艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 深海の言葉『上巻』   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP16 横須賀鎮守府へ

海軍本部の建物から外へ出た深海と時雨、青葉の3人は駐車場までの道中で行先を話し合っていた。

「それで深海司令官、何処から監査に向かうんですか?」

「まずはここから1番近い横須賀鎮守府に向かう」

「横須賀鎮守府ですか…あそこの司令官である桃田狼介(とうだろうすけ)少将はとても真っ直ぐな方で有名です。そんな人が旧海軍に加担しているとは思えませんけど?」

「まあな。俺の予想だが、横須賀、呉、佐世保、舞鶴の鎮守府には何もないと思っている。あの四鎮守府の提督は、旧体制に不満を持っていた提督の中から白河提督が選抜した優秀な提督たちだ。嫌っていた旧体制派に加担はすることはあるまい」

「そう言えば提督がそうするように白河提督に頼んだんだったね」

「まあな。クーデターで旧体制派を一掃したんだ、旧体制派の連中を続投で鎮守府の司令官に付かせるなど馬鹿げてるからな」

「流石深海司令官!」

「褒めるほどの事ではないぞ青葉。この程度出来なければ、戦争は終わらせられない」

「そ、そうですか…」

深海の真顔の返事に少し引いてしまった青葉。そうこうしている内に3人は駐車場へと到着していた。駐車場の一角には深海たちのキャンピングカーが停めてあった。

「え!?あれってキャンピングカー!?何でこんな所に!」

海軍本部に停まっている車としてはまず名前に上がらないであろうキャンピングカーに驚く青葉。

「あれが俺たちの活動拠点になるキャンピングカーだ。一応、お前のスペースも用意は出来るが…どうするんだ青葉?」

「あ、自分の軽自動車がありますから大丈夫です。ご配慮に感謝します!」

「そうか。時雨、秋雨たちは車内か?」

「うん。待ってるように言ってあるから大丈夫だよ…呼んでこようか?」

「ああ。青葉と顔合わせさせておきたいからな」

「うん。わかった」

そう言って時雨はキャンピングカーの反対側に歩いていった。

「深海司令官、秋雨たち。って言うのは…」

「俺の娘たちだ。これから一緒に旅をする事になるんだ、顔合わせしておかないと困ることもあるだろ?」

「そ、そうですね」

そんな話をしていると、キャンピングカーの陰から時雨に連れられて秋雨、梅雨葉、雨葉、白の4人が歩いてきた。

「おとーさん!!」

と思ったら、雨葉が一目散に深海に向かって走って来てそのまま深海に飛び付いてきた。

「うわっ!雨葉、いきなり飛び掛かる癖はいい加減直せって言ってるだろ!」

「良いでしょ!良いでしょ!良いでしょ!雨葉、おとーさんの事大好きなんだから!」

「まったく……」

深海の身体に頬当てしてスリスリしている雨葉に、はぁ。とため息を吐きながら首を振る深海。それを見て秋雨と梅雨葉の2人も何かを察してか口出しすることは無かった。

「あ、あの…深海司令官…」

「あぁ…今俺にくっついてるのが三女の雨葉だ。んでそっちにいるのが…」

「僕が紹介するよ。この子が僕と深海の長女の秋雨、隣にいるのが次女の梅雨葉だよ。ほら2人共、青葉に自己紹介して」

「うん!青葉さん初めまして、秋雨って言います!これからしばらくの間、よろしくお願いします!」

「梅雨葉っていいます。これからよろしく、お願いします」

「はい!私は青葉って言います。よろしくお願いしますね秋雨ちゃん、梅雨葉ちゃん!」

「おい雨葉、お前も自己紹介するんだ」

「へ?あ、はーい!雨葉は、雨葉って言います!よろしくね、よろしくね、よろしくね青葉さん!」

「は、はい!よろしくお願いしますね雨葉ちゃん!」

と、雨葉の自己紹介に戸惑いながらもお互いの自己紹介を済ませた青葉たち。すると青葉は、最後に自己紹介しようとしていた白を見つけると不思議そうな顔をした。

「あれ?そちらの方は元艦娘…いや深海棲艦……」

「………?」

「ああ。俺の義理の妹、白だ。こいつは、人間から艦娘になった後、轟沈して深海棲艦になって、その後に D事案(ドロップ)で人間に戻った奴なんだ。だから、それぞれの特徴がごちゃ混ぜになったみたいな恰好をしてるんだよ」

「な、なるほど…通りで私の所属していた鎮守府にいたけど轟沈しちゃった響ちゃんに似てるな。って思ったんですよねぇ…」

「………!?」

「なんだ白?……え?青葉さんはもしかして△〇鎮守府の元所属ですか?だって?」

「え、ええ。青葉は△〇鎮守府の元所属ですけど……え!まさか、あの時の響ちゃん何ですか!?」

そう尋ねられた青葉の言葉に白はブンブンブンッ!と首を縦に振った。

「本当なのか白!?」

更に首を縦に振る白。

「驚いたね。世間は狭いんだなぁ…」

その事に時雨も驚きを隠せなかった。

「………!」

「え?青葉の車に乗りたいだって?お前、喋れないってこと忘れてないか?」

「………!?」

「その様子じゃ、完全に忘れてたらしいな……仕方ない。俺も一緒に乗ってやるよ」

「え!み、深海司令官もですか!?」

「白は喋れないんだ。すまないが、乗せてもらうぞ」

「まあ、喋れないのなら仕方ないですね…では時雨さん。横須賀鎮守府まで深海司令官お借りしますね?」

「う、うん。まあ、白が青葉と話がってるんだし…僕は構わないよ。じゃあ提督、横須賀鎮守府でね」

「ああ。秋雨たちの事、頼むぞ」

時雨は秋雨たちに、じゃあ行くよみんな。と声をかけ、キャンピングカーへと乗り込んでいった。

「お父さん!また後でね!」

「ああ…こっちも出発するぞ青葉」

「は、はい!」「………!!」

こうして唐突に青葉の車に乗ることになった深海と白も車に乗り込み、先に出発した時雨の運転するキャンピングカーを追いかけ海軍本部を後にしたのだった。

 

続く

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