【英雄志望の悪役モブ転生者、無自覚に原作鬱シナリオをぶち壊す】~拝啓女神様、俺ってこの世界の主人公ですよね?~ 作:歌うたい
ご機嫌よう皆様。長女のウルズです。
今章はなかなかの長丁場でありました。新たな登場人物に加えて、既存の登場人物への見方も大きく変わったのではないでしょうか。
それでは、いつもの様に紹介していきたいと思います。
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【No.1】
ヒイロ・メリファー/
・得意料理について
両親を火災によって失った後、父方の親夫婦に引き取られた先が港町だった影響もあり、魚を使った料理が得意なようです。
特に刺身と煮込み料理が得意みたいですね。繊細さが要求されるだけに意外に思えますね。
・『主人公にならなくてはいけない』という観念について。
父方の祖母である熱海
最終的に祖母が亡くなると同時にその呪いからは解放されましたが、多感な時期に「自分を偽る」という行為は彼の自意識に深い傷を残しました。
主人公にならなくてはいけない、というのは『人生の主人公たる自分』を殺し続けた分の代償。沈められ続けたアイデンティティの叫びなのでしょう。
【No.3】
クオリオ・ベイティガン
・色事方面について。
実家であるベイティガン家からは、頻繁にお見合いの談が持ち上がっているようで、本人の悩みの種であるようです。
彼自身はそこまで恋愛沙汰に興味を示してはいないのですが、ヒイロの鈍さやデリカシーのなさには苦笑したり呆れたり頭を抱えたりと、関わりたくないように見えて意外と反応しております。どうやら実家からの催促の分のストレスを、彼なりに解消しているようですね。
・危険な探究心について。
人を魔獣に変えてしまう「神の毒」に対し、マッドサイエンティズムな反応を示していましたね。直ぐ様に自制していましたが、やはりその危うさはヒイロという友人を得ても尚顔を出してしまうようです。
とはいえ、原作であれば更にシュラのレーヴァテイン発現に居合わせ、その魔に魅入られていた事を考慮すれば多少はマシなのかも知れません。
【No.7】
リャム・ネシャーナ
・外見について
髪型は三つ編みにしたツインテール。桜色がメインであり、毛先に行くにつれて蒼色になる変わったトーンをした髪の色ですね。瞳も髪と同じく桜と蒼の二色が混ざったような
色彩をしております。
顔立ちもまさに美少女然としており、照れ屋なのか耳のついたミリタリージャケットで顔を隠す仕草も相まってまさに「可愛い女の子」といった印象です。
左の耳に三日月のピアスを付けてます。
・外見年齢
14-16歳ほど。
・魔術について
本来魔術は一人につき一つの属性のみに適正があるものらしいですが、リャムは青と黄の二色属性使いです。魔術の技量も申し分なく、その手札の数は小隊の戦闘を有利に運ばせる事でしょう。
・モクモンについて
白魔獣『魔法のランプ』を有しており、そのランプの精であるモクモンに魔術の触媒や道具などを出し入れして貰っております。またモクモンにも意思が備わっており、モクモンとリャムは縁の深い友人のように仲が良いみたいです。 その影響か、彼女自身は魔獣に対しての敵意が小隊の中では低いようです。
・ヒイロとの関係について
リャムとヒイロは以前、クオリオへの誠意を見せる為に『星冠獣目録』を探し歩いていた際に遭遇しており、リャムにとある人物を紹介されたことにより、ヒイロは無事目的を果たす事が出来ました。その時にリャムは『他人の為に一生懸命な人』だと、かなり好印象を持っておりました。
その後レギンレイヴ小隊として再会を果たしましたが、依然友好的な態度は変わらず、休日に二人で友好を温めて以降は、彼のことを「ヒイロくん」と呼ぶようになりました。
私見ですが、まだ男女としての意識は薄い様子。しかしヒイロの人間性に惹かれる部分もあるようで、今後の展開に期待ですね。
・シャムとの関係について
シャム・ネシャーナは名の指す通り双子の姉に当たります。彼女の奔放な性格には振り回される事も多いみたいですが、その明るさや素直さを羨んでいる様子。リャムも人当たりの良い少女に思えますが、何やら事情を抱えているようですね。彼女の抱える秘密についても、いずれ明らかになると良いのですが。
・魔素への感知能力について
リャムのみならずシャムも含めたネシャーナシスターズは、生まれつき魔素への感知能力が人一倍に優れているようですね。さしずめ猫が聴覚に優れているのと同じなのでしょう。神の毒に対して尋常ならざる反応を見せた辺り、魔素の性質についても肌で感じられるようです。
【No.8】
シャム・ネシャーナ
・外見について
リャムと対照的に土台のカラーが空色で、毛先に行くにつれて桜色にトーンが変わる色彩。髪型は爽やかなミドルヘアであり瞳の色もリャムと似た配色なのですが、キラキラと眩い輝きが彼女の活発さを表していますね。
服装も可動域の広そうなトップスにハーフパンツと、ジッとしてられないシャムの性格を反映したかの様ですね。
右耳のピアスに太陽のピアスを付けてます。
・外見年齢
15-17ほど
・性格について
底抜けに明るく、人懐っこい性格をしてらっしゃいます。出会って直ぐにヒイロをヒイロン、クオリオをクオっちといった渾名で呼ぶ辺り、膝上で飛び跳ねる猫の様な性分なのでしょう。シュラとは寮室が一緒だったらしく、それ以来彼女を姉貴分と慕っている模様。排他的なシュラを折れさせるほどの積極性も含めて、憎めない性格なのでしょうね。
・戦闘方法について
魔術は苦手なのか使う素振りも見せませんが、その分巨大な鉄球付きの鉄棍というトンデモ武装で最前線に立つパワーファイターです。見た目からは想像出来ない贅力を発揮し、大多数に立ち回る姿はまさに圧巻と言えるでしょう。
妹のリャムが後方で支援と攻撃を司る分、姉のシャムは生粋の前衛肌であるようです。
・クオリオとの関係について
持ち前の明るさでもって小隊のいずれとも良好な関係を築けているシャムですが、あまり頭を使う性分ではないらしく、隊イチの頭脳を持つクオリオとは少し衝突する場面もしばしば。しかし反りが合わないというよりはちょっとした兄妹喧嘩の様でもあるので、相性自体は良いのでは、という見解を残しておきます。
【No.9】
シドウ
・外見について
キチッと切り揃えた黒い短髪に、黒い眼帯を備えた鉄面皮の男性です。整えられた髭やキビキビとした動作、常に伸ばされた背筋などと、非常に厳格な雰囲気を常に纏っていらっしゃいます。
・年齢
三十代後半
・シドウについて
厳格で厳正な騎士であり、賄賂などの汚職が横行する騎士団にいながら不正を厳罰に対処する徹底ぶりから『清職者』という異名がついた程の武人です。
元々はエインヘル騎士団の入団試験、その担当官を受け持っていたようですが、パウエル卿の悪行を防ぎ、その一党を捕えた事が功績とみなされレギンレイヴ小隊の隊長に任命された模様。腐敗した騎士団ならばそのような昇進などさせない筈なのですが、何かしらの動きがあったのでしょう。シドウも訝しんでいるみたいですが、隊長を任命された以上、責務を果たすべく努力しているようですね。
・ヒイロとの関係について
ヒイロの入団試験を担当していただけあり、彼の異常なほどの執念と意思の強靭さに、危惧しつつも認めているようですね。
英雄となるか、修羅となるか、餓狼となるか。レギンレイヴ小隊の中で一番ヒイロの精神性を理解できているのは、シドウ隊長なのかもしれません。
【No.10】
ロゼ・スタラチュア/ローズ・カーマイン
・年齢
23歳
・外見について
薔薇の様な真紅の長髪に、少し色味の暗い夕陽色の瞳の持つ、名高きワーグナー劇団の看板女優に相応しい美貌を兼ね備えた女性です。女優名はローズ・カーマインとなっておりますが、本名はロゼ・スタラチュア。かつてワインが名産である街、ジオーサに住んでいた過去を持ちます
・過去について
約二十年ほど前、欧都アスガルダムを中心に起きた赤の魔素の異変により発生した魔女狩り。これにより凶変したジオーサにて母を魔女として処刑されて以降、ジオーサを脱した彼女は五歳程の幼さに関わらず一人で生きていかなくてはなりませんでした。
天涯孤独の身であり幼さも手伝って相当の苦労をしていましたが、それでも生き延び、やがて娼婦として働いていた頃にドルド劇団長に見初められ、幼い頃の夢だった女優の道を歩き、開花します。
生きる事の過酷さ故か、女優の道を歩む日々の充実故か、彼女はジオーサを憎みはすれど、復讐する事はあまり考えていませんでした。
・魔女に成る経緯について
当初は復讐を考えていませんでしたが、ある日ジオーサの公演が決まった事をドルド劇団長より告げられます。当惑していたロゼに、ドルド劇団長はジオーサの魔女狩りの真実⋯⋯即ち、審問会の白魔獣『メメントモリ』を利用した陰謀を知ります。当然彼女は怒り、憎しみを滾らせます。そしてそれと同時に思考誘導のルーンと呼ばれる術を施され、彼女は復讐の魔女としてジオーサを再び訪れる事になりました。
・ヒイロについて
魔女として振る舞うロゼでしたが、『自分の夢を殺してまで、別の何かとして立ち振る舞うロゼの姿』に己の過去のトラウマを刺激され、激情する熱海憧に真っ向から否定され、復讐の手段を叩き潰されます。
ですが自分の本心に触れてしまえるヒイロに何かを感じ、更には命を救われ、その後の捻くれた言葉の数々に思うことがあったのか復讐を断念。その際に魔女としての死を看取って貰い、彼の前から姿を消しました。
しかし、ヒイロによって付けられたこれからを生きる意志は今も絶えず、また自らを復讐の魔女にした人物の謎を探るべく、日の当たらない場所で新たな戦いを始めるようです。
ただその目には、自らの生き方までも歪ませた憎たらしい男への執着が宿っているようにも思えます。本気になった女性の恐さを、いつかヒイロも知ることになりそうですね。
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さて、長丁場だけに新規の登場人物も多く、また濃い面々ですからいかんせん紹介が長くなってしまいました。申し訳ありません。
ですが今回の章、やはり熱海 憧の過去に関する情報が開示されただけあって、彼の異常なまでの執着心に対する解釈がしやすくなったのではないでしょうか。あえてここでこれまでのお話を読み返すのも良いかも知れませんね。
それでは次章にてお会い致しましょう。
⋯⋯⋯⋯おや、スクルド。どうしました、そんなに頬を膨らませて。え? ヴェルばかりあの世界に行っててずるい? 自分も行ってみたい?って。気持ちは分かりますが、ヴェルも一応三女神の仕事として行ってるだけで⋯⋯ああ、まあ、私情たっぷりで楽しんでるのはそうでしょうけど⋯⋯
ん? 私は行ってみたくないのかって? い、いえ、それは勿論⋯⋯私も近くで見てみたくはありますよ。憧殿、そして──もう一人の行く末を。
ふう、そうですね。では落ち着いた頃合いにでも、ノルン様にお頼みしてみましょうか⋯⋯ふふふ。
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