ヒロイン戦隊ガルガールズ!   作:アノマロ9世

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今回はコラボ第二弾!誰とコラボするでしょうか?予想しながらどうぞ!
前回のあらすじ
運を利用したトキシミックス獣の姑息な作戦を突破し、ガルガールズは見事勝利した。次はどんな活躍を見せてくれるのか⁉︎


第二十一話 その男達、最強につき

「未渚美って、ホントに真面目だよねー。」「何言ってるんですか、柚葉さん。私にとっては当たり前のことですよ。」「私にとってはすごいことだよ。ダンスも上手くて、勉強もできて。完璧じゃん。」「そうだよ。自信持ちな!」「美咲さんも...はい!」私にそうは言ったものの、何だか浮かない表情だった。

 

「全く、ここ最近の失敗続きで、ポイゾニック様がお怒りよ!早く並びなさい!」クレアがモニターを付けると、

『久しぶりだな、お前達...』「「「ポイゾニック様!」」」『地球のガキ供に手間取っているようだな...情け無い。』「申し訳ございません、反省の上に立ち、今すぐにでも『もういい。近いうちに新たな指揮官を派遣する。アパマーダ、お前は失格だ。』「そんな...」『まぁそれまでせいぜい励め。』そこで通信は切れた。

「こうなると、我々の地位も危うい...」「早く次の作戦を成功させないと、アンタ達もクビだってよ〜!」「グッ...(お前もその時は道連れだろうがな...)」「嘆く暇はない。イワーイ、始めるぞ。」「了解。」

『『出でよ、トキシミックス獣、チュウシャキシープ!』』

 

「あの...」「どうしたの、未渚美?」「美咲さん、私って真面目以外に取り柄があるんでしょうか?」「いっぱいあるよ!ダンスが上手かったり、ちゃんとみんなにツッコミ入れてくれたり...」「そうですか...でも、どれもまだまだですから...」「未渚美...元気出しなよ。」その時、

「みんな、トキシミックス獣が現れたぞ!出動だ!」「了解!」

 

「ヒャーーー!俺の名はチュウシャキシーーーープ!ぶち上げてくぜベイベーーーー!」チュウシャキシープは、羊とは似ても似つかない真っ青な毛を纏っていた。「そこまでよ!」「来たかガルガールズ!テメェらもブチ上がりテェかーー!」「そんなのノーサンキューよ!」

 

 

[CHANGE No.1/2/3/4/5/6]

 

『『『『『『ガルガルチェンジ!』』』』』』

 

「テメェら、ぶっ潰してやるよ!」「それはこっちのセリフよ!」

「ハァァ!」「トリャア!」ピンクとグリーンが連続で攻撃を与える。しかし、

「アハハハハ!痛ぇじゃねぇかコラーーーー!」「何なのアイツ⁉︎ダメージを受けてるのにヘラヘラして...」

「今度はこっちの番だぜ!メチャクチャにしてやるよ...」チュウシャキシープは、右手の巨大な注射器から弾丸を飛ばして攻撃した。

「キャア!」「ウッ!」その時だった。「隙ありーー!」チュウシャキシープがピンクに注射器を突き刺したのだ。

「アァァァ!」ピンクの変身が解ける。

「これからもっと面白いことになるから、楽しみにしとけよ...!」チュウシャキシープは姿を消した。

「未渚美!ダイジョウブ⁉︎」都愛が倒れた未渚美に駆け寄った瞬間、

 

 

「うっせぇなぁ。黙ってろよ!」未渚美が都愛を突き飛ばしたのだ。その目元には大きなクマが。

「ちょっと!何してるのよ!」「文句あんのか!」今度は桜花を殴りつけた。

「痛い!どうしちゃったの?」するとさっきまで攻撃的だった未渚美が、

「ウチのことは、ほっといてくれよ!」と急に走り去ってしまった。

「ちょっと未渚美!」「何が起こったんや...」

 

「あの注射器に入っているのは、人を凶暴化させ、その上かなり中毒性の高い危険な液体のようだね。肉体や精神にも異常が出るようだから、すぐにでも元に戻さないと。」「そうですね、アイクさん。でも今未渚美がどこにいるのか...」「大変だ!みんな!」「どうしたの、スバにぃ?」「隊員達が未渚美に似た女の子を見たって言うんだが...」「だが?」「制止を振り払って行ってしまったみたいだ。しかも、向かって行った先が、

 

あのS.W.O.R.D 地区だと言うんだ。」

「S.W.O.R.D 地区って、あの不良の巣窟の...?」「ああ。以前には暴力団と裏で繋がっていた旧政府の要人が公害を隠蔽しようとしていたことから、今もかなりいわく付きの地とされているね。」「そんなとこに行ったら、何されるか...早くしないと!」「そうだな、柚葉。出来るだけ早く救出部隊を整えて、S.W.O.R.D 地区から未渚美を連れ戻そう。」

 

一方、その頃未渚美は-

「ハァ...ハァ...体が言うこと聞かない...みんなにあんなことしちゃった...苦しい...」そこに、

 

「よぉ姉ちゃん。一人か?」見るからにガラの悪い赤髪と鼻ピアスの二人組の男が近づいてきた。しかも、未渚美と同じように目元に大きなクマがある。

「ごめんなさい、ちょっと行かなきゃなんで...」「あぁん?白けたこと言ってねぇで、俺達と遊ぼうぜ!」男達は未渚美を引っ張り、無理矢理連れて行こうとする。

「力が、入らない...このままじゃ...」その時、

 

 

「おい!女の子に何してんだよ!」現れたのは、黒服に黒髪の男。身長は170センチぐらいで、恐らく高校生と思われる。

「何だガキが!ちょうど良い、お前からぶっ飛ばしてやるよ!」二人組の男は黒服の男に殴りかかる。しかし、

「な...」黒服の男は動きを読んでいたかのようにそれらを避け、

「おりゃあ!」赤髪の男の顔面に強烈なパンチを叩き込んだ。

「生意気な!」なおも二人組は襲いかかるが、

「生意気なのはテメェらだろうが!」黒服の男は鼻ピアスの男の鳩尾にパンチを浴びせ、その後ろから来た赤髪の男の腕を掴み、「ハァァ!」二人の体を衝突させた。鼻ピアスの男は既に戦意喪失だ。

「テメェらこれで終わりだよ...!」黒服は立ち上がった赤髪に、

「うりゃぁぁ!」空中で回し蹴りを浴びせた。

「く、クソが...覚えとけよ!」二人組は這々の体で逃げていった。

「ダイジョウブか?」「あ、ありがとうございます...」「俺は鬼邪高三年、花岡楓士雄だ。よろしくな!」(え?鬼邪高ってあの...ダメだ、意識が...)未渚美は意識を失ってしまった。

「お、おい!とにかくアイツらの所に!」

 

楓士雄は未渚美を抱き抱え、仲間達の元へやって来た。

「楓士雄さん!誰ですかその子!俺らに内緒で彼女なんてずるいっすよー!」パンチパーマの男、ジャム男が茶化す。

「違ぇよ。例の奴らに襲われてて、助けたと思ったら急に倒れちまってな。起きるまでここに泊めといておきてぇんだ。どうだ?」

「うーん...あれ?」「おっ!目ぇ覚めたか!」「楓士雄さん...?離してください...」「あ、あぁ。ごめんな。」「アナタ達、鬼邪高の生徒なんでしょ。私、悪い人達とつるむつもりないんで。失礼します。」

 

「待て。」呼び止めたのは金髪で赤い服の男、高城司だ。

 

「そんなボロボロの状態、しかも一人でどうする?ここはS.W.O.R.D 地区。お前がここから生きて出られる保証は今の時点でゼロに近い。しかも、」司は未渚美に近付き、目元を一瞥した。「やっぱりお前もか。」「え?」「ここ最近、こんな目をした奴らがこの街で暴れ回ってる。他のS.W.O.R.D の連中も手こずってるみたいでな。しかも今回の一件、あるおかしな特徴がある。」「特徴って?」

 

「所謂ゴロツキみたいな奴だけじゃなく、今までマトモだった人間まで暴れ出しているってとこだ。S.W.O.R.D に所属している人間にクスリは御法度。DOUBTや牙斗螺みてぇな他所者が絡んでるに違いない。」割って入ったのはメガネに学ランながらピアスを付けている男、轟洋介だ。

 

 

「と言うわけだ。お前がこっから出て、例の奴らみたいに暴れ回っても困る。しばらくここに泊ってけ。」司が加えた。「だからほっといてください!」「おーい!晩飯食うかー!」そこにやって来たのは坂田基晃。楓士雄の幼馴染で、いつものように大きな鉄板と怪しげな食材を持ってきた。

「メシだけでも食って帰れよ。腹減ってるだろ?」「そんなこと...」グゥ〜

「じゃ、じゃあご飯だけ...」楓士雄に促され、仕方なくご馳走になることにした。

 

「へぇー、未渚美ちゃんダンスやってんだ!俺らなんてボックスもまともに踏めねぇよ、ハハ!」「そうなんですね...」「俺らといたらダイジョウブ。ぜってぇ守るからな!」「おいおい、告白タイム〜?その子は楓士雄さんのもんだぞ〜!」「だから違うっつってんだろ、ジャム男!」(思ってたより、いい人達なのかも...)

 

「みなさん、とっても自由で楽しそうですね。」「え?そうかぁ?」「まぁウチの学校は、学費さえ払っとけばフリーだからなー!」「みなさんが羨ましいです...」「そんなこと言われたの、初めてだな!」「...未渚美、ちょっといいか?」「え?楓士雄さん、どうしたんですか?」「いいから、来い。」「は、はい...」楓士雄さんに言われるまま、未渚美はついて行った。

「やっぱ楓士雄さん、未渚美ちゃんのこと好きなんですかね、司さん!」「いや、違うだろ。アイツにはアイツなりの、下心以外の考えがあるはずだ。」「そうですかね...」

 

「未渚美、何か悩んでるんじゃねぇのか?」「ど、どうしてそれが...」「顔見てりゃ分かるよ。俺でいいなら、話してくれよ。」未渚美は戸惑ったものの、「はい。」自然とそう口に出ていた。

 

「私、仲間からずっと真面目真面目って言われてきて、それが良さだってみんな言うんです。でも私はみんなの中では一番弱くて、いつも支えられてばかり。真面目さは戦いでは役に立たない。このまま甘えてていいのかな...って。」「そうだったのか...」「ダメだ...やっぱり私...アァァァ!」「マジかよ!クスリがまたまわったのか⁉︎」未渚美はまた昼のように暴れ出し、楓士雄に殴りかかる。が、

                 バシッ!

「ハァ...ビックリしたじゃねぇか。」「離せ...離せよ!」「いいか、未渚美よく聞け。」楓士雄は未渚美の拳を受け止めたまま語り始める。

「俺だってそう思う時はあった。自分の弱さなんて、何度も何度も感じてきた。アイツらとも、最初からあんなに仲が良かった訳じゃない。そういう時に大事なもん、何だか分かるか?」「ごちゃごちゃうるせぇな...何だってんだよ!」

 

 

「思いっきり気持ちをぶつけ合うことだ。俺らはバカばっかだから殴り合うことでしか出来ねぇけど、未渚美みたいな奴なら、なんつぅか、もっとさ、まともなやり方が出来ると思うんだよ。」「気持ちを...思いっきり...?」「ああ。ぶつけ合ったら分かり合える。分かり合えたら補い合える。補い合えたら強くなれる。隣に信頼できる仲間がいるって、それだけでも十分幸せじゃねぇか。そうだろ?」「私の、仲間...」

 

未渚美の頭に浮かんだのは仲間達の顔。美咲、柚葉、百花、桜花、都愛、スバにぃ、みんな...だんだんと拳の力が抜けていく。

「楓士雄さん...」「お!よかった、何とかなったみたいだな!」「はい。お陰でスッキリしました。ありがとうございます。」「それじゃ、戻るか!」「はい!」その日、未渚美は楓士雄達といつもより少し騒がしい一夜を明かした。

 

翌朝。

「わざわざ家に泊めていただいて、ありがとうございます。」「いいんだよ。俺たちもう仲間だろ。」「そ、そうですかね...」

この日も二人は鬼邪高へと向かった。普通の学校は休日の午前中には部活動生がいるものだが、ここは鬼邪高校。昨日と変わらない面々が校内で遊び回っている。

「楓士雄さん、例のクスリの件なんですけど...」「ん?どうした?」「斗亜留市でも似たようなことが起きてるそうで、鳳仙や鈴蘭が手を焼いてるって...」「マジかよ⁉︎まぁサッチーならダイジョウブっしょ!」そこに、

 

 

「鳳仙が来たぞ!」どこからともなく響く声。未渚美が窓の外を見ると、

「え?」頭と思われるどこぞのイマジネーション高めの少年に似た男と、幹部級と思われる者が数人。その後ろの男達は皆スキンヘッドである。

 

 

「おー、サッチー!久しぶり!瀬ノ門のとき以来か?」「その呼び方、止めろ。」「未渚美ちゃん、アイツが鳳仙の頭、上田佐智雄だよ。」ジャム男がそっと耳打ちする。「おい。その女は誰だ?」「ああ、この子は未渚美!どっから来たかは知らねぇけど、襲われてたから俺らで面倒見てんだ。そっちも例の件で困ってんだろ?」「話が早いじゃねぇか。そのことだ。今回の件、ウチのサバカンが出所を突き止めた。」「どこだ?」「S.W.O.R.D 地区の中でもお前達のシマの端の方の廃工場だ。あそこを妙な動きをする仮想集団が出入りしてるみたいでな。頭だけ、羊の仮装をしてるみてぇだ。」

 

「もしかして、チュウシャキシープ...」「ん?未渚美、どうかしたか?」「い、いえ、何でも...」「兎に角、鬼邪高にも鳳仙にも被害が出ていることは確かだ。その女が何かの事情を知ってるなら都合が良い。売られた喧嘩はしっかり買わねぇとな。そうだろ?」「...当然だろ、サッチー!」「だから、その呼び方止めろ。あぁ、あと、ここに来る途中で加勢したいって奴がいてな。そいつらも来てある。今から「おーい。くどいよ鳳仙さーん。何分待たせんのー。」「もしかして、もしかしてその声は!」

 

 

 

「じゃじゃーん。元鬼邪高のキング、村山でーす!」「ムラッチーー!」「お、おいおい騒ぎすぎだよー。」「楓士雄さん、この人は?」「この人は村山良樹さん!元鬼邪高定時制の頭で、政府の闇を暴いた伝説の男だよ!」「違うよー。それやったのはコブラとかだろ。話を盛らない。」

 

「おい、俺ら差し置いて何やってんだよ、よっちゃん!」「あ、ごめんなさーい、先輩。」村山の後ろからやって来たのは、茶髪と銀髪の二人組。

 

「う、ウソだろ...あのオロチ兄弟!?」ジャム男が尻込む。司も顔には出さないが、動揺している様子だ。

「楓士雄、俺達も協力させてもらうぜ!」「ど、どうして?」「俺のフィアンセが傷つけられて、黙ってる訳ねぇじゃねぇか!」「そゆこと。俺も先輩の誘いは断れなくてさー、付いて来ちゃったわけ。」どうやら彼らも被害者のようだ。

「よし!そうと決まれば俺達最強の連合軍で、ぶっ倒すぞ!」「ちょっと待ってー。」「ムラッチ?」「その女の子、

 

           多分政府の人間だよー。」

「え?」「ウソだろ...」「どういうことだよ、未渚美ちゃん!」村山の一言に、鬼邪高側も鳳仙側もざわつき出す。

「私、どうなっちゃうの...?」未渚美は一人、心の中で震えていた。




ご覧いただきありがとうございました♪ハイローコラボ、次回も続きます!未渚美ちゃんと楓士雄達との友情の行く先は...?次回もお楽しみに!
[鬼邪高校] S.W.O.R.D の『O』を成す、『漆黒の凶悪高校』との渾名を持つ高校。全国から数々の不良が集まって来ることで有名。村山の台頭以降勢力を伸ばし、他の街の不良校からも一目置かれている。定時制と全日制に分かれており、全日制の頭は楓士雄である。
[鳳仙学園] 戸亜留市有数の不良校。番長である佐智雄をもとに一枚岩となっており、有事の際は総力を持って敵を叩き潰す。幹部以外はスキンヘッドというのが大きな特徴。
[オロチ兄弟] 楓士雄と同じ『希望ヶ丘団地』で生まれ育った幼馴染。学生時代は根っからの不良だったが、現在は苦労して自分達を育ててくれた母親に恩返しをするため、地道に建設現場で働いている。村山は会社の後輩。
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