ダンジョンにシカクイ奴が居るのは間違っているだろうか 作:taimanman
私最近オリジナルの方書いててこっちを忘れてました。そっちはもうそろそろ出そうかなと思っていますがそれはどうでもよくて本当に遅れてすみません。
あとはアストレア・レコード三巻特装版探してて時間が過ぎていったのもあります。因みにまだ見つかってません。どっかに売ってないかなぁ。
まあ何はともあれ続きですどうぞ
「アミッド・テアサナーレって......」
やっぱり疲れていて頭がほとんど動かないけど、それでもその名前に関してはすぐに思い出した。
【
その名声は僕みたいな田舎から来たばかりの新興ファミリア団員でも知っている程各地に轟いている。
特筆すべきはその治癒魔法。
彼女の魔法は全てを癒すとまで言われる。
その治癒力はLv.2でありながら全
正真正銘
そんなすごい人がなんの因果か今目の前に居る。
というかそんなすごい人だと知ると改めてさっきまでこんな人に心配してもらっていて申し訳ないなと感じてしまう。
ていうか今僕魔法使ってもらっちゃったよ。一本うん十万とするエリクサーよりも強力な効果と値段がするっていう噂の魔法を。
これ後で代金請求されたりしないよね?
アミッドさんは多分そんなことしないと思うけどもしされちゃったらうちのファミリアには致命傷だ。
ただでさえ今使ってるポーションもめちゃくちゃギリギリで買ってるんだからエリクサーよりも高いお金なんて絶対出せない。
噂ではディアンケヒト様は物凄くお金が好きで日夜金儲けについて考えている方らしいし、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。
いや、でも噂ではアミッドさんもぼったくりの詐欺
ならばきっと大丈夫なはず。
「そんなに気にされずともこちらが勝手にした治療で金を取ろうとは思っておりませんよ」
気にしていた事がバレていた。
僕ってそんなに分かりやすいんだろうか。
「はい」「
「......」
二人揃って言ってこなくてもいいじゃん。
「私の場合過去にも何度か同じ様な事が有りましたので、それですぐに気づけたというのもあります」
今はそのフォローが痛いです。
でも優しくしてくれてありがとうございます。
......ていうか。
「過去にも何度か同じ様な事があった、ってつまり今までにもこういうこと何度もしてるんですか?」
「はい」
マジか。
聖女なんて言われている理由が分かったかもしれない。
この人は本当に優しい人なんだなと今日何度考えたかも分からない事をまた思う。
「本当ならばこのような無償の治療行為はしてはならないのです。例えそれが善意による行為だとしてもこのような事を続ければそれを当たり前の事だと勘違いする者が出てくる。他の
「あ、はい。分かりました」
ちゃんと後のことまで考えているその発言に、またしても感心させられてしまう。
後先考えずに行動してしまう僕とは大違いだ。
「それでは行きましょう」
「あ、はい」
ようやくダンジョンから出ることになった。
すごく疲れていたから正直助かった。
今はもう一刻も早くホームに帰って寝てしまいたい。
なるべく早く帰れるといいな。
......そういえば、何でスティーブさっきから黙ってるんだろう。
○●○●○●○●○●○●
「......」
......なるほど。
「......」
......そういえば後で、って言ってましたね。
ずっとモンスターを相手にしていたら忘れていました。
「で、何故そのような姿でダンジョンに居たのですか?」
圧が、凄い。
ただ何故と言われても答える事はできない。それだけは答える事ができない。
くだらない意地であると言われればその通りであるこの感情を誰かに知られる事は嫌だった。
だから僕は黙り続けるしかない。
しかしアミッドさんはそれを許してくれないので、堂々巡り。よってさっきからずっとこの状態が続いていた。
そして地味にこの時間がキツい。ずっとモンスターと闘い続いていたせいで今の僕は全身が疲労に包まれている。
ダンジョンの中でならともかく、出てしまった今は精神的にも緩んでしまっているためとても眠い。
正直、今はもう何も考えられない。
「はぁ......」
そんな僕の状態に気づいていたのだろう。
ずっと続くかと思われたその時は、意外なことに終わりを見せた。
「仕方がありません。今は大変お疲れのようですし、引き留めるのは止めることにします」
「え?」
「ですが約束してください。今後どんな事が起きたとしても自棄になってしまう事だけはないようにすると」
代わりに提示されたのはそんな条件。
優しい彼女らしい、優しい条件だった。
ほとんど役に立たない僕の脳細胞も、この時だけは不思議と覚えていられる気がした。
「この条件だけは絶対に呑んでもらいます。それが出来ないならばこの場から帰すことは出来ません」
「......分かりました」
たった一言しか出てこない。
いよいよ何も考えられなくなっている。
だけど今はこれでいい。
「伝わったようで何よりです。もうこのような事を言わずに済む事を願います」
「......はい、ありがとうございました」
最後に礼をして、彼女とは別れることになった。
○●○●○●○●○●○●
スティーブは考えていた。
ずっと、考えて続けていた。
さっきまで居た少女ともほとんど話さず、ひたすらに考えを巡らせていた。
現在、とうとう眠気に堪えきれず意識を堕としたベルを背におぶってスティーブはホームに帰っている。
そんな彼がずっと考えている事は単純だった。
「
その悩みは単純で、かつ重大なものであった。
よく考えてみれば昨日も帰りが遅くなって怒られたばかり、昨日の今日にもうやらかしたなどとても言えない。
というかそれ以前に今背中で安らかにお眠りいただいている少年の方が説明できない。
身体中傷だらけの少年をどう説明しろというのだ。
気持ちよく眠っているがおかげでこちらは代わりの説明を押し付けられてしまっている。正直叩き起こして説明させたかった。
そうこう考えている内におんぼろ教会まで辿り着く。
仕方がないので覚悟を決めて地下室の中に入っていった。
「
「ぷげしっ!?」
ガチャッと部屋の扉を開けたと同時に感じる強烈な
「ア、」と思い扉の向こうを覗くと、やっぱりそこには想像通りのお方がひっくり返った状態でいらっしゃった。
ちなみに胸が重力に逆らっている。スッゲエ。
「......
「イヤ無視!?」
ちょっと冷たくないかい!?とヘスティアが叫ぶものの
完全に何も無かったものとして脳内処理を終え、そのまま横を通り過ぎていく。
なんで
「ってちょっといったいベル君に何があったんだい!?まさかどこかの誰かに襲われたのかい!?」
「
やっぱりそこには気づくよね。
そう思いながらベルをベッドに下ろした。
「
「???」
「
まず分かって貰うための説明をしていない。
これに関してはベルにとって絶対触れられたくない部分だ。
それが分かるので言うわけにはいかない。
「
「はぁ!?」
当然、ヘスティアは驚いた。
その後すぐに怒りだす。
「何をやってるんだよ!」
「
「とある人?」
「
わざわざ話す必要は無いのでアミッドの事は省略する。
「
「むぅ......。よく分からないけど、君が言うなら大丈夫なんだろうね」
意外なことに納得してくれた。
どう言えばいいか分からずほとんどぼやかして伝えたがこれでいいらしい。
子の言う事を信じるという彼女に、今は素直に感謝する。
彼女が主神になってくれた事は、本当に運がよかっただろう。
「
「ん、なんだい?」
「
「いや遅いよ!?」
こんな風に、ふざけても許してくれる?訳だし。
彼女は実に慈悲深い。
そう言って、スティーブは笑った。
......ところで、アミッドって有名なのか?
そんな事すら知らないスティーブであった。
疲れているベルの脳内台詞が多くて疲れてる描写になってない気がして嫌だったんですがまあいいやエイッと投稿しました。雑でごめんなさい。
ところでダンまちお人好しランキング第1位をベルと競うアミッドさんをぼったくりと言っている噂の出所は誰なんでしょうかねぇ。