艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 深海の言葉『上巻』   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP29 呉鎮守府へ

 

翌朝

 

「あ!おはよう、お父さん!」

「…ああ、おはよう」

離れへ通じる裏口から、何故か疲労気味の深海が姿を現した。そのことに気づいた秋雨が、ど、どうしたの?と尋ねると―――

「なに、4匹の犬を一晩中愛でてただけだ」

「そ、そうなんだ……無理しちゃ駄目だよ?」

何故深海が疲労気味なのかの理由を察した秋雨は深海にホットココアの入ったマグカップを持ってきた。

「…ああ。ありがとうな秋雨」

「うん!」

そして深海がホットココアを啜り始めた時、白露、時雨、村雨、夕立の4人が何故か満たされたような表情をしながら裏口から入ってきた。それを見た秋雨は後頭部に漫画に登場するような大粒の汗を垂らしたのだった。

 

そして時刻は昼を過ぎ、深海たちは白露宅を出発することにした。

「短い間だったが、世話になったな3人とも」

「うん。ありがとう、白露、村雨、夕立」

「お安い御用っぽい!」

「うん!また来てよね提督!」

「この先も気を付けてね、提督、時雨ちゃん。そうだ、次はいつ来れそう?」

「さあな…今回の仕事が終わったらまた近い内に来ると思う」

「そう!楽しみにしてるわね、提督」

村雨の笑顔に深海は少しだけ目を晒して、ああ。と呟く。

「白露おばさん、村雨おばさん、夕立おばさん、また一緒に遊ぼうね!」

「次来る時は、もっといっぱい遊ぶ」

「今度はガンプラバトルも一緒にしようね、しようね、しようね!」

と、キャンピングカーの窓から秋雨、梅雨葉、雨葉の3人が顔を出してお別れの言葉をそれぞれに言った。

「もっちろん!次も白露たちがテレビゲームで圧勝してやるんだから!」

「また楽しくて素敵なパーティするっぽーい!」

「あらあら、2人共張り切っちゃって…またね!秋雨ちゃん、梅雨葉ちゃん、雨葉ちゃん!」

「青葉も色々とお世話になりました。ありがとうございます」

そして最後に青葉も丁寧に頭を下げて白露たちにお礼を述べた。

「気にしないでよ青葉さん!また提督や時雨と一緒に遊びに来てよね!」

「うん!夕立、すっごく楽しかったっぽい!」

「そうね!青葉さんのお話はとても面白かったから、また来てくれると嬉しいわ!」

「恐縮です!」

青葉がニッ!笑みを浮かべると隣に立っていた深海が、さて。と呟く。

「そろそろ出発するか。3人とも、またな」

「じゃあ、またね!」

「気を付けてね、時雨!」

「提督さんも、お仕事頑張ってっぽい!」

「次来る時を楽しみにしてるわ。いってらっしゃい!」

こうして深海たちは白露宅を後にし、次の海軍関係施設へと向かった。

 

 

それから数日が経ち、深海たちはいよいよ呉鎮守府へ向かう事となった。現在、深海たちは呉鎮守府から少し離れた道の駅で作戦会議を行っていた。

「次はいよいよ呉だな」

「はい!青葉も呉に行くのはしばらくぶりなので、ちょっと楽しみです!」

「ねえ、提督。呉ってことは、磯風たちにも会えるのかな?

「ん?ああ、そうだな…金田提督に聞くことが出来たら、聞いてみるか」

時雨の言葉を聞いた深海は、現在は呉鎮守府に所属となっている元部下の磯風、浦風、浜風の3人の事を思い出した。この3人は深海が拠点としていた鎮守府で大和旅館の従業員となった雪風*1を含めた4人で第17駆逐隊を編成し深海と共に戦った陽炎型駆逐艦の艦娘だ。そして戦争が終結するとその実力を買われて呉へと転属となったのだ。

「もし会えるようになったら連絡する。それでいいか?」

「うん!またあの3人に会えるの、ちょっと楽しみなんだよね」

「わかった。最善を尽くそう…さあ、行くぞ青葉」

「了解です!」

深海は青葉の軽自動車に乗り込み、一路呉鎮守府を目指した。

(以前に会ったのはいつだっただろうか…ま、行けば会えるか)

深海はそんな車内で磯風たち3人の顔を思い出しながら、車窓から周囲の景色を眺めていた。

 

続く

 

*1
詳しくはこちらへhttps://syosetu.org/novel/170259/37.html

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