東方導幻郷 第二部   作:べるん様

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日本で生活を送る準備を済ませた三人は、門へと入り日本へと辿り着く。
辿り着いたのは、日本全土の神が集まる地、島根県であった。
そこで一行は、神事について、霊夢はそれ以上に、魔理沙と紫は興味を持ち始める。
神々を尊重し生活に活かすことで、常に信仰と共に生活を送る様になれば更に神と御近付きになれるであろう。


You are led to the fantasy.

「霊夢。準備はできたか?」

「ええ、バッチリよ」

急遽日本で生活をすることになった三人は、身支度を整え、紫へ報告する。

「紫、準備できたわ」

「ああ。何かワクワクするな~!!」

早く行きたい! というオーラを全開に放っている。

「日本ですもの。何せ慇懃無礼だもの」

「なぁ霊夢。さっきから『慇懃無礼』って聞くが、慇懃無礼って何々だぜ?」

「慇懃無礼(いんぎんぶれい)というのは、表面の態度はきわめて礼儀正しく丁寧だが、実は尊大で相手を見下げているさまよいう意味なの。日本人は口だけ達者な弱者が多い国でね。ナルシシズムやマキャベリストが多い国なの」

「へ、へぇ~。そうなのか・・・・・・」

難しい説明に首を傾げる。神事などに全く興味が無い普通の魔法使いにとっては、四字熟語など滅多に使わない。よく使うのは仙人とかいう奴。

「話は済んだ? 早速門へ行きましょう」

 

                    *

 

「門ってこんな感じだったのね。如何にも摩訶不思議な経常をしているけど・・・・・・」

複雑怪奇な門は、この間にも僅かに形を変えていた。

「此れは正式な『門』とは言え難いわ。時折形を変化させたりするのよ?」

「それって魔法とか術とかそういうものじゃないのか?」

「科学的に考えてこの様な特質は現代じゃ在り得ないし。再現も不可能に近いわね」

「皆、無駄話はしないで早く日本へ行きましょうよ」

「霊夢は気が軽いな。私は少し恐いんだぜ」

「何故よ。楽しみじゃない!」

「慇懃無礼の日本を聞いたからだぜ・・・・・・」

「紫、貴女から入ってよ」

「解ったわ」

紫が門の中へと入っていく。それを見て二人も躊躇うことなく入っていった。

 

                    *

 

「こ、此れが日本!!」

一行は、日本という国に開いた口が塞がらなかった。

都会というイメージを持つ日本だが、最初に一行が辿り着いたのは(転送されたのは)、門前雀羅とした日本の風景だった。

「噂通り綺麗ね。ここは田舎と云う処かしら? 凄く長閑な感じ・・・・・・」

「そうね。この風景を観ると・・・・・・島根県かしらね?」

「何で県まで知ってんのよ! 私でも知らないわよ?」

「貴方達の所に行く前に、日本について少し学習してきたのよ。日本人との接し方など色々調べてきたのよ。これで少しは心もとなくは無いでしょ?」

「ええ、それにしても島根県に着くとは盲亀浮木ね。出雲大社が在るじゃない」

「霊夢。出雲大社って何だ? 神社関係のものなのか?」

「そう。出雲大社は、日本全土の神々が、神無月(10月)に出雲大社に集まるという伝説が有るの。簡単に言うと、日本全国の神様に会えるってこと。逆に10月を神在月という地域もあるみたい」

「おお!! 霊夢にとっちゃ結構良い話じゃないか!」

珍しく魔理沙も興味津々である。神と聞いたら誰でも緊張は高まるもの。神事に尽くさない人間は天罰を見る。ちょっと名言風に言っても何の誇張も感じられない。

「霊夢。出雲大社へ行きたいのなら。早速行く? まずは生活祈願でもしてきましょう」

「そうね。まずは出雲大社へ直行しましょう」

 

                    *

 

場所。出雲大社。

「ここが出雲大社ね。思ったほど遠くは無かったけど・・・・・・。やはり何といっても外観が凄いわね。祀られている大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)の神力を感じるわ」

「大国主大神って此処に祀られている神か?」

「そう。ちょっと出雲大社の歴史などについて話す?」

「霊夢。長くならない様にお願いね。長いと理解が難しいわ」

「解ったわ。じゃぁ創建と祭神について話すわね」

「なるべく解り易いようにお願いな? 私達神事には殆ど関心が無いんでな。なぁ紫?」

「ええ。流石の私でも神事は難しい範囲だわ」

 

「じゃぁ説明するね。

出雲大社は、正式名称は『いずもおおやしろ』と言われているんだけど、一般的に『いずもたいしゃ』と言うことが多いわね。二拝四拍手一拝の作法で拝礼する。明治維新に伴う近代社格制度下において唯一『大社』を名乗る神社なの。祀られている神はさっき言った通り、大国主大神。

1142年(康治元年)在庁官人解状に『天下無双之大廈、国中第一之霊神』と記されて、神在月(神無月)には全国から八百万の神々が集まり神議が行われる(神在祭 旧暦10月11日 - 17日)。出雲へ行かず村や家に留まる田の神・家の神的な性格を持つ留守神(荒神等)も存在しているので、すべての神が出雲に出向くわけではないわね。そのような神集への信仰から、江戸時代以降は文学にも出雲の縁結びの神様としてあらわれるほどに、全国的な信仰をあつめるようになったの。歴史の創建では、私が知っているのは、古事記に書かれている、大国主神は国譲りに応じる条件として『我が住処を、皇孫の住処の様に太く深い柱で、千木が空高くまで届く立派な宮を造っていただければ、そこに隠れておりましょう』と述べ、これに従って出雲の『多芸志(たぎし)の浜』に『天之御舎(あめのみあらか)』を造った。という内容ね。長々と申し訳ないわ」

 

「大丈夫だぜ。難しい語が沢山出てきたが、非常に解り易い内容だったぜ」

「私も同感ね」

二人の感想は、霊夢の緊張した顔を和らげる様な一言だったらしい。緊迫した空気が薄れた感じがした。

「ふぅ・・・・・・それはよかった。巫女なら知っておく冪事を人に話すのは滅多にしないから。私初めてで緊張したわ」

「霊夢、お疲れだぜ(クスクス)」

「魔理沙、その笑い顔は何よ! 馬鹿にしてるわけ!?」

「いやいや、そんな訳無いんだぜ!?」

「さぁさぁ二人共、今度は中へ入ってみましょう?」

「それもそうね。早速入りましょうよ!」

そして、一行は出雲大社の中へと足を踏み入れていった。




東方導幻郷 第二部をご覧頂き有り難うございます。べるんです。
今回初めてこの物語をご覧になった方は、是非初話からご覧頂くと話の内容が解り易いと思います。
ちょっと前回とは書き方を変えて、霊夢が長台詞を言う場面では、最初と最後の行を一行開けて入りました。その方が少し見易いと思いましてね。
でも、文面が詰まっているので、文中が読み難かったりしていると思います。
少し区切ればよかったかな? と少し後悔してます(じゃぁ区切れって話w)
そして、もう一つ変えた処は、台詞の後に続く説明書き(あまり名称解らない)みたいなものを少なくしました。
第一部と第ニ部を一緒に洞察して貰うと解り易いと思います。
説明書きの方が内容的に解り易かったり工夫するところは有るのですが、台詞で盛り上げたいと思った今日の部でした。なので説明書きは少し自重。
次回は明日明後日に公開予定です。必ず夜分に投稿しますので、次回も是非東方導幻郷をご覧になって下さい!! 感想など有りましたらドシドシ送って下さい。
読者が居てくれるというだけで書いてる価値というのが違いますから。
初見の方は是非感想書いてくれると嬉しいですね。
それでは、第三部(絶対に近日公開)でまた会いましょう!! byべるん
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