異世界大戦   作:ア・ラ・カルト

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プロローグ

 

―― 異世界大戦、それは始まりにして終わりを告げる戦い……。

――― 全ての世界を繋ぐ物語が幕を上げる。

 

 

神殿の奥には、伝説の魔石があった。名は『Xコア』。

 

「これだ……」

 

思わず、呟く。『スターライン』の連中は、この魔石を使って願いを叶えることになるはずだ。

 

「これを……ようやく手に入れることが出来た」

 

そして、全ての異世界から異能力者たちを駆逐するのだ。

それこそが、俺達が本当にやりたかったことなのではないか?

 

「待っていろよ……!」

 

そう言うと、俺は再び闇へと溶け込んでいった。

 

――

 

平和だった日常は、全て壊されてしまった。突如として空からやって来た異世界『アナザイーター』の王・グリフォン率いる侵略者達によって……。

グリフォンは言った。「生き残る手段を与えよう、我に魂を与えよ」と…。

それが、異世界大戦の始まりだった。

異世界は七つの文明に分たれた。

武勇や闘技を義務する異世界はアレス、オーバーテクノロジーを進歩させる異世界はヘルメス、芸術で文明を発展させる異世界はアフロディーテ、死や魂に通じる異世界はゼウス、武器や軍隊を設立させる組織的な異世界はクロノス、暗殺や謀略などの智慧に長ける異世界はポセイドン、魔法や獣の力を駆使する異世界はウラノスと呼ばれた。各文明の英雄と呼ばれた異世界人達は異星の神から異能力と呼ばれるものを授かり、生き残りをかけた戦争を牛耳られた。それを駆使して、自らの世界を守る為に戦って、人々は争い殺し合い、足掻き続けた。

だが、戦いの中で、いつしか人は心を失い、感情を捨てていった。

それはまるで、人の皮を被った化け物のように……。

その最中、異世界を救おうと立ち上がった者達がいた。

彼らの名は『スマッシュブラザーズ』、全能の神の一人である『マスターハンド』と破壊の神の一人である『クレイジーハンド』が、グリフォン王とその使徒である異世界『アナザイーター』の戦士達に対抗するべく結成された英雄たちの集まりであった。リーダーは特殊文明『ステラ』の英雄マリオ。赤き配管工にして若き英雄である。彼は仲間と共に七つの文明に分たれた無数の異世界を巡りながら、それぞれの世界の問題を解決し、人々を導いていく。その過程で多くの犠牲を出しながらも、異世界大戦から5年目…遂にアナザイーターの将軍を打ち倒したのだった。

 

だがこれは、一つの物語の終わりから始まる新たな始まりの物語に過ぎなかった。

 

 

『空白の十年戦争』

―― 異世界大戦一年目

 

 しかし異世界大戦開始から半年、グリフォン王の使徒である『アナザイーター』が本格的に動き出した。その強大な勢力で僅か一ヶ月で一万の異世界を滅ぼしてしまった。この災厄の期間を『地獄の一ヶ月』と呼ばれた。

 3割の異世界を結集させ『アナザイーター』を討伐しようとしたが、太刀打ち出来ず。それどころか、裏切りや陰謀によって目紛るしい程に変化していき、異世界の殆どは疑心暗鬼に陥り、やがて異世界同士の対立や殺し合いを発展させ、逆に『アナザイーター』の殺戮や暴挙を許してしまう。これを『暗黒の一年目』と呼んだ。

 

 

―― 異世界大戦二年目

 

 散々な一年目となった反省を生かし、『アナザイーター』による侵攻を止めるべく、遂に残された異世界によって結集された『異世界統一政府』の設立と、双神の片割れ“マスターハンド”によって、同じく特殊文明『ステラ』に選ばれた『スーパーマリオ』を中心に、アナザイーター討伐組織『スマッシュブラザーズ』が結成される。

 『スマッシュブラザーズ』達は、マスターハンドの力によって遂に『アナザイーター』の幹部を数十人までも倒す事に成功した。これにより、『アナザイーター』の侵攻を遅らせる事に成功。しかし、その半年後に各異世界から有人操縦式の人型機動兵器を集結させた、ロボットユニオン『スターライン』が設立した事により、『スマッシュブラザーズ』との組織間の争いが始まってしまう。

 

 

―― 異世界大戦三年目

 

 『スターライン』の調査によって、空白の十年間の間は人々の年齢が止まっていることが判明した。一方、『アナザイーター』は実験体『タブー』を開発。兵器として投入させ、再び侵攻を再開する。『タブー』との戦いに『スターライン』は参入せず、『スマッシュブラザーズ』との戦いが勃発。戦いの末に『スマッシュブラザーズ』側が勝利する。これにより、『スマッシュブラザーズ』は一躍英雄扱いとなったが、『スターライン』との関係が悪化してしまい、暫くは音信不通だった。

 

 

―― 異世界大戦四年目

 

 『スターライン』のある事件により、『スマッシュブラザーズ』が協力した事によって、徐々に和解していく。後に『スマッシュブラザーズ』・『スターライン』共に新勢力が加入。その他、各勢力も徐々に伸ばしていき、四年目後半は異世界大戦は停戦状態となりつつあった。

 

 

―― 異世界大戦五年目

 

 一年の眠りから再起し、『アナザイーター』が再び動き出した。『アナザイーター』側は実験体第二号『キーラ』と『ダーズ』を兵器として投入。『スマッシュブラザーズ』と『スターライン』の連合軍と再び交戦する。長きに渡る戦いの末に『キーラ』と『ダーズ』には勝利こそはしたが、そこへ実験体零号『クリフォト』の投入によって『スマッシュブラザーズ』は大打撃を受け、殆どの戦士が行方不明となってしまう。これによって、同じく壊滅状態となった『スターライン』は暴動化し、完全な過激派組織となってしまう。再び『アナザイーター』の独壇場状態となってしまったこの戦いを『動乱の五年目』と呼んだ。

 

 

 

 そして今まさに、空白の六年目が始まろうとしている……




『七つの文明』
・アレス
戦闘能力に優れた武闘達の文明。肉弾戦や白兵戦の戦闘能力の高さから甲型・乙型・丙型の三つの順番に分けられる。主に格闘系や超人系が属している。イメージカラーは赤。
例:ストリートファイター、デビルメイクライシリーズ、ベヨネッタシリーズ、TIGER&BUNNY、TYPE-MOONなど
・ヘルメス
科学などのオーバーテクノロジーが発展した文明。技術力の高さはトップクラス。機械やエーテル技術などを駆使して戦う。主にMMO系やサイバーパンク系が属している。イメージカラーは水色。
例:ソード・アート・オンライン、星のカービィ、ゼノシリーズ、スターフォックス、ファイナルファンタジーシリーズなど
・アフロディーテ
魔法少女や変身ヒロイン、アイドル歌手などが中心となった芸術の文明。潜在能力が高く、異能力の適性が高い。主に変身ヒロイン系やアイドル系が属している。イメージカラーは黄と桃。
例:美少女戦士セーラームーン、プリキュアオールスターズ、アイドルマスターシリーズ、戦姫絶唱シンフォギア、ボーカロイドなど
・ゼウス
刀術や体術、更にはチート能力を生かした戦術が得意な文明。全体的に和風だったりする場合が多い。主に和風系やホラー系が属している。イメージカラーは緑。
例:NARUTO、鬼滅の刃、BLEACH、東方Project、ゲゲゲの鬼太郎など
・クロノス
物理や魔法に対する防御能力が高く、組織力に優れている。個人戦闘力よりも、団体での総統率の方が高い。魔法が存在しない世界が殆ど。主にスチームパンク系やミリタリー系が属している。イメージカラーは紫。
例:ONEPIECE、バイオハザード、コードギアス、ガールズ&パンツァー、ファイアーエムブレムシリーズなど
・ポセイドン
優れた洞察力と戦略、搦め手を多用する頭脳派な文明。異能力が直接戦闘向きではないものが多く、七文明の中で最も戦力が最弱クラスとされている。主にミステリー系や心理系が属している。イメージカラーは青。
例:名探偵コナン、逆転裁判、ペルソナシリーズ、SPY×FAMILY、バトルスピリッツシリーズなど
・ウラノス
冒険心を志す者が集う、自然が豊かな文明。冒険者や魔術師が多く、身体能力や指揮能力に優れている者が多い。主にRPG系やハイ・ファンタジー系が属している。イメージカラーは橙。
例:ゼルダの伝説、FAIRYTAIL、テイルズオブシリーズ、ポケットモンスターシリーズ、ドラゴンクエストシリーズなど

・分岐点/パラレルワールド
第一外殻領域。歴史・事件により分岐した同一の世界観のことを指す。基本的に同一存在は存在しているのだが、中身は全くの別人である事が殆ど。歴史から大きく外れ過ぎると、特異点もしくは異聞帯となる可能性がある。

・多元宇宙論/マルチバース
第二外殻領域。全く異なる世界観や時代同士のことを指す。別名『多元宇宙論』。文化が異なれば時代背景も全く異なっている。同一存在がいる場合あれば、存在しない場合もある。中身が同じである同一存在がいても、それは別の歴史や人生を歩んだ全くの別人である。

・異世界
第三外殻領域。宇宙や次元が根本的に違う領域外の世界の事を指す。同一人物は存在する世界もあるが、それはアウトラインの場合。違う宇宙・世界・歴史を歩んだオリジンには例外を除いて存在しない。また、アウトラインであっても同じ人物が存在したとしても中身は全くの別人である。

・アウトライン
 途中までは歴史と同じ運命を辿り、抑止力によって分岐した異世界。現代世界とほぼ同じ。

・オリジン
 抑止力から独立した異世界。アウトラインとは完全な別世界。ノーマルワールドで言う一般的な異世界のイメージはオリジン。

・ノーマルワールド
 無銘の異世界。まだ、歴史的に影響を及ぼすことが起きていない平和な世界。
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