異世界スッゲーD×D 作:D×D大好きッ!!
ちなみに書き溜めはR-18版を書いているところです。この調子なら月曜日には載せれるでしょうが、R-18版は夜に乗せた方がいいかと思っております。
本日はディアボロス編のエピローグ。まぁ、順当な形ですが。
目が覚めて、起き上がると窓の外を見る。
太陽の漢字から見て朝。それも比較的早朝。
自分の部屋で、時計を見れば時刻は朝六時ジャスト。一応寝間着を着ていたが、適当に来ていたので結構乱れている。
そこまでぼんやりと近くして、俺は一度深呼吸。
そして足早に部屋を出ると、地下一階まで降りてからトイレに入り―
「う……げぇえええええ……っ」
―盛大に吐いた。
もちろん胃の中は空っぽなので、出てくるのは苦い胃液とか粘液とかの類だ。
そのまま五分ぐらい吐き気が収まるまでうずくまり、俺はようやく何かがきっちりはまったことを感じる。
線が細いとか心が弱いとか、そういった自嘲をするつもりはない。
そもそもこれはタフな方だろう。生まれて初めて殺し合いの場に入ったうえ、肉片が飛び散り原形をとどめない死体がいる環境に飛び込んだ。その上で俺自身殺されかけたわけだ。普通に箔しトラウマになるわけで、遅すぎると自分に呆れるぐらいだ。
兵士の訓練でもこのあたりが特に重視されるとは聞いている。訓練してなお初の実戦ではパニックになることが多く、殺し殺されるを経験して心を病む者も多い。どこで見たかは忘れたが、ろくな訓練も受けなかった民兵に至っては、心優しいとまで言われていた人物が乱暴狼藉を当たり前のように働くようになったとも聞く。
それほどまでに殺し殺されの精神的負荷は絶大なんだ。いきなりあのレベルを経験して、この程度で済んでいるのはむしろ幸運だろう。
とりあえず吐き気も落ち着いたので、俺は何か飲もうとトイレを出る。
そして一回のリビングまで上がり、俺は少しため息をついた。
「一件落着とは断じていかないわけなんだよな」
あの後は本当に大変だった。
ロボットを倒せたと思ったらいきなり爆発するとなって、俺はとにかく大声をあげてそれを知らせながら全力奪取。
何とか数十メートルを走り小高い丘を半ば下ったところで、盛大な爆発の衝撃ですっ転ぶはめになった。
顔面から転んだことなんて、いったい何年ぶりだろうか。そこまで余裕がない上に、爆発の衝撃は厄介だった。
奇跡的にもオカ研メンバーは全員無事だったが、後始末にリアス部長は忙殺されたことだろう。
なにせ爆発の衝撃と音を消しきれず、教会周囲にはそれなりに被害が出ているからな。ガラスが割れたりとかで大騒ぎになっていた。
しかもどさくさに紛れて連中の何人かを取り逃がしたらしい。偽天野ことレイナーレも、イッセーが勢いよく殴り飛ばしすぎたので、爆発に巻き込まれて死んだのか逃げられたのかも判断できない。
とりあえず俺たちはアーシアの持つ
そこまで思い出しながら一回のダイニングに入ると、リビングの方から振り返る音が聞こえてきた。
「……おはよ~。昨夜は大変だったねぇ」
「レーカか。早いな」
一応朝食はみんなで食べているが、それだって朝七時半ぐらいだ。基本的に朝食はシリアルなので、レーカも基本的にそれぐらいに起きている。
というか目の下にクマっぽいのがあるな。もしかして貫徹か?
「起きてたのか?」
「三鈴は寝かしたけどね。ま、リアスちゃんのサポートとかしてたら寝そこねて……朝食べてから寝るつもりー」
なるほど。まぁそれだけの大騒ぎではあったわけだしな。
「お疲れ様。で、どんな感じに収まったんだ?」
「隕石が不発弾に直撃したとかいう強引なノリで収めた感じ。ま、それっぽい説得力さえあればあとは悪魔が時間をかけて納めてくれるそうだから」
そういいながらレーカもダイニングに入ると、冷蔵庫からお茶を取り出し……たついでに、ペットボトルのスポーツドリンクをも出して俺にほおる。
「とりあえず、ミネラル込みで水分とっときなさい」
……吐いたのばれてるな。
心配されないように頑張って地下のトイレまで言ったけど、その程度でごまかされるわけがなかったと。
俺はちょっと苦笑すると、さっさとふたを開けることにする。
「かなわないなぁ、レーカには」
「一応最年長ですから♪」
いや、本当にかなわないなこりゃ。
それからいろいろと気になったこともあったので、俺は朝食をカロリーメイトで食べ歩くことにして、駒王学園旧校舎まで向かうことにした。
そしたらすでに、何やらがやがやしているんだが。
「……失礼しまーす。先輩方ですか~?」
「あら三矢、ちょうどいいときに来たわね」
「ぬぉおおおおおっ!? 待て来るな! ケーキはやらん!!」
部長が真っ先に気づいてから、今度はイッセーが何かを隠すように立ちふさがる。
……後ろにでかいホールケーキが見えるが……え、マジで?
「お前、よく昨日の今日で食えるな。俺は朝食軽めに済ませたぞ?」
「え、本気で言ってる? 朱乃さんが作ってくれた、アーシア入部祝いだぜ?」
マジ顔でビビられているけど、俺が戦慄したいよ。
あんな血の気の引く殺し合いの後とかを見て、よくケーキとかすぐに食えるな。俺なんて今日は動物性たんぱく質完全カットを考えてるぞ。
ちょっと戦慄すら覚えていると、視界の隅でイングリッドが目を伏せて首を横に振った。
「このへん、悪魔社会は緩いわよ。覚悟しておきなさい」
「はぐれ悪魔が出る理由、そこにあるんじゃないか?」
訓練とかメンタルケア無しにあんなの経験する必要に迫られたら、そりゃメンタルも歪みそうな気がするんだが。
なんだろう。異形社会って才能重視で教育関係、もしかして緩いのか?
当面本気で異形社会に参入は避けたくなってきたな、コレ。
……まぁいい。とりあえず聞きたいことはいくつもある。
「っていうかアーシアちゃん入部記念って……?」
俺がその言葉に首をかしげながらあたりを見渡せば、そこにはアーシアが駒王学園高等部の女子制服を着て笑顔でこっちに向いてきた。
「あの、貴方がイッセーさんのご友人の友崎さんですね? あの時は挨拶ができなくてごめんなさい。アーシア・アルジェントです」
「あ、これはどうもご丁寧に。妹や便宜上従姉がいるんで、できれば名前で頼む……いやちょっと待って」
其処じゃない。
俺がけげんな表情でリアス部長の方を見ると、部長はにっこり微笑んでいた。
「ふふふ。食客として面倒を見ることになったから、本人の要望もあって高等部に編入させたわ。貴方たちと同じクラスだから、面倒を見て頂戴」
……俺はとりあえず数秒ほど考えて、質問を整理する。
「編入試験とかどうしたんですか?」
「学力は問題ない部類だから、そのあたりはフォローしたわ」
よし、相手は異形関係者だ。日本の法律関係は多少は目をつむろう。
「食客なんですか? 眷属悪魔じゃなくて?」
転生させるという案の方が手っ取り早い気もしないではないんだが。
そんなにた二つ目の質問に、リアス部長は少し心外そうな表情で苦笑する。
「さすがに敬虔な信者に無理強いをする気は無いわ。それに
なるほど。本人の了承は可能な限りとってくれると。
イッセーに関してはまあいいか。堕天使側の判断もあり、転生オアDieにならざるを得ないしな。あれは特例側だろう。
俺も転生してないけどオカルト研究部にいるわけだし、これも良しとしよう。
むしろちょっと安心したな。種族が違うから時として問題がありそうだけど、これぐらいの配慮はできるようだし。リアス部長も人間世界に折り合いをつけるぐらいのことはしてくれるなら歓迎だ。
さて、それはそれとして新しく生まれた三つ目の質問。
「たしかアーシア、日本語はしゃべれないんじゃ? ペラペラですけど」
悪魔は言語関係が万能になるらしいから、てっきりそれがあってのことだとばかり思ってたんだ。
でも違うというなら、どういうことだ?
そんな風に首をかしげていると、ドタバタと音が響いてきた。
なんだと思って振り返ったとたん、俺が明けたままにしていたドアから三鈴が俺に体当たりぃっ!?
み、みぞおちにクリティカル。
「お兄! イッセーとケーキ食べ放題なんてずるい! なんで一人で行くかな!?」
「ごめーん。ケーキが出てくる予定って聞かされてたけど、忘れてて~」
後ろからついてきてたらしきレーカが謝ってくれるけど、俺に返答の余力はない。
か、かなり来た……っ
「あ、お二人がイッセーさんのお友達で三矢さんのご家族の方ですね? アーシア・アルジェントです」
「直接会うのは初めてだね。便宜上友崎零華ってなのってるけど、気軽にレーカって呼んでね」
レーカはさらりと答えながら握手をするけど、三鈴の方はちょっと目を丸くして周りを見ていた。
「日本語ペラペラ! 日本語って習得難しいらしいけど、もしかして悪魔パワー?」
そうそう。俺もその辺が気になっていたけどお前の突入で途切れたんだよ。
ちょっとツッコミを入れたかったけど、不可抗力で知る由もないからそこはぐっと我慢。
そうしていると、シルヴィアがどこからともなくネックレスのようなものを取り出した。
「それはこれ、私特性の限定的疑似悪魔化ユニットのおかげだねぇ? 興味本位で悪魔の駒の材料を貰って、それを参考にして作ったのさぁ」
「うふふ。シルヴィアちゃんは技術力に長けているウィザードタイプですのよ」
「……ただしマッド気味」
朱乃さんと小猫がそういうけど、なるほどそういうことか。
ただマッド気味という言葉にちょっと寒気を感じてしまうんだが。
へんな副作用とかないだろうな。軽く不安になるぞ?
「まぁ安心しなさい。それはきちんと検査終わってるから」
「今後私たちと関わるなら外国の方と関わるでしょうし、貴方たちも持っておくといいわ」
イングリッドがフォローしてリアス部長がそう進めるけど、正直ちょっと気になるな。
……まぁ、それはともかくとしてだ。
なんとなく和やかな雰囲気になっているし、それは良しとしよう。
正直色々と大変だったが、全員無事で勝ち取ったものもあるんだし、これはこれでいいか。
そんな風にほっこりしていると、なんとなくだがイッセーが得意げな雰囲気だった。
「どうした?」
「いやぁ、実は俺才能に溢れすぎてるみたいでさぁ?」
ん?
俺が何となくリアス部長の方を見ると、リアス部長もちょっと面白そうな表情だった。
「ブリテンに伝承が伝わり、初代魔王様ですら言った一位では勝てないとされる二天龍。その赤き龍こと赤龍帝ドライグを宿した
なるほどなるほど。
俺の神器が準
俺はそこまで理解してから、視線をちらりとイッセーに向ける。
徳気な雰囲気を見せているところ悪いんだが―
「それで使いこなせないから殺されそうになってる当たり、才能はあればいい物ってわけでもないんだなぁ」
「酷い感想だなおいっ!?」
―そういうしかないよなぁ。
いや、実際奇跡的幸運なリアス部長との接触がなければ、お前確実に殺されてたわけだし。
ただまぁ、ブラックジョークじみた俺の感想に場が和んだのはいいことか。
……気もいい感じにほぐれたし、ケーキも一切れぐらいは食べれるか……な?
一方その頃、とある深海に巨大な物体が動いていた。
その物体の中にある食堂で、一人の少女が朝食としてサンドイッチを食べている。
すると、そこに一人の青年が向かいの席に座りこむ。
彼はトライに乗せたホットケーキを切り分けつつ、その少女に苦笑交じりの笑みを向けた。
「シャルバからうるさく言われたみたいだね」
「……ええ、テストだからうまくいかないとは言ったはずなのだけれど、あいつら自分の要望は全部通って当然とでも思っているのかしら」
ため息交じりでぼやく三樹と呼ばれた少女に、青年は本格的な苦笑を浮かべる。
それはそれとしてホットケーキを口に運びつつ、多分に同情が含まれた表情が浮かぶ当たり、似たような苦労を背負っているようだ。
「あいつら本当に馬鹿だからね。なまじ総合力で一番だから無理をごり押しできるのが本当に酷い」
「はぁ。だったらあいつらがやればよかったでしょうに」
お互いに多分に同情を込めながら、二人はお互いに軽食をとる。
そして少ししてから、青年はふと何かに気づいた。
「そういえば、その割には機嫌がよさそうだね、三樹」
「実は久しぶりに恋をしたの。よければのろけさせてくれる、曹操?」
次回からはフェニックス編。具体的にはソッコーでR-18版の導入部まで行きます。その日の夜にはR-18版を予定しております。