艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 深海の言葉『上巻』 作:黒瀬夜明 リベイク
翌日の日曜日。深海は白河提督から偽装書類の準備には少し時間がかかるとの連絡を受けた。その連絡を受けた深海は、その後すぐに本日の予定を決めたのだった。
(なら今日の内に俺の機体を作っておくか…)
深海はそう頭の中で考えると、早速秋雨たちを呼びに4人の部屋へと向かった。
秋雨たち4人の部屋は鎮守府本庁舎の旧秘書艦部屋を改装した部屋だ。最初は秋雨と白だけが使っていたが、梅雨葉と雨葉が生まれてからは部屋を更に改築して旧秘書艦部屋の隣の部屋になっていた倉庫の壁をも壊してまで広げた部屋になっている。その為、今ではそこそこな広さになっている。深海は4人の部屋の前まで来ると、早速扉をノックした。ノックしてからしばらくすると、秋雨が扉を開けて出てきた。
「はーい…あ、お父さん!どうしたの?」
「いや、今日はやることが無くてな。この前お前たちから貰ったガンプラで、俺の機体を作ろうと思ってな―――」
その話を聞いた秋雨の顔は、パァー!と明るく輝いた。
「うん!秋雨たちが手伝ってあげるから、早速始めようよ!さあ入って入って!」
「あ、いや…まだ話は―――」
「あ!おとーさん!」
「どわぁ!」
そして室内に入るなり、雨葉の飛び付きをくらったのだった。深海はその場に尻もちをついてしまったが、そんな事はお構いなしにと雨葉は深海の顔を満面の笑みで見上げていた。
「いてててて…」
「おとーさん、どうしたの!どうしたの!どうしたの!もしかして、雨葉の事ギューってしに来てくれたのっ?」
「コラー雨葉!またお父さんに飛び付いて、いい加減止めなさいって言ってるでしょ!」
「大丈夫だよお姉ちゃん!おとーさんは、ぜったい、ぜったい、ぜったい受け止めてくれるもん!」
「そう言う問題じゃない、雨葉。お父さん、困ってる」
「………!」
そして白も、そうだよ!と言うかのように雨葉にプンスカしていた。
「そうだよ!それにお父さんは、秋雨たちとガンプラ作る為に来たんだよ!」
「え!そうなの!そうなの!そうなの!じゃあ、急いで作る準備しないとだね!」
そう言って雨葉はようやく深海から離れていった。深海は、やれやれ。と思いながら体を起こした。そして深海はようやく入室を果たしたのだった。
秋雨たちの部屋は床が旧秘書艦部屋側の畳と旧倉庫側の木の板で半々になっている。倉庫側には4人が寝る二段ベットが2つと、秋雨、梅雨葉、雨葉の3人の勉強机、洋服などが入ったタンスが置いてあり、畳側は4人の共用スペースとなっていてガンプラの箱や工具類、そして1つのちゃぶ台が置いてあった。
「それでおとーさん、どんなガンプラ作るの?作るの?作るの?」
そう言って雨葉、ちゃぶ台の上に工具箱を置いた。
「いや、お前たちに手伝ってもらうのは確かなんだが。なんせ、俺の機体はMKIフレームを使うからな。明石と夕張にも手伝ってもらう予定だ」
「え?じゃあ―――」
「ああ。今から明石たちの所に行く。雨葉が飛び付いてきたおかげで、話が脱線してしまったからな」
その言葉を聞いた秋雨と梅雨葉、白の3人は、ジィーっと雨葉の顔を睨んでいた。雨葉はその3人の視線を受け、苦い笑みを浮かべて目を逸らした。
「ご、ごめんなさい……」
結果的に、雨葉は4人に対して謝罪したのだった。そして深海に連れられた秋雨たちは、途中で深海の寝室に立ち寄ってMKIフレームと「ストライクフリーダムガンダム」と「アストレイブルーフレームセカンドL」の箱を持って明石と夕張の待つ工廠へと向かったのだった。
続く