ダンジョンにシカクイ奴が居るのは間違っているだろうか   作:taimanman

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スティーブ回は嫌いです。
だって入力メッチャ面倒だから。
いつもよりちょっと長いですが、どうぞ夜露死苦お頼み申す。
それでは今話、はっじまっるよ~!


『ベート・ローガ』参戦!!

 「なんだぁ、食い逃げか?」

 「あちゃ~、ミア母ちゃんのとこでやらかすとか怖いもん知らずやな~」

 

 唖然とした空気ができていた。

 ベルが逃げ出した酒場は、つい先程までの盛り上がりが鳴りを潜め、今は誰もが出口の方を向いて戸惑っている。

 それと同時に皆の顔には多少の怯えがあった。

 なぜならこの酒場は『豊穣の女主人』。つまり店主はあの方である。

 実際にはもう会計を済ましているとはいえ、それを知らない者達はベルが食い逃げダッシュを決めたように見える訳で、要は名前を呼んではいけないあのお方が怒り出さないかを皆が気にしているのだ。

 万が一にも怒りがこちらに飛び火すれば命はない。

 

 しかしその次に起きた事で、その発想は何処か遠くに消えていく。

 「ガタッ」という音を立ててまた誰かが立ち上がったのだ。それもそのまま出口に駆け出していく。

 

 その者に向けられた視線は、先程よりも強い驚きを宿していた。

 それもそのはず、第一の食い逃げ犯に続いた剛の者はまさかの【剣姫】であったのだから。

 

 彼女の眼には写っていたのだ。

 逃げた者が誰であるか。

 どんな見た目をしているのか。

 その特徴的な白い髪と深紅の瞳から、先日ミノタウロスを贈ってしまった相手であると理解する。

 故に何故彼がこの場から逃げ出すように走り去っていったのかを悟ってしまった。

 

 「いない......」

 

 自分のせいで少年を傷つけてしまった。それは決して許される事ではない。

 あの時きちんと同僚の青年を止めていれば、少年が傷つくことは無かった。

 それ以前に自分たちの不手際でミノタウロス贈呈という迷惑をかけてしまっているのだから、何がなんでも止めなくてはいけなかったのだ。

 なのに自分がしたことは、少年への侮辱を繰り返した挙げ句それを嗤い続ける同僚たちを傍観し続けて、あの場に居合わせていた少年を傷つける事だった。

 せめてそれを謝ろうにももうあの少年はいない。

 そもそも謝ったところで向こうからすれば迷惑なだけではないか、という考えが脳裏にあるため、今から走って探しにいこうとすることもできなかった。

 

 「ホイホーイ。アイズたんなにやっとるん?」

 

 そう後ろから己の主神が来ても、そちらに反応する気にはなれない。

 今はあの少年の事が頭にあり、他の事はほとんど考えていられなかった。

 そう、例え後ろから自分のお腹に腕を回してきて、片手で胸を触りだしても......

 等と考えながら半ば自動で手が動き、困った顔で手をとってひねり、肘鉄、相手が後退するや否やその頬へ張り手をかます。

 

 「ちょ、めっちゃ乱暴するやん!? 表情が行動と全く噛み合ってないけど!?」

 「変なことしないでください」

 

 意外にまともな反応をしながら、アイズは再びベルが去っていった方を向く。

 

「まあまあ、そんな顔せずに。ベートと一緒に飲むんが嫌なんやったらミア母ちゃんに頼んで店の外に吊るしてもらうから」

 

 どうやらアイズが酒場から出た理由を勘違いしているらしい。

 見れば店内で「ぐぉおおおおおおおおおお!?」と叫ぶ狼人(ウェアウルフ)の青年が皆の手で取り押さえられ、縄でぐるぐる巻きにされていた。

 

 「ほな、いこぅ。アイズたん、うちに酌してぇ」

 「......」

 

 やはり表情は優れない。しかしこれ以上ここにいてもしょうがないと、酒場のなかに戻っていく。

 最後に扉の前で立ち止まり、もう一度後ろを振り向く。

 すっかり暗くなった夜の街に、少年の姿を見ることは叶わない。

 その事に罪悪感を覚えながら、店に入った時。

 

 「aikawarazuyokuhoeruinukkorodana(相変わらずよく吠える犬っころだな)

 

 そんな言葉が頭に響いた。

 突然聞こえてきた声に驚いていると、店の奥から一人の青年が出てくる。

 ただ一方向だけを向いたその青年は、口もとを和らげながらこう言った。

 

 「hisasiburidana、kusouruhu(久しぶりだな、糞ウルフ)

 

 まさかこの世界(ここ)からもあそこに招待されたやつがいるとはな。......と話す。

 その笑みは、この場にとても似つかわしくない、ひどくやわらかなものであり......

 しかし同時に、親しげという字が欠片もない笑みでもあり、この酒場に再びの不和をもたらすものであった......

 

 

 

         ○●○●○●○●○●○●

 

 

 一歩。

 地面を、蹴り抜く。

 「ィィアッ!?」

 すれ違いざまにナイフを振り抜き、モンスターを切り裂く。

 何度目かも分からない行為に意識を向けることなく、そのまま迷宮の奥に進んでいく。

 四肢は疲労を訴え、その足取りは重い。

 防具の一つもまとわず、あちこちが引き裂かれた私服姿でダンジョンを徘徊する。

 傷だらけになり血に塗れた姿からはモンスターから幾度も攻撃をくらったであろう事がわかる。

 少年は幽鬼のようであった。

 (ぼろぼろだ......)

 そんな己の姿を他人事のように感じながら、足を止めることなく進み続ける。

 酒場から逃げてきたベルはただひたすらにモンスターを求めてダンジョン内を走り続けた。

 弱くてみじめな自分が恥ずかしくて、自棄になりながらひた走った。

 そして今、体を前に突き動かしていた熱も大分引きはじめていた。

 その結果、止まっていた思考がようやく戻ってくる。

 おぼろげな記憶をたどると、確かいつもの低級モンスターとは違った存在が出てきていた。

 つい先程斬ったカエル型のモンスターも、記憶違いでなければ今まで出くわしたことが無かったはずだ。

 そのモンスターの情報を知らないわけではない。

 担当受付嬢から聞いた話によると、あれは『フロッグ・シューター』だった筈。

 あのモンスターが出る階層域、ダンジョンの壁の色彩、そして曖昧な記憶の中で通過した階段。それらをもとに考えると、どうやらここは6階層らしい。

 正常な判断を有していればすぐさま引き返したであろう階層だが、今の状態でまともな思考等働かせられる訳もなく、ベルはそのままぐねぐねとした迷路状の道を進んでいった。

 

 やがてたどり着いた先は、少し開けた部屋状の空間であった。

 広間の先に道はなく、この場で完全に行き止まりとなっている。寂れた薄緑色の壁面におおわれたその空間は、とても物悲しい雰囲気に包まれていた。

 しばらくその広間を無感動に眺めていたベルは、やがて辿って来た道のりを引き返す。

 ......その筈だった。

 ビキリ、と。

 「―――」

 何一つとして無い静かな空間に、そんな音が響いた。

 ビキリ、ビキリ、と。

 何かがひび割れるような、嫌な音が続く。

 しだいに音は大きく膨れ上がり、やがて広間全域が雑音演奏会場(コンサートホール)となった時。

 「―――――、ドガァァン!!」

 一瞬の静寂、その後に弾けた。

 音の濁流と共に壁が崩れる。そこから出てきたのは黒い腕であった。

 

 これは、初めて見た現象。しかし知っていた現象でもある。

 モンスターはダンジョンの中で産まれる。

 それらモンスターは、成長の過程を全てすっ飛ばし、闘える状態で産まれてくるのだ。

 つまりは今まさに目の前で動いている黒い腕の持ち主も、壁から完全に出た瞬間こちらに襲いかかってこれるという事だ。

 ならば身体が壁から出てくる前に殺しておこうとナイフを握りしめたが、無意味であった。

 すぐに全身が出てきたからだ。

 影だった。

 ベルとほとんど同じくらいの体躯は、全身黒一色に染まっており、見るものに不気味な印象を与える。

 6階層出現モンスター、『ウォーシャドウ』。

 純粋な戦闘力は低階層の中でも随一と言われるモンスターだ。

 現状は非常にまずい。

 何故なら目の前のウォーシャドウだけならともかく、後ろにももう一体同じやつがいるからだ。

 ガシャンと言う音と共に降り立つ前に気づいていた。

 今日昼の間ずっと周りを見ていたベルは、なにも考えずに闘い続けた中でも意識無く周囲の観察をしていた。

 自棄になりながらもまだ生きていた理由はそこにあるだろう。

 しかし分かっていても1対2の現状を変えることはできない。

 数的不利、位置取りでも不利な現状。しかし捨て鉢になった少年はそんなことに構いはしなかった。

 思い出すのはつい先程の酒場での光景、あの場で思い知った現実は、己の背を蹴り飛ばすには容易いものだった。

 故に己の本能の警報を無視して、己が身を戦闘に放り込んだ。

 

 ――5分後、広場には無数の灰と魔石、そしてドロップアイテムが散乱しており。

 立っている者は、少年だけであった。

 

 

         ○●○●○●○●○●○●

 

 

 声が聞こえた。

 それは今は店の出口に吊るされそうになっている狼人(ウェアウルフ)に対しての台詞であった。

 しかしその声は空間に漂っておらず、ただ脳内のみで聞こえてくる。

 誰が言ったのか分からない筈の発言は、長身の青年が店の奥から歩いてくる姿が見えた事によって発信者に気づく事になった。

 そんなときにそういえばと思い出したのは、出ていった少年だった。

 あの少年も確かあちら側から出てきたのではなかったか。

 状況からするに青年はあの少年の連れだろう。

 ならば本来謝るべき相手ではないにしろ、せめて彼には謝罪をしておかなくてはとそちらをよく見れば、そこに居たのは見たこともないような全身四角い体つきの青年。

 一瞬人間であるのかを疑いはしたが、この場にいてあの少年の連れである以上は間違いないだろう。

 ならば自分のするべき事は今脳裏に浮かんだ失礼な言葉を撤回し、彼にせめてもの誠意を見せることだと、近づいていく。

 周りからの疑問のこもった視線を放置し近くに立って青年を見た少女は、しかしここでまた一つ疑問を抱くことになった。

 その青年の表情は、仲間を侮辱された事への怒りが一切感じられなかったのだ。

 その顔に写っていた感情は、どう見ても怒りでは無かった。むしろ穏やかさすら感じられるその顔は何をどう表現しようと怒りの類いには分類されない。

 少女が馬鹿にされていたことに気づいていないのではと思ってしまうほどに、その表情は柔らかい。

 しかしいくらなんでもそんなことはないだろうと、またどちらにせよ謝罪しなくてはならないことは変わりないと考え、頭を下げようとしたときだった。

 

 「......ん?スティーブ!?」

 

 と、後ろから青年に声がかけられた。

 

 「aafin、kinouhadoumoarigatou(ああフィン、昨日はどうもありがとう)

 

 次いで目の前の青年もそう返す。

 どうやらアイズが向かっていった先にいた者が知り合いであったが故に、驚きで声が出てしまったらしい。

 青年が己の属するファミリアの団長と知り合いであるらしいことに驚きを得るが、それより先に謝罪である。

 

 「......ごめんなさい」

 

 精一杯頭を下げた。

 突然の謝罪、それも剣姫が誰とも知れない奇妙な四角に頭を下げたことで、周りがざわつく。

 それを二人とも華麗に無視して、互いのみに意識を向けた。

 

 「mazuorehakimitomensikiganainodaga(まず俺は君と面識が無いのだが)

 「......アイズ......ヴァレンシュタインです......」

 

 違うそうじゃない。

 今だけは酒場にいる全員の心が一致した。

 何故謝ってきたのかを聞いているのに、そのままの意味でとられ自己紹介を始められた。

 彼女はだいぶ天然まじりのようであった。

 

 「......souka(そうか)orehasteve(俺はスティーブ)soredekimihanandeoreniayamaru(それで君は何で俺に謝る)kimininanikasaretaoboehanaindaga(君に何かされた覚えはないんだが)

 

 青年はあくまで知らない体でいる。

 しかし彼女は頭を上げなかった。

 

 「あなたの仲間の子が、私のせいで傷ついてしまったから、それで、ごめんなさい......」

 「sonnakotoka、sorenaramondainaiyo(そんなことか、それなら問題ないよ)

 

 ここで、ようやく彼女は頭を上げた。

 金の瞳がまっすぐ青年を貫く。その眼差しは、何故平然としているのか問うていた。

 それに対してスティーブが言えることは一つだ。

 

 「datteaituhaanoteidojakuzikenaikara(だってあいつはあの程度じゃ挫けないから)

 

 信じていた。

 たった1日しか付き合いがないにも関わらず、スティーブはベルが挫けないと確信していた。

 それは己が何度も注意不足を指摘する度にあわてて周りを確認し出す姿に得た感想。

 ベルならば例え今できないことでも愚直にやり続け、必ずできるようになると感じた。

 事実彼は探索の帰還時にはある程度周りが見えるようになっていた。

 スティーブが周囲の確認を怠らないようになったのは、意識し出してからだいたい3ヶ月後のことであった。

 それに比べて常に隣で確認し続けたとはいえ、ベルの習得速度はあり得ない早さである。

 まるでスポンジの様に教えた事を吸収していく。

 そこからわかるのはベルはひたすら何度も愚直に終わりの見えない努力をし続けられるということだ。

 そんなベルがたかが一時の罵倒で挫ける等あり得ない。彼は決してそんな弱くはないと、そう信じている。

 ならばあの罵倒がベルにもたらすものは挫折ではなく成長だ。

 故に今あの狼人に対して、怒りを感じることは無かった。

 

 「dakarahontonisyazaihairanaindayo(だから本当に謝罪はいらないんだよ)

 

 それよりは、今度もしベルに逢うことがあれば、もうそんなに成長したのかと誉めてやってくれ。と、そうスティーブは伝えた。

 それに納得したわけではないが、そう言うのならばとアイズはこの場を引いた。

 これで一件落着、後はおそらくダンジョンにでも行ったのであろうベルを連れ帰って終わりだ。

 と、そう言うわけにはいかなかった。

 

 「おい!!」と声がかかったからだ。

 向けばそちらには縄で縛られて地面に転がっている獣人の青年がいた。

 

 「nandaurusaikusouruhu(なんだ煩い糞ウルフ)omaeniyouhanaindaga(お前に用は無いんだが)

 「てめえ一体いつ俺と会った!」

 「ha?(は?)

 「だから一体いつ会ったかって聞いてンだよ!」

 

 そういえばさっき以前にも会ったことがあるかのように話かけていた。

 だが狼人の青年には彼と会った記憶が無かった。

 こんなにも目立つ体つきをしているのだから、一度会ったならば忘れる筈がない。なのに向こうは会ったような顔をしているのが、気になったのだ。

 

 「oboeteinainoka(覚えていないのか)?」

 「あァ?」

 「anotokiaredaketatakattatteiunoni(あの時あれだけ闘ったっていうのに)

 

 ――意味が、わからなかった。

 狼人――ベート・ローガの記憶にこんな意味不明な奴と闘った記録は決して残っていない。

 

 「aredakeaituratoissyoni(あれだけあいつらと一緒に)dairantousituzuketattenoni(大乱闘し続けたってのに)

 

 ............ん?

 

 「乱闘だぁ~?んなことてめえみたいな雑魚といつやった!」

 「zako?jasonozakoninandomo(雑魚?じゃあその雑魚に何度も)maketaomaehanannanda(負けたお前はなんなんだ)?」

 

 ......大乱闘?

 

 「はあ!?誰がてめえに敗けただと!!」

 「omaedayoomae、hokanidaregairundayo(お前だよお前、他に誰がいるんだよ)

 

 ......あそこに招待されたってまさか......。

 

 「ンな訳......「omonikennadowotukawazu(主に剣等を使わず)nikudansensyutaidetatakausutairu(肉弾戦主体で闘うスタイル)」!?」

 「sikasitokinihahennabukide(しかし時には変な武器で)enkyoriwokougekisitekuru(遠距離を攻撃してくる)

 

 ロキ・ファミリア側が衝撃を受けていた。

 今スティーブに言われた内容はまさしくベートの戦闘スタイルだったのだ。

 己のスピードを活かした至近距離での肉弾戦こそベートの本領。

 さらに『変な武器』というものには心当たりがある。

 特殊装具(スペリオルズ)、《フロスヴィルト》。ベートが特注でとある鍛冶士に造らせた、専用装備の靴である。

 これは相手の放った魔法攻撃を吸収し放出することができるというものであり、まさしく変な武器、と言うよりは珍しい武器であった。

 ......たぶん......、それとは違うが......。しかしこの発言で彼らは本当にこの男がベート・ローガと闘った事があるのではと考え出す。

 これだけ正しく(勘違い)詳細に戦闘スタイルを語られては、勘違いであると一笑に伏すことも難しくなってしまったのだ。

 しかしまだわからない、と考える者も居るなか、先程以上の衝撃がロキ・ファミリアに襲いかかった。

 

 「......sositekotiragaenkyorikougekiwo(そしてこちらが遠距離攻撃を)sikakerutomahoudesorewokaesareru(仕掛けると魔法でそれを返される)

 「ッ!?」

 

 今度こそ、時が止まった。

 それはロキ・ファミリアでもほとんど知られていない魔法。

 ベート本人を除けば三頭領と主神ロキの四人、そして一度だけ目の前で見たことがあるとある治癒士(ヒーラー)しか知らない、本当のトップシークレット。

 知る筈のないその魔法を当てられ、とうとう認めるしかなくなった。

 この男は過去ベートと何度も闘い、そして勝ったことがあるのだと。

 

 「何で......、それを知ってやがる......」

 「madaomoidasenainoka(まだ思い出せないのか)douyarahontouwasuretayoudana(どうやら本当に忘れたようだな)

 

 そう言ってスティーブは視線を切り、出口に向かった。

 店を出る前、最後にこう言い残して彼は出ていく。

 

 「omoidasuhituyouhanee(思い出す必要はねぇ)tadahitotuosieteyaru(ただ一つ教えてやる)madamadatikarabusokunobunzaide(まだまだ力不足の分際で)hoerunayo、yowakumieruzo(吠えるなよ、弱く見えるぞ)

 

 ベートを嗤いながら出ていったその姿は、彼らに強力な印象を植え付けた。

 これ以降、ロキ・ファミリアでは、スティーブをベートを倒したLv.5ないしそれ以上の存在である冒険者として警戒される事となる。

 

 ............なお、変な武器って光学銃だろとか、遠距離攻撃を返す魔法ってリフレクションだろとか、最後になんか大乱闘関係ない藍染語録入ってただろうとか、そういうツッコミを入れるものは、遥か空高く、天界に住む神々しかいないのであった。

 

 ――言いたいこと全部言ってスッキリし、さあベルを迎えに行くぞと意気込んでいる四角星人。

 君の言っているのは『スターウルフ』頭領のウルフ・オドネルであり、決してベート・ローガではない。

 間違ってもこの世界から大乱闘に参戦した存在は居ないのだよ。

 ――そう、彼にツッコミを入れるものも、やはりこの場には一人もいなかった。

 彼はひたすら、ダンジョンまでひた走り続ける。

 

 ......スピードポーションを飲みながら。




スティーブいつの間にか参戦していた、だと!?
スティーブさんは異世界転移二度目です。
今回この世界に来たとき割りと落ち着いていたのもそういう裏事情があります。
それと、ベートとウルフ全然似てないじゃんと思うでしょうが、これに関しては頼んでもないのにミア母さんに酒を出されて酔っ払っているのが原因です。
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