「はぁ...今日はうまくいかんかったわ...」百花はギターを抱え、一人街を歩いている。
ここ最近、オーディションを受ける機会も多くなっているが、どうも上手くいかないのだ。
「みんなも応援してくれてるのに...情け無いわ。」街を抜け、河川敷を歩きながらそう口にしてしまう。
「うちのイメージは、もっとキラキラしてたはずなのに...」その時、
「何やろ、あれ?」河川敷を降りた所で、一人の男の人を見つけた。何やら、ダンスをしているようだ。
(この曲、どっかで聴いたことが...せや!うちの学院を経営してる事務所のFANTASTICSさんの『OVER DRIVE』や!あの人も好きなんかな...)百花は恐る恐る近づいてみた。
- 世界中 Bang around 新たなMusic 踏み鳴らそう
想像を超えてみせたい 衝撃的展開へ
So dance,dance もっと夢中に-
「あの!すみません!」「ん?どうしたの?」男性は音楽を止めた。
「FANTASTICSさん、お好きなんですか?」「もちろんだよ!爽やかで、でもキレッキレで、カッコいいよな!」「お兄さんもキレッキレで、素敵です!」「よかったら、一緒に踊る?」「え!?そんなんできませんよ!」「ダイジョウブ。俺が教えるよ!」
「もっと軽やかに!」「そこはしっかり止めて!」「良くなってきたね!」日が暮れるまで即席のダンスレッスンは続いた。
「いいね。ダンス、いけるんじゃない?」「いえいえ、うちの友達に比べたらまだまだです。でも、楽しい!」「よかった。明日もここで練習するんだけど、来る?」「はい!」
「あ、そうだ。名前聞いてなかったね。俺は翔太。よろしく!」「うちは、百花っていいます。よろしくお願いします!」
「ももちゃん、最近上機嫌だね!」「そうかな〜、桜花?普通やで!」
「桜花さん、ももちゃんさん最近ダンス始めたらしくて、私達にアドバイスしてって来るんですよ。」「そうなんだ!」
「でも、誰に習ってるの?」「美咲にも、みんなにも秘密や!」「えー。」
「もしかして、その先生のこと好きなんじゃない?」「都愛!変なこと言わんでええ!」百花は顔を赤らめ、「キャッ!」部屋に入ってきた柚葉と猛スピードですれ違い出て行った。
「ももちゃん、どうしたの?」「きっと恋だよ。」「?」
「え?椅子とかないの?」「当然でしょ!司令官になったからって、調子に乗るんじゃないわよ!」「おいセノー!兄さんに椅子も用意できないのか?」「...分かったわよ。(このブラコン野郎が。イタいにも程があるでしょ。)」
しばらくして
「そう!俺のようなセクシースターにはこのくらいの椅子が丁度いい!」ヴァーランに用意されたのは、とても座り心地のいい椅子。「さすが兄さん!」「そういえば、アイツはどうした?」「兄さん。アイツなら上手くやってるよ。トビウオネクロマンサーだろ?」「それだ。」「何よ、アンタ達が作ったんじゃないくせに!」「セノー、うるさいわよ。ヴァーラン様、あんな人ほっときましょ。」「クレア...!」(だってヴァーラン様、イケメンなんだもーん。)
「すごい!二週間前とは見違えるくらいだよ、百花ちゃん!」「嬉しい!翔太さん、ありがとうございます!」「それに、初めて会った時よりいい顔してるよ。」翔太さんは、百花の頭をポンポンとした。
「て、照れます...」「どうかした?」「い、いえ!」
「へー、百花ちゃん、歌手を目指してるんだ。」「はい。一応この学院に通ってるんですけど...」百花が学院のホームページを見せると、
「懐かしいなぁ...」「どうしました?」「いや、なんでもないよ。それより、百花ちゃんの夢は?」
「うちの夢は、自分の歌で世界中の人に感動を届けることです。うちは辛い時、音楽に勇気づけられてきました。だから、あの時のうちと同じような人を、励ましたいんです。ダンスも出来たら、もっと素敵かも!」
「とってもカッコいい夢だね。俺も応援するよ!」「翔太さんの夢は、何ですか?」「俺か。俺の夢は...
昔の仲間と、もう一度パフォーマンスすること。」
「何で離れちゃったんですか?」「うーん...何というか、こっちの都合でね。俺も悔しかったけど、どうしようもないことって割り切ってた。でも、こうして戻って来れたし、一回だけでも一緒にダンスがしたい。」
「...その夢、うちに手伝わせてください!」「いいよ。百花ちゃんにも、仲間にも迷惑はかけれないし。」「悔しいままでいいんですか?そんなの、うちなら嫌です。絶対に翔太さんの夢、叶えます。だから、お願いします!」
百花は翔太さんに丁寧に頭を下げた。
「...分かったよ。やってみないと始まんないよね。そうだ。みんなの写真あったんだ。送っとくよ!」翔太さんは、少し型の古いスマホを取り出し、写真を送った。
「左から、サワナツ、彗人、世界さん、俺、颯太、勇征、ホリナツ、黎弥、大樹くん。四年半も前だから、みんな大分変わってるかな。」
「これって...!」間違いない。FANTASTICSさんだ。そして、ここにいる翔太さんは、(四年半前に亡くなった、あの翔太さん...)
「?」「いや、ダイジョウブです!とにかく、みんなに会いに行きましょう!」
とは言ったものの、FANTASTICSさんと出会う伝手はない。そんな時、学院で、
「今度の特別授業、世界さんなんだって!」「ホンマに⁉︎」「ももちゃん、どうしたの?テンション高いね!」「う、うん。」
そして当日。
「皆さんこんにちは。世界です!」世界さんが授業にやって来た。
『最高のパフォーマンスをするために』というテーマで、時折ユーモアも交えながら、年間100本近くのライブを全力でこなすプロとして、とても身になるお話をしてくれた。
「夢を叶えるためには、まず自分を信じること。自分を強く持っていれば、暗い道でも夢が道標になってくれる。そして、色々なことに挑戦すること。僕自身、若い時から留学を経験して、視野がとんでもなく広がりました。そこまでしろとは言わないけど、みんな俺より10歳以上若いんだから、恐れず飛び込んでいってください!」
そして世界さんは、最後にソロダンスを披露してくれた。見る者を圧倒する、最高のステージだった。
「あの、世界さん。」「ん?百花ちゃん、だったっけ。どうしたの?」
「あの...会っていただきたい人がいるんです。」「?」「と、とにかく、来ていただけ「ヤッホー!世界さーん!」翔太さんがいきなり飛び出してきた。
「え...翔太、翔太だよな⁉︎どうして...」「俺も分かんない。でも、久しぶり!」「ウソだろ...」世界さんは涙で声も出せなくなっていた。
その後私達は、世界さんのおかげでメンバー全員と会うことに。
「みんな!」「翔太くん⁉︎」「世界さんから聞いたけど、やっぱ本物なのか...」「黎弥くん、ほっぺつねったみたら?」「よし!...イッテェ!すげーな彗人!ホントだ!翔太が戻ってきたんだ!」「だからそう言ってるじゃん!」
「翔太、やりたいことがあるんだろ?」「うん。俺、もう一度九人のFANTASTICSでパフォーマンスしたいんだ。」「奇遇だな!俺達も、一緒だぜ。」「そうだね黎弥くん!じゃあさ、今度のライブでサプライズゲストで出てもらおう!」「さすがホリナツ!みんなきっと喜んでくれるな!」
「後さ、俺、あれ踊りたい!『ギリギリ Ride it out』!」「マジで⁉︎本番まで時間ないよ、いける?」「勇征、ナメてもらっちゃ困るぜ!」「そこまで言うんだったら...やろう!それじゃ、早速練習だな!」
久しぶりの再会に、楽しそうな皆さん。そんな中、
「...」最年少の颯太さんは、一言もしゃべっていない。
「颯太、どした?」「ううん、何でもないですよ。それより、早く練習しましょう!」
その時、『ももちゃん!トキシミックス獣が出たの、今行ける?』桜花から通信が入った。
「うん。すぐ行く!ごめんなさい皆さん、私、用事があって...」「構わないよ。頑張ってきてね。」「はい!」
私が現場に向かうと、
「クッ!何なのよコイツ!」「ちょこまか動いて、止まりなさい!」
「止まれと言われて止まるヤツがどこにいる!このトビウオネクロマンサー様は、お前たちには止められんよ!」「みんな!うちに任せて!」
[CHANGE No.3] 『ガルガルチェンジ!』
「何人増えようが無駄だ!」「ふん。10秒で終わらせたる!」[2191 ファイズ] 私はファイズのアクセルフォームの力で、
「ハァァ!」一気に加速し、ポイズン兵を蹴散らす。そして、
「トリャア!」「テイ!」「ヤァ!」
「グガァ!」目にも止まらぬ乱撃で、トビウオネクロマンサーを叩き落とした。
「ももちゃんありがとう!まだまだ!」[2186 ライア] バイオレットはライアの武器、エビルバイザーを伸ばし、
「フン!」トビウオネクロマンサーを絡め取って叩きつけた。
「グッ!だが良い、今は実験中だからな...」トビウオネクロマンサーは消えてしまった。
数日後。
「百花ちゃん!」私がドアを開けると、何やらひどく焦っているホリナツさんが。
「翔太さんは?」「自販機に飲み物買いに行ったよ。それより、この前百花ちゃんがいなかった時だけど、翔太が変なんだ。」「どうしたんですか?」「急に、なんて言うのかな、薄くなっちゃって...」「?」「その、今にもサーって消えちゃいそうになったんだよ。本人は分かってないみたいだけど...」
私は先日のことを思い出した。ネクロマンサー...確か、死者を甦らせる呪術師を指す言葉。ということは...
「まさか...」このことを皆さんに伝えるべきなのか。私の予想が正しければ、翔太さんはあのトキシミックス獣に実験として甦らされた。そして、トビウオネクロマンサーを倒すことは、翔太さんを消してしまうことになる-
「どうしたの?」「あ、いや...」「やっぱりだ。」「颯太?」「やっぱり翔太くんが戻ってくるわけなかったんだよ。どうせまた、いなくなるんだよ!」「おい!そんなこと、アイツの前で言えんのかよ!」「サワナツくんだって分かってただろ!」「いい加減にしろ!颯太、頭冷やしてこい。」和やかだった部屋が、一瞬で修羅場に変わってしまった。世界さんになかば強引に促され、「...」颯太さんは無言で出て行った。
「え?みんなどうしたの?颯太は?」
「颯太さん...」あの一件の後、私は颯太さんを探しに部屋の外へ出た。みんながバラバラじゃ、翔太さんもきっと悲しいはず。すると、
「百花ちゃん?」「あ、颯太さん!」「何かあったの?」「いえ。それより、何であんなことを...」
「怖いんだ。」「え?」
「あの時、僕は決めたんだ。いつか8人で最高のステージに立って、誰もが認めるようなグループになるって。それが翔太くんにとって、一番の幸せだと思ったから。でも、いざ翔太くんを目の前にしたら、あの時思い描いたような自分になれてるのかなって...申し訳なくて、情け無くて。夢が夢のままになってるような気がして、逃げてしまった。翔太くんは、今の僕達のこと、どう思ってるのかな...」
「何だ、そんなこと考えてたのか。」「翔太さん⁉︎」「翔太くん...」
「俺はあの時からも、ずっとファンタのこと見てきたんだ。上手くいかないことも多かったと思う。でも、みんなで力合わせてやってきたじゃんか。ここで自分を信じないで、どうするんだよ。」「でも...」
「俺は知ってるぜ。颯太が常に一所懸命なこと。世界さんにカミナリ喰らってたときよりか、何百倍もすごいボーカルになったじゃん。だから、もう泣くな。前だけ見てればいいんだ。俺が明かりになってやるからさ。」
「うん...ありがとう。もう一回、九人で頑張ろう!」「そうでなくっちゃな!」よかった。そしてよく見ると、翔太さんの像がはっきりしてきたような...そういうことか!
「ももちゃん!またアイツが出たの、今ダイジョウブ?」「うん!すぐ行く!」
「みんな!」「おっと、やっと全員揃ったか!」「アンタは今すぐ倒す!」「いいのかお嬢ちゃん?あの青年がどうなっても、知らないぞ〜?」
[CHANGE No.3] 『ガルガルチェンジ!』
「ハァァ!」私はトビウオネクロマンサーに向かって、矢継ぎ早にガルブラスターを撃つ。
「グハァ!しかし、私の計画通り「そんなわけあるか!『世界さん、翔太さんの様子は?』」『全然何も変わってないよ。前みたいに消えそうにもなってないし。』
「やっぱり。」「何ィ⁉︎」「アンタを倒しても甦った人は消えん。甦った人を繋ぎ止めてるのは、本人とその周りの人の思いや!アンタには、翔太さんの夢は奪えへんのや!」そう、前は颯太さんの気持ちが揺らいでいたことが原因だったのだ。
「バカなぁ...実験は失敗したのかぁ!?」「人の思いを、命を弄んで、絶対に許さへん!」
「何をごちゃごちゃと!」トビウオネクロマンサーは鱗を飛ばして攻撃してくるが、
「うるさいのはアンタの方や!」[140 ジュウオウジャー] 「野性解放!」私はジュウオウイーグルの強化フォーム、ジュウオウゴリラの力を使って当たる鱗のダメージを無効化。そして、
「フン!」「ヒィィィ!」トビウオネクロマンサーを強烈なパンチで上空に打ち上げ、
[03 FINISH ATTACK] 『ガルガルスプラッシュブレイクバニッシュ!』
「グァァァァ!」「さすがももちゃん!」
「これでとどめや!」『ガルガルオールスターフィニッシュ!』
「強すぎて、あ、アゴ外れるーー!」トビウオネクロマンサーを撃破した。
「セノーちゃん。頼んだよー。」「(何よ、イケメンだからって調子乗って。)はいはい。ポリューションシステム、起動!」
「新たな戦いの始まりだー!」トビウオネクロマンサーが巨大化した。
「ガルガルガーディアンズ、出動!」「うち、アイツは絶対許さん!バチはしっかり受けてもらうで!」
「だったら、」
『超ガルガル合体!』
六体のガーディアンズが超合体。そして、
『完成!ロイヤルガルガルクイーン!』
「俺様だけでは...行け、ギガポイズン兵!」二体のギガポイズン兵が現れ、棍棒で攻撃してくるが、
「効かないよ!」薙刀で受け止め、
「ハァ!」弾き返し、二体を斬りつける。
「アンタにもや!」胸のガトリング砲で、トビウオネクロマンサーを攻撃する。「グォォ!」
「全員まとめて倒す!」『ロイヤルガルガルクイーン•ブレイブダイナミックスクランブル!』
「これだけ飛んでも、逃げきれないとは...」トビウオネクロマンサーとギガポイズン兵を完全に撃破した。
「お疲れ様。百花ちゃん!」「世界さん!翔太さん!」「ん?ももちゃん、私達には一人しか見えないよ。」「え?美咲?」そうか。九人の思いが繋いでいるとはいえ、トビウオネクロマンサーを倒したから、私達以外には見えないんだ...そうだ!
[113 ターボレンジャー]「これなら!」ターボレンジャーの力を使うと、
「あれ?もう一人いらっしゃったんですね、ごめんなさい!」「いいんだよ。百花ちゃんには色々お世話になったんだ。」「そうなんですね。」「今度のライブ、見にきてよ。絶対後悔させないよ!」「はい!」
そして迎えたライブ当日。
「楽しみだね!」「翔太さんは、ライブの最後に出るんだって!」そして、聴き覚えのあるサウンドが。そして、ファンタの八人がロールダンスで登場した。
「皆さん!今日は楽しんでってください!」「まずはこの曲から!Choo Choo TRAIN!」
-Fun Fun We hit the step step
同じ風の中 We know We love Oh
Heat Heat (The) beat's like a skip skip
ときめきを運ぶよ Choo Choo TRAIN
まだ知らない Zone
めざすよ tonight
リアルな時が止まる edge of time
誰も cry or smile
昨日 I forget
脱ぎ捨てて 自由になる good trip
月明かりに freak
誘えば my bro.
みんな巻きこみ急ぐ edge of time
胸に Who's that guy
届く I don't care
merry sympathy
一つになる just now-
「行くぞー!C'MON!」
-Fun Fun We hit the step step
So don't keep yourself to yourself We know We love Oh
Heat Heat (The) beat's like a skip skip
To the paradise Take me please Oh Choo Choo TRAIN-
皆さんとっても楽しそう。見てるこっちまで、踊り出したくなる。笑顔が、輝いて見えた。
-Fun Fun We hit the step step
同じ風の中 We know We love Oh
Heat Heat (The) beat's like a skip skip
ときめきを運ぶよ Choo Choo TRAIN
Fun Fun We hit the step step
肩を抱き合えば We know We love Oh
Heat Heat (The) beat's like a skip skip
駆け出して跳び乗る Choo Choo TRAIN-
その後もライブは進んでいく。キレッキレのDT、多彩な楽曲、軽快なトーク。そして、
「はい!今日のライブもですね、あっという間に終わりが近づいてきました。」「楽しかったね〜。」「そういえばさ、この前すごい夢見たんですよ。」「なになに?颯太?」「翔太くんと九人で、ここよりもっともっとおっきなステージでライブしてる夢です。みんな笑ってて、これが幸せって言うんだな、って。」「そうだな。俺達の心の中には、というか今もいるけどな!」「そうですね、世界さん!」「それでは、最後の二曲、いきたいと思います!」
そしてステージが暗転し、
-Wow... Buddy buddy Ride it out
星が爆ぜても Ride it out-
再びFANTASTICSの、九人が登場した。翔太さんが踊りたいと言っていた、「ギリギリ Ride it out」だ。
「すごい.,九人揃ってる...!」私はひとり、心の中で歓喜した。
-Wow... Buddy buddy Ride it out
海が割れても Ride it out
Buddy
地図さえ持たず 樹海に放り込まれ
僕ら 仕組まれたように 戦々恐々彷徨う-
あの短い間だったのに、九人でのフォーメーションは完璧。私達にしか見えないけれど、翔太さんもノリノリ。メンバーの皆さんのキレも、いつにも増している。
-野蛮なドキュメンタリー Everyday Everynight 見せられ
感情はつぎはぎだらけ But go on Life goes on 叫ぶんだ
Go! Ride it out-
「LETS GO!」
-ギリギリ虹が架かる 君にも僕にも架かる
昇って跨って その虹渡ったら 必ず
「シアワセ」の生存確認できる 僕らは生きてる
光り輝く瞬間ほどすぐ
暗闇に溶けてしまうものだから
探し物見つかるのずっとずっとずっと先かも So far away
Ride it out Ride it out まだ遥かに
Ride it out Ride it out 遠い場所へ
Ride it out Ride it out We can ride it out
Wow…
Don't look back
ギリギリ虹が架かる 君にも僕にも架かる
昇って跨って その虹渡ったら 逢えるよ
ギリギリ君が映る 透明な水面に映る
すくって飲み干して それから彼方へと 駆け出す
変わりゆく世界眺めながら 僕らは生きてる
Buddy... Ride it out
僕らは飛べる Ride it out
Buddy... Ride it out
We can fly Yes, we can-
そして、
「最後はこの曲で、皆さん一つになりましょう!『Over Drive』!」そう、九人の時からずっと歌われてきたデビュー曲、『Over Drive』。
-Woo...Yeah...Fly to the future...
Tonight 暗闇に響き渡る Heartbeat
Green light 覚悟決めたら Let's get started
速度上げる BPM 道無き道に Find a way
キセキを Realize
遮る雑踏のディストーション 振り切って行こう
昨日までの延長線上 抜け出し Change the world
いま目覚めた感情 抑え切れないほど
さらけ出せ Your soul
こころが走り出す 迷いも不安も追い越して
始まりの この瞬間を 鮮やかに焼き付けて
世界中 Bang around 新たな Music 踏み鳴らそう
想像を超えてみせたい 衝撃的展開へ
So dance, dance もっと夢中に
感じるまま Over drive
そう 踊るように歌うように Oh, Oh, Oh
上がれ High, High 止まれない
Bump, Bump 止まらない
More bounce, bounce 次のステージへ We gotta go
幕が上がる果てなき明日への旅(ドライヴ)
いつだって Do your thing どんなチョイスだって
貫いたなら そこに光は射す
完璧なコレクション 簡単に Mission complete
それじゃつまらない
翔(か)け巡る衝動 溢れる願い 重ね合わせ
この旅の 先に待つ 約束を叶えに行こう
世界中 Bang around 新たな Music 踏み鳴らそう
想像を超えてみせたい 衝撃的展開へ
So dance, dance もっと夢中に
感じるまま Over drive
そう 踊るように歌うように Oh, Oh, Oh
上がれ High, High 止まれない
Bump, Bump 止まらない
More bounce, bounce 次のステージへ We gotta go
幕が上がる果てなき明日への旅(ドライヴ)-
これが九人の力...ただただ圧倒された。会場のテンションは最高潮。まさに一つになっている。
-You're the one, you're the star
こんな自分でもやっと出会えたよ
たった一つの夢を君と叶えたいから
世界中 Bang around 新たな Music 踏み鳴らそう
想像を超えてみせたい 衝撃的展開へ
So dance, dance もっと夢中に
感じるまま Over drive
そう 踊るように歌うように Oh, Oh, Oh
上がれ High, High 止まれない
Bump, Bump 止まらない
More bounce, bounce 次のステージへ We gotta go
幕が上がる果てなき明日への旅(ドライヴ)
High, High 止まれない
High, High 止まれない
Bump, Bump 止まらない
幕が上がる果てなき明日への旅(ドライヴ)-
「皆さん、本日はありがとうございました!またお会いしましょう!バイバイ!」「ありがとう!」「ありがとうございました!」メンバーは満面の笑みでステージを後にした。
「ありがとう、翔太!最高のステージだったよ!」「こちらこそありがとう。みんなには俺を見せれなかったけど、久しぶりにみんなと踊れて、最高だった!」「あれ、翔太くん...」
「そうだな。そろそろ、お別れかも。」「そんな...」「こうなることは、分かってただろ?そんなに悲しむなよ。」「そうは言ったって...」
「じゃ、最後に。世界さん、これからもみんなのまとめ役、大変だろうけど、よろしくお願いします。」「任せとけって!」
「大樹くん、楽屋に忘れ物あんましないようにね。」「クッ...やっぱバレてた?」
「サワナツ、急に田舎に行くとか言わないでくれよな。」「言うわけないじゃん。でも、あと20年後ぐらいに行っちゃおうかな。」「おい!」
「黎弥、酒はあんま飲み過ぎんなよ。特にライブの前。」「いや、俺は先輩から受け継いだ伝統を...」「いいから、素直に聞いて。」「はい...」
「ホリナツ。そろそろ番組の(仮) って文字、外せるようにな。」「いやー、ちょっと愛着湧いちゃって...もうちょっとあのままで。」「しょうがねぇなぁ!」
「彗人。お前、可愛すぎ。」「それだけ?でも、筋肉はちゃんと鍛えてるよ。あと、笑顔も!」「そういうとこだぞ。」
「勇征。お前、『国宝級イケメン』ってのに選ばれたらしいな。イキってると、上からカミナリ落とすぞ!」「はい!」「そうだ。お前には爽やかイケメンより、筋肉バカの称号がふさわしい!」「えー。」「いいじゃん、『やぎんにくん』だろ!」「じゃあ、パワー!」
シーン...「ちょっと!」
「颯太。勇征より、お前の方がイケメンだと個人的に思う。だから、今年こそは『国宝級イケメン』になってやれ!あと、色々気負いすぎんなよ。お前はそのままで十分最高だぜ!」「ありがとう...僕達、頑張るよ!もっともっとすごい景色、翔太くんに見せたいから!」「そうか。その調子!」
「それじゃ、これで本当にお別れだな。また五十年後ぐらいに会おう!ゆっくり酒でも飲みながら、話そうぜ。」「ああ...約束だ!」「もちろん!」
「じゃあな!」
「本当に消えちゃった...」「もっと一緒に、踊りたかったな...」
「みんな。」「世界さん...」「アンコール、やっぱあの曲だな。」「はい。」
「アンコール、まだかな...?」「そろそろじゃない?」そんな話をしていると、
(Someday, Someday)
「始まった!」
「皆さん、アンコールありがとうございます!」「この曲を皆さんに!『Someday』!」
-このまま歩けば
いつかは
たどりつけるかな
変わらない
この思いだけを
信じて…-
あれ?翔太さんがいない。私達には見えるはずなのに...
-このまま終われない
何かが突き動かすんだ
それはきっと
魂を残す道しるべ-
翔太さんは、消えてしまったのだろうか。メンバーの皆さんの表情で分かった気がする。何か、悲しみをこらえているようで。
-答え出すこと
迷ったとしても
必ず間違ってなかったと
思えるよ
あれから
数えきれないほど
夢を叶えてきたけど
心はまだ
君を思ってるよ
あなたが
ずっとあなたらしく
生き続けられるように
変わらない
思い抱き締めながら
歌ってくよ-
(Someday, Someday)
その後。今日の感想のトークが一周して、
「今日も皆さん、最高でしたか!」会場から歓声が巻き起こる。
「僕達も、皆さんの思いしっかり伝わりました!」「僕達のこのツアーの感謝を、皆さんにも、そして、翔太にも伝えたいです。だから、最後はこの曲をパフォーマンスさせてください。『Turn Back Time』。」
-I'll never forget 今でも 追いかけ続けてた背中はturn back time
ずっと for love for dream 色褪せず
Forever I'll sing for your heart
もっと強くなれるように遥かな日々の中で
イメージした未来に 手を伸してみても
いつも儚く願うことしかできずに
折れてしまいそうで潰れてしまいそうで
夢みても夢のまま途切れてしまうような-
さっきまで笑顔だったメンバーの目には、少し涙が。私には耐えられるだろうか。大好きな仲間が、目の前からいなくなること...
-暗くて長い道でも
見上げた空に 星が瞬くから
I'll never forget いつでも あの頃の素直な気持ちでturn back time
ずっとfor love for dream 離れても
Forever I'll sing for your heart
また前を向いて踏み出そう 確かな夢の先へ-
-駆け上がる辛さも踏み外す怖さも
幼くて 何も知らずに過ごしたあの頃-
翔太さんの顔が思い浮かんだ。自分だって辛かったはずなのに、あの時にとびきりの笑顔でメンバーの背中を押していた。誰よりも楽しそうに踊っていた。
-今を生きる大切さも
厳しささえも 教えてくれたから
I'll never forget 今でも 追いかけ続けてた背中はturn back time
ずっとfor love for dream 色褪せず
Forever I'll sing for your heart
もっと強くなれるように遥かな日々の中で-
力の限り手を振るメンバーの皆さん。それはまるで、翔太さんへの感謝と、これからの決意を表しているようだった。
-探し求めて 信じてきた道を いつまでも繋いでゆけるよう-
I'll never forget いつでも あの頃の素直な...
涙ぐんで、声が出ない勇征さん。それに対し、
「頑張れ!」「勇征くん!」客席からは声援が送られ、
-ずっとfor love for dream
and happiness...-
いつしかメンバーと私達お客さんで、大合唱が起こっていた。顔を上げた颯太さん、勇征さんには笑みが。
-Forever I'll sing for your heart 奇跡を生み出せるように
今だけturn back time again
だからもう泣かずに 羽ひろげ翔んで行こう-
確かな 夢の先へ-
「皆さん、本日は本当に、ありがとうございました!」「またお会いできる日を、楽しみにしています!本当に、ありがとうございました!」
こうしてライブは、大盛況のうちに幕を閉じた。
会場を出ると、
「あの星、すごい綺麗だね!」「そうだね、あ...」
-『俺が明かりになってやるからさ。』- そっか。翔太さんは、私達のことを、これからも見守ってくれてるんだ。
「どうしたの?」「うん、何でもないよ。行こう!」
私も、これからもっと頑張ろう。
確かな、夢の先へ。
FANTASTICS from EXILE TRIBE
SEKAI TAIKI SAWANATSU REIYA SHOTA HORINATSU KEITO YUSEI SOTA
https://youtu.be/j6-4TQxxtpI (Over Drive)
https://youtu.be/5ZI5aLCyt4U (Someday)
https://youtu.be/9A6muEc71pk (Choo Choo TRAIN)
https://youtu.be/79OFoRsI4gw (ギリギリ Ride it out)
https://youtu.be/3J1QxtKro4A (Turn Back Time)