異世界スッゲーD×D 作:D×D大好きッ!!
あとR-18版はもうちょっとお待ちください。原作がハイスクールD×Dになる以上、原作キャラを絡ませられる内容にするべきかと思いまして。
くそおおおおっ! イッセーどこだぁああああ!?
聞いていたデートプランだと、確かこの後公園とかそのあたりだったはずだ! なのになぜかたどり着かない!?
どういうことだ!? 畜生、いったいなんでたどり着けない!?
適当に散歩したとき、コンビニで買い食いするときとかに何度も使っているのに!? ゴミ箱があるからちょうどいいからよくわかっているはずなのに!?
ええい、何かがおかしいというレベルじゃない。これはもう異常事態だ。
一体何なんだ。国家の裏に存在する暗部組織とかが実在して、汚れ仕事でイッセーを殺すとかそういう流れか。
それとも世界の裏には牛耳っている魔法使い組織がいて、イッセーを殺して実験にとかそういう流れか!
ああもう! 異世界転移サバイバルなんて経験をしている星で、中二病極まりない予想が切ってすてられないていどに現実感を覚えてしまう!!
そんなとき、携帯電話に通話が鳴り響いた。
「はいもしもし!」
『レーカだけど! イッセーの位置情報をDデバイスで補足したよ! 右側五十メートル!!』
右側五十メートル! そんな近距離か!?
『っていうかさっきから、なんで絶妙に外れたところをうろうろと!? 何かあった!?』
「説明している暇はない。俺の進行方向をモニターしてくれ!!」
Dデバイスまで使っているなら、これはガチでやばい事態だ。
だからこそ―
「デバイス起動! モードランス!」
―こっちも遠慮はしてられない。
目を閉じ、まっすぐに方向を定め、遠慮なく俺は突撃する。
同時に取り出したのは、レーカがくれた特注品のアイテム。
それをもってして、俺はイッセーのところに突貫する!!
「とどけぇえええええっ!」
「……曲者!」
その直後、どこかで聞いた声と共に俺は思いっきり吹っ飛ばされた。
「……ぬおっとぉ!?」
とっさに受け身を取れたのは幸運だ。
目つきが悪いせいか不良に絡まれること百回近く。通信教育で格闘技を習得しつつ、体育の選択で柔道を選択して大真面目に鍛え上げた。結論として俺は、不良あいてなら生身でもそこそこ戦える!
そして迎撃のためにランスを構えながら、俺は再度の突撃体制をとりつつ吹っ飛ばしてきた相手を見据え―
「堕天使め、只の学生を洗脳する……いえ、神器保有者なのかしら?」
「ん? どこかで見たような気がするけれど……神器保有者の反応!?」
「え、えっとストップ! あれ俺の友達! 三矢も待ってくれ! よくわからないけど手打ちになったから!」
……あれ?
俺を吹っ飛ばした相手は、駒王学園高等部三年のリアス・グレモリー先輩。どこかの部活の部長をしているそうだが詳細不明。あと学園で二大お姉さまとか姫とか言われる、人気トップクラスの女性だ。
そしてなんか翼をはやしているのは天野夕麻(偽物)。しかも雰囲気が不良とかそういうレベルではなく、俺の危機察知能力が今迄をぶっちぎるレベルの警鐘を鳴らしている。
そしてイッセーはイッセーで、ちょっとどころかかなり困惑している。
あと手打ちか。話はついているとかそういうことか?
警戒しながらもすぐ暴れる体制だけは押さえていると、偽天野は不満げにしながらも、飛び上がってリアス先輩をにらみつける。
「……そっちの縄張りである以上、ここは引いてあげるわ。せいぜい下僕の手綱はしっかり握って責任をもって飼うことね」
「それはどうも。これ以上不愉快な物言いをする前に、さっさと帰って頂戴」
状況はよくわからないが、リアス先輩とにらみ合った後偽天野はそのまま空を飛んで去っていく。
……状況がさっぱりわからない。
俺はちょっと首をかしげていたが、リアス先輩はリアス先輩で、困惑気味に俺とイッセーを見る。
「……
リアス先輩はリアス先輩でちょっと考え込むと、俺たちを交互に見た。
「貴方たち、私と同じで駒王学園の生徒よね? 確かあと二人ほどとつるんでいることで有名な……」
「あ、はい! 兵藤一誠です!」
「……友崎光也です。あと二人は松田と元浜ですね」
どうもお互いに情報がかみ合ってない感じだな。
これ、さらに長くなりそうなんだが……。
俺たちがどうも混乱していると、リアス先輩は五本と咳払いをしてから微笑んだ。
あ、イッセーがかなり見とれてる。お前状況わかってるか? 多分一番当事者だぞ。
「とりあえず、今日は休日で明日は普通に授業があるわ。明日使いを送るから、詳しい説明はそのあと……でいいかしら?」
俺とイッセーは顔を見合わせるけど、さてどうした者か。
……間違いなく、この人はこの世界の事情について俺達より詳しいだろう。少なくとも俺やイッセーが知らないことを知っている。
だがその観点から、俺やイッセーの力について不思議なものを感じている。まぁ異世界の技術だから当然だ。
と、なるとだ。
「……二人ほど、学外の人を呼んでもいいですかね? たぶんお互いに説明をする場合、そうでもしないと無理がありそうなんで」
「俺からもお願いします。ちょっとその説明だと、俺達だけじゃ難しいんで」
俺とイッセーがそういうと、先輩は少し考え込んでからうなづいた。
「ええ、学園には私から話を通しておくわ。……とりあえず、今日のところは家に帰りなさい」
あ、話が分かる人で助かった。
……で、次の日のことだ。
とりあえず帰ってからは会議をしたが、ちょっとややこしいことになっている形だ。
警察に相談に行った三鈴の方は、少ししてから「話がついたのでご安心ください。詳しい話は兵藤さんにも伝わっているように、明日聞いてください」と言われたそうだ。署長が出てきたとか。
で、そのあたりの備えをできるだけしたうえで、三鈴とレーカは高等部近くの喫茶店で待機。
そして俺とイッセーは高等部に通ったわけだ……が。
「なぁ、夕麻ちゃんの事本当に覚えてないのか?」
めちゃくちゃ困惑しているイッセーの言葉に、松田と元浜は逆に困惑し返している。
「だから誰だよ? 何位言ってんだお前?」
「いくらモテないからって、妄想と現実の区別はつけんといかんぞ?」
……何が一体どうなっているのやら。
休日を挟んで急にこれだ。イッセーに彼女ができたという異常事態に混迷の渦に巻き込まれていた駒王学園高等部は、文字通りなかったことになっている。クラスの誰もが、あれだけ騒いでいたのに覚えていない。
あとイッセーや俺の携帯からも、偽天野の画像データは消えていた。
もはやホラーとしか思えない。正直俺は寒気すらしているぞ。
……そしてリアス・グレモリー先輩か。
あのあとちょっと調べてみたが、いろいろと特徴的な人物だ。
どこかの外国から来た女性で、実家は相当の金持ちらしいとのこと。所属している部活はオカルト研究部で、彼女が入学していた時は背部寸前だったものを持ちなおしたらしく、昨年度の学園祭では現実感あふれるお化け屋敷という矛盾したもので評判だった。そのオカルト研究部の部員とは全員仲が良く、学園でも有名な美少女
三年の二大お姉さま二人。二年の凸凹コンビ二人。そして一年のマスコット。この有名どころの美少女がそろいもそろってオカルト研究部に所属している。
……冷静に考えるとあれだな。男女問わず人気の美少女がそろいもそろっている部活ともなれば、内容にかかわらず入部したがる奴は多いだろう。そういったのが誰もいない状態で、高嶺の花園とでも形容するべき状態になっている。
色々なものが全く異なるが、これって偽天野と何か似たような雰囲気を感じるというかなんというか。
「……どう思う?」
「……さっぱりわからん。ただ寝ている間に記憶操作ってわけでもないのなら、リアス部長たちが悪の組織に属しているわけでもなさそうだな」
俺とイッセーが向かい合って首を傾げたその時、教室に入ってくる女子生徒が二人。
片方は青い挑発をポニーテールにした、一匹狼じみた雰囲気の少女。もう片方は黒い長髪が所々はねている、退廃的な雰囲気の少女。
イングリッド・ヴィダールとシルヴィア・レイクメイデン。オカルト研究部に属する二年の凸凹コンビだ。
双方ともに駒王学園二年では上澄みレベルの美少女。しかしイングリッド・ヴィダールは常にストイックな雰囲気で、シルヴィア・レイクメイデンは不気味な雰囲気が漂う、双方ともに近寄りがたい少女。加えて基本的につるんでいるため、相乗効果で接近拒絶警報が鳴り響いているといっていい。
すさまじい勢いで注目が集まっているが、俺たちを見つけた二人はそれぞれ雰囲気を変えることなくそのまま近づいてくる。
「失礼するわね。あなた達が兵藤一誠と友崎三矢? 知られてると思うけど、D組のイングリッド・ヴィダールとシルヴィア・レイクメイデンよ」
「ふふふ。取って食うわけじゃないけど、昨日の駅前公園であった話をしたいんだよ。……ふぅ~ん、なるほどなるほどぉ……」
ふむ、やっぱりか。
「オーケーだ。その前に校門によっていいか? 呼ぶ相手がいるんでな」
「……俺もいいぜ。じゃ、悪いんだけどちょっと用事があるからな?」
俺とイッセーはうなづきあいながら、メールで三鈴達を呼びつつ立ち上がる。
「あ、おいイッセー!?」
「おまえ、今日は入手できたエロゲーを一緒にしたかったんだけど!?」
「だからお前らはTPOをだなぁ……っ」
寄りにもよって元浜と松田のエロ発言に、俺はちょっとため息をつく。
女子二名がすぐ近くにいる状況で、エロゲの話をするか普通。
「……ふふぅん? 性欲豊富なのは年頃の男子としてはいいことだねぇ? なるほどなるほど、噂は本当だけどこれなら―」
「そこから先は言わなくていいから。アンタ達ももうちょっとマナーとかTPOをわきまえなさいよ、この学園に入学できるだけの学力はあるんだから」
なんか思いついたっぽいシルヴィアをたしなめつつ、呆れた目でイングリッドはすっぱりバッサリ。その上で、俺たちの方に視線を向けた。
「言っておくけど、オカルト研究部は女子率高いんだから抑えてよね? せっかくいい顔してるんだから、そのあたりをもうちょっと気を付けなさい」
「安心してくれ。何かあるようなら俺が取り押さえる」
昨日のうちに猿轡や手ぬぐいにロープといった、縛り上げるようの道具は用意しているからな。ちょっと高い買い物になったが必要経費だ。
カバンから取り出してそのあたりを示す俺に、なぜか教室中のメンツが一歩引いた。
そしてイングリッドは俺を見て、ちょっと気づかわし気な様子を見せた。
「……疲れてるなら、いいツボ教えましょうか?」
「東洋医学に詳しいな、オイ」
西洋にツボの概念ってあったっけか?
そしてメールに気づいた三鈴やレーカと校門で合流して、俺たちは二人に連れられて校舎裏に行く。
校舎裏の雑木林の中にある、古ぼけた小さな昔の学校っぽい建物。うわさに聞いていた旧校舎の前までくると、イングリッドは少し肩をすくめてこっちを見る。
「実はこの旧校舎、丸まるリアス部長が私有しているようなものなの。学園とのコネがあってね」
「おかげでだいぶ自由にさせてもらっているよ。理科室だった部分とかは、私の私物が多いから触れないようにしてくれたまえ」
シルヴィアが危険物取扱資格をきちんと取っていることを祈っておこう。あと知ると巻き込まれそうなので、絶対に近づかず触れないようにしておかないとな。
「……お化けとか出てきそうなんだけど……」
ただでさえ引きこもり気味の三鈴がびくびく震えながら、イッセーの背中にしがみつく。
まぁ確かに、ホラー映画とかの舞台になりそうな雰囲気はしっかりあるな。映研とかがいたら目の色変えてホラー映画作成に舵を切ってそうだ。
……学園の使われなくなった旧校舎。オカルト研究部なら興味を持ちそうだが、コネがあるからって丸ごと中な私有ねぇ。法的に大丈夫かは気になるな。
あとお化けとか本当に出ないだろうな。幽霊とかがいる可能性とか、俺は全否定とかしてないから不安なんだが。
ちょっと俺も引き気味だったが、それに気づいたイングリッドは肩をすくめた。
「安心しなさい。幽霊とかそういう分野において、
安全地帯ってどういうことだよ。あと一番じゃないのか。
オカルト研究のついでに除霊とか退魔の研究でもしているのだろうか。それとも映画や漫画でよくある、実際にやりあった経験持ちとかか?
偽天野の件もそうだが、異世界の存在であるレーカがいるからな。オカルト系全般が存在していても何もおかしくはない気がするが……どうなんだろうか。
俺がその辺を気にしながら連れられると、イングリッドは旧校舎の一室をノックする。
「部長、連れてきましたよ」
『ご苦労様。入ってきて頂戴』
そのリアス先輩の返事を聞いてから、イングリッドはドアを開ける。
「さぁどうぞどうぞ。入ってからは驚きの連続だよ?」
そう含み笑いをするシルヴィアの促され、俺たちはちょっと警戒しながらもオカルト研究部室と思われる部屋に入っていく。
……うん、魔方陣が書かれた垂れ幕やら、オカルトっぽいグッズがいっぱいあるな。
旧校舎という木造の部屋なこともあって、オカルト研究部の部室というより、オカルト研究科の資料室といった雰囲気がある。いや、ソファーやテーブルが割と高級品っぽいから、邪教の応接間といった方が近いか?
別の意味で警戒心が引き立つが、そこにいる少女が逆に違和感を覚えさせてくる。
「……ここは、天国か……」
イッセーが軽く感涙しているのも無理はない。
「う、うへへ……かわいい女の子、いっぱい」
あと三鈴はよだれを拭け。
「いらっしゃい、オカルト研究部部室にようこそ」
そう微笑むリアス先輩の隣に座っているのは、正反対の髪色をしている二人の美少女。
黒髪をポニーテールにしてニコニコしているのは、三年生でリアス先輩と並ぶ二大お姉さまの一人、姫島朱乃先輩。
白いショートボブで羊羹を食べているのは、一年生のマスコットと称される美少女、塔城小猫。
まぁこのあたりは情報を調べているので知っているが、問題はこの後だ。
「とりあえず座って頂戴、私たちはあなた達を歓迎するわ」
そう告げ、リアス部長はちょっと悪戯っぽく微笑んだ。
「……悪魔として、ね?」
……拝啓、できることなら天国とかそういった概念の場所にいてほしい我が父母よ。
ポストアポカリプスなSF世界でサバイバルをして帰ってきたと思ったら、帰ってきたこの世界はこの世界でオカルト要素マシマシのようです。
ハハハ……俺、真剣に帰りたくなってきたぞ。
「……なるほど。そういうことね?」
しかもレーカはすごく納得した表情でうんうんうなづいているし。
イッセーや三鈴もちょっとついていけてないのに、なんで異世界人が真っ先に順応している!?
「レーカ、ちょっと待って。悪魔って……えぇ、マジ話だと思ってんの!?」
三鈴が驚愕してツッコミを入れるけど、これが正しい反応だろう。
俺やイッセーだって異世界転移を経験している上、レーカを連れ帰っている身だ。
だけどこれは方向性が違うからな? オカルトとSFは方向性が違うからな?
「あのさぁ、レーカ? さすがに悪魔はちょっと……」
「いやいや、むしろ納得できる感じだけどねぇ? わかってるでしょ?」
イッセーにそう返すと、俺もイッセーも三鈴も反論ができない状態だ。
ある意味、この世界に何かあることはわかっている。
ただ、だからってちょっと悪魔は飛躍しすぎじゃないか?
「この世界がどこぞの異能バトル作品になる余地があるのは、レーカのおかげでわかってるぞ? だけど悪魔は飛躍しすぎな気がするんだが、根拠は?」
「簡単よ。そこのお姉さんのフルネーム、知ってるでしょ?」
俺にそう答えながら、レーカはソファーに座りながらリアス先輩のほうを見る。
それぐらいならさすがに調べているけど、それがどうした?
「リアス・グレモリーって名前の何処が証拠なんだ?」
イッセーが素直にそう答えると、レーカがさらっとPDAを取り出すとササっと操作して画面を見せる。
其処に映し出されているのは、ネットの百科事典系サイトの一ページ。題名は、グレモリー(悪魔)。
「グレモリーはソロモン七十二柱の魔人の一つ、西洋文化では悪魔の有名どころとされているわね。キリスト教が幅を利かせている西洋人っぽい見た目で、悪魔の名前をファミリーネームにしているっていうのは……冷静に考えると本当にそうだとするほうが納得できない?」
「慧眼恐れ入るわ。私はソロモン七十二柱の一角であるグレモリーそのもの。厳密にいえばグレモリーという悪魔の一族が本家当主の娘で次期当主よ」
……おぉう。
「そういう意味だとオカルト研究部はいい隠れ蓑ね。そういうことをうっかり口走っても、職業病ならぬ部活病ってごまかせるもの」
「趣味の一環でもあるけれど、なかなか頸がんのようで何よりだわ。……だからこそ、少し聞いてもいいかしら?」
レーカの言葉をさらりと一部肯定したリアス部長は、しかしすぐに表情を鋭くさせる。
その表情は、ある種の警戒をレーカに見せていた。
「……戸籍システムがありマイナンバー制度も少しずつ進んでいるこの日本で、過去の情報全てが偽装された全くのでたらめ。加えて三代前まで異能に関与していないにも関わらず、
……この短時間でよくもそこまで調べられたな。
ガチで国際警察とか公安警察が動けば、レーカという人物が目に留まるのは読んでいた。だがそのレベルを動かせるだけの立場だっていうわけか……っ。
「単刀直入に聞くけど何ものかしら? 駒王町は一応悪魔である私の縄張り。
……いやちょっと待って。
「……あの、さっき悪魔だって先輩言ってましたけど、なんか天使とか妖怪まで実在するみたいなこと言ってませんか?」
イッセーが引き気味に言うと、リアス部長は少しきょとんとしながらあっさりうなづいた。
「ええ。歴史ある神話や伝承、宗教に記されし存在はほとんどが存在するわ。もちろん歴史家の創作や誤解も多々あるし、滅びた存在も数多いけれど」
「……この世界オカルトに染まりすぎだろ」
俺は思わずぼやくけど、そこにちょっと半目でイングリッドが同情の視線を向けてくる。
「ちなみにエクスカリバーとかも実在するし、大抵の国家重鎮は基礎的な異形関係はちゃんと知っているわ。リアス部長はこの街を縄張りにしているけれど、あくまで裏の管轄者というだけで日本政府からも了承は取っているもの」
「うふふ。場合によっては政治家から依頼を受けることもありますわよ?」
姫島先輩がニコニコ笑顔で補足説明をされるが、まさにオカルト系異能バトル作品の世界だな、オイ。
ただまぁ、だからこそ想定外の方向になるんだろう。
「ふっふっふ。どこから来たのか当ててみて―」
「絶対わからんから話進めろ異世界人」
悪乗りしているレーカに俺がツッコミを入れると、空気がちょっと凍った。
理解が追い付かないでいるリアス先輩たちオカルト研究部側に、「おまそれいうか」といった表情のイッセーと三鈴。
いや、しかし仕方ないだろ。
「素直に言うしかないだろう。ここまで来たら下手な隠し事は余計なトラブルを生むんだしな」
「ぶぅ~。ちょっとぐらいふざけさせてよ~」
そう口をとがらせるレーカだけど、あくまでちょっとしたおふざけだったのか、すぐに切り替えるとリアス先輩に向き直る。
そしてちょっと息を止める感じで気合を入れると、髪をかきわけるように猫のような耳が生える。
それに対して塔城が少し目を見開くが、それをあえてスルーしてレーカは告げる。
「では改めまして。……私は戦争と災害で滅びた世界を捨て、迷い込んだこの子たちを戻すついでに移住した存在。レーカ・アイソオル」
不敵な笑みを浮かべながら、さらに立ち上がるとスカートのすそを掴んで引き上げる。
……この馬鹿。普段ズボン派なのにスカートにしたのはそのせいか。
浮かび上がる猫耳に、さらに股間にある男女の性器。
その二つを見せつけながら、レーカは面白そうに笑顔を浮かべる。
「ちなみにこの世界より遺伝子調整とか電脳技術が超発達。有力者のトレンドは両性具有のキメラ化だったりする、この世界からすると引くような文化だったりしまーす♪」
……これ、話が進まなくなりそうな気がしてきたなぁ。
今日の晩御飯、帰りに外食で済ませるべきか……?
こんな感じで、この作品がアンチ・ヘイト作品である最大の要因「バタフライエフェクトによる原作キャラの悪堕ち」が少しずつ出てきました。オカ研メンバーでは少なくともあと一名を予定しています。
とりあえずここまでを序章的な感じにして、次からが本格的な話の始まりになる予定ですハイ。
ちなみに作者は感想をもらえたりすることが大好きです。
感想が送られるとモチベーションがどんどん上がっていくので、一言感想レベルでいいので原作キャラをSAGEない感じの感想をプリーズかむひあぁ!