女神「暇なのでヒト雄をTS異世界転生させますわ!」 作:怪文書製造機withノベリスト
つまりそう言う事ですわね。
にしてもさっぱり話が進みませんわね。
なんでまだ異世界転生すらしてないのかしら。
適当に書いているとはいえ、本来のプロットだと2話の時点で始まってないといけなかったのですが。
[約10000年前] 現世 名無し
私の名は『 』と言うらしい。
男「なんだ?おい嬢ちゃん、此処は立ち入り禁止だぞ?」
リストが言うのだから多分そうなのだろう。
もっとも、『 』の言い方も意味もよくわからないのだが。
男「おい、聞いてるのか?」
どうやらこれは病気のような物らしい。
確か、空の刑、だったろうか。
それが原因で『 』の事が理解出来ないようになっているのだとか。
男「おいおい、無視してねぇでなにかいっ!…おいなんだそれ!!」
この話をするたびにリストは悲しそうな顔をする。
あの顔は余り好きでは無い。胸が苦しくなる。
男「こっちにくんじゃねぇこの化け物が!!っ何しやがんだテメェ!!はなせっ!!」
目の前の生き物から恐怖の感情を感じる。
飢えが少し満たされるが、まだ足りない。
触手に少し力を込め、締め上げる。
男「ガァッ!!」
骨が折れる、軽く乾いた音が辺りに響く。
まだ足りない。
もう一本の触手で掴み、捻り上げる。
男「※※※※※※※※※※※※」
肉が裂ける湿った音、濁音の混じった苦痛の吠え声が辺りに響く。
目の前の生き物の目が恐怖で見開かれる、その瞳を絶望の色に染めて。
満たされる。
2本の触手に力を込め、引きちぎる。
辺りに生温い血の雨が降り注ぐ。
その雫が頬に辺り伝っていき、その熱で私の身を火照らせる。
飢えが満たされ、倒錯的な悦びの情が脳を満たす。
が、これは一時のもの。
次第にその熱は醒めてゆく。
血の情熱は冷めていき、粘ついた不快感だけを私の身に残す。
情欲に濡れた脳は乾いてゆき、空虚な砂海と化す。
「……帰ろ……」
多分、もうそろそろリストが帰ってくる時間だろう。
ばれ無い内に早く帰らなければ。
2片の肉塊を放り、帰還の道を創る為に手を挙げ……しまった。
「……あ〜、これどうしよ?」
またやってしまった。全身血に汚れている事に気付き落胆する。
これではリストにばれてしまうじゃあ無いか。
短時間で身体と服を洗うのは無理だ、血の臭いだって残るだろう。詰みだ。
なるべく気をつけてやるようにはしているのだが、
いかんせん頭に血が昇るとその事が疎かになってしまう。
「やっちゃたな〜…」
リストは、私のこの欲求処理が余り好きでは無い。
一般的に?言うとこの行為は神族として恥ずかしく、愚かな行為なんだとか。
まあ、私にはその一般的な常識?と言う物がよくわからないのだが。
だって、私が知ってる神族ってリストだけなのだし。
でもリストはこの事で悲しい顔をする、それを見るのは嫌だ。
ならやらなければいいじゃんと言う話にはなるのだが、まあ確かにそうなのだが。
これを我慢するのは中々に辛い物があるのだ。
一般的?な生理的欲求で言うところの性欲と食欲が合わさったもの、と言った所だろうか。
これを我慢するのはけっこうツライ。我慢できなくも無いがとても苦しい。
だからこうしてリスト目を盗んでやっている訳なのだが……
「…はぁ、いやだなぁ。」
リスト「『 』っ!!」
突然の事に思考が止まる。
リスト「どうしたんですか!!血塗れじゃないですか!!けがしてませんかっ!!」
リストが私の身体を触り、汚れるのも気にせず触診してくる。
その迫真の表情と激情的な所作に気圧されるも、漸く返答を発する。
「だっ大丈夫!怪我してないよ!ちょっと血塗れなだけ!」
リスト「でも「大丈夫!だいじょうぶだから!」…まあ、はい、わかりました。」
リスト「まったく…心配しましたよ、ほんと。帰ったら『 』がいないんですから。」
リストの目が肉塊の方へ向く。
身がすくみ、苦しい気持ちになる。
「あの…その…ごっ…ごめんなさい。」
リストの顔にあの表情が浮かぶ。嫌だ。
リスト「あ〜まあ、はい、次からはちゃんと、私に言ってから出かけてください。
ビックリしちゃいますからね、えぇ」
自罰の真綿で心臓を締め上げられる。痛い。苦しい。
「でも……」
リスト「……そんな顔しないでくださいよ、そんなに、気を病まなくていいんですよ。」
リストが私を抱きしめる。
胸があったかい何かで満たされ、幸せな気持ちになる。
リスト「確かにまあ、褒められた行いではありませんがね、えぇ。
……でもまあ、仕方ないんですよ。なんて言ったらいいのか…病気、そう病気の様な物なんですよ。」
「……うん……」
悲しい気持ちになる。やはり私は異常者なのだと再認識させられる。
そしてそのせいでリストが悲しむと思うと、とても苦しい気持ちになる。
リスト「でもまあ安心して下さい、私がばっちり治してあげますからね。
なんたって私はあなたの従者、大魔導師リスト様なんですから。
……だからほら、そんなに自分を責めないで下さい、ね?」
「……わかった。」
早く治るといいなぁ。
そうなれば、きっとリストも悲しまなくなる。
昔のリストとの思い出だって思い出せる。
きっと今よりもっと、幸せに暮らせるのだろうから。