異世界スッゲーD×D   作:D×D大好きッ!!

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 ふっふっふ。思ったより書き溜めが進んでいるので早めに投稿です。

 とりあえず平均300ちょっとレベルの読者がいるようなので、此処から少しずつ増やしていきたいぜぇ……っ


第三話 特訓、始まります!

 十日後に行われる、部長の婚約を欠けたレーティングゲーム。

 

 そして十日もあるのだから、相応の備えをしておくに越したことはない。

 

 ……その結果、だ。

 

「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……」

 

「無事かイッセー?」

 

 俺たちは、山道を大荷物を背負って歩いている。

 

 大型のバックパックというレベルではない大荷物を背負った俺とイッセーはちょっと疲れ気味だがこうして山道を登っていた。

 

「イッセーさん、大丈夫ですかぁ~?」

 

「ふふ、二人とも早くしなさい」

 

「もう少しですわよ~」

 

 先の方では、荷物を持ってない女性陣が湧き水でのどを潤しながら待っている。

 

「……失礼します」

 

「……死ぬ……もやしには……地獄……」

 

 さらに俺たちを足してもおつりがくるレベルの荷物を背負った小猫は、山道で精魂尽き果てた三鈴を抱えながらあっさり追い抜いて行った。

 

「はぁ、遅れてごめんなさい。先に行くわよ」

 

「ああ待ってくれよイングリッド君。まだあそこにはハーブの類がいっぱいあるんだ……引っ張らないでくれぇ……」

 

「はいはい。帰りに先行して回収しましょうねぇ~」

 

 と、珍しい野草や薬草*1に夢中になっていたシルヴィアを何とか引っ張って、同じように荷物を持ったイングリッドとレーカに引っ張られていった。

 

 やばい、これちょっと気合を入れなおさないと。

 

「う、うおりゃあああああああっ!」

 

 いやイッセー、ペース配分はしっかりしないと死ぬぞ?

 

「……まぁ、俺もちょっとペースを上げるか」

 

 俺はそう気を取り直し、荷物を背負いなおすと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 リアス部長は日本にもある程度の物件を持っており、今回は別荘を拠点に特訓をすることになった。

 

 使わないときは魔力で森の中に紛れ込み、そもそも山自体が結界で一般人は入れないようになっている特殊仕様。悪魔というか異形パワー、割と何でもありだなぁ。

 

 そんなことを思いながら、俺はトレーニング用のジャージに着替え始める。

 

「ぜぇ……はぁ……ぜぇ……はぁ……」

 

「イッセー。とりあえず水分とっとけ、死ぬぞ?」

 

 ペースを乱しすぎてばてているイッセーを気遣いながら、俺は気合を入れなおす。

 

 悪魔同士のゲームにおいて、人間であるという意味で俺はディスアドバンテージがあるからな。真剣にこの十日間で相応に仕立てておかないと……さすがに恥ずかしい結果になりそうだ。

 

 負ける気は無いが、そもそもレイナーレとは比べ物にならないだろうからな。上級悪魔を相手にするなら、なんとしても準備を整えておかなくては。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、壮絶なレッスンが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

レッスン1:イングリッドとの武器戦闘術訓練

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イングリッドはリアス・グレモリー眷属において、小猫と並ぶ前衛担当だ。

 

 そして体術を主体とする小猫と異なり、イングリッドは剣を使用した戦闘を基本とする。その技量もかなり有数レベルだ。

 

 そういうわけで、俺たちは今イングリッドから剣の指導を……受けてない。

 

「ほら、この長さだとここまで届くから、可能な限りこの距離にはいないようにしなさい」

 

「お、おう!」

 

 と、今はイッセーに木刀を見せたうえで自分から一定の距離に立たせ、そのまま勢いよく斬撃の型を見せていた。

 

 ひゅんひゅん動く木刀は、イッセーが来ているジャージの襟をかすめたりしているハードな状態だ。

 

 俺もさっきまでやられていたが、正直かなり怖かった。心臓に悪い。

 

 と、いうかだ。

 

「そろそろ質問いいか?」

 

「何かしら?」

 

 俺の質問に、斬撃の型を見せ続けながらイングリッドはさらりと訪ねてくる。

 

 イッセーはイッセーでかなり際どいところをかすめていく木刀に、その場に立ったままと厳命されているので言葉もない。いやでも一挙手一投足を見ないといけな……いようでいて、ちらちら胸の方に視線が言っているのには感心するべきか。

 

 まぁそれはともかくだ。

 

「武器を扱う訓練とかをするかと思ったんだが」

 

 さっきから俺たちは木刀を持ってすらいないんだが。

 

 その辺が気になったので聞いてみると、イングリッドは器用に型を振るいながら肩をすくめて見せた。

 

「武術の鍛錬っていうのは、基本的に時間をしっかりかけて覚えるものよ」

 

 そういいながら振るうイングリッドは、確かにいい動きをしている。

 

 綺麗、とでもいえばいいんだろうか。美しい舞とは言えないし、どちらかと言えば武骨ではあるんだが。だけどなんていうか、見とれると言うかなんというか。

 

 しいて言うなら機能美とでもいうんだろう。武器を振るう腕だけでなく、足腰を利用した踏み込みや、背筋や腹筋まで入れた動作そのものが流れるように完成している。純粋な機能に特化した動きだからこそ、なおさら目を奪われそうになる。

 

 豪華絢爛とか色鮮やかとは言わないが、それでもある種の芸術的な感想を覚える。

 

 飾りがない機能性の追求だからこそ得られる美しさもある。そんな感じなんだろうか。

 

「私がここまで鍛えるのに何年かけたと思っているのかしら? 成長とは普通は何年もかけた積み重ねで、異常な成長は異常な要因がなければ成し得ない。そしてそんなものは異常な奴でしかできないものよ」

 

 と、そんなことを思わせながらもイングリッドは型を振るいながら言葉を続けていた。

 

 言っていることは無体もない現実だが、その裏には「異常な者でない限り異常な方法は取るべきでない」というような気づかいを感じさせた。

 

「だからやるなら一点特化よ。私はこの十日間、貴方たちに武器を持つ相手との対処における下地を作り上げるたんとうだ……わっ」

 

「ぐえっ!?」

 

 そしてその瞬間、急に動いたかと思うと柄の方でイッセーのみぞおちに一撃が。

 

 思わず崩れ落ちるイッセーに、イングリッドはにっこり微笑みながらも軽い殺気を見せていた。

 

「そして敵がこっちに都合のいいことばかりすると思わない心構えも教えるわ。……下心満載の目を向けれる余裕があるなんて、そんな妄信は叩き潰してあげる」

 

 しっかりばれてたな。

 

 うん。これ黙ってた俺もやばい。気合を入れて警戒しないと、下手すると死ぬぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみにイッセーはこの後五回、俺はとにかく警戒してたが二回ほど打撃を貰う羽目になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レッスン2:朱乃さん&シルヴィアとの魔力&魔法講座

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、この世には魔法という物も実在しているんだよねぇ」

 

 そう語りながらシルヴィアは、両手でそれぞれ水の塊を生成して見せる。

 

 それ同じ異能でやっているように見えて、実際は全く別々の異能によるものだったりする。

 

「まぁ魔法とはついているけど、その実態はゲームとは全く異なる。なにせ魔力というものを使うことは基本的にないからね」

 

「質問! じゃぁ本当の魔法ってどんなもんなんですか?」

 

 と、基礎トレをとにかくやっていた三鈴が手を上げる。

 

 それに対してシルヴィアは、「悪魔=魔力≠魔法使い」とホワイトボードに図式を書く。

 

「魔法と一口に言っても色々あるけど、現代で主流となっている魔法のほとんどは「魔力の再現」をもとにしたものだ。エクスカリバーって剣は知っていると思うけど、その元ネタたるアーサー王、その関係者たるマーリン・アンブロジウスが確立に大きく関与しているんだ」

 

 ふむふむ。

 

 俺はノートにキーワードをとにかく短く書きながら、シルヴィアの言葉をよく耳にして記憶に叩き込もうとする。

 

「そして悪魔が生態として持つ力でありイメージで制御するのが魔力なら、魔法はもっとシステマチックだ。具体的には魔力は右脳よりの文系とか芸術系によるけど、魔法は左脳系の理数系といってもいい」

 

 そういいながら、シルヴィアはいきなり計算式とか方程式とかに近い図式を書いていく。

 

「魔法とは現実に起こす現象をどうやって起きるのかを明確に理屈として書き起こすことができるのかが重要だ。……そうだねぇ、要はファンタジーよりはSFより、リリカ〇なのは系が違いだろうか?」

 

「深夜アニメ見てんの?」

 

 思わずツッコミを入れるが、シルヴィアは平然とうなづいている。

 

「当然だとも。研究には地道な研鑽や努力も大事だけど、ひらめきの類も重要だ。ゆとりという物は大事だよ?」

 

 なるほど確かに。

 

「……そして話を戻すけど、魔力は基本的に右脳系。イメージを強く持つことが重要だ。そういう意味では割と何でもありすぎて、なんとなーくでだいぶできる代わりに本気で究めようとすると逆に大変でね。個人的には魔法主体で魔力を補佐に使っているよ」

 

 なるほどなるほど。

 

 今後における勉強が主体になっている気もするが、敵を知り己を知れなんとやら。

 

 敵がもれなくあくまである以上、敵の手札を知ることは対抗手段を考えることにつながるな。真面目に教えを受けるとしよう。

 

「うぉおおおおおっ! 剝いてやる、剥いてやるぞぉおおおおっ!」

 

「うふふふ、その調子ですわ。何事も練習あるのみですわよぉ」

 

 そしてイッセーと朱乃さんは、なんで野菜の皮むきを魔力でやるようなことしてるんだ?

 

 せめてマッシュの方が練習になりそうなんだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

レッスン3:小猫との体術訓練

 

 

 

 

 

 ある意味俺たちが最もできそうな訓練だった。

 

 担当講師役や塔城小猫。一年生だが何年間もリアス部長の眷属悪魔を務めており、相応の経験持ち。戦車《ルーク》の駒による怪力と耐久力が持ち味の、見かけとのギャップが最大の武器なところのある子だ。

 

 目つきが悪いこともあってトラブルに巻き込まれやすい俺は、喧嘩の経験はかなり豊富だ。また心情もあって通信教育などで体術などは鍛えているので、一番成果が出せそうだとは思っていた。

 

 ……が。

 

「そこです」

 

「ぐはぁっ!」

 

「……しまった、これは想定外!」

 

 イッセーが吹っ飛ばされながら、俺なんとかしのぎつつも見通しの甘さを反省していた。

 

 体術を主体とする訓練だが、道場の組手などでは断じてない。

 

 俺も不良との喧嘩殺法などを考慮していろいろと研究や研鑽を積んでいたが、しかし()()()は全く想定外のパターンだ。

 

 小柄な体格を最大限に生かした小猫の体術は、何処からくるのかがちょっとわからないところもある。何より経験も訓練も想定もしてなかったから、勝手が違う俺もかなり吹っ飛ばされていた。

 

 はっきり言おう。俺はまごうことなく一番ぎゃふんといわされている……っ!

 

「ち、ちくしょう。俺まったくいいところがねぇ……っ」

 

「安心しろ、俺もだ」

 

 何とか起き上がりながらも割と落ち込み気味のイッセーだが、俺も大概思うところはある。

 

 ……正直ちょっと調子に乗っていたところはある。

 

 イッセーは神滅具(ロンギヌス)で俺は準神滅具(ロンギヌス)

 

 話を聞く限りとんでもない才能らしく、理論上は神や魔王すら滅ぼしうる。結果として悪魔の駒(イーヴィル・ピース)の必要数も多く、俺もイッセーも駒価値は兵士換算で八。これはかなり異例の事らしく、どう考えても才能があると数値的に証明されている。

 

 実際あんな超人バトルを可能にしたわけだし、使いこなせばいろんなことができるだろう。……無思慮につけば、シャレにならない被害が生まれかねないほどに。

 

 だからこそ力を振るうときは責任をもって行わねばならないと、戒めているつもりだった。

 

 ……まったく。俺もまだまだだな。

 

「……鍛え直すぐらいでいいだろう。胸を借りるぞ、小猫!」

 

「……倒しがいがありそうです」

 

 小さく微笑んでくれる小猫には感謝する。

 

 多少力を振るった程度では問題ないどころか、余裕で返り討ちにしてくれるだろう相手がここにいる。

 

 いい機会だ。俺の力を振るい、そしてそれ以上の相手を知ることで戒めとするさ。

 

「……お、俺だってまだまだ! 部長をあんな奴にはくれてやらないし、処女を貰った責任だってあるからな

!」

 

 イッセーもがバリと立ち上がるが、小猫は割と目を丸くしている。

 

「……十分は立てないと思ったんですが」

 

「もうちょっと容赦してやってくれ」

 

 情け容赦がなさすぎるだろ。

 

 俺は呆れ半分だが、小猫はむしろ感心しているようだ。

 

 ちょっとだけだが、見てわかるぐらいには微笑んでいる。

 

「いやらしいけど頑張り屋さんですね、イッセー先輩」

 

 うん。友達の美徳が認められるのはうれしいことだ。

 

「もちろんさ! うぉおおおいくぜぇええええっごえっ!?」

 

「脇ががら空きです」

 

 ただ、美徳もちゃんと使わないと悪徳になるからな?

 

 

 

 

 

 

 

レッスン4:リアス部長との基礎トレーニング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして本日最後のトレーニングだが。

 

「うごごごごご……っ」

 

「お、鬼です……か?」

 

「悪魔よ。さぁ、あと百回!」

 

 と、俺たちはリアス部長の監修で基礎体力を徹底的に鍛えるトレーニングに移っていた。

 

 具体的には、背中に高校生男子ぐらいのサイズはある岩を乗せられて腕立て伏せをしている。

 

 ちなみにさらにランニングやスクワットに背筋腹筋もすることになっている。

 

 スパルタ過ぎませんかねぇ?

 

「いい? イッセーはすでに悪魔に転生している以上、これぐらいは簡単にできる余地はあるの。上級悪魔を目指すのならなおさらよ」

 

 そうイッセーに告げてから、部長は俺のほうにも視線を向ける。

 

 その目には厳しさはあっても悪意はなく、むしろ信用の感情が込められていた。

 

「貴方が持っている神器(セイクリッド・ギア)雄将英傑(ハイグレード・シリンダー)の力は単純よ。……宿主を強化するという、言葉にすればただそれだけ」

 

 そう。そのあたりについてはすでに聞いている。

 

 聞けば聞くほど単純といえるだろう。ここまでわかりやすい能力もそうはないレベルで単純だ。

 

 だが、複雑だから必ずしも強いわけではないように、単純である以上弱いということでもない。その逆もしかり。

 

「膂力・神経系・五感・内蔵すべてが高性能になり、さらに頑丈さも向上する。純粋な回復力ですら、人間はおろか下手な悪魔を圧倒するといわれている。……かつて最上級悪魔クラスが一対一で戦って、眷属の救援がなければ殺されていたともいわれるほどよ」

 

 リアス部長が語るのは、悪魔の視点から知られる雄将英傑の恐ろしさ。

 

 つまり、準神滅具(ロンギヌス)は最上級悪魔クラスを滅ぼすだけの素質を持っているということの証明だ。

 

 最上級悪魔クラスを滅ぼしうる潜在性能を持つ準神滅具(ロンギヌス)雄将英傑(ハイグレード・シリンダー)

 

 極めれば最上級悪魔どころか、神や魔王すら滅ぼせるとされる正真正銘の神滅具(ロンギヌス)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)

 

 間違いなく、誇張なく。俺とイッセーはこの戦いにおいて鬼札(ジョーカー)となりえる潜在性能を持つ。

 

 そしてこの二つの神器は、宿主の性能が高ければ高いほど使えばさらに強くなれる。

 

 そう。だから基本性能を高くすれば高くするほど、圧倒的な切り札になりえるわけだ……が。

 

「あの、ハードトレーニング……は体を壊して……逆効果って、言うんですけど……?」

 

 やりすぎて体壊したら本末転倒では?

 

 そんな気持ちで俺は懇願するが、部長はきょとんしていた。

 

 何を言っているかさっぱりわからない。そんな感想を、これほどなく態度で示している。

 

「……仮にも中級堕天使たるレイナーレを倒したのイッセーや、彼女たちを苦しめたあの謎の存在を打倒した貴方が、この程度で倒れるわけないでしょう?」

 

「基礎トレと戦闘は似て異なると思うんですけどねぇっ!?」

 

 やっぱり悪魔と人間の感性、どこかずれてないか? いや、感性の問題でもないか?

 

 俺、これからも異形と関わるような生活をやっていけるんだろうか……?

 

*1
毒草含む




 ハイスクールD×Dはちょくちょく鍛錬描写があるのがいい作品だと思います!

 そして三矢の神器である雄将英傑(ハイグレード・シリンダー)についてもある程度触れられました。

 文字通り宿主の全能力が向上するという、単純だけど厄介な特性。それも単純な攻防速の強化とかいうレベルではない全方位強化っぷりが特徴です。
 準神滅具なのでそれだけで神や魔王を滅ぼせるほどには狙えませんが、さらなる強みがあれば十分狙えるのがすごいところなトンデモ神器。今後も準神滅具の類をちょくちょく出してみたいです♪
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