そんなことより寿司を食え!   作:蓮山

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こうして3作目の遊戯王書いてるあたり遊戯王好きなんだなって


1話

「寿司を食え!うに型二番艦でダイレクトアタックだおらぁ!」

「ぐぁぁぁぁ!?」

 

「出てこい板前!いくら型一番艦でオーバーレイ!アーゼウス!」

「ちょっ!?そいつが板前でいいのか!?」

「他にもいるぞ、フルルドリス姐さんとか」

 

「レベル4の赤しゃりの軍貫とうにの軍貫でオーバーレイ!ホープダブル!からの素材を使ってダブルアップチャンスを手札に呼んでホープをエクシーズ召喚!」

「攻撃力5000!?」

「ホープで銀河眼の光波龍を攻撃!ここでホープの効果発動!攻撃を無効にする!そして!速攻魔法、ダブルアップチャンス!攻撃力を倍にして再び攻撃!」

「何だと!?ぐうううう!!?」

 

──────────

 

ハートランドにはとあるデュエリストがいる。2種類のカテゴリーを使いこなし、ハイテンションでランク4の寿司を繰り出し、謎のカードを扱う男。

カイトという屈指のデュエリストも負け越すほどの実力なのにイロモノ枠として周知されているコトブキ 司。

 

「なあ、どうして軍貫なんだ?」

「そりゃお前、旨いからだろ」

「いやそうじゃなくてな…」

 

うにで彩られた(コレステロールの暴力)軍貫に砲撃を食らい逃げていったチンピラを眺めながらユートに問われた。なんだ、何が不満だ。

 

「動きが分かりやすいからとランク4には優秀なエクシーズが多い。あと手札が減りにくいからな。直接攻撃できるうにがいるからアーゼウスになりやすいしうにといくらが並んでたら2枚無効にして直接攻撃したあと1枚破壊ができる」

「思ってたよりもまともな理由だった!?」

「こいつはそういう人間だユート」

「お、黒ちゃん。送迎終わった?」

 

位置だけ連絡してたが普通に来たな、シスコン。瑠璃ちゃんの塾の送迎をするってどうなんだおい。

 

「そういや聞いたことあるか?ここ3ヶ月で行方不明者が10倍以上になったらしいぞ」

「聞いたことがある」

「ああ、常に目を光らせてるぞ」

「やーいシスコン」

「ぐっ…」

 

シスコンって言われるのは苦手らしい。事実なのにねぇ…

 

「まあお前らも気を付けろよ。なーんかただの行方不明事件とは違う気がする」

「勘か?」

「お?デュエリストの勘を舐めていらっしゃる?」

「いや、お前の勘はよく当たるからな」

「本当は怪しいやつ倒したからなんだけど」

「なんだと」

 

深夜徘徊(辻デュエルとも言う)してたら仮面着けた変態にデュエル挑まれて返り討ちにしたら光になって消えたんだよね。おかしいね、フルルドリス姐さんで無効にしてホープ・ザ・ライトニングで殴り殺しただけなのに。

 

「融合ってカード使ってたぞ。エクシーズとは違くて特定のカードを素材にエクストラデッキから出てくる紫色の縁取りされたモンスター。回数制限ないから毎ターン効果使ってくるぞ」

「融合、か」

「まああんまし使いこなせてない感じしたし倒せるでしょ」

 

なんか結構強めの効果なのにバーンして融合してバーンして終わりだったな。もっと強いの出せたと思うんだけど

 

「じゃ、俺はそろそろ帰るわ」

 

───────────

 

「帰ろうとしたら仮面集団に囲まれた件」

 

いや何こいつら。クローンか?三つ子か?

 

「あ、俺のデュエルディスク特別なんだよね。だから3人で挑もうとしないほうがいいよ。1対1なら大丈夫だけど」

「フンッそんな見え見えの嘘に引っ掛かるか!我らアカデミアの理想の犠牲となれ!」

「既に2人やられている以上、貴様はここで消えてもらう!」

「油断せず3人で嬲るぞ!」

「えーホントにやるの?」

 

忠告したんだけどなぁ…。

 

「「「デュエル!」」」

 

──────────

 

「な、何故だ…」

「忠告したろ?俺けっこうデュエル挑まれるから複数人が同時に挑んで来たら個人へのダメージは他のやつも受けるように設定してんだよ。だからバーンしたら他の2人もダメージ食らうし俺が1人に攻撃すると残った2人も食らう。これでフェアだろ?」

 

ハウンドドッグのバーンを気軽に使用したら他の2人も食らってて焦ったらしく速く倒そうとして結果として全員うにの射程圏に入ったというね。まったく信じてくれないからこうなったんだけど。

 

「じゃ、そのディスク壊すね?」

 

敗北したら自動的に光に飲まれるらしいけどラグあるし逃げないようにしよ。

 

「警察にでも引き渡すか、それとも後ろのやつに後処理させるか」

「バレてる!?」

「あ、女ですかそうですか。まあこいつらはそっちに任せるよ。でもデッキとディスクは借りパクするから」

「借りパク!?堂々と言うことですか!?」

「こいつらが死んでも借りたままなんだから借りパクでしょ」

 

いきなりゲス顔トリプルバーンとかやった時点でギルティなんだよなぁ。

 

「じゃ、この変なディスクとデッキ貰うね。融合かぁ…夢がヒロガリング」

 

これ解析すりゃあいつも使えるかな。エンカウンターにエクレシアと一緒に描かれた男の子。

 

──────────

 

「うん、強いなぁ。アルバスの落胤」

 

融合モンスターもなんか作れたから使ってみたけど相手のモンスター使って融合とか強いね。ドラグマとはときどき合わないことあるけど

 

「で、問題はこれだな。次元移動装置。一応解析したけど行き先が別の次元、いや世界とでも言った方がいいかな?とりあえず一番行ったログのないスタンダードが安牌か?」

 

不法侵入者が大量にいることがわかった。あと次元の移動を行えば行うほど次元が近づくから大量に流入してるこの世界、エクシーズ次元に大規模な軍勢来るかもな。

 

「解析して、複製して、既存品を改造。まあ1日10個が限界かな、今のところ」

「他の工場を借りることは難しいだろうな。脅威を理解したら協力するだろうが」

「とりあえず友達のディスク借りてきたからそれを改造してくしかないね」

 

小さな、まあオーダーメイドのデュエルディスク工場を父親が経営してるからこそ機能が判明して複製もできる。黒ちゃんとかユートとかカイトとかのディスクを改造してどうにか対抗しないといけない。

 

「これは侵略戦争だよ。しかも国単位じゃなく世界単位の」

「人間のカード化、これがなんの意味があるかはわからないが明らかに行方不明者と関係してるだろうな。あまり作りたくはないが、相手もこちらを脅威と認識すれば躊躇う可能性はある」

 

相手だけの武器じゃなくなれば躊躇うよね。よね?まさかこれも想定内でより人間のカード化を進めるとか考えてる人でなしがトップだったらもうどっちかが消滅するまで戦うしかないけど

 

───────────

 

「いやーこの戦争終わんないね」

 

3ヶ月。3ヶ月で大規模な軍勢が侵略してきた。半年は対抗してんだけどあっちは人材不足にならないのかね?

 

「今のところ優勢だが、それも誤差と言ってもいい。少しずつ仲間は減っていくぞ」

「わかってるよ。でも万全な準備して侵略してきたあっちと3ヶ月しか準備できなかったこちらでは土台からして違う。優勢なぶん、想定の中でも最善、とまで行かなくても次善くらいの状況だよ」

「最善は?」

「1ヶ月で休戦、しばらく様子見しつつ全員のディスクに機能を積んで対抗策を考える、かな?戦えないやつらは護衛も含めてスタンダード次元に少しずつ送ってるんだろ?スタンダードとの共闘ができれば大きく状況は変わる」

 

やっぱ戦いは数だよ。ところでかずのこの軍貫とか出ない?

 

「食料は減ってはいるけどあと1年は耐えられる。なんなら人が減ってるからもっと耐えられるだろうし栽培も始めた。つまりまあ、次元での籠城戦でゲリラ戦さ」

 

ここまでガッチガチに対策できたのは、まあ相手さんがちまちまと人をカードにして行方不明者が増えたからだな。噂を流して少しずつ備えるように意識を向けさせ、そして1部がアカデミア?のオベリスクフォース、ラーフォースとかを倒すことで一気に協力者が増えた。

 

「ユート、黒咲」

「なんだ?」

「お前がふざけないということは深刻な話か」

 

黒ちゃん呼びしないのはまあ、深刻ではないけど真面目な話だ。

 

「瑠璃ちゃんを連れてスタンダードに行け。レジスタンス隊長としての命令」

「命令、か」

「……そうか。なるほどな」

「気付いてるだろうがどうやらアカデミアは何かしらの理由で瑠璃ちゃんを狙ってる。何回も襲撃があったからな。だがここまでの執着だ。捕らわれれば何かが動き出すだろう」

 

中学生女子を付け狙う仮面の集団。事案でしかねえな!

 

「俺らは最後まで抵抗を続ける。ついでに嫌がらせもな。こんなに苦労したのに瑠璃ちゃんがいないってなったら相手の指揮官は血管浮き出るだろうさ」

「わかった」

「…死ぬなよ、司」

 

これであとはデュエルするだけ。懸念はない。残るのは、覚悟を決めてここを死地と定めたデュエリスト。

 

「さあ、アカデミア。俺たちは強いぞ」

 

──────────

 

「逃げてくれ、コトブキ隊長」

「嫌だが?」

 

4ヶ月ほど抵抗続けていたら司令やってるカイトの父親に言われたでござる。

 

「わかっているだろう。君が倒れれば戦線が崩れる。だが君を生かして逃がせばまだ希望は残る。君がいなければもっと悲惨だったろう」

「希望は、もう送り出したぞ」

「そうだな。子供たちも、戦えない者も、ユートやカイト、ハルトに黒咲兄妹。彼らは我らの希望しかし、君がその希望を灯したのだ」

「わかってるだろ?俺は覚悟を決めてる。1人でも道連れに他の次元に行かないように食い止める」

「わかってくれとは言わん。だが残った全員が君を逃がそうとしている」

 

あー、えー?つまり俺なしで戦うってこと?

 

「曰く、もう充分すぎるほど戦った、あとは私たちが戦う番だと」

「あいつらなら言いそう…」

 

充分すぎるほどか?半壊させるくらいはしないと止まらないよあいつら。数はあるから

 

「オベリスクフォースの数は減った。数合わせのようなオシリスフォースが増えた。つまり君たちが戦ったお陰で精鋭の数が減ったということだ。ならば我らだけで耐えられる」

 

そういやそうだな。でもなぁ

 

「ふむ、ならばこう言おう。命令だ、スタンダードとの同盟を結んでこい」

「それを言われちゃ逆らえねえよ」

 

ユートたちにやったのと同じじゃん手口。

 

「はあ…わかったよフェイカー司令官。すぐに戻ってくるぞ」

「しばらくは維持できるだろう。だが期待はしないでくれ」

 

見た目は爺さんなのに漲るようなオーラというか。怖いねえ。

 

──────────

 

「ここがスタンダード次元か」

 

ハートランドとは違った町並み。瓦礫の山はないから平和なんだろうな。ここも戦火に巻き込まれると考えると胸が痛い。やっぱアカデミアの司令官ぶっ飛ばしたほうがよくない?コレステロールの暴力で肝臓壊す?

 

「さて、どこ行こ。場所はかなりずれるみたいだしどうにかしてユートたちと合流しねえとな」




エクシーズの黒枠が海苔、効果のところは白いからしゃり、そしてイラストがネタ。そう考えると軍貫ってすごいな。でもいきなり軍貫からはライトニングとか未来龍皇とか飛んでくるし食品衛生法とかも無視したカードが出てくる
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