艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 深海の言葉『上巻』   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP31 呉鎮守府の監査(再会編)

嬉しそうな表情を見せる矢矧を見ていた深海は口元に小さく笑みを浮かべた。そして、あ。と呟いた深海は今度は金田提督に話しかけた。

「金田提督。1つお願いしたいことがあるんですが」

「ん?何だ深海」

「磯風たち十七駆の3人に半舷上陸(休暇)をお願いしたいんです。俺もそうなんですが、時雨が会いたがっていて…」

深海の話を聞いた金田提督は、何だそんな事か!と大胆そうに声をあげた。

「安心しろ深海。今日の演習後から、第二水雷戦隊の全員が半舷上陸することになってるからな!好きなだけ会ってやれ」

「でも提督、磯風たちは今日深海提督がこちらにいらっしゃってる事を知らないと思います。一度呼び出しを行った方が良いと思います」

「む、確かにそうだな。矢矧、第17駆逐隊の3人に執務室に来るよう伝言を頼む」

能代の忠告の言葉を聞いた金田提督は矢矧に伝言を伝えた。

「了解したわ」

矢矧はすぐに了承すると、執務室を出ていった。

 

 

それから15分くらい経った頃、再び執務室の扉が開いた。

「金田司令、第17駆逐隊全員到着したぞ」

最初に入ってきたのは、胸元にしめ縄の様にした黄色のスカーフを巻いた紺と白の前止め式の長袖セーラー服にグレーのプリーツスカートを着用し、手には白手袋をはめた左が黒のニーソックス、右が黒のハイソックスに爪先が尖ったグレーのパンプスを履いた黒髪ロングストレートヘアーの深紅の瞳の少女だった。

「今から半舷上陸なのに突然呼び出してすまないな」

「大丈夫じゃよ金田提督さん!」

金田提督の言葉に、肩口を捲った胸元に黄色のスカーフを巻いた紺と白の前止め式のセーラー服にグレーのプリーツスカートを着用し、二の腕付近まである白と紺の長い手袋をはめ、白のハイソックスに爪先が尖ったグレーのパンプスを履いた青い髪を両サイドで団子状に纏めて水兵帽を被った青い瞳の少女が答える。

「はい、半舷上陸の為の準備もありましたので。お構いなく」

それに続いて、胸元に黄色のスカーフを巻いた紺と白の前止め式の半袖セーラー服にグレーのプリーツスカートと黒タイツを着用し、白手袋を手にはめて爪先が尖ったグレーのパンプスを履いた、前髪左側を金色の髪留めで留めた白いショートヘアーに青い瞳の少女が口を開いた。

「それで金田司令。私たちに何か用か?」

「ああ。お前たちに会いたいって奴がいてな」

金田提督がそう言った瞬間、椅子が床を擦る音が執務室に響き渡った。その音がした方へ室内へ入ってきた3人が顔を向けた。そして―――

「久しぶりだな。磯風、浦風、浜風

3人の視線の先には深海の姿があった。

「ええ!て、提督さん!?」

深海の姿を見て最初に声をあげたのは青い髪の少女「浦風」だった。

「…司令、何故こんな所にいる。今日会いに来るとは聞いてないぞ?」

次に驚いているのか、戸惑っているのかわからないような口調で黒髪の少女「磯風」が口を開いた。

「ああ。言ってないどころか、来ることすら予定になかったからな」

「で、では…何故こちら()にいらっしゃるんですか?それにその服装は……」

最後に白髪の少女「浜風」が、驚いた表情と口調で深海に質問を投げかけた。

「それについては聞かないでくれ。答えるのがめんどくさいからな」

「そ、そうですか…」

深海の面倒くさそうな表情を目にした浜風はそれ以上深海に質問をすることは無かった。

「それで本題なんだが、(俺自身もそうなんだが)時雨がお前たちと会いたい。って言ってるんだ。今晩、一緒に食事に行かないか?」

深海が時雨が会いたがっている事を3人に伝えると――

「時雨もこっちに来てるん!?磯風、浜風、これは会ってあげんといけんね!」

「うむ、これは会ってやらないと罰当たりだな。司令、その提案謹んで受けさせてもらおうっ」

「私たちも半舷上陸の中身を決めかねていたんです、ありがとうございます提督!」

3人はとても嬉しそうな表情で了承した。それを聞いた深海も嬉しそうに小さな笑みを浮かべた。

「ありがとうな。時雨もきっと喜んでくれる筈だ」

「じゃあ、急いで準備せんといけんね!」

「そうだな。司令、時雨は今何処にいるんだ?」

「呉駅の立体駐車場だ。俺はまだやることがあって行けないから、先に行って合流してくれ。時雨には俺が連絡しておく」

「わかりました!では金田提督、私たちはこれで失礼します!」

「ああ。楽しんで来いよ」

そう言って磯風たち3人は執務室を後にした。そして残された深海は、ふぅ。と安堵のため息を吐き、スマホを取り出して時雨に連絡を入れた。そして連絡を終えた深海は―――

「さて、めんどくさいがさっさと片付けるとするか」

再び資料との睨めっこに戻るのだった。だがその表情は、とてもやる気に満ちた表情をしていたのだった。

 

続く

 

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