自分を悪役令息と勘違いしたままロマサガ3で駆け抜ける   作:オリーブ冷麺

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男女七歳にして席を同じゅうせず。或いは、好きだから吸わない

「おはようございます。ウェフエル」

 

「おはようございます。モニカ様」

 

 久し振りにぐっすりと寝られたからか、起きられたモニカ様は昨日に増してお美しい。

 元より枝毛等はない御髪だが、寝癖で絡まったものを強引に引っ張らぬ様に、細心の注意をもって繊細に櫛で掻き分ける。

 昨日しっかりと眠られている事は、目の下を見れば分かるし、神経を集中して蒼龍術を使い寝息の音を聴き分ければ何とかなる。

 寝言で私の名前を呼ばれた時には思わずバレたのかと思ったが、それは流石に非現実的だ。

 

 

 聡明なモニカ様の事だから、気が付いている可能性も無くは無いが、それを思い出して緊張したりする訳にはいかない。

 私は姉さんに代わって、黄金よりも価値がある、モニカ様の御髪を梳かしている。

 一本であっても、無理に掛けて引っ張り抜く訳にはいかない。

 

「ウェフエルの梳かす手付きは優しくて、好きです」

 

「…ありがとうございます」

 

 伊達に姉さんがミカエル様にお会いする時には、私が梳いてきた訳では無い。

 モニカ様にも櫛の使い方を褒めて頂けた。

 こうまでお褒め頂けるとは、ラウラン家として誇らしい。

 

 

「反応無し…ですか」

 

「すみません、何か不具合でもありましたか」

 

 もしそうであれば、罰を受ける事に異存などあろう筈もないのだが。

 

「いえ、折角ですから髪型を変えて見るのはどうかと思いまして。

ウェフエルはポニーテールとかは好きかしら」

 

「モニカ様、いけません」

 

 それは絶対に止めなければならなかった。

 

「どうしてかしら。

ポニーテールはお嫌い?」

 

「いえ、私の好みなど全くどうでも良いのです」

 

 

 モニカ様は理解していないのか、まるで私が頓珍漢な事を言っているかのような目線で此方を見ている。

 視線の温度が心做しか冷たい。

 

「では、何でしょうか?」

 

「伯爵です」

 

 モニカ様は「伯爵?」と大変可愛らしく首を傾げるが、その仕草は伯爵の前でポニーテールでしては絶対に駄目だった。

 

「はい。レオニード伯爵は吸血鬼です。

首元を露わにした髪型をしては、その本性を誘発させかねませんっ!!」

 

 モニカ様は、成る程と得心をされた表情をされた。

 

「ウェフエルは私が伯爵に狙われないか、心配してくれたのね」

 

 モニカ様の視線の温度が回復した、ように見える。

 

「心配するのは私の当然の務めですから」

 

「…それで十分としましょう。取り敢えず今は」

 

 私の忠義を捧げても捧げ足りないのだろうが、本来ならモニカ様の従者は姉さんだ。

 代替品である私如きが及第点を取れただけで、望外の喜びだろう。

 とはいえ、現状ではという話だ。

 今後も向上を続けなくては、見限られる事は想像に難くない。

 モニカ様というよりは、ミカエル様や両親に、だが。

 

 

 

 朝食を摂り、モニカ様の荷物を用意して、私はモニカ様と共にレオニード城へと向かうことにした。

 詩人は眠っていたので置いて行く事にした。

 

 階段はあるものの、レオニード城へと登る傾斜は急であり、足元は雪に覆われている為、私はモニカ様の手を取り、絶対に転倒させない事を意識し続けた。

 婚姻前の女性に対して申し訳無かったが、怪我をさせる訳にはいかない。

 後から姉さんに怒られたり、ミカエル様に処分されたとしてもそれは仕方ないと受け容れよう。

 

 

 吹雪が強かったので、私のコートはモニカ様に着せた。

 男物の可愛らしさの無いデザインで申し訳無かったが、モニカ様に風邪を引かせる訳にはいかない。

 そうでなくてもこの世界は、元の世界の現代よりも病気に対して弱いというのに。

 私は寒くても我慢すれば良いだけだ。

 たったそれだけで君主の妹姫を病魔から遠ざけられるのだから、考えなくてもこの選択肢は出ていた。

 

 野犬や野鳥…というには些か大型なモンスターが多い場所だった。

 妖精系のモンスターと違って、普通に襲って来るから性質が悪い。

 自分の居城の周囲なのに、何故モンスターを駆除すらしないのだろうか?

 まさか城の中までモンスターが跋扈していたりしないだろうな。

 …吸血鬼だしあり得るか。

 案外モンスターを自領防衛に利用していたりするのだろう。

 

 それにしても鬱陶しい。

 此方はモニカ様の足元を気を付けつつ進まなければならないというのに、モンスター達はそれを配慮しようともせず近付いてくる。

 鳥は風で崖底(ヘル)突き落とせば(ダイバーさせれば)良いが、四脚で地面についた狼はそうもいかない。

 茨を召喚して、動きを止めるのが効果的だが、流石にポドールイでは持続力が落ちる。

 

 蒼龍術は風と植物の術だ。

 寒い地方では、持続的な植物の生育は悪い。

 …今のところ、この程度のモンスター相手なら問題にはなっていないが。

 

 

 

 漸くポドールイ城の前の、悪趣味な扉の前についた。

 手から伝わるモニカ様の体温も落ちて来ている。

 扉を開けようとすると、扉が勝手に開いた。

 奥にいる誰かが開いた様子もない。

 

 モニカ様が怖がっておいでだったので、繋いだ手を軽く握って「大丈夫です。何があっても」と伝えた。

 実際に何があってもモニカ様だけは(・・・・・・・)逃がすつもりだ。

 モニカ様の表情に、少し余裕が生まれて…はないようだったが、恐怖は和らいだようだ。

 

 私達が入ると勝手に閉まった扉の音に、再びモニカ様は驚き、今度は抱き着いて来られたが、レオニード伯爵の悪趣味には呆れてしまった。

 聖王様の側に着いたとは伝わっているが、所詮は闇の種族だ。

 闇の種族として生まれた者は、生涯その本質を変えられないに違いない。

 どうせ聖王様にも、「貴方…、美味しそうですね」みたいな気持ち悪い系美形ポジで近付いたのでは無かろうか。

 乙女ゲー世界なのだから、普通にあり得る展開だ。

 何なら聖王様が乙女ゲーの前作主人公でも、私は全く驚かない。

 

 

 流石にレオニード伯爵の前でまで、婚約者ではなく従者代行でしかない私がモニカ様の手を取り続ける訳にはいかない。

 加えて明らかに男物のコートを着せたモニカ様を伯爵に見せるのも場違いだ。

 そもそも城内でコートを着たままというのも、相手方の城の空調管理の批判になっては良くないので、モニカ様から受け取ったコートは、そのまま折り畳んだ。

 

 レオニード伯爵の所へ行く前に、モニカ様の首元が目立たない様に手櫛で軽く整えた。

 モニカ様をレオニード伯爵への人質にすると決めたのはミカエル様なので、そこには一切の不満はないが、安全対策を取る事もまた私の仕事だ。

 

 

 レオニード伯爵の所まで進むと、私達が来るタイミングを見計らったかの様に伯爵は構えていた。

 

「ようこそモニカ姫。噂どおり、いや、噂以上に美しい方だ。貴女の祖先であるヒルダ以上に美しい」

 

 ミカエル様とモニカ様の御先祖である、ヒルダ様を呼び捨てて旧知であり、その時代から生きていると、最先からマウントを取られた。

 大物ぶっている訳ではなく、実際に大物だから避けようも防ぎようもない、強力なマウントだった。

 加えて、自身の吸血鬼であることからの、女性相手への恐怖を煽る効果もある。

 

「私とした事がご挨拶を忘れておりましたな。私がこの城の主、レオニード」

 忘れていたと嘯き、改めてレオニード伯爵は自ら名乗るが、それも『現ロアーヌ侯爵親族への挨拶を忘れていられる立場』というマウントだ。

 

 流石人とは違う時間を生きる吸血鬼。

 一筋縄ではいかないどころではない。

 挙げ句にミカエル様達の状況も知っていると、伯爵は語る。

 何処まで知っているかを答えるつもりはないようだが、大して知らないという事は無いのだろう。

 完全に上下関係を分からせにきているが、此方は元よりモニカ様を人質に差し出しに来た立場。

 それは仕方ない。

 そして、私達が此処に来るのを見ていたとと告げた。

 それは、私達が犬や鳥に襲われていたのを助けようともしなかったという事であり、言外に死んでも良かったと言われた様なものだった。

 

「伯爵の御援助を、なにとぞよしなに」

 

 それでも恐怖や不満を見せずに、健気に頭を下げるモニカ様。

 素晴らしい御方だ。

 

「分かっております。しかし、ミカエル侯には私の援助など必要ではありませんよ」

 

 返答はNoか。

 伯爵の援助が必要だからこそ、モニカ様を避難させるという名目の人質に差し出しに来たというのに、援助は必要ない、か。

 ロアーヌが見限られたと認識した方が良いのだろうか。

 一応今晩は止まっていけと言われたが、断った事をチャラにしろという意味なのは明白だ。

 挙げ句に、吸血鬼の城なので、示された部屋以外は危険だとまで告げて来た。

 部屋以外の安全を保証しない辺り、正式なロアーヌ侯の代行者としてさえ扱う気さえ無いらしい。

 

「…気が付かなかったが、君は私の同族かな」

 

 話が終わったかと思った頃に、伯爵は私に話し掛けて来た。

 先程は従者と話す事は無いからと、居ない者として扱っていたのに。

 それは作法として間違っていないし、そこに何の不満も無かった。

 寧ろ、従者如きに話し掛けてくるなと思った。

 

 ここまでロアーヌを蔑ろにしておいて、従者にも配慮する人格をアピールされても、余計にロアーヌが見限られた印象が強くなる。

 

 それに、この私が同族だと?

 吸血鬼にされた事も、吸血鬼として生まれた覚えもまるでない。

 

「隠しているのなら悪かった。

それとも気が付いていないのか?

此方側の青年よ、名は何という」

 

 私はこの伯爵が好きにはなれないが、階級社会に逆らうつもりはない。

 

「ウェフエル・ラウランと申します」

 

「…面白い。

君は私に似ている。

アビスの者ながらにして、聖王(アウレリウス)を求めたこの私に」

 

 この性悪吸血鬼と似ているなんて、冗談ではない。

 私は己の異常性を理解しているが、アビスの向こう側の存在に、理解されたいとは思わない。

 

「ウェフエル。君に大変興味が湧いた。

血に餓えて愛する者に牙を突き立てるのか、それとも愛する故にその命を吸わずに思い出とするのか。

私はそれを知りたい。

犬や鳥ではなく、この眼で見たい」

 

 この男の話の内容以上に、この男の生み出す気の様なものが、懐かしさ(悍ましさ)を感じさせる。

 

 挙げ句に犬や鳥で私達を遊んでおいて、これか。

 

 何より、この私が牙を突き立てるだと?

 不敬にも程がある。

 

 …落ち着け、私は家とロアーヌに仕える者だ。

 交渉が破綻したとはいえ、私の感情を優先してはならない。

 ミカエル様やモニカ様よりも私の方が興味深いなどと、失礼極まりない態度を取る伯爵への怒りは抑えなければならない。

 大丈夫だ。

 触れて確認出来ている。

 まだ、耳だって目立った様子はない。

 落ち着け。

 相手はミカエル様がモニカ様を人質にしてまで、乞わねばならぬ立場の相手。

 ラウラン家の養子如きが、怒る事さえ許されぬ相手だ。

 

 そもそもだ、モニカ様が─────

 

 

「伯爵、それでは私達はお休みさせて頂きます」

 

 

 モニカ様が話を打ち切って、私の手を取った。

 伯爵は一応の納得を見せて、それを許可するとモンスターを呼び出して、それに案内させると告げた。

 

 こうやってモンスターを使役出来るのなら、何故城外の犬や鳥を抑えなかったのか。

 恐らくはわざとだろうが。

 

「レオニード伯爵様は、ウェフエルに似てますわね」

 

「確かに容姿に近しい所はあります」

 

 

 酒場で言われた通りだ。

 確かに似通う部分はある。

 と言っても、肌の色素位だが。

 

 

「いえ、そういった意味ではないですわ。

伯爵、きっと今でも聖王様の事を…」

 

 成る程、似ていると仰せられたのは狂気の具合か。

 しかし私は敬意の対象に、欲して求めたりはしない。

 

 

 話はそこで打ち切られた。

 何故なら部屋に着いたからだ。

 しっかりと男女別に部屋が用意されていた。

 

「それではここで。明日朝には帰りましょう」

 

「……ええ」

 

 心細そうなモニカ様。

 いや、実際に心細いはずだ。

 明確に味方である訳でもない吸血鬼の城にいるのだから。

 

 おやすみなさいと互いに告げて、部屋の前でモニカ様と分かれた。

 

 

 それから少しして、部屋がノックされた。

 

「モニカです」

 

 直ぐ様返事をして、二秒も掛からず身支度を終えると、ドアが開き、其処には先程のノックの主、モニカ様がいた。

 予想通りだった。

 実は事前に足音で気が付いていた。

 足音と隣部屋のドアを開く音の長さで、モニカ様だとは認識していた。

 

「ウェフエル。入っても良いでしょうか」

 

「慣れぬ場所、それも味方とは呼べぬ人外の城で不安だったのでしょう。どうぞ」

 

 もしかすると今も、部屋の外から監視されているのかも知れない。

 客人を蝙蝠で監視など、吸血鬼ならやりそうなことだ。

 未婚のモニカ様が、従者とはいえ夜遅くに一人で男の部屋に自ら向かうなど、外聞は悪い。

 だが、怖がりなお姫様を煽っておきながら、一日泊まっていけ等と言った時点で、こうなるのは分かっていたはずだ。

 交渉が決裂したとしても、頭を下げなければならない此方側に拒否権は無いに等しい。

 此方は一刻も早く交渉失敗をミカエル様に伝えなければならないというのに。

 一応、文に本来の目的は果たせなかったと書いて、小鳥に持たせたが、それに気が付いた伯爵が自身の操る鳥に襲わせていないとも限らない。

 全ての周辺のモンスターを制御してはおらず、野生のモンスターが小鳥を襲った、若しくはそもそも知らない振りをすれば事足りる。

 

 結局のところレオニード伯爵の立場は明白だ。

 ミカエル様を試しているのだ。

 親族の謀叛程度、自分で対処出来ないのであれば、未来のロアーヌに期待はしないと。

 逆にミカエル様が独力で対処すれば、ロアーヌの商会の株でも買うのだろう。

 それに、いざとなれば、遠い血縁である故に、ロアーヌの継承権をも持っている。

 現在のロアーヌ継承者が潰えても、それはそれで伯爵の利益となる。

 

 

 

 レオニード伯爵の事を考えるのは、そこで止めた。

 今はモニカ様の事を考えるべきだからだ。

 

 私はベッドの掛け布団を外し、ベッドメイクを再度確認した後、掛け布団を叩いて私の匂いを飛ばした後、再びそれをベッドに掛けた。

 

「どうぞ、モニカ様」

 

「ウェフエルは?」

 

 流石に一つしか無いベッドに、私も入る訳にはいかない。

 

「私は床で寝ます。この城のベッドでは上手く寝れない様で」

 

「それでは風邪を引きますわ!! それでしたら────」

 

 だからと言って、モニカ様を床に寝せる事は絶対に有り得ない。

 それは自刃すべき悪行だ。

「お止めください、姫」

 

「でしたら、一緒に寝ましょう。

…私、怖くて心細いのです」

 

 モニカ様の魅力で同衾を迫られたら、並の男では太刀打ち出来ないだろう。

 モニカ様が学んでいるのは太刀ではなく小剣だが、それは今は関係無い。

 

「私は貴方の(・・・)幼馴染です。

それに、此処には文句を言う者はいませんわ。さあ」

 

「モニカ様はロアーヌの(・・・・・)宝ですから」

 

 緩く拒絶するが、周囲の目が無いと考えているモニカ様は中々止まらない。

 

 

「…伯爵にもお断りされるロアーヌの姫に、それ程の価値はありません」

 

 モニカ様も先程のやり取りの意味を理解されていたか。

 当然だろう。

 モニカ様は賢いから。

 

「今はそうかも知れません。

ですがミカエル様がロアーヌをこれから大国へと、盛り上げて下さります。

それに、ロアーヌが小国であろうと、モニカ様のお美しさに変わりはありません」

 

「ウェフエルもそう思うかしら?」

 

 私は当然だと答えた。

 モニカ様が無言で私の瞳を見詰めてくるが、私は疾うの昔に割り切っている。

 人としての望みは、概ね諦めることも出来た。

 精々、虚栄心だけが残ったくらいだ。

 

「私は魅力が無いのかと思いましたわ」

 

「御冗談を」

 

 婚姻という外交の基礎を結ぶ為に、優れた美しさの素質がある姫に、莫大な費用で教養と美容を与えてきたのだ。

 冗談でもその様な事は思って頂きたくない。

 

「ウェフエルもベッドで寝ないのでしたら、私もベッドでは寝ませんわ」

 

「それでしたら」

 

 私はその言葉に折れる事にした。

 部屋の中迄は監視されていないからと言い訳して。

 

 距離を取ったつもりだが、モニカ様の体温と匂いを感じる。

 モニカ様もまた、同様だろう。

 

 そこからは無言が続いた。

 寝息が聞こえないということは、起きておられるのだろう。

 従者の分際で、モニカ様よりも先に寝る訳にはいかない。

 

 ふと、私の手が握られた。

 そのまま近付いてきたモニカ様の身体に沿う様に誘導された。

 昔よりも随分と成長された。

 身も、心も。

 

 消え入りそうな声で紡がれた声は、酷く耳に残った。

 

「お願いです。気が付いていないフリはしないで下さい」

 

 

 

 …私には、気が付いていないフリをする以外の事が出来なかった。

 散々女性を籠絡する手管を学び、有象無象に使っておいてこのザマだ。

 しかし、私にはこれ以外に選択肢が無い。

 視界に入る、流れた髪の隙間から見えたモニカ様の細い首が艶めかしい。ああ、喰らい付きたい。

 吸血鬼ではないが、大切なものだからこそ牙を突き立てられない苦しみを存分に知れた。

 あの吸血鬼がモニカ様を驚かしたのは、私への強制的な自覚の付与(嫌がらせ)も兼ねていたのだろう。

 今夜は私()眠れそうにない。




ミカエル「モニカ、チャンスはくれてやったぞ(無理なのは知っている)」
レオニード「…そうかそうか、そういうことか。チャンスはくれてやろう(多分無理そうだな。※実体験)」
モニカ「チャンスが来ましたわ」
主人公「これはトラップか? トラップなんだな。トラップに違いない。おのれ吸血鬼!!」

ぶっちゃけ、(寿命の長さ故に)経済的ノウハウを最も多く詰め込んだ、レオニード伯爵の支援なしで、国をドン底から立て直せるのなら、そこまで婚姻外交で媚びる必要も無かったりするのかもしれない。
ミカエルもレオニードも、何となくそこは気が付いている。
何なら主人公だって、目安としては理解している。
でもモニカの他国への輿入れを、やらないよりもやった方が良いのは事実。
最善のロアーヌを目指す主人公には、手を出す選択肢は選べない。
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