通学途中に謎の怪物に襲われた美咲。そこで見たのは、幼馴染の柚葉がヒーローに変身し戦う姿だった。戦いの後、美咲は本部に招待されるがー
現在時刻は午後5時。私は本物のヒーローだった柚葉に、『本部に来てほしい』と言われ、指定された場所にやって来た(ちなみに、家族には『友達とご飯を食べて帰る』とウソをついてます)。しかし ー
「いや、ここどう見ても東京ドームだよね⁉︎」
「え?そうですけどどうかしました?」
「私たち巨人戦観に来たわけじゃないでしょ!」
「まあまあ、そう言わずに行きましょう、美咲先輩❤️」
ここまで来たからには仕方ない。騙されたと思って、柚葉について行くことにした。
しばらくして私たちは、[立ち入り禁止]と書かれたドアに入っていった。そして進んだ先にあったエレベーターで地下に降りると ー
SFでしか見たことがないような大きいモニター。よくわからない難解な数式が書かれたボード。ホログラムで映し出される資料。まさにヒーローの本部の様な光景が広がっていた。
「やあ!君が誠美咲さんかい?話は柚葉から聞いていたよ。」そう話しかけてきたのは、イケボだがすこし小太りの男性。
「あ!スバにぃ!いいよー私が紹介するから!この人は前田昴さん!みんなからはスバにぃって呼ばれてて、私たちが所属する特務機関GARUの司令官なんです!」
え?特務機関?私が混乱してると、昴さんが、
「まあ驚くのも無理はない。お茶でも飲みながら少し話をしようか。」と言ってくれた。私は断ったが、柚葉がどうしても帰してくれないので、お言葉に甘えることにした。
「この特務機関GARUは、政府が宇宙からの脅威に対して秘密裏に設立されたんだ。」
「宇宙からの脅威って?」
「99の惑星を滅ぼした、遥か銀河に存在するポイゾニック帝国だよ。彼らに対抗するために我々は、ヒーローの素質がある者を探している。もう言いたいことは分かったかな?」
「もしかして、私にその素質があるってことですか?」
「その通り。このガルブラスターを手に取り、共にガルガールズとして戦ってくれないか?」昴さんはそう言って、私にガルブラスターを差し出した。でも ー
「ごめんなさい。世界を救う大役なんて、私には務まりません。どうか別の方を頼ってください。」
「何言ってんの美咲先輩!ヒーローになれるチャンスだよ!」「私にはそんなことできない!」
「でもこのままじゃ地球が!」
「柚葉、もういい。美咲さん、今日の所は帰ってもらって構わないよ。」
「...分かったよ。スバにぃ。」
「それじゃ、失礼しますね。昴さん、今日はありがとうございました。」私は残念がる柚葉を尻目に、足早に本部を出た。もう二度とここには来ないだろう。
一方、ポイゾニック帝国地球艦隊本部ー
「イワーイ!あなたまた侵攻が失敗したそうね、これで何度目よ!」
「まあそう怒るなセノー、今回大軍を派遣したことで奴等のだいたいの戦力は理解した。」
「まだあんたそんな呑気なこと言ってんの?」
「長い目で戦況を見ろといつも言っているはずだが?」
「二人とも落ち着け。ポイズン兵だけでどうにもならぬと分かったなら、アレを使うだけだ。』
『..確かにそうね、アパマーダ。」
「せっかく初めてこのトキシミックスを使うんだ、お前らに今回は譲る。せいぜい励むんだな。」
「貴様に言われんでも分かっておるわ。」
「それでは始めるぞ、セノー。」
「ええ、イワーイ。」
『『出でよ、トキシミックス獣、ボクシングタウロス!』』二人がそう叫ぶと、中央の魔法陣から、怪物が生み出された。
「イワーイ様、セノー様、何なりとお申し付けください。」
「そうだなぁ、まずはあのガルガルスカイブルーとやらを葬って来い。」
「畏まりました。ポイゾニック帝国の名にかけて!」
あれから3日後 ー 私はあの一件は無かったことにし、またフツーの大学生としての生活をしていた。しかし、
「美咲先輩が変身しなきゃ地球が危ないですよ!大地の鼓動が消えかかってます!もう1回考え直してください!」
柚葉は3日間ずっとこれだ。消費者庁に電話したろかな、ホンマ。
「だから私なんかじゃヒーローは務まりませんー!昴さんにもそう言ったでしょ!」
「手が届くのに手を伸ばさなきゃ、死ぬほど後悔するって映司も言ってたでしょ!」
「あんたそれ今で12回目!」
その時だった。どこからともなく悲鳴が聞こえた。
「またポイゾニック!美咲先輩、私もう行きますから!」そう言って柚葉は悲鳴が聞こえた方へ走り去った。
「出て来いガルガルスカイブルー!我が名はボクシングタウロス!貴様の力見せて貰おうではないか!」
(この怪人、いつものポイズン兵と違う..?)
「柚葉さん、変身しなきゃ!」巻島に促され、柚葉は、
[CHANGE No.2]『ガルガルチェンジ!』
『闇に向かいて暴れるぜ!刃の心、ガルガルスカイブルー!』「アンタが誰だろうが関係ない!アンタを止められるのは..ただ一人、私なんだから!」
そう言って柚葉は長剣ーガルサーベルと固有武器ーガルクナイを召喚し、ポイズン兵の群れに突っ込んだ。
目にも止まらぬ斬撃と隊員達との連携で、ポイズン兵を蹴散らしていくスカイブルー。
「あとはアンタだけよ!一気にスワイプしちゃうんだから!」スカイブルーはボクシングタウロスに二刀流の斬撃を浴びせる。しかしー
「何ダァ?そんなヘナヘナな一撃で、我を倒せると思ったのか?」
(やっぱ、強い...)スカイブルーはボクシングタウロスの懐に入り、
[02 FINISH ATTACK]『ガルガルミラクルタイフーンソニック!』渾身の必殺技を浴びせる。しかしまたも、
「フハハハハ!...片腹痛いわァ!!!」ボクシングタウロスは、大振りの一撃でスカイブルーを殴りつけた。
「グァァァァ!」柚葉は大ダメージを受け、変身が解けてしまった。
「柚葉!」大きな破壊音が聞こえ、私は咄嗟に走り出した。そこで見たのは
柚葉も、巻島も、他の隊員も倒れている。立っているのはあの怪物だけ。戦闘員もゾロゾロやって来る。
「美咲さん、お願いします...変身してください...」巻島が掠れそうな声で私に語りかける。
「このスーツケースの中に...あなたのガルブラスターが...」
「でも、私なんて...誰も救えない...あの時だって...」そう言う私の目の前には、ボロボロの柚葉。彼女にボクシングタウロスが近づいてくる。
「ハッハッハ、これでガルガルスカイブルーも終わりだ...」
私には何もできない。ごめんなさい、柚葉 ー
『手が届くのに手を伸ばさなきゃ、死ぬほど後悔する』
いや、私にも何かができるはず。柚葉はあの時私達を助けてくれた。今度は私が助ける番だ。もう、あの時のような後悔はしたくない。
「巻島さん、ガルブラスターもらいます。」
「え..」
「戦う資格があるなら、私も...戦います‼︎」
私はガルブラスターを手に取り、ボクシングタウロスに向かって叫ぶ。
「待ちなさい!貴方の相手はこの私よ!」
「フハハハハ、素人のお前に何ができる?」
「そんなの、やってみないと分かんないでしょ?」
私はさっき秒で見た説明書の通りにガルブラスターを操作する。
[CHANGE No.1] 『ガルガルチェンジ!』私はガルブラスターを発射した。オレンジの光が私を包み、私はヒーローになる。変身後、一瞬スーツを見た。モチーフは恐竜だろうか。
「何ダァ?貴様...」
『私は、 時を駆けるソウル!一気に魅せるよ止めてみな!ガルガルオレンジ!』