんで私が悪いみたいな流れになってるんですか……
…そんな顔、似合わないですよ。……あなたはいつも楽しそうに、純粋に笑って……
……………なんだかなぁ。
私「……わかりました、わかりましたよ、えぇ、はい。」
リヨナ「解ってくれましたか!!流石リストですわ!!大好きですわ〜〜!」
……切り替え早すぎません?
まあいいですけどね、別に、そっちの方が似合ってますし、えぇ。バカ丸出しですね、お似合いだと思いますよ、はい。
…大好き、ですか……
…あなたは、私の本性を知った後でも、そう思ってくれるんですかね。
私「……えぇ、そうですか、はい。後、これ、ちょっと気になる所あるんで私の方で調整させて貰ってもいいですか。その方が多分いい感じになりますよ。」
リヨナ「わかりましたわ!!最高の状態にしてくださいな!!」
私「了解です、では工房で作業してますんで、何かあったら呼んでください。」
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なんだかすっっっごく疲れましたね、えぇ。
まだ起きてから2時間しか経っていないんですけどね、不思議ですね。
にしても………あと少しで、始まってしまいますね…
私「………はぁ。」
…予想通り、あの人間の脳は私が求めていた物だった。
欠けていた最後のピース、長年探し続けていた物。
気が遠くなる程の年月をかけたこの研究は、ようやく実を結ぶことになるだろう。
生涯の伴侶との再会。欠けていた半身が戻り、そして私達はまた一つとなる。
あの日、忘れもしないあの悲劇から始まったこの悲願は、漸く達成の時を迎える。
全ては私が望んでいたことだ、喜ぶべきだろう、だが、しかし……
私「あの笑顔もあと少しで見納め、ですか。」
…思い返すと、結構楽しかったですね。えぇ、大変でしたけどね、色々と。
毎日バカみたいに騒いで、暴れて、私を巻き込んで…退屈しない日々でした。
こんな私に、あんな眩しい好意をぶつけてくれて、
気分屋で、良くわからないことを言うこともあるけど、裏表がなくて、純粋で…
その輝きで、私の闇を晴らしてくれた。失意と憎悪に塗れた深い闇を。
だから私はあなたに、リヨナ様に忠義を捧げている。
だが、一番ではない、一番にはできない。
私の真の忠義はどう足掻いても変えることは出来ない。
あの時の誓いを、私のこの愛を裏切ることは決してできないのだから。
私「…申し訳ありません、リヨナ様。私は……」
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[約30000年前] 高域 世界樹都市 名無し
「クソがよォ……」
足が上手く動かない。
強い倦怠感が脳を支配する。限界だ、もう歩けない。
「……チィッ…」
荒れた石壁に乱暴に寄りかかる。
脇腹から血が止まらない。
魔力が漏れ出し、身体に痺れが回ってくる。
「……ゴホっ…」
口内が血の味で満たされる。苦く、生温い。不快感を感じる。
全身の熱が冷めていく、きっとわたしはここで死ぬのだろう。
生まれてこの方、碌なことがなかった。
何の幸せも無かった。
クソッタレの最低な日々、身勝手でバカな愚図共。
暴力、殺し、裏切り。それだけだ。
親から売られ、逃げ出して、薄汚いこの街で生き足掻いてきた。
ひたすら殺して、奪ってきた。
生きる為に、死なない為に。そのやり方しかわからなかった。
学のないわたしなりに考え、必死で生きてきた。その結果がこのザマか。
「…ハッ…くだらねぇ…」
意識が遠のく。もう長くは持たないだろう。
だが恐怖はない。
あるのは憎しみ。この世全てが憎い。
わたしを売り払った身勝手なクソ親、下劣で低俗な守銭奴共。
薄気味悪い変態共、暴力しか脳の無いバカ共。
偽善者ぶったクソ野郎、お高くとまった俗物な貴族共。
欲望に塗れた最高にクソッタレなこの街。
何もかもが憎い。
「……クソッタレがァ……」
目の前が暗くなっていく。
なんだかとても疲れた。眠りたい。
その感覚に身を委ね、目を閉じた。