楽しんで読んでくれれば嬉しいです‼︎
※前話(2話)に『アイン中将』と書いてましたが、『アイン少将』に変更しました。ゴテゴテで申し訳ないです……。
「まぁ、ゆっくりくつろげよ。…………午前中にゼファー先生にしごかれたんだろ?」
室外稽古場。ここマリンフォードには十数か所あり、その1つを貸し切りで現在使っている。
が……僕の今の師匠(?)である『大将 青雉』は、三つ折り椅子に寝ていて挙句の果てに、アイマスクまでしている……。稽古とは一体……。
「え、ええ……。では……失礼します?」
僕も近くに在る椅子に腰かけた。
そんな態度だが、僕から見れば上官の上官……。しかも、1対1のやり取りは初めて……。下手な行動は許されない……のか?
「……に、しても似てねえな……亡きアセロラ中将の血が濃いのか……。お前、女だったらスゴく美女だったぞ」
むかしを振り返っていて、いい話って感じだろうけど……何故だろう、寒気がする……。
「へーそうだったんですか。どういう人だったんですか?」
「あの時はおれもまだガキだった……。何度もナンパしたが……しまいには一回も釣れなかった……」
聞かなきゃよかった。まて、この寒気はそういう事なのか……!?
「あ、あのー。僕、もう間に合っていますので……帰りますね……」
「どこにだよ」
青雉はアイマスクを外し立ち上がる。
「休憩は終わりだ……ほらやるぞ……稽古」
「え? ……りょ、了解です!」
なんの内容かは聞いていない。まさか、『覇気』取得の稽古か? なら、俄然やる気が湧いてきた!!
でも一応聞いてみようか……。
「青雉さん。どんな内容なんですか……」
「ん? ……あ、聞いてねェのか……まったく先生は……」
青雉は頭をボリボリ掻きながら言った。
「六式からだってよ……」
ええええええええええええ?
何故? 確かに練度はまだ低いと思うが、それでも『六式使い』だぞ!?
「あららら……ようやくいい顔になったな……」
◇◇◇◇
まず、事の経緯を聞いてみた。
案の定『練度』の話だった……。
ここで話は移った。世界政府直下暗躍諜報機関、サイファーポールNo.9。その中の『ロブ・ルッチ』という男の話になった。
ああ、ルフィに倒されたアイツか……と思い出したが、知らぬふりをした。
そのルッチなる人……そいつの六式の練度がALL10とすると、僕のは精々2~3らしい。
……そもそも、そんな人外と比べるなや……。
だが、これで自分の大まかな強さが分かった。いやな話、納得した。まだ覇気以前の問題であると。
しかし、まぁ、僕は『まだ』15歳ですし、『エース』救出まで5年もありますし。順調じゃあないですかね????
だけど、そんな事言っていても強くなるはず無いわけで……。
「まぁ……なんつうか……。基本的にはおまえの得意とする接近戦でもいいかもしれない……。が、これからは『将校』として、懸賞金が高い海賊との戦闘をして貰うつもりだ……」
確かに……。今まで僕が相手をしていたのは、懸賞金が八千万程度。しかも単騎で、ということではない。配属先の大佐や准将、少将の力を借りて
逆に言ってしまえば……僕の祖父が『ゼファー』だから……色んな人の担ぎ上げがあってここまで来た。きっとそう(断言)。
将校として……。言ってしまえば、僕が上司となり部下を導かないといけないわけだ。
あっちの世界では、部下なんてたったの4人だ! これからは何十人の部下を持つ。
齢15ながらに、既に胃が痛てぇ…………。
「あぁ、『おまえにはまだ部下は持たせん』と先生が言っていた……。……気楽にやれ」
「き……気楽にやれ、と言われましても……。これからは此処、マリンフォード周辺の勤務ですか?」
「そうだ。近場の海域を行ったり来たり……んで、ある程度時期がたったら
行ったり来たりの勤務……。簡単に言っているけど結構ヤバくね?
海に出れば、自分よりも強い海賊の相手を。
此処に帰れば、自分よりも強い海兵との稽古を……。
アカン死ぬ──
「……ま、死にたく無かったら『強く成る』事だ……。まず生き残らなければ『正義』を語ることすら出来ねェ。『中立の正義』……。んったく、結構大層な正義を掲げるねぇー」
首を回し青キジは戦闘態勢になる。
「僕にも叶えたい夢があるので……。ちゅ、中立的に……」
カッコよく言いたかったが、最後の言葉は濁った。
それを聞いた青キジは指を数回曲げ、こちらを挑発する。
相手は大将青キジ。勝てる気はさらさらしないが、負ける気もしない……‼︎(と言うか、こんなヒトに負けたく無い)
つまり、最終的には根性が重要。
何度でも立ち上がってやるとも‼︎‼︎
◇◇◇◇
揺れる船内。
船が大きくともこんなに揺れるとは……。外はかなりの嵐なのだろうか?
「で、ゼラ少佐。目的の島まで2、3時間掛かるそうです。……それまでゆっくりお休みになってて下さいよ。外は我々が見ているので」
若い海兵が僕にそう言った。若い、といっても20代前半なのだろう。
たまに歳の感覚が狂う……。なんとかしたい……。
「あ。ありがとうございます。……ですが、その島は海賊が占拠している。島の近辺や、少し離れた海域にその傘下が居るかも知れない……。ゆっくり……はしないけど、少し休憩させて貰うよ」
僕は椅子に腰掛け、テーブルの上に置いてある医療キットを手に取り並べる。
分厚い軍服を脱ぎ、半裸になる。
腕や腹、胸などに巻いてある古い包帯を解き、消毒液と軟膏を塗り、包帯を巻く。
この傷も、その傷も稽古によって得た傷だ。
「モモンガ中将に、もう直き行くって伝えといてー」
「はっ‼︎」
キビキビとその海兵は動き、去っていった。
「……。はてはて、どのぐらい『生存者』がいるのだろうか……。全く持って度し難い……」
傷ついた右手。それをただ強く、固く、握りしめた。
お疲れ様でした。
誤字脱字等有りましたら、よろしくお願いします。
いやー、今回もボロボロになってますね、ゼラ君。
時折ガープ中将も顔を見せ、ボコボコにシゴキに来てるそうです。
怪我の治療も酷いモノ以外は、自分でやらせてるみたいです。
ここで一つ補足を……。
ゼラの戦闘力を測る為、CP9のルッチを出していますが、今この瞬間の話はルフィが旅立つ5年程度前の話なので、その分ルッチも弱体化?してます。
そこは…悪しからず……。
今回はこの辺で‼︎
ではまた〜