【お試し】ダクソ×ゼロ魔   作:タラバ554

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【お試し】もしも契約出来たら

トリステイン魔法学院の教師で、土のトライアングルメイジのシュヴルーズは春の二年生に対する初授業に出席して直ぐ異様な雰囲気を感じていた。

例年通りであれば何時もはパートナーを迎えて浮足立っているはずの生徒が全く私語をしておらず、緊張した空気で固まっている。その空気の元凶を探れば全員が時折視線を特定の場所へと送っている。

つられてシュヴルーズが視線を送れば古めかしい鎧に身を包んだ騎士とミス・ヴァリエールが席についている。確か彼女はサモンサーヴァントで騎士を呼んだとミスタ・コルベールから伺い聞いている。成るほどと思いながら空気を変えるためにもシュヴルーズは声を出す。

 

「皆さん。春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」

 

彼女は出来るだけ明るく、そして元気に声を出す。だが周りの反応は薄い。

こうなれば原因を少し突いてみるのが良いのだろう。

 

「おやおや。変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴァリエール」

 

そう言うとミス・ヴァリエールは花のような笑顔で答えた。

 

「はい、ミス・シュヴルーズ。私には勿体ない位のヒトを呼び寄せる事が出来ましたわ」

 

少し面食らいながらもニコリと笑いかけて場を持たせる。

 

「あらあら、とても良い出会いだった様ですね。

皆さんも素敵なパートナーと出会えたと思います。これから先の学生生活でその絆を深め、より高みへとパートナーと共に至れる様、切磋琢磨をして下さい。

それでは授業を始めます」

 

変わらず静かなまま、何時もであれば生徒が召喚したパートナー達が騒ぎ、あまり授業としての体裁が整わないのが常だったが今年は違う。とても静かだ、まるで1年の初めての授業を担当した時の様に。

少し違和感を感じるものの授業は滞りなく進み連勤の実施をミス・ヴァリエールに頼むとソコで初めて生徒達がザワつく。

 

ミス・ツェルプストーが警告を促して来たので話を聞いてみれば、ミス・ヴァリエールが魔法を使うのは危険だと言う。

 

何を馬鹿な事を。

 

その時の私は彼女の言葉を信じなかった。後で生徒の言う事がどういう事だったのか確認すべきだったと思ったのは仕方の無い事だろう。

 

◇◇◇◇◇

 

「ルイズ。やめて」

「あはっ♡ やります」

 

瞬間、生徒達は感じた。

まるで全身を真冬の池に突っ込まれて冷やされた様な、心臓を指先で弄ばれる様な、捕食者が自分の直ぐ目の前に居る様な。

そんな感覚。

誰もがその感覚に固まり息を忘れる。そしてルイズが杖を抜いた所で漸く体が動く。

堪らず全員が机の下へと潜りこみ自分のパートナーを抱え込む。まるで怖い物から逃げる子供がクローゼットの中に逃げ込む様に。

 

ルイズは唱えていた。ルーンを。

今までに沁みついた動作は彼女の体を何時も通りに反射的に動かすが、その時に彼女の頭脳が思い描いたのは()()()()()()()()

彼女が思い描いたのは()()()()()

脳裏に映し出されるのは形が無く、蠢き、無限に広がり、内包した銀河を統べる神の姿。

彼女の脳が宿した瞳が魅せた未知なる神の御身にルイズの魔力は高まり、うねりとなり杖から……等と生易しいものではなく、彼女の体から魔力の津波があふれ出す。

 

男はソレをじっと見ていた。

自分の仮初の主となった幼子が、()()()()()を使う様を。

彼女なりの精一杯が溢れ、形を取り、呪術【火球】となって顕現しようとしている。

だが()()()()

そう確信した直後に爆発音と閃光だけを残して彼女の呪術は失敗した。

 

 

 

ルイズが魔法を失敗してからはある意味何時もの行動が出来るようになった生徒達は各々自分のパートナーを抱えて逃げるように教室を去っていく。

残ったルイズと不死人は教室を片付けていた。片付けながら言葉少なく会話する。

 

「どうかしら、方向性は間違って無いと思うの。貴方の言った通り頭に浮かんだモノを思い描きながら魔力を絞り出したのだけど。どう?」

『良い。だが足りない』

「あはっ♡ やっぱり魔力ね? 魔力が足りないのね?」

 

男は静かに首を縦に振る。

ルイズは窓に近寄り空を見上げる。

 

「うん、うん。ありがとうね、灰。貴方のお陰で私の道は見えた。きっとこの道は貴方の求める場所にも繋がっている。

感じるの、私の始祖ブリミルはきっとあの月に居る。

分かるの、私のお腹に繋がる道が始祖への道となる事を。

大丈夫よ灰。貴方を必ず元の場所に送り届け、貴方の使命を果たさせます。

それが契約の証。絶対順守する鉄の掟。

貴方は道を示し、私は貴方を送り出す」

 

そういって笑うルイズは年相応の顔で……だがそれを彼女の両親が見ればこう言っただろう。

 

『私達のルイズは何処だ』と。




何かブラボが混ざってるがキニスンナ!
細けぇ事は良いんだよ!
ノリだノリ!

さて、退院して帰宅して情報確認したら何かUAが2000を超えてたんですけど!?
やっぱダクソパワーなんですね
人気コンテンツは違うぜ

でも中の人は一巡クリアしかしてないので雰囲気しか分からんのです
空気感だせたら良いなー位でやってます

……コレ書いてるとギャグ書きたくなってくるのは私が天邪鬼だからだろうな(笑
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