ヒロイン戦隊ガルガールズ!   作:アノマロ9世

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前回のあらすじ
通学途中に謎の怪物に襲われた美咲。そこで見たのは、幼馴染の柚葉がヒーローに変身し戦う姿だった。戦いの後、美咲は本部に招待されるがー


第二話 変身

現在時刻は午後5時。私は本物のヒーローだった柚葉に、『本部に来てほしい』と言われ、指定された場所にやって来た(ちなみに、家族には『友達とご飯を食べて帰る』とウソをついてます)。しかし ー

「いや、ここどう見ても東京ドームだよね⁉︎」

「え?そうですけどどうかしました?」

「私たち巨人戦観に来たわけじゃないでしょ!」

「まあまあ、そう言わずに行きましょう、美咲先輩❤️」

ここまで来たからには仕方ない。騙されたと思って、柚葉について行くことにした。

しばらくして私たちは、[立ち入り禁止]と書かれたドアに入っていった。そして進んだ先にあったエレベーターで地下に降りると ー

SFでしか見たことがないような大きいモニター。よくわからない難解な数式が書かれたボード。ホログラムで映し出される資料。まさにヒーローの本部の様な光景が広がっていた。

「やあ!君が誠美咲さんかい?話は柚葉から聞いていたよ。」そう話しかけてきたのは、イケボだがすこし小太りの男性。

「あ!スバにぃ!いいよー私が紹介するから!この人は前田昴さん!みんなからはスバにぃって呼ばれてて、私たちが所属する特務機関GARUの司令官なんです!」

え?特務機関?私が混乱してると、昴さんが、

「まあ驚くのも無理はない。お茶でも飲みながら少し話をしようか。」と言ってくれた。私は断ったが、柚葉がどうしても帰してくれないので、お言葉に甘えることにした。

 

 

「この特務機関GARUは、政府が宇宙からの脅威に対して秘密裏に設立されたんだ。」

「宇宙からの脅威って?」

「99の惑星を滅ぼした、遥か銀河に存在するポイゾニック帝国だよ。彼らに対抗するために我々は、ヒーローの素質がある者を探している。もう言いたいことは分かったかな?」

「もしかして、私にその素質があるってことですか?」

「その通り。このガルブラスターを手に取り、共にガルガールズとして戦ってくれないか?」昴さんはそう言って、私にガルブラスターを差し出した。でも ー

「ごめんなさい。世界を救う大役なんて、私には務まりません。どうか別の方を頼ってください。」

「何言ってんの美咲先輩!ヒーローになれるチャンスだよ!」「私にはそんなことできない!」

「でもこのままじゃ地球が!」

「柚葉、もういい。美咲さん、今日の所は帰ってもらって構わないよ。」

「...分かったよ。スバにぃ。」

「それじゃ、失礼しますね。昴さん、今日はありがとうございました。」私は残念がる柚葉を尻目に、足早に本部を出た。もう二度とここには来ないだろう。

 

 

一方、ポイゾニック帝国地球艦隊本部ー

「イワーイ!あなたまた侵攻が失敗したそうね、これで何度目よ!」

「まあそう怒るなセノー、今回大軍を派遣したことで奴等のだいたいの戦力は理解した。」

「まだあんたそんな呑気なこと言ってんの?」

「長い目で戦況を見ろといつも言っているはずだが?」

「二人とも落ち着け。ポイズン兵だけでどうにもならぬと分かったなら、アレを使うだけだ。』

『..確かにそうね、アパマーダ。」

「せっかく初めてこのトキシミックスを使うんだ、お前らに今回は譲る。せいぜい励むんだな。」

「貴様に言われんでも分かっておるわ。」

「それでは始めるぞ、セノー。」

「ええ、イワーイ。」

『『出でよ、トキシミックス獣、ボクシングタウロス!』』二人がそう叫ぶと、中央の魔法陣から、怪物が生み出された。

「イワーイ様、セノー様、何なりとお申し付けください。」

「そうだなぁ、まずはあのガルガルスカイブルーとやらを葬って来い。」

「畏まりました。ポイゾニック帝国の名にかけて!」

 

 

あれから3日後 ー  私はあの一件は無かったことにし、またフツーの大学生としての生活をしていた。しかし、

「美咲先輩が変身しなきゃ地球が危ないですよ!大地の鼓動が消えかかってます!もう1回考え直してください!」

柚葉は3日間ずっとこれだ。消費者庁に電話したろかな、ホンマ。

「だから私なんかじゃヒーローは務まりませんー!昴さんにもそう言ったでしょ!」

「手が届くのに手を伸ばさなきゃ、死ぬほど後悔するって映司も言ってたでしょ!」

「あんたそれ今で12回目!」

その時だった。どこからともなく悲鳴が聞こえた。

「またポイゾニック!美咲先輩、私もう行きますから!」そう言って柚葉は悲鳴が聞こえた方へ走り去った。

 

「出て来いガルガルスカイブルー!我が名はボクシングタウロス!貴様の力見せて貰おうではないか!」

(この怪人、いつものポイズン兵と違う..?)

「柚葉さん、変身しなきゃ!」巻島に促され、柚葉は、

[CHANGE No.2]『ガルガルチェンジ!』

『闇に向かいて暴れるぜ!刃の心、ガルガルスカイブルー!』「アンタが誰だろうが関係ない!アンタを止められるのは..ただ一人、私なんだから!」

そう言って柚葉は長剣ーガルサーベルと固有武器ーガルクナイを召喚し、ポイズン兵の群れに突っ込んだ。

目にも止まらぬ斬撃と隊員達との連携で、ポイズン兵を蹴散らしていくスカイブルー。

「あとはアンタだけよ!一気にスワイプしちゃうんだから!」スカイブルーはボクシングタウロスに二刀流の斬撃を浴びせる。しかしー

「何ダァ?そんなヘナヘナな一撃で、我を倒せると思ったのか?」

(やっぱ、強い...)スカイブルーはボクシングタウロスの懐に入り、

[02 FINISH ATTACK]『ガルガルミラクルタイフーンソニック!』渾身の必殺技を浴びせる。しかしまたも、

「フハハハハ!...片腹痛いわァ!!!」ボクシングタウロスは、大振りの一撃でスカイブルーを殴りつけた。

「グァァァァ!」柚葉は大ダメージを受け、変身が解けてしまった。

 

「柚葉!」大きな破壊音が聞こえ、私は咄嗟に走り出した。そこで見たのは

柚葉も、巻島も、他の隊員も倒れている。立っているのはあの怪物だけ。戦闘員もゾロゾロやって来る。

「美咲さん、お願いします...変身してください...」巻島が掠れそうな声で私に語りかける。

「このスーツケースの中に...あなたのガルブラスターが...」

「でも、私なんて...誰も救えない...あの時だって...」そう言う私の目の前には、ボロボロの柚葉。彼女にボクシングタウロスが近づいてくる。

「ハッハッハ、これでガルガルスカイブルーも終わりだ...」

私には何もできない。ごめんなさい、柚葉 ー

    

『手が届くのに手を伸ばさなきゃ、死ぬほど後悔する』

 

いや、私にも何かができるはず。柚葉はあの時私達を助けてくれた。今度は私が助ける番だ。もう、あの時のような後悔はしたくない。

「巻島さん、ガルブラスターもらいます。」

「え..」

「戦う資格があるなら、私も...戦います‼︎」

私はガルブラスターを手に取り、ボクシングタウロスに向かって叫ぶ。

「待ちなさい!貴方の相手はこの私よ!」

「フハハハハ、素人のお前に何ができる?」

「そんなの、やってみないと分かんないでしょ?」

私はさっき秒で見た説明書の通りにガルブラスターを操作する。

[CHANGE No.1] 『ガルガルチェンジ!』私はガルブラスターを発射した。オレンジの光が私を包み、私はヒーローになる。変身後、一瞬スーツを見た。モチーフは恐竜だろうか。

「何ダァ?貴様...」

『私は、   時を駆けるソウル!一気に魅せるよ止めてみな!ガルガルオレンジ!』

 

 

 

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