ノリと勢いで書き上げました……
鼻で笑ってくれると嬉しいです……
あのクソみたいな会議から8日後──
いやぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!
僕はアインさんからスケジュール表を受け取るなり発狂した。
天竜人護衛の任務まで、まだ今日を入れて6日、空きがあった……が無くなった。
そのスケジュールは以下の通りだ……
1日目(今)。非番。お休み、最高!!( ´Д`)=3 フゥ
2日目。モモンガ中将が開催する座禅に参加。
3日目。ゼファーの新たな義手の調整(つまり僕がサンドバッグにされる)。
4日目。大将黄ザル。ボルサリーノとの訓練、5時間。
5日目。大将青キジ。クザンとの稽古、4時間(多分恐らくサボり)。
6日目。大将赤イヌ。サカズキとの稽古、12時間……。
7日目。天竜人護衛。
ダメだろ?死ぬだろ!?いくら主人公補正があるルフィでも死ぬぞ!?
なんで一番ヤバいヤツの稽古が一番長いんだよ!?!?なんだよ12時間って!!!
「……あ、これね……。全部先生が計画したんだよ?流石に無理があるって反対してみたんだけど……『俺の自慢の孫は、そんな軟弱者じゃねぇ』ってさ。……隣座っていい?」
スケジュールにもあったが、今日は非番。
街内で店が開くと同時にお菓子やジュースをたらふく買い、少し暗い時からいつものベンチに座り、ボケっと海を見ているのがテンプレだ。地形上、少しめんどくさいところに有るので、もはや此処は僕の特等席となっている。
今日も今日とて、そのテンプレに従うように起き、買い物を済ませ、ここにいる。
なんでも、僕が『このベンチに居る』という情報はマリンフォード内の上官達に広まっているらしく(アルター大尉談)、たまに、時折、中将や少将など階位が高い人がお菓子を持ってくる。
そして10時頃、アインさんが此処に来た。
そう、だから僕は、てっきりアインさんがお菓子とか持ってきたのかな?と思っていたが……とんでもない爆弾を持ってきた……。
そして今に至る──
「も、勿論!どうど!隣へ!」
噛んでしまった……恥ずかしい……!!
僕は急いでベンチの上のお菓子類をまとめ、My袋(結構デカいモノ)に詰め込み、ハンカチでさらっとベンチを拭く。
「ありがと」
そう嬉々として彼女は言うと僕の左側に座った。
座る直前に正義のコートを畳み膝にかけた。
「……。アインさんちょっと待って下さい……。ココに……あった。良かったらどうぞ」
衣類を入れている袋を漁り、ブランケットと取り出し渡す。
朝早く、少し寒い時間から此処にいる。そのためのブランケットだ。
寒い寝室で、毛布や布団に
それを得るために、わざわざ早い時間から此処に居る。
その幸せと海風。お菓子の背徳感にアッツイお茶とコーヒー。もうたまらない……辞められない……!
「おぉ……君ぃ、女の子からモテない?」
「残念ながら、一度もモテなかったです」
生前を引きずり、過去形で答えてしまった……。まぁ別にいいか、現にそうだし……うん、思い出すのは辞めよう。
勝手に自爆し俯く。隣でゴソゴソ聞こえ首を回す。
そこには、僕のブランケットに包まれたアインさんが……。
可愛すぎるだろ!ヤバいヤバい、理性が蒸発する!このままではアストルフォになってしまう!!
ダメだダメだ!!思考を巡らせよう!!そうだ!さっきまで読んでいた本、それを思い出すんだ…………、無理だぁ!出来ねぇ!
ならいっその事、僕が新しい
題名……題名……ハッッ!!(天啓)。『俺の上官がこんなに可愛いわけがない』。
もうアウトじゃねぇか!?
何故か体温が上がって来た。暑い。汗もかいてきた……。
「……ん?ココ、そんなに暑いの?汗かいてるよ……あ、そういえば皆ゼラ君のこと『甘い香りがする』って……」
と言って、僕のブランケットの匂いを嗅ぐアイン少将。あの……やめてくれませんか??
でもさ、僕は香水はしていないぞ……。まさか、若年糖尿病の可能性有り!?
まっっっさか…………、でもなんかサボやエース、ルフィも似たような事を言っていたような…………。
気のせいや。気のせいや。はい、復唱。気のせいや……。よぉし!!
「……で、どうです?僕、そんな匂いしますか?」
「良い匂いするよ」
?
答えが返って来ていない……。たまに有るよなこの人……。まぁ、それも含め可愛いんですけどね。
軍服の襟元をパタパタと煽っていたので、汗が引いた。
「そういえば君、傷も直ぐ治るよね?ほら、この前の頭の傷も……」
アインさんは自分の頭、僕が怪我した部分をトントンと指先で叩く。
「あぁ、確かに……。もう完璧に治ってます。代謝がいいのでしょうか……。すぐお腹減るんですよ、この身体」
「いっぱい食べて、早く大きくなりな?そして、誰にも負けない海兵になりな……」
俯きながらそう言った。いや、俯いているのではない……。右足の傷跡を見ているのだろう。今はブランケットで見えないが……ッて、うわっほいっ!!
巻かれたブランケット。そこから色白な脚が露出した。一瞬ドギマギしたが、意味を理解し血の気が引いた。
いつもは『隠しているはずの傷跡』を見せてきた。僕の手を開いたかのような大きな傷跡……。
今から3年前、ある海賊の襲撃により受けたモノ。その時に僕のジジィ、ゼファーの右腕も失った──
未だ時折『痛む』そうだ。その痛みにつられ、当時を思い出す……と。
「誰にも負けない海兵……。はたして成れますかね……僕は……?」
「成れるか?じゃ無くて、『成る』んだよ?……いい?これは上官命令です…」
これを言われてしまったら答えは決まっている――!
「
堂々と宣言する。ニヤりと笑みを浮かべる。
そう、最高のヒーローとはいつも笑みを絶やさない者だ!
その僅かな刹那……僕はアインさんにとってのヒーローになろうと努めた……が、相手はこんな僕よりも、何枚も上手だった──
頬にキスされた。
驚いた。心臓が死ぬほど跳ね上がった。干上がった汗が再び現れた。きっと耳は赤くなっているだろう……。
その赤くなった耳、その近くでアインさんは囁いた。
「そのピアス。カッコいいよ」
「……。あははは!!でしょ!?僕の自慢の宝物なんだ!」
その後、少し話してアインさんは去って行った。僕のブランケットをそのまま羽織った状態で……。
……。
う──ん。出来れば返して欲しいんだよなぁ。それ結構お気に入りなんだよなぁ……。
◇◇◇◇
(以降訓練や特訓。野郎とのやりとりなんざ良い思い出など無いので、ダイジェストで)
バシッ!!!
竹刀で肩を叩かれた。音と共に痛みが襲う。
「ゼラ少佐。いささか集中が足りない様子……。昨日は休みだったのでは?」
モモンガ中将の有難い一撃(コレ体罰やろ)で目が覚める。
なかなか広めの座禅室。何十人をも座禅をする中、さっきから!何故か!僕だけが!叩かれる!!
……。まぁ、その理由は自分でもわかっているんですけどね。
「昨日、色々あったので寝れんかったんです。凄く眠いんです。なんとか許して下さい」
「舐めんな」
「うぃす!!」
再び目を閉じ、深呼吸して闇を見つめる。
「海兵たるもの精神を強くしなければならん!目を閉じ、闇を見つめ、そこに写る自分と対話しろ!!」
モモンガ中将は室内の海兵に向けて大きな声で言った。
なんでもジジィの言うところにゃ、覇気は『自らの肉体』と『自らの精神』。この2つを研ぎ澄ませなければ取得出来ないと言っていた。
これから出会うであろう、ロギア系悪魔の実の能力者にはほぼ必須になってくる……。
僕は意識を沈め、深く、より深い闇に埋まれるように集中した。
不思議な事に、ソコには何やらモヤモヤした影が……。変に意識したら消えてしまいそうな……か細い霧のようなものが揺らいでいる。
どんどんシルエットが人型になる。形ない闇がある姿を現した!
アインさんだ!!!
昨日の事を思い出し、恥ずかしくなり、盛大に噴き出した。
「ゼラ少佐ぁ!!!」
「違うんだって!モモンガ中将!!これには深い理由がぁ!!!」
◇◇◇◇
「ぬうッ!!」
「紙絵!」
ゼファーの左腕からくり出されるパンチを躱す。
距離は充分に詰めた!これならあの巨大な義手はそうそう上手く振るえないはずだ!
僕は地面に両足が着くと同時に踏ん張り、渾身の右ストレートをゼファーの腹を目がけ振るう。
なんでも、自分の得意な攻撃に『名前』を付けると、それがルーティーン化し、自信がより付きやすくなり、洗練られやすくなる、とジジィが言ってた。
ならば……そう!この拳は銃から放たれる弾丸のように速く、強い!!そうとも!この技名は……!
「
ゴムは付いていないが、ルフィの一撃に負けて劣らず……!!強力な拳なはずだ!!当たった感触が確かにあった!
ジジィの顔を見るために顔を上げる。
ん?僕の拳の先、それは腹で無く、今さっき僕を殴ってきた左手だ……。
「確実に良くはなってる。だが足りん!!……スマッシュ……!!!」
は?は?おいジジィ!?その義手はまだ完成してねぇんだぞ!!あと僕死ぬ!!
急いで距離を取ろうとしたが……出来ない。僕の拳を、ジジィの左手が握っている。
外れない……。最悪。
「トルネード!!!」
未完成の巨大な義手。それを地面に向けて放った。
ガゴン!と言う重たい音の後、爆発し爆風と熱が僕を襲った。
ヒュ──……ドサッ!
そんな音が実際出ていたかは不明だが、僕の身体は宙に浮き、地面に落ちた。
これで何度目だ?もういい加減飽きたぞ!!
「ふん……まだまだ関節部の強度が甘いな……。作り直しだな、コレは……」
ガシャガシャ音を立てて、ジジィの義手は崩れ落ちた。
見るからにあの爆発をモロに喰らってもダメージはない様に見える。
バケモンだろ!チート使ってるんじゃね?と疑いたくなるほどだ!!
「ん?コレを食らってまだ意識あったのか!こりゃあ驚いた。じゃあもう一戦するか?」
しねーよ。なんて言える程体力が無い。
かれこれ、午前8時からはじめて、今は丁度昼前。もういい頃合いなんでしょうか?
もう、辞めにしませんか???
「モササ……ゼファー先生……。いくらお孫さんでも、もう無理ですよ。ゼラくんは良くやった!」
「……そうか。俺の義手も壊れてしまった。今日はこれで仕舞にしよう。……ん?やっと来たか……」
ビンズ少将に抱かれるように上半身を起こす。ジジィの目線の先、アイン少将が長細い木箱をもって走って来た。
新しい稽古道具?もう結構です。遠慮します。
あの麗しのアイン少将が来たのだ……。意地でも立たねば……地面にヘバッている姿はカッコよくねぇ!!
「ゼファー先生。お待ちしました。元帥……センゴクさんのハンコが遅くなってしまいまして……」
「いいんだ。アイツは昔から慎重そのものだった……。アイン、貸してみろ……。……久しぶりだな……」
ゼファーはその木箱を大事そうに抱え、何度も優しく撫でた。
『久しぶり』?はてはて……。何が入っているのだろうか?
「あれはゼファー先生の愛妻の遺品……。ゼラくん、君のお祖母さんのモノだ……」
そうなのか……。
実際、幼少期のほとんどは
わざわざジジィ本人に聞くのも良いとは思わなかったし、ほかの人に関しても苦い顔をしていた。
まだ歳が15と若いからだろう……。皆気を使ってくれているのかもしれない。
「……俺には小さすぎて使えない……。ゼラ、お前にこれをやる。使いこなしてみろ」
その木箱を手渡された。やや重い。
筆の擦れた文字でこう書いてあった。
『最上大業物
なんか……メチャクチャ聞いた事ある名前なんですが……コレ……。
と、言いますか……。今更ジョブチェンジですか……。日本刀なんて使えるのか?
「あぁ、この刀は『覇気が使えないとそもそも抜けん』。覇気覇気覇気覇気とほざいているお前には丁度良い。己の程度を知るがいい」
今の僕には抜けぬ刀……。いいね……面白くなってきた!!
「使いこなした暁には、ジジィの義手をブった斬ってやるよ!」
「覇気すら使えぬヒヨコが良く言う!……だが……まぁ、楽しみに待ってるぞ」
昼休憩の鐘が鳴る。
午後はフリー。手始めに竹刀でも振ってみるか……!!
◇◇◇◇
「反応がチョイと遅いねぇ~」
黄ザルとの稽古。僕は木刀を持ち、大将黄ザルに一発打ち込もうと励んでいる訳だが……。
当たらん!!どう頑張っても当たらん!!!
光の速さの前では、僕の瞬発力など無に等しい……!!
かれこれ3時間はこのままだ。
息は既に切れていて、汗は流れるように地に落ちる。
『刀』を握ったのは昨日が初めてだ。当たり前だが、手のひらにはマメが出来、潰れ、包帯をグルグル巻きにしているのにもかからわず、持ち手に血が……。
「ん~、このままじゃあ埒があかないねぇ……。ここは1つ、ゼファー先生の真似をしようか……」
テクテクと黄ザルがこちらに歩いてきた。
「わっしは光人間……光速で移動、攻撃ができる……」
知ってますとも!!自慢か!?
「だが……幾ら光人間といえど、1点だけ……これは人間のまま」
は?クイズ?1個だけ人間の部分がある……と。なんだ……?
確信は無いがひとまず言ってみる。
「脳みそ」
「おー……凄いねぇ~。……正解……」
合ってんのかよ!!
でも今の僕には『それがどうした?』って感じ……。
タネが分かったからと言って、対処できるほど僕は強くない……。
「……。例えばぁ、わっしは光となって移動する時は、『前動作』がある……。目線が動いたり……つま先を移動先に向けたり……、色々な『癖』が……。まぁ、だからゼファー先生は能力に頼りすぎるな、と言ってはいるが……ここまで『見ている』者はまず居ない……」
結構難しいこと言うな……このオッサンは……。
「……まぁ、まずは大げさに……100回ほど繰り返そうか……」
黄ザルは言い終わると『移動の体勢』についた。
黄ザルの目がサングラス越しに動くのを確認した。足先も同様。上半身も微かに前乗りになったような気が……。
なんとなく……こんなものか?
僕は後ろに木刀を突き刺すように動かす。
まぁ、4割勘、6割違和感。違和感の理由は後で知ればいい……。視線から黄ザルが完全に消えた。さてさて、結果はいかに……?
無理に決まってる、と思い切先に視線を移した──
おいおいマジかよ……!?こんなにも上手くいくものなのか!?
木刀の先、わずか10センチ向こう側には黄ザル居た。言い出した黄ザル本人も若干驚いている様子だ。
「……驚いたねぇ……!!さすがは黒腕と紫電の孫……」
「黄ザルさん……。もう少し難易度を上げてもよさそうだ!?なんか分かって来た!!」
「……先が怖いねぇ……」
ボルサリーノは小さな声でそう呟いた。
◇◇◇◇
青キジとの稽古は『やはり』寝て終わった。
はい次。
◇◇◇◇
「いや!?赤イヌさん!?これ1歩間違えれば、労災確定ですって!?!?」
何百本と積まれた竹刀。そのうち1本でも『無傷』でいれば稽古が終わる。
しかし、竹刀を打ち込むは、赤々と煌めくマグマの滝……。
どうやって用意したかは不明だが、まるで噴水……。その頂上に赤イヌはおり、腕を組み僕を見ている。
つまり、僕はこれから竹刀で流れ落ちるマグマを斬る。振りかぶった竹刀が『焼けていない』のなら終わり。
さっさと終わらせたい!!もの凄く熱い!!!!!
第1刀。振りかぶる!!
アウト!!!持ち手以外マグマによって消え去った!!
「アッツゥ!!!!!」
持ち手をすかさず投げた。
火傷する。……本当に火傷じゃすまない……。手が無くなる!!
「もっと気を張ってやらんかい……。ケガしたくなかろうが?」
張っても無理なんだよ!!!察しろや!ボケ!!
文句ばかり頭に浮かんでも、進まないわけで……第2、第3と竹刀を台無しにする。
10本目に行くところであることに気づく。
めちゃドロドロ。弾力がヤバい餅みたいだ。
これは
「手ぇ動かせ」
「うぃす!!」
何本も消し炭にしながら考える……。どうすればいいのか……。
なんかいい方法ないのか……?熱伝導率どかは?……あぁ、いいかも!
で、なんだったっけ?個体よりも、気体の方が熱の伝わりが遅い……ような気が……。
ん?嵐脚。これ応用できるのでは???
竹刀に纏って斬る。
あぁ、良いかも!!もし出来てしまえばカッコいい技として使えそうだ!?
嵐脚──。いつもは脚で繰り出す。脚を竹刀に置き換えて『纏う斬撃』としてイメージする。
竹刀を上に構え、深呼吸する。
そして振り下ろす。
結果は……残念、丸ごと消滅しています!!!
そのあと、僕は何度も何度も繰り返した。
しかし、うまくいくことは無く、山ほど有った竹刀をすべて焼き尽くしただけであった……。
いかがでしたか?
ゼラ君の日常回(?)です。
次回は天竜人の護送をメインで書きます。
次回も見てくれればうれしいです!!!!
~蛇足~
今書いている時系列は、ルフィが旅立つ5年前の話です。
ですのであと2年経つと、エースは17歳になるので船出の年になります。
ですのでゼラ君は今現在15歳です。
ここからが重要!!
ではアインさんは今、何歳なんだい??
公式に年齢が出ていない(僕が調べた限りそうでした。違っていたらすみません)ので、勝手に決めました。
現在18歳です。脚に大けがをしたのは、3年前の15歳(入隊したばかり)、と言う感じで進めます。
ですので、19歳のルフィと会う時は25歳になります。
(まぁ、ハンコックやロビンでさえ美人なので、この際年齢はたいして問題じゃない…?)
ゼファーが闇落ちした映画では、常に気を張っていたような感じだったので、今はのんびり、ふわふわにさせたいと思い、少し天然属性を入れています。
(映画内で、アインさんはブルックに能力を使いました。あれ絶対に好奇心でやったでしょ???僕はそうとしか思えない……!!!故に少し天然属性……)
すみません、長くなりました……。
今後とも若く育っていく海兵を見て頂ければ嬉しいです!!
ではまた~