艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 深海の言葉『上巻』 作:黒瀬夜明 リベイク
偽装書類完成の報を受けた深海はすぐさま家族全員を集めた。
「今日海軍本部から準備が整った連絡が入った」
「いよいよ出発なんだね」
深海の言葉を聞き時雨が真剣な表情で呟いた。
「そうだ。長門、ビスマルク、俺が不在の間この鎮守府を任せたい。頼めるな」
「勿論だ。この長門に任せておけ」
「わかったわよ。まあ、何もないとは思うけどね」
「それももう1つ、お前ら確かガンプラバトルはやっていたな?」
深海が唐突にそんな質問を長門とビスマルク投げかけた。それに少し驚いた長門は、深海に疑問を投げかけた。
「やってはいるが…いきなりどうしたんだ?」
「変なことを言うようだが、腕を磨いておいてくれ」
「本当に変なことを言うわねアドミラル。頭でも打ったの?」
「いや…少し考えていたんだ。海軍主戦派の連中が、目的を達成するための資金を何処から手に入れているのか?とな」
長門の問いに対する深海の返事に、ほぉ。と呟く長門。深海は続ける。
「もしまた戦争を始めようものなら相当な資金が必要だ。ならばその金をは何処から発生しているのか…軍を追放されたなら軍事産業へのコネはほぼ使えない。民間企業からの少ない投資も当てになるまい。となれば、奴らは今最も金が集まる企業を抱え込もうとするはずだ」
「なるほど、それでガンプラバトル。という訳ね」
「ああ。ガンプラバトルの大本、プラフスキー粒子を生成し、世界中に供給している会社を取り込んでいる可能性はある。何もないとは思うが…な」
「わかった。なら私とビスマルク、大鳳とプリンツは留守を預かりながらガンプラバトルの腕を磨いておくことにする。皆もそれでいいな?」
長門がその場に集まっていた全員にそう尋ねると、ビスマルク、プリンツ、大鳳の3人はコクリと頷いた。
「そして明石と夕張、お前たちは4人のサポートを頼む」
「はい、任せてください!」
ではみんな、頼んだぞ!
深海の言葉に鎮守府に残るメンバーたちは、はい!と声を上げたのだった。
そしてしばらく時間は流れ、深海は時雨と共に出撃ドックに来ていた。深海は艤装を身に着けたまま時雨と話していた。
「俺は一足先に本部に行く。時雨は秋雨たちを連れて後から来てくれ」
「うん。白河提督や本部の皆さんによろしくね」
「ああ。じゃあ、また後でな」
深海は時雨に見送られながら、海へ駆けていった。会場を水しぶきを上げて駆ける深海、冷たい潮の香りを含んだ風が顔を撫でながら白い長髪を揺らす。深海は空を見上げながらめんどくさそうな表情をした。
(海軍主戦派の連中…追放じゃなくて、やっぱ殺しとけば良かったなぁ…)
そんな物騒なことを考えながら深海は海軍本部へと向かった。
続く