艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 深海の言葉『上巻』   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP13 見えていた結果

バトルが終了となり、プラフスキー粒子が消滅する。全てのプラフスキー粒子が消え去ったバトル台の上には、見るも無残なシュヴァルベ・グレイズ、ガンキャノン、ブレイズザクファントムの姿(残骸)があった。3対1と言う数的有利で挑んだ赤髪の男たちはほぼ放心状態でその場に立ち尽くしていた。そんな3人組を無視して、深海はブレイズザクファントムを踏みつけているディオーシャを拾い上げると、満足げな表情を見せた。

「ガンダムディオーシャ、期待通りの性能だ」

「……何故だ」

「ん?」

すると、赤髪の男が小さく零した。深海がそれに気づくと赤髪の男は深海に怒鳴るような口調で喋ってきた。

「何故俺たちがお前みたいなガキに負けるんだよ!おいガキ!テメェ、一体どんなチート使いやがったっ!」

「……フッ、ハハハハハ!ハハハハハハハハ!」

だが深海は、そんな赤髪の男の言葉を聞き終わると突然笑い出した。その笑い声を聞いた男は、何が可笑しい!と声を上げるが深海はそれでも少しの間笑いを抑えることが出来なかった。そして、ようやく笑い終えた深海は一瞬にして鋭い眼光を赤髪の男に向け、言った。

 

 

雑魚のくせに喚くな

 

 

「な―――」

「お前たちが負けた理由を俺に転嫁するな、反吐が出るんだよ」

「ガキが…調子に乗りやがって!」

すると、赤髪の男は深海の胸ぐらを掴んで持ち上げた。奥に控えていた残りの2人が、お、おい!と赤髪の男を止めようと声を上げた。だが赤髪の男は止まらず深海を怒鳴りつけた。

「おいクソガキ!いつまでも舐めた口ききやがって、ただで済むとおもw―――」

しかし深海は表情一つ変えなかった。だが、深海がこれほどの仕打ちを受けて黙っていられる筈もなく、深海の額から黒い角が生え青白い炎を灯すと、深海の紅い右目が姿を現した。そして姿を変えた深海は目をギョロつかせて言い放った。

 

 

 

放せ

 

 

 

「ヒッ!!」

そんな深海の姿を見たその赤髪の男は、恐怖のあまり深海から手を離しその場から後退った。床に着地した深海は、左手で右肩をパンパンと叩くとゆっくりと後退った赤髪の男の元へと歩いていった。

「あ、あああ…く、来るんじゃねぇ化け物!あああ!」

「………」

そんな赤髪の男は怯えながら後退り、やがて躓いてその場に尻もちをついた。そしてその瞬間、深海は男の前に辿り着いた。深海の影が、赤髪の男の身体を覆いつくした。そして深海は赤髪の男を見下ろしながら一言、言い放った。

 

 

失せろ

 

 

「う、うわぁあぁあああぁ!」

赤髪の男は恐れをなしてその場から逃げ去っていった。その様子を見ていた残りの2人も慌てて後を追って店を出ていった。深海はその様子を見ながら普段の姿に戻ると、はぁ。とため息を吐いた。

「提督、何もそこまでしなくても…」

「俺は正当防衛をしただけだ」

その様子を見ていた時雨が少し悲しそうな表情で深海に話かけた。だが深海は落ち着いた口調で返事をする。時雨は、そっか。とだけ呟いた。するとそこへ、伊多ん屋の店長が歩いてきた。

「あ~あ、黒野くんのせいでお客さんが減ったじゃないか」

そう言った店長に深海はめんどくさそうな表情をしながら答えた。

「人聞きの悪い事言うなよ…」

「ははは。まあ、今のは冗談だよ。あの客、いつもうちの店にナンパしに来るから困っていたんだよ。だからありがとね」

「はいはい。それはよーござんしたね~」

「フフッ、相変わらず仲いいね。2人共」

そんな店長と深海の会話を聞いていた時雨は、クスクスッと笑っていた。こうして、ひょんなことから始まった深海の初バトルは幕を閉じたのだった。

 

 

 

そして1週間後、深海に白河提督から「偽造書類完成」の連絡が入ったのだった。

 

続く

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