敵のワナにはまり絶体絶命のガルガールズだったが、そこに現れたのは「ガルハンコック」と名乗る2人の戦士、綺羅/ガルガルイエロー と 蘭/ガルガルレッド だった。
2人の正体は?なぜ変身できるのか?謎は深まるばかり...
私たちは帰った後、スバにぃたちに綺羅と蘭のことを話した。
「どういうことですか?」「すまない。俺もよく分からないんだ。」「じゃあ、この前の白々しい態度はなんなんですか?」
「...すまない。それは、もともと8号と9号のスーツを開発していたが、機密情報だったので教えられなかったんだ。まだ実用化は先だと思っていたが、どうして...まさか..!」
「そういえば、」「どうしたの?桜花?」「あの2人の名前、どっかで聞いたことあるんだよねー...」そう言って桜花は、スマホを操作し出した。そして、
「やっぱり!」桜花が見せてきた画面には、
間違いなく綺羅と蘭が映っていた。
「前に一緒に仕事したから、間違いないよ。
夏木綺羅、今業界をざわつかせる新進気鋭の女優。有名オーディション企画で堂々の1番人気を得てデビュー。この前までやってたドラマ、『整う。港区サウナ女子。』で主演を務めてたの。よく出会うイケメンサウナーが生き別れのお兄さんって設定はビックリしたよね!」
「あの演技、涙を誘われましたよね!」「そんな女優さんが、どうしてヒーローに...」
「次に、
万丈蘭。今天才ダンサーとして世界中から注目を集めつつあるの。男の人に混じって大会で優勝しまくり。人間離れしたテクニックで、各国の事務所からオファーが来てるけど、全部断ってるみたい。」
「すごい、まさに一匹狼...」「でも、綺羅ちゃんとは連携も取れてたし、仲もいいんじゃないかな?」
「うむむ...謎は深まるばかりですな。」メデスの人格になった來亜が言う。
「何故GARUにしかないデータを持っているのか?そこまでのスターがどうしてヒーローになっているのか?スバにぃ、答えは1つに絞れそうだな。」「あぁ。」
その時、
「何だ!」本部のサイレンが鳴り響いた。
「ポイゾニックか...みんな、頼んだ!」「了解!」
今回向かったのは、私(美咲)、百花、未渚美、桜花、都愛。
そこには、
「初めましてだな、ガルガールズ。」「あなたは?」「もしかして、新しい幹部?」私と都愛が言うと、
「察しがいいね。その通り、俺はウラリバー。イワーイの代わりに赴任した、新たな司令官さ。」
「何の用や!」「簡単さ。
お前たちを消しに来たのさ!」
ウラリバーはそう言うと、怪人態に変貌した。身体中にマシンガンのようなものが付いている。
「さあ、お前たちも狙い撃ちにしてやるぜ!」「そうはいかないよ!」
[CHANGE No.1/3/4/5/6]
『ガルガルチェンジ!』
『GO GO GIRLS GO!』
「ハァ!」私はウラリバーにガルクローで攻撃をしようとした。しかし、
「いない!?」突如消えたウラリバー。その瞬間、
「残念だったな。フン!」いつの間にか回り込んでいたウラリバーに、銃撃を浴びせられた。
「キャァ!」
「俺には未来が見える。お前たちが俺をどう倒そうとしているかなんて、お見通しなんだよ!」
「もしかして...」「間違いないな。トリトキシミックスの力や。」
「じゃあ、こういうのはどう?」グリーンが通信で作戦を伝える。
「それだ!」
「何をごちゃごちゃ言ってる!」その時、
「みんな、行くよ!」
『ガルガルカーニバルグランドシュート!』
『ガルガルスプラッシュブレイクバニッシュ!』
『ガルガルファントムフィーバークルセイド!』
『ガルガルコズミックブライトストライク!』
『ガルガルマイティスパークノヴァ!』
私たちはウラリバーを囲い込み、一斉に必殺技を放った。
「これなら予知をしても、避け切れないでしょ!」
しかし、
「甘い甘い、甘すぎるね、みなさーん。」煽り口調で現れたウラリバーは、
無傷であった。
「お前たちが何をしようと、全部見えてるんだって。だから、
大人しく狩られな!」
ウラリバーはマシンガンを連射する。
「キャァァァ!」
「案外大したことなかったな。さぁて、これで終わりだ...」
「アンタがウラリバーね。」
「ん?お前ら、まさか...」
「そのまさかみたいね。」
再び私たちの前に現れた、綺羅と蘭。
「ガルガールズもいたのね。今から私たちがササっとアイツを倒すから、黙って見てなさい。」
[CHANGE №8/9]
『ガルガルチェンジ!』
2人はそれぞれガルガルイエロー、ガルガルレッドに変身した。
「聞こえなかったか?何をしようともお見通しと!」
「じゃあ、未来より速く動けばいいってことよね?」「やれるものなら、やってみたらどうだ?」
「望むところよ。蘭!」「分かってる!」[132 ゴーオンジャー]
「「テイクオフ!」」
2人は掛け声と同時に飛び上がった。そして、
「グガァ!」ウラリバーに斬りかかり、見事命中した。それもそのはず、
「速すぎるだろ...なんも見えねぇ...」2人はゴーオンウイングスの力で、マッハの速さで飛び回っていたのだ。
ウラリバーの動揺の隙を突き、
「フン!」「ハァ!」2人はガルデュランダで追撃した。
「これで終わりよ!」「アァ...ガァ...」
2人がとどめを刺そうとしたとき、
またしても1人の男が現れた。
「どうもどうも。弟がお世話になってるようで。」「兄さん...」
「こいつも、ポイゾニック?」「綺羅、ちょうどいい。2人まとめて!」
「おっとっと、そういうわけにはいかない。ハァァ!」
「クッ!」
ウラリバーの兄と名乗る男は、突然衝撃波を放ち、2人ともどもどこかへ消えた。
そのころ、本部では、
「司令!あの男が現れました!」巻島の一報が飛び込んできた。
「何だって!?」「どうやら、司令と話がしたいようで...どうしますか?」
「構わんよ。入れてくれ。」
そしてドアが開き、護衛に囲まれて一人の男が現れた。丸眼鏡をしており、やや彫りの浅く面長な顔。
「やはり君だったか...はなちゃん。」「久しぶりだねぇ。随分痩せたんじゃない、スバにぃ?」「..最近ダイエットしただけだよ。」
そう、男の名は花竈門(はなかまど) 夏樹。かつてスバにぃと共にGARUの司令官を務めたが、來亜の一件で袂を分かち、去った人物である。
そして私たちは、
「綺羅、蘭、あなたたちの目的は何?ガルガールズを超えるって、どういうこと?」
「君かい?あの2人を裏で仕切っているのは。」「いかにも、その通りだよ。」「何が目的なんだ?」
「「「そんなに知りたいなら、教えてあげる(よ)。」」」
「それはね...スバにぃ、君が作ったこの組織を、否定することだよ!」
「何だと?」「はなちゃん、どうしちゃったの!?」スバにぃと來亜は驚きを隠せない。
「覚えているだろう、1年前のことを。君が來亜を見捨てたことで、あの惨劇が起きたんだ!」「違う!スバにぃは私を見捨ててなんかない!1人で行った私が悪いの!それにあの時、はなちゃんもあんなことになるとは思ってなかったでしょ!」
「俺は1人では危険だと言った!昴は仲間を傷つけた!」
「だから、はなちゃんは決心したの。ガルガールズを超える、戦士たちを見つけ出して、最強のチームを作る。そして、仮初めのキズナでしか成り立ってないガルガールズを、否定するって!」
「ふざけないでよ!私たちのどこが仮初めなのよ!」桜花が反論すると、
「は?あのザマでよくそんなことが言えるね。」綺羅がすぐに言い返した。
「あんな単純な戦術しか考えられない時点でよくコミュニケーションが取れていない証。動きもバラバラじゃない。周りからちょっと褒められただけで、調子に乗ってるんじゃないの?」「...」
「私たちの何が、勝手に出てったはなちゃんに分かるのよ!」來亜ははなちゃんに詰め寄ろうとしたが、
「おっと...來亜さん、野蛮な真似は慎んでくれませんか?」「あなたは...拳太郎さん...!?」
「久しぶりですね。スバにぃも來亜さんも、巻島、お前も変わってないなぁ。」「木村...!」
「私たちの組織の名前はジャガーノート。ヒーローの定義をあるべき姿にする存在。じゃあね、ガルガールズ。」
そう言って2人は去った。
「仲間を蔑ろにするお前とは違う。そのことを、これから証明してみせる。じゃあな。」同じころ、はなちゃんもGARUの本部を去った。
「いったいどういうことだ...?それに、」「どうしました、司令?」「妙な雰囲気がした。はなちゃんのことだ、気のせいだといいが...」
「ウラリバー。」「兄さん...すまない。」
「何だ、あのザマは!だからいつまでも使えないゴミなんだよ、お前みたいなのは!」「ごめんなさい、ごめんなさい...」「ちょっとヴァーラン。仮にも血の繋がった家族でしょ?さすがにこれは、」あまりの剣幕に、セノーも同情を見せたが、
「黙れ。こいつは実力もないくせに、口だけはデカいゴミばかりだからな。ウラリバー、いつも言っているだろうガぁ!」
「毒親ならぬ毒兄ってところね。」セノーは小さくぼやいた。
「俺が手本を見せてやる。」「おいおいヴァーラン、ご乱心かい?」「アパマーダ...見て分かる様なことをいちいち言うな!」「そんな状態では、手本になるような戦いはおろか、トキシミックス獣の錬成にも支障が出る。ここはゆっくり休んで、我らに任せては?」
「...
分かった。頭を冷やすことも、時に司令官の仕事だからね。ウラリバー、次はないと思ってね。」そう言うとヴァーランは部屋へ引っ込んだ。
「ウラリバーは必要だからね。僕の崇高な計画に...」
「兄さん...クソ、クソ、クソォぉぉ!」
「アンタもよく平気で見てられたわね、アパマーダ。悔しくないの?あんな癇癪持ちに司令官の座を譲って。」
「ヴァーランが何を考えていようが関係ない。我々は我々の、やるべきことを為すだけだ。」
「...そういうところよ。」
「ウッ...」「どうしたの、蘭?」「うん..。また、いつものみたい。」「落ち着いて。深呼吸、深呼吸。」
「ハーッ、ハーッ..ごめんね。」「気にしないで。いつものことだし。」
「私だけ、何で違うのかな...」
「違くないよ。蘭はそのままでいい。私が、守るから。」
「うん。」
GARU、ジャガーノート、ポイゾニック。
それぞれの思惑が交差し、運命が大きく動き出そうとしていた。
そして、この後訪れる出来事を、私たちは予想していなかった-
ご覧いただきありがとうございます♪
次回は後編をお送りします!ジャガーノートが本格的に動き出す...!どうなる、ガルガールズ⁉︎
お楽しみに!
本日の先輩ヒーロー
[炎神戦隊ゴーオンジャー] 『マシンワールド』に住む『炎神』と心を通わせた人間たちによって結成された戦隊。全ての並行世界を汚染しようとする『蛮機族ガイアーク』と戦った。