異世界スッゲーD×D   作:D×D大好きッ!!

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 さぁて、少しずつだけど確実に呼んでくれる人は増えて言っている。

 そして今回はディアボロス編クライマックス! さぁ、燃える展開がやってきたぜぇっ!!


第五話 覚醒の時

 

 一方その頃、兵藤一誠は具体的に言えば追い込まれていた。

 

「思った以上に……しつこいけど……そろそろ終わりかしらね?」

 

 息を少し乱しながらも、レイナーレは勝利を確信した者の笑みを浮かべていた。

 

 理由は単純。いっそ笑えてくるほどの性能と経験の差にある。

 

 今この場の戦闘において状況が危険な最大の理由は、不確定要素そのものである謎の武装戦力。

 

 それさえなければ、リアス・グレモリー眷属はレイナーレ一派を滅ぼすことはできただろう。

 

 紅髪の滅殺姫(ルイン・プリンセス)とまで称されるリアスの実力は、同年代に限定すれば上級悪魔としても上澄みレベルの力を誇る。

 

 グレモリー本家の父ジオティクスに、大王バアルの本家出身である母ヴェネラナ。二人の血を十全に取り込んだリアスは、将来的に間違いなく最上級悪魔になるレベルの才媛だ。

 

 その眷属もまた手練れぞろい。並みの悪魔祓いなら束になって襲われても返り討ちにできるといえる実力者。中には天賦の才覚を持つ者もおり、将来的に彼女はレーティングゲームのタイトルを取る程度のことは可能だろう。

 

 だがしかし、状況があまりにも悪かった。

 

 謎の武装勢力により乱戦となったこともあり、リアスと朱乃が別動隊として行動することになった点が一つ。結果としてレイナーレ一派の手練れが集まり、そちらに残りの眷属が咲かれたことが一つ。

 

 其処にイッセー自身の未熟もつながり、レイナーレは圧倒的有利な状況に立っていたというべきだ。

 

 それでもなお、イッセーは凌いで見せていた。

 

 その大きな要因たる、レーカ謹製のDデバイスであるDアイン。神器の存在を知らないながらもイッセーに宿る異能を悟ったレーカによる、神器の力をバイパスしつつ独自の機能で対応する補正具といえる武装。

 

 Dアインはイッセーの持つ神器と共鳴することで、高出力化する電磁兵装。

 

 スタンナックル・荷電粒子砲・電磁バリア。それぞれせいぜいがチンピラ程度に仕える程度の代物だが、イッセーの神器と共鳴することで対戦車戦闘すら単独で可能とする一品になっていた。

 

 だがしかし、それでも精々対戦車戦闘レベル。たった一両の戦車と戦える程度の武装で、その気になれば小隊規模の軍事兵器を蹂躙する余地すらある中級レベルの偉業の相手は無理がある。

 

 そう、むしろこれはレイナーレの不手際といっていい。

 

 この段階のイッセー相手に、ここまで手間をとっていることが彼女の油断と慢心のたまものだった。

 

「悪いけどこれ以上時間をかけられないのよ。早くアーシアをとらえて、私が神の子を見張る者(グリゴリ)でのし上がるための生贄になってもらわないと」

 

「……生贄? のし上がる? そんなことのために……アーシアを……っ」

 

 イッセーは怒りのあまりにらみつけるが、レイナーレは余裕が生まれたと思い意にも介さない。

 

「アンタも怪我が治っているなら恩恵を受けたんじゃない? アーシアの持つ神器(セイクリッド・ギア)聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)は強力な癒しの力を持ってるの」

 

 そう、レイナーレがアーシア・アルジェントを連れ込んだのはその神器によるもの。

 

 それだけの価値が彼女の神器にはある。その神器を活かせば、組織でのし上がれるという確信がレイナーレにはあった。

 

「本来、回復系の神器は悪魔や堕天使といった主の祝福を受けてない存在を治癒しない。だけどアーシアの神器はそれができる! その力を宿せれば、私は堕天使の中でも唯一無二の存在になれるのよ!!」

 

 その未来を予想して、レイナーレは頬を歪ませる。

 

 そして同時に、光の槍を構えてイッセーに突きつけた。

 

 思えばこの男を殺し損ねてからがケチのつきはじめだ。

 

 仕留めてからゆっくりアーシアの神器を摘出するつもりが、思わぬ形で何度も出くわし、そのたびに予定が狂っていった。

 

 挙句の果てに謎の武装勢力だけでも苦戦しているのに、そこにグレモリー眷属ごと入ってこられて怒り心頭に達しているのは彼女()同じだ。

 

 だからこそ、まず殺すことで取り返そう。

 

「死になさい、ろくに神器も使えない糞餓鬼が! あんたを殺してからゆっくりアーシアを探すとするわ!!」

 

 その第一段階として、レイナーレは怒りのままに光の槍を投げつけ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……神様……は、信用できねえから違うな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―その光の槍を、イッセーは左腕でつかみ取った。

 

「……は?」

 

 唖然とするレイナーレを前にして、イッセーはしかしうつむいたまま彼女を見ない。

 

「悪魔ならやっぱり魔王様だな、うん」

 

 小さくうなづき、そしてイッセーはこぶしを握り締める。

 

 すでにそこには赤い籠手が具現化し、少なからずオーラを放っていた。

 

 だがそれを見たレイナーレはなおさらに困惑する。

 

「……馬鹿な!? それは使い手の力を二倍化するだけの龍の手(トゥワイス・クリティカル)!? 糞の下級悪魔が二倍になった程度で、中級堕天使のこの私が……負けるわけないでしょぉおおおおっ!!」

 

 激高したレイナーレは、両手に光の槍を具現化し、そして勢いよく投擲する。

 

 だが、その攻撃すらイッセーは籠手で薙ぎ払って粉砕した。

 

「……なんでもいい、何でもいいから……この糞野郎をぶっ飛ばす力を俺にくれぇえええええっ!!」

 

『Explosion!!』

 

 その咆哮と共に、イッセーの力は異常なまでに上昇した。

 

 それは二倍どころか数十倍。異常なまでに高まったその力は、レイナーレ(中級クラス)どころかリアス(上級クラス)の域にまで高まっていた。

 

 その事実に、レイナーレはついに戦意すら喪失する。

 

 思わず恐怖に動きが縛られ、ハッとなって逃げだそうとするその時にはもう遅い、

 

「逃がすかよ」

 

 右手で飛び上がりかけていた足を掴まれ、レイナーレは恐怖に言葉を放つこともできない。

 

 あり得ないあり得ないあり得ないあり得ない!!

 

 どこで私は間違えた?

 

 最高の堕天使になるはずの、この私が何でこんなことに!?

 

 脳裏によぎるその絶叫を言葉にするより早く。

 

「ぶっ飛べ、クソ堕天使ぃいいいいいいいいいいいっ!!」

 

 たたきつけられる拳が、肋骨を砕き肺を半ば潰す。

 

 その瞬間、レイナーレは意識すら失い、天に打ち上げられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……何がどうなっているのか、俺自身にもわからない。

 

 ただ一つだけいるのは、俺はいま戦えているというその一点。

 

 振るわれる相手の拳を回避し、蹴りを叩き込んでからDツヴァイの銃口を向ける。

 

 直撃を喰らいのけぞる敵の胴体に、今度は拳を叩き込んだ。

 

『この反応、間違いなく神器の……っ!』

 

 なるほどな。どうやら俺の神器は俺自身を成長させるらしい。

 

 膂力だけじゃない。走る速さも、打たれ強さも、明らかに異常なレベルで高まっている。

 

 そしてそれにとどまらないぐらい、俺はいますごくなっている。

 

 貫かれた傷口はもう血が止まりかけている。

 

 相手の動きがゆっくりと錯覚するぐらい確実にとらえられ、装甲表面にあるかすり傷すら察知できるほど、あらゆる視力が強化されている。

 

 相手の動きが始まる前の、モーターの駆動音すら察知できるほどに聴覚も強化だ。さらに動作に伴い大気の動きをなんとなく理解できる程度に触覚も強化されている。

 

 まぁ嗅覚や味覚も強化されているのか、血の匂いをさらに強く察知してしまっているのは痛しかゆしだが。

 

 相手が振う蹴りを回避し、今度はブレードにしたDツヴァイを突き入れる。

 

 それを相手は白羽取りで受け止め、俺たちはいったん力による押し合いになる。

 

 そんな中、ロボットの方から感心するような息の吐き方が聞こえてくる。

 

 なるほど、つまり―

 

「……遠隔操作、それもモーショントレースか何かか?」

 

『正解。最も試作型なんで、あまり再現できないけれどね』

 

 なるほど。本気のこの女はこんなものじゃないと。

 

 ただ、女は感心しているとしか思えない雰囲気だ。

 

『所有者の身体機能全てを強化する準神滅具(ロンギヌス)雄将英傑(ハイグレード・シリンダー)。こんなところでお目にかかれるなんて、ついているんだかいないんだか』

 

「そうか。じゃぁ見物料として、今日のところは作戦失敗ってことにするんだな」

 

 俺はそう返すとともに、Dツヴァイのブレードを消す。

 

 それで相手の動きがつんのめるとともに、俺は後ろに回り込んでとどめの一撃を敢行する。

 

 展開するのはピッケル。遠心力と上からの重力を上乗せし、勢いよく相手の胴体にたたきつける。

 

 ひしゃげ、火花が飛び散り、そしてオイルが漏れる。

 

 決定打。だが相打ち狙いならもうけが出るから警戒するべきと思いつつ、俺は呼吸を整える。

 

 ただ、そのロボットからは反撃の気配はなかった。

 

『……惚れたわ』

 

 え、予想外の反応。

 

 ただ落ち着け。不意打ちを喰らうかもしれないからとにかく落ち着け。

 

 不意打ちが来ないように警戒しつつ、まだ動けそうだからとどめを刺した方がいいと判断し―

 

『だからアホな死に方をしないように教えてあげるわ。……これ、限界以上の損傷を受けると自爆装置が起動するから。半径50mぐらいは離れないと死ぬわよ』

 

 ―なんかとんでもないこと言われたんですけど。

 

 ……うん。

 

「全員逃げろぉおおおおおお! 半径50mぐらい吹っ飛ばす爆発するぞぉおおおおおおっ!」

 

 俺はもう、わき目もふれずに全力奪取。

 

 ちゃっかりDツヴァイで盾を作って背中をガードしながら、俺は全力奪取でその場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 速報です。

 

 関東地方の地方都市、駒王町で隕石の墜落による不発弾の爆発が起こりました。

 

 この爆発により半径200m範囲内でガラスの破損などの被害が発生。至近距離にあった教会が吹き飛ぶという事態になっております。

 

 幸い教会そのものは十年前に廃棄されていましたが、破壊後から直前まで人が住んでいたと思われる痕跡が発見。警察は被害者がいないかどうかの操作を進めております。

 

 ……では、次のニュースです

 




 次回、ディアボロス編最終話。

 この調子なら早いうちにR18版も出せる感じかと。もうちょっと待っててね?
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