ダンジョンにシカクイ奴が居るのは間違っているだろうか   作:taimanman

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 今回少ないです。
 前書きも少ないです。
 それでは本編どうぞ。


拝啓推定80以上の君へ

 拝啓、お祖父ちゃんへ

 元気ですか?天国で上手くやっていけていますか?

 お祖父ちゃんなら心配しなくても上手くやっていけていると思うけどキレイな女の人に言い寄って怒られていないかだけは心配です。お義母さんみたいに怒るんじゃなく手が先に出る人もいるからナンパはほどほどにね。

 僕の方は色んな事がありました。お祖父ちゃんがいなくなってからとうとうオラリオに来たんだ。

 お祖父ちゃんが言っていた通りここには何でもあると思う。ダンジョンがあって街に人がたくさんいて冒険者もいっぱい。そのうちの一人になれたと言うのはとても嬉しいです。

 それに僕なんかをファミリアに入れてくれた神様がいるんだ。ヘスティア様って言って本当に優しくてキレイな(ひと)です。

 たまによくわからない事を言われるけどとっても良い神様と出会えて本当に運が良かったと思う。

 同じファミリアの仲間もいてスティーブって言う名前の色々すごい人です。一緒に探索している時すごく頼りになる仲間で本当に僕は出会いに恵まれていると思います。他にも色んな人との出会いがあってこれからが楽しみです。

 ただ最後に1つだけ困っている事があって、それは今さっき出会ったばっかりの存在がずっと僕と神様、正確には神様を追いかけ続けてくるってことです。なんで追ってくるのか全く分からないけどとりあえず全力で逃げています。もし今僕らの事を見ているんだったら、どうか僕らが逃げ切れるように祈っていてください。

 もし逃げ切れなかったら......殺されるから。

 

 「なんで......。なんでシルバーバックが追ってくるんだよ!!」

 

 どうしてこうなってしまったのか。なんで今僕は神様と一緒にあのモンスターに追われているのか。こんなときに、僕の頭は3日前の記憶を思い返していた。

 

 

         ○●○●○●○●○●○●

 

 

 「神様、何してるんだろう」

 「saana(さあな)

 

 アミッドさんに怒られた次の日、僕とスティーブはいつも通りダンジョンに来ていた。

 もう無茶をする気はない、いつも通りを積み重ねて強くなると決めたからだ。幸い神様曰く今僕は成長期らしく他人よりだいぶ成長速度が早い。この伸びがいつまで続くかはわからないけど今は他人より伸びるのだからとても頑張って強くなろうと思う。

 そういえば最近神様が僕のステータスを更新する度挙動不審になるのはなんなんだろう?

 確かにすごい伸びてるけど成長期ならこれくらい伸びる事はあるんじゃないのか?っていうかそう神様が言っていたんだけど。

 (う~ん、よくわからない)

 それに今日も友達の開催するパーティーに行くから数日帰ってこないとおっしゃっていたけどただそれだけに何日もかかるだろうか?なにか他にもやることがあるんじゃないのか。まあ神様にもなにか考えがあるんだろうし心配しなくてもいいか。

 

 「さて、そろそろ帰ろうか」

 「aa(ああ)

 

 今日はもうそれなりに稼いだし帰ることにする。

 ダンジョンを逆行し上がって行く。途中で何度もモンスターと出くわしたがそれほど苦労もせず順調に倒していき、一時間もする頃には地上に出ていた。

 

 「じゃあギルドに行こう」

 

 ギルドの換金所で魔石とドロップアイテムを換金すれば今日の仕事は終わりだ。早速行こうとした時に視界の端に人だかりができていることに気づいた。

 

 「ん?何あれ?」

 「saa(さあ)nandarona(なんだろうな)

 

 気になり、寄ってみた。中にあるのは......、運搬用のカーゴ?

 確かに珍しいけどそれにしてもなんでこんなに人が集まってるんだろう。

 そう思っていたときだった。中が見えないようにされているカーゴがいきなり揺れた。

(いっ!?)

 まさかモンスターが入っている!?いや、でもなんで?地上にモンスターを連れてくるのはダメなはずなのに。

 

 「は~......今年もやるのかあれ」

 「怪物祭(モンスターフィリア)ねぇ......」

 「毎年毎年ギルドもくだらんことを」

 

 周りの人の話からするにこれはギルドが関わっているのだろうか。だとしたらなんでだろう。ギルドは地上にモンスターを出さないようダンジョンを管理する組織なはずなのに、これじゃあ本末転倒なんじゃないのか。

 詳しくはわからなかったけど、とりあえずギルドが主体として行っている行為であると知ってひとまず納得する。

 これ以上は分からないだろうしまた今度エイナさんにでも聞いてみよう。

 そうして僕はその場から離れた。

 

 

         ○●○●○●○●○●○●

 

 

 それから3日ほど経って、いつも通りダンジョンに行こうとしていた時のことだった。

 

 「お~い、そこの白髪頭~!」

 

 ん?と思って立ち止まってみればやっぱり僕のことを呼んでいたらしい。この人は確かシルさんの同僚のアーニャさんだったか。

 

 「おはようございます、ニャ。いきなり呼び止めて悪かったニャ」

 「あ、はいおはようございます。......えっと、それで何か僕に?」

 

 意外なことに丁寧な挨拶に少し戸惑う。実はこの前この人の働いている酒場、『豊穣の女主人』から飛び出した日の翌日、ダンジョンに行く前にいきなり飛び出した事について謝りにいったことがあった。

 結果的にはスティーブがお金を支払ってくれていたみたいで問題はなかったみたいだけどその時はこの人に『クソ白髪野郎』と言われてしまったのでこの対応には少し面食らってしまったのだ。

 

 「ちょっと面倒ニャこと頼みたいニャ。はい、コレ」

 「へっ?」

 「白髪頭はシルのマブダチニャ。だからコレをあのおっちょこちょいに渡して欲しいニャ」

 

 そう言って渡されたのは小さなお財布。見慣れないエンブレムが刻まれどこぞのファミリアが製作したことがわかるこれを渡されたけどどういうことだ?

 

 「アーニャ、それでは説明不足だ。クラネルさんも困っています」

 

 今度はエルフの店員さんが出てきた。というか僕名前を覚えてもらってたよ。憧れのエルフ相手ということもあって少し感動してしまう。

 

 「リューはアホニャー。店番サボって祭り見に行ったシルに忘れていった財布を届けて欲しいニャんて、そんニャこと話さずともわかることニャ」

 「というわけです。言葉足らずで申し訳ありませんでした」

 「あ、いえ、よくわかりました。そういうことだったんですね」

 

 なるほど、そういうことか。疑問が溶けてすっきりした。

 ただ一瞬で話から出されて顔と尻尾を地面に垂らしている人のおかげで気まずくはなったけど。

 

 「彼女は気にしないでください。それで頼まれて頂けないでしょうか。私たち店員は基本仕事があるので届けに行くことができないのです」

 「えっと、僕はかまわないんですけど」

 

 僕は別に頼まれてもいいけど、スティーブは予定を変えて大丈夫なのか、そう思って顔を向けると、頷いてくれた。

 

 「yaritaitoomounaraittekoi(やりたいと思うなら行ってこい)

 「......うん、ありがとう。というわけでいいですよ」

 「ありがとうございます」

 

 うん。こんなきれいなエルフの人に感謝されたってだけで引き受ける価値があるかもしれない。懲りもせずそんなことを思ってしまうのはハーレムを夢見ていたからなのかそれともエルフが好きだからか。

 

 「それでシルさんがどこに行ったかってわかってますか?」

 「はい、シルは今日怪物祭(モンスターフィリア)を見に行きました」

 「怪物祭(モンスターフィリア)?」

 「?......ああ、クラネルさんは最近オラリオに来たばかりなのでしたね。それならば知らなくても当然でしょう」

 「はい。つい最近名前を聞いたことはあるんですが......」

 

 内容まではわからない。詳しく教えてもらおう。

 

 「――ニャら、ミャーが教えてやるのニャ!」

 

 と思っていたら横から勢いよく声がとんできた。

 垂れていた尻尾はピンと立ちさっきの名誉挽回とばかりに話してくれる。それによるとなにやらモンスターを調教、力ずくで上下関係を叩き込み大人しくさせ服従させることができるらしい。その過程を見せ物にしたのが怪物祭(モンスターフィリア)なんだとか。

 

 「そんなすごいことが出来るんですね」

 「ふつうはダンジョンのなかにいるモンスターは凶暴で調教(テイム)できニャいけど【ガネーシャ・ファミリア】の構成員は実力が半端ニャいからダンジョンのなかのモンスターも従わせてしまうニャ」

 

 【ガネーシャ・ファミリア】の名前は僕も知っている。オラリオに存在するファミリアの中でも指折りの実力で抱える構成員の数も半端ないとか。

 

 「まあそんな祭りに行ったはいいものの肝心の財布を忘れるといううっかりをしたのがシルというわけニャ。まったくやれやれだニャ」

 「うっかりうんぬんはあなたが言えることではないと思いますが」

 

 まあ、だいたいの事情はわかった。引き受けるのは構わないし早めに届けに行こう。

 

 「まずは東のメインストリートを目指してください。既に人波ができているはずなので着いていけばたどり着けます」

 「シルはさっき出てったばっかだから今いけば間に合うはずニャ」

 「わかりました」

 

 邪魔になるので持っていたバックパックは預かってもらう。護身のためにナイフだけは懐にいれて僕は財布搬送の依頼(クエスト)に出掛けた。




 ハヤく、ハヤク、ハヤグゥゥゥ
 ハヤグジュウハッカンをオメグミクダサレェ......
 はっ。いけないいけない、最近18巻中毒になってまして。待ちきれなくて意識がとぶことがあるんですよ。早く特効薬(18巻)が欲しいです。
 それはともかく今話ですね。かの有名な1巻クライマックスが近づいてきましたね。今となっては息をするように瞬殺できるモンスターがあんなにも脅威だった時が懐かしいです。一歩ずつベル君が強くなってきたと考えるとなんだか感慨深いですね。
 ところで今回手持ち無沙汰になったスティーブは何をするつもりなんでしょうね。ああ、そういえば花が咲いていたような気がするな。摘んできて貰いましょうか。イヤだなぁ~スティーブ回。変換めんどくさいのに。なるべくしゃべらせないようにしておこう。
 えっ?お義母さん?お祖父ちゃんより先に居なくなりましたよ。どこに行ったんでしょうかね。

 ところで最近ダンまち何回も読み返してるんですがその度文章力に感動して嫉妬して悶えています。ほんとに意味わかんないぐらい面白いですよねこの作品。私の書いているものだと無駄を省いた報告書みたいになっててつまらないんですよねぇ。スゴいなぁ、なんて思いながら少しでも近づけるようにがんばります。
 因みにダンまち換算だと文章力Lv.1と9位の差です。話になりませんね。
 
 ってなんか評価赤になってるぅううううううそだああああ
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