少女は手を払い、
「ええ、平気だ」とカッコつける。
「カッコつけるのもほどほどにしろ、もうすぐ近づくぞ」
「仕方ないよ。決めたんだから」
少女の目はもう真っ直ぐな目だ。もう標しはついているかのようだ。
「はぁ…」黒い手は少女の背中に合わせた。
「じぃ…」
「私の役目はここまでです。どうかご武運を」
「……ああ」
少女は1度も振り向かず、逃げた。
そして、じぃと呼ぶ老人は«私»の前にたって
「あとは、あなたの番です。はやく■■■を追いかけてください」
ピピピ、ピピピ、ピピピ!
「うわぁぁぁ!」私は驚いて起き上がり、その果てに、思わず大声を出してしまった。後ろを振り向けば、スマホのアラームが鳴り響いていた。私は何事かと思ったのかため息をつき、スマホのアラームを止めた。スマホの時計は今6時半を指している。
そして、まるで「
ここは私の部屋。右にドアと私の腰まであるマンガだらけの本棚。左に机と椅子があり、壁にはゲーム『fate /stay night』に登場するセイバーが
私は足をベットから降ろし、ただ、呆然と自分の部屋を眺めた。そして、呆然と
(あの子…誰に向けて話していたのだろう?)
「助けて」あの子…いや、その少女はもしかして私の事かと一瞬考えたが、そんなはずはないと私は断想した。
(一体、誰なのか)と私が腕を組み考えていた最中、
耳にも聞こえるぐらいの腹の音がなった。
私は腹を撫でて「考えるうちに腹は鳴る、か…」と言い放ち、ベットから立ち上がり、クローゼットから制服を取った。
白いシャツに薄黄色のベスト、赤いネクタイに紺のジャケットとスカートと恋愛漫画にありそうな制服を着始めた。そして、ジャケットとスカートに合わせて黒色の靴下を履いて、鞄をおいた部屋を後にした。
階段を降りリビングに入ると、父は届いた新聞を読み、母は朝食の支度といつもの朝が目の前にあった。
「おはよう、
「また、謎の行方不明?もう何回目だよ」
「そうだな。新聞にも載っているよ」
そう、話題になっているのは、中学生、高校生を中心とした奇妙な行方不明事件。行方不明になるのは主に全国。田んぼだらけの田舎にもあれば、高いビルだらけの都会にも あるという厄介な行方不明事件だ。
「一時はロリコン野郎の誘拐とか言ってたけど、そんなのはただの元人事になったからね」
「世の中もよく変な物騒に巻き込まれるな」
「………心配だわ」「え?」父と私は同時に心配な目で俯き、父のコーヒーと私のミックスジュースをお盆にのせた母を見た。
「だって、中高生が、毎回行方不明になるのよ。行方不明になった親が可哀想よ」
それを聞いた父はため息をつき
「君は相変わらずの心配性だな。確かに、親が可哀想になるの理解するが他人事だ。気にしなくていい」
「だって、結とほぼ同年代の子が消えていくのよ。もしかしたら結も」
「それとこれとは話が別になる。結は僕にとって君にとっても大切だ。だが、もしも結が消えて他人に心配かけてみろ。僕は哀れに気遣うのは嫌なんだ」
「でも…」
あーあ、また始まったよ。父と母はいつもくだらない喧嘩をする。ゴミの日だの火事の原因だので喧嘩と何かとする。……うん、くだらない。くだらない喧嘩は早く終わらせてほしい。私はテレビの左上の時刻を見た。そして、時刻は七時を回っていた。あと10分でバスが来る頃だ。
「やば」私は残った朝食を素早く食べ。
「ごちそうさまー」部屋にある鞄を取り、玄関に靴を履いて、
「行ってきます」「忘れ物はない?」「ない!」
私は、玄関のドアを開けてすぐ走り、急いでバス停に向かった。
「もー、遅いな…」
私の親友の
片足の音を立てる。
「ごめん、莉那!待った?」
「遅いよ!ちゃんと10分前に来てよ」
「うち、ここから遠いよ!無理言われても」
「だーめ!ここから遠いって、歩いて5分じゃない」
「いいだろ?お前、うちの歩きは遅いって分かるだろ?」
「50メートル走の時は9秒台なのに?」
「う…うるせ。とにかく、うちは歩きが遅い方なんだ」
「フゥン…」
「あ、バス来たよ」
親友の莉那はとにかく時間がうるさい。その事で毎朝、それで揉める事があった。そんなのは気にせずの私は荒れた息を整え、莉那に続いてバスに乗り込んだ。
そして、学校で授業・昼食と変わらない日常を送る。でも1つ、変わった事があるとすれば、みんなあの行方不明事件で盛り上がりだ。数十人もの中学生と高校生が行方不明だ。そりゃ、話題になるわ。
ついでに、もう1つ変わった事があった。朝の職員会議で決まった部活動の停止と午前中だけの登校になった。
多分、
という訳で、下校時間には皆はそれぞれの友達と下校をした。
「莉那。今日って一緒に帰れる?今日ってバイト、オフだっけ?」
私は莉那に聞いていた。すると、莉那が手を合わせて
「ごめん。今日、バイト入られて」
「強制?」
「ううん。店長が今日、2,3人増やすって。それで急遽…」
「入ることにしたっと…」
「うん。ごめん」
まぁ、今日は何の因果で客が増えるのかと思うと、莉那も大変だな。と同情してしまう。
「分かった。今日は1人で帰るわ」
「大丈夫?1人で」
「大丈夫だって。一応、バス停も近いしな。家の鍵があるし」と私は1度、鞄の中身を確認する。鍵、教科書、宿題のプリントにスマホ、と昼食後の中身と一緒だ。
「そうなんだ…」
「まぁ、心配すんな。うちのような
「ちゃんと帰るんだよ!」
「お前は母さんか!」
といつもの冗談も混じえて、莉那と別れた。
登校時と同じバス停に降りる前、
(あれ?あの子って本当に女…なのか?)
とふと、また
バスを降り、今日アラーム以外1度も使ってない、スマホを開く。開くと画面を開くと『fate/ stay night[unlimited blade works] 』と部屋とは違う画面が映された。
には中央には衛宮士郎とアーチャー(エミヤ)の漢の背中が映された。左上にはセイバー、右上に遠坂凛と本当に[unlimited blade works]版の『Fate/stay night』だと身に染みる。そして、父と母のメールがないかと確認し、
スマホを閉じ、鞄にしまうとふと、ある事を思い出した。
「振り返れば、私って本当にFateシリーズにお世話になっていたのか…」
そう、私がアニメやゲームが好きなったのは、すべてFateシリーズのおかげと言うまでもない。
初めに知ったのは、たまたま駅で見かけたポスター。
それは、芝生の上でつき刺された白金の剣の鞘に手をかけ、青色のドレスなのにまわりには銀鉄の武具を纏った少女。そう、今ので言うセイバーのポスターを私は見かけた。最初に見た時、私は女なのに男性らしい服装だと思った。そして、レンタルDVD店でそれと似たような少女のポスターを見つけた。2度も見た私は、何故か気になってしまい、母ひ懇願して借りた。そして、試しに見てみれば、予想以上に引き込まれてた。キャラ、ストーリー、音楽、作風、何もかもに引き込まれ、さらにはその関連のゲームにも、手を出した。案の定、ゲームにも引き込まれました。そして、わらしべ長者かのように、『銀魂』、『ガンダム』、『プリティーリズム』、『ファイナルファンタジー』、『テイルズオブ』…とここまでのアニメ・ゲーム沼にはまって、しまいには苦手な『呪怨』、『シャイニング』、『十三日の金曜日』などのホラー映画まで手を出せた。
ここまでの成果が出せたのもFateシリーズ…いや、Fate様のおかげ?じゃあ、あの夢も…?そう思うとよけいに笑う。私はいつの間にか苦笑いの笑いだ。
私は家の近くにある公園のベンチで一休みというか、道草をする。昔、よくここで遊んだなと昔馴染むと、
「ん?」
スマホからメールの着信音がなりだす。スマホの画面を見てみると莉那からのメールが来ていた。
「どうした?急に」
メールの開くと、バイト仲間に薦めたのか、ゲームのアドレスが書かれてた。
「ゲーム嫌いのあんたにしては珍しいな」
莉那は元々、ゲームが嫌い。ゲーム関連は絶対に拒否なはずだ。でも、そんなあんたが頼むということはそれほど薦めたのだろう。
『バイト仲間が無理矢理薦めた』のような内容だし。
私は『分かった』の文字を送り、アドレスを開いた。
「えー、『このゲームは自分の空想の世界で遊べるゲームです』、ね…」
スマホアプリでいうとMMORPGかな?
「えーと、『まず、メールアドレスを入力してください』」
待って、この場合って、最初はニックネームからでしょ。
もしかして、引き継ぎのため?私は疑問に思いながら、メールアドレスを入力。次は何?メアドのパスワードかな?そう思っていたら。
『次は生年月日を記入してください』
盛大にコケた。まさか、メアドありパスワードなしという私の中で前代未聞だ。予想外すぎるだろ、このゲーム。私は思いながら生年月日を入力した。
『次はニックネーム、容姿、職業を入力してください』
「ニックネームか…」
そういや、私今まで、名前は適当に『ぐだ男』だの『空』だの『ライル』だので適当に付けてた。
この適当なしのニックネームなんて初めてだった。
「適当に結って英語でなんて言うだっけ?」
と自分の名前を英語でニックネームにするため、
【結 英語】と検索した。
「え、まとも…じゃない!?」
私は、結の英語版を名付けたら恥ずかしいと思ってしまった。まぁ、立派な言語だけどな。
私は思わずため息をつき、少し考えて、
『ニックネーム:結奈』にした。そのまんまの名前にするよりましさ。
「次は容姿と職業か…」私はまたもや悩みだした。
MMORPGってこういうところが醍醐味だよな。私にとってはちょっと苦手だけど、
「そうだな…」私は最近気になっている姿を作った。
腰まである色白で黒紫色のロングヘアと目に、160cmちょいの多少胸がある体型。白い半袖シャツと黒のベストと短パン。そして、合わせるようにこげ茶のブーツ、アクセに銀色のネックレスも付ける。
まさに大人の女性の感じだ。
そして、職業は容姿とは合いそうな暗殺者。ついでだしゴーグル付きのキャスケットでも付けとくか。
「大体の容姿と職業はこうかな」
そう断言し、私は決定をする。
『次に自分の好きな世界線とそのテーマを以下2つの例を見て入力してください』
「…世界線?テーマ?」
下を見ると、テーマ、作品名が書いてる。
テーマと作品名の例を見てると、
『(例)テーマ:ファンタジー、現実、SF』
『(例)作品名:アンパンマン、銀魂』
との例が。ファンタジーと現実とSFをテーマで
私は好きな
「ん?」
作品名に※のマークがある。下を見るとなんと『全ての〜』もつけても構わないと書いてあった。こいつは1本とられた。でも、流石に全てのアニメとかゲームはかいては流石にダメそうだ。何せGBがかかりそうだ。でも、全てのFateを書くと他のFateも来てしまう。ので、私はやっと克服した『全てのホラー映画』を記入した。もちろん『fate/ stay night』、『Fate/EXTRA』、『Fate/Apocrypha』、『Fate/Zero』という私の中でのお気に入りのFate作品もかいた。テーマも言うまでもない。『ファンタジー・現実・ホラーミステリー・RPG』と書くだけ書いた。
『最後に副軸になる作品はなんですか?3つ以上お答えください』
とまるで問題かのような書き出しだ。運営、仕事しろ。
「3つ以上か…」まぁ、その作品もちょいと出るだけかもしれない。まぁ出来るだけ見たものを書けばいいのか。軽く考えた私は上記に書いたことを(一応)書くはもちろん、『とある』、『銀魂』、『ガンダム』、『ペルソナ』、『FF』…とやった、見たとこがあるアニメ、ゲーム、ホラー映画を書けるだけ書いた。
「こんなかな」私は決定ボタンである、『
「もしこれが詐欺だったら笑えるし、本当だとしても絵がめちゃくちゃだったどうしよう。」と私は嘲笑った。
その時、一瞬のことだった。
「あれ?」
目の前が真っ暗になった。そして、狭い。
「な、何だ?」
私はとにかく足だの手だので動いた。びくともしない。
「うわ」
上から物が降ってきた。これは…ストップウォッチ!?
何でこんなのがと思ったが片手が隙間らしきのを見つけた。
「もしかして、ロッカーに閉じ込められてる!?」
私は両手が使えるようにストップウォッチなどの小物をどかして、
片肘でロッカーという息苦しいところから、やっと思いで抜け出した。そして、仰向けに寝転び、息を整えた。
「何なんだ一体…?」
何で私、ロッカーの中に居たんだ?それに、目線も高くなった気がする。まるで、二日酔いを起こしたかのような頭の痛さだ。未成年のはずなのに。
「とにかく、気のせいだ。気のせい」と全ての状況を放り投げた判断だ。私は立ち上がった時、黒紫色の髪束が混じっていた。
「うわ!」私は後ろを向いた。でも、だれも居ない。
「じゃあ、誰の?」
私は黒紫色の髪束を引っ張る。少し痛みがあった。
「これ…私の?」
その時、私はあのゲームを思い出した。そう、あのMMORPGだ。まさかの展開が見たかのように、私は近くにあった鏡を見つめる。色白で腰まである黒紫色のロングヘアと目の少女がいた。いや、これは私だ。私のアバターの姿が鏡に移したんだ。
「嘘でしょ…」
私は思わずの事で膝を崩した。
そして、確信した。今ここは、私が創り出した世界にいるのだと。
どうも作者のフィナーレです。
Fate/Crossfantasyの初回を見て下さりありがとうございます。
ここでは初めての投稿(初投稿は別のサイトでやりました。)ですが、まだ上手くないことだらけです。
矛盾を感じるところや感想を聞かせてください。