戦姫絶唱シンフォギア 絶望の巨人【未完】 作:1052667
新年、あけましておめでとうございます!
暗井のクローン、イーヴィルティガはクリスを探して街をさまよっていた。
「そ、そう簡単に見つかるわけないのに。め、命令は絶対だけどどうすれば。」
イーヴィルとクリスは街で1回あったことがある程度である。
そして――
ドゴォォォォォン
爆発だ!
(ば、爆発!?と、とにかく行ってみますか。)
イーヴィルは驚きながら、爆発した方向に向かっていく。
場所は変わり、爆発地点。そこではシンフォギアを纏ったクリスとキリエロイドが戦っていた。
「その程度か小娘よ。お前は争いを無くすのではなかったのか?」
「黙りやがれ!!!」
クリスはガトリングで戦うが、怪人形態のキリエロイドには効果がなかった。
「キリキリキリキリ。」
キリエロイドはクリスの攻撃をあざ笑い、クリスの首を掴む。
「お前は口封じのためにあの世に行くのだ。争いのない世界にな。」
死刑宣告であった。そこにイーヴィルが現れる。
「ク、クリスさん発見!」
イーヴィルは手から光線[イーヴィルビーム]を発射。キリエロイドは顔面にイーヴィルビームをくらってふっ飛ばされる。
「お前は!」
「お、お久しぶりですねクリスさん。わ、悪いですがついてきてもらいますよ。」
「待て、その小娘は私が始末する。」
「ざ、残念ですけど私はマイクリエイターから生け捕り命令されてます。じ、邪魔をするのなら...死んでください!!」
イーヴィルは右腕から紫色の剣をだし、キリエロイドに斬りかかる。
キリエロイドは右手から炎を出して交戦する。
その空きにクリスは逃げることにした。
(なんだよあいつら。あいつら。あいつらぁぁぁぁ。いったい何人がアタシを狙っやがるんだ!?)
クリスはできるだけ速く走り、しばらくすると意識を失った。
そしてイーヴィルとキリエロイドはクリスがいなくなったことに気づかず戦っていた。
パワーではイーヴィルが上だが、戦闘経験はキリエロイドのほうが上である。
イーヴィルは剣でキリエロイドの腕を切断したが、キリエロイドは足を上げて、イーヴィルの頭を掴むと
グキッ
首の骨を折った。
「あぐ、がぁ、うへぇ。」
首の骨が折れたイーヴィルは絶命し、身体が石化した。
「・・・クローンといえどルルイエ人。殺すにかぎる。」
キリエロイドは石化したイーヴィルを粉々にした。
「さて、小娘...あれ?」
キリエロイドはクリスがいなくなったことに今更気づいたのであった。
「仕方ない。ノイズを使うか。」
場所は変わる。小日向未来は響のシンフォギアのことを知ってから響とどう接すればいいのかわからなくなっていた。
そんな彼女がふと路地裏を見ると人が倒れていた。クリスである。
「っ! 大丈夫ですか!」
未来は声をかけるが、返事がない。
「ん?君ぃ、そんな所で何やってるんだい?」
そんなとき、見知らぬ女性が話しかけてきた。
「あ、すみません。路地で倒れている人を見つけたんです。」
「それは大変だ。近くに私のアパートがある。ちょうど空き部屋があるからそこを使うといい。」
「ありがとうございます。」
未来とその女性は近くにあるアパートの空き部屋に布団をしき、そこにクリスを寝かせる。
「ここまでありがとうございます。」
「いやいや、私は単なる罪滅ぼしでやったことだ。君、名前は?」
「小日向未来です。」
「未来...か。いい名前だね。私は百地メルだ。ここのアパートの大家と1階にある雑貨屋の店主をしている。」
その時にクリスが目を覚ました。
「・・・んんっ、ここは?」
「「あ、起きた。」」
クリスは周りを見る。
「君はこの子を見ていてくれ。私は使えそうな物を持ってくるよ。」
メルはそう言って部屋の外へ出てってしまった。店の倉庫の中で必要な物を選ぶ。
「こんなときは年が近い人が接するべきだよだなぁ。」
ただ1人、呟いた。メルが部屋の前に戻ると2人の声が聞こえてきたので聞き耳を立てることにした。
「それって、誰かと喧嘩したってことなのか?・・・私にはよくわからないな」
「友達と喧嘩したことないの?」
「友達居ないんだ…。」
「その親友と仲直りしたいなら一度腹割って話してみろよ。」
「なんかいい感じじゃん。はい、なんか食べるか?」
「あ、メルさん。」
メルは話に入って来た。
「ああ、わりいな。」
「そういえばメルさんって罪滅ぼしって言ってましたけど昔なにかあったんですか?」
未来が唐突なことを言ってきた。
「人の過去をあんまり聞かない方がいいと思うんだけどな。まあ、話すよ。」
(罪滅ぼしってアタシみたいなことでもやってたのか?)
クリスはそう思った。
「まず、タバコに麻薬を入れて販売。その後にオゾン層破壊ミサイルを制作。そして――」
「ちょっとまって!!!」
「へ?」
「それ実話ですか?」
「そうだよ。」
((やばい人だ/奴だ))
「それから数多くの犯罪をした。1年前くらいかな?ネットに[ライブの生存者は人殺しだ]ってかきこんだんだけど捕まったんだよ。流石に死刑だと思ったけど懲役だった。今は仮釈放中なんだ。」
「てめぇ、どれだけの人を傷つけたんだよ。」
「わからないさ。規模がでかいからね。」
未来は絶句している。
「でも、こんな私でもやり直すチャンスをくれた重役さんには感謝しかない。誰だってやり直せることを教えてくれたんだ。どれだけひどいことをした人にもね。」
メルの話が終わると沈黙が続いた。しかし、その沈黙をぶち壊す音が聞こえてきた!!
ウーウー
「お、近いな。避難するぞ。」
「なんだ!?この音?」
「ノイズの警戒警報!知らないの!?」
クリスは突然立ち上がり、ノイズのいる方向に向かって走って行く。
「ちょっとクリス!!」
「はは、若いねぇ〜。」
未来はクリスのあとを追いかけようとするがメルに止められる。
「ここは大人に任せなさい。」
メルはそう言ってクリスを追いかけた。
クリスはシンフォギア纏ってノイズと戦う。
「キリエ!あたしはここだ!関係無い奴を巻き込むんじゃねぇ!」
「ならば真っ先にあの世に行くといい。家族にあわせてやるぞ?」
片腕を失ったキリエロイドだ。今回は人間の姿で登場している。
ノイズはクリスを攻撃するが返り討ちにあう。しかしノイズは大量にいるためにすぐにクリスを追い詰める。
「安心しろ、お前の身体は私のニューボディーとして使わせてもらう。この身体ももうダメだからな。」
「なんだよ...クソッ。」
クリスは死を覚悟した。その時、目の前のノイズたちが吹き飛んだ。
「!!」
「なんだ!?」
そこにいたのは百地メルだった。
「誰だ貴様。」
「私か?私は百地メル。そこにいるクリスを避難所まで連れて行こうと思って来たんだけど...なんか大変なことになってるみたいだね。」
「メル、あたしのことはいいから速く逃げろ!こいつの狙いはあたしだっ!!」
「そうか、それなら頬っておけないな。」
メルはそう言うと、ノイズに向かって赤いカプセルを投げる。赤いカプセルからガスが出てきて、その影響下にあるノイズはノイズ同士で攻撃を開始する。そしてメルは両腕にガトリングを装着し、ノイズを蹴散らす。
気づいたらノイズの数は減っており、残りのノイズはクリスが撃ち抜いた。
「貴様、人間ではないな。」
「そうだよ。私は人間ではないけど、感情を持っている。人間の気持ちを理解できないお前とは相容れないな。」
「チッ、覚えてろよ。」
キリエロイドは逃げようとしたが、
「フンッ!」
「ぎゃぁ!」
弦十郎が現れてキリエロイドをぶっ飛ばす。その後ろにはシノビラーがいた。シノビラーには監視対象の仕事があるが、今回は弦十郎の付き添いとして来ている。その仕事はビルガモがやる予定になっているのだが、ビルガモがその仕事を覚えているのかは別の話。
「おのれおのれおのれおのれおのれ〘中略〙おのれおのれぇぇぇぇぇ!!!」
キリエロイドはそう言ってその場から消える。キリエロイドがいなくなり、ノイズもいないことを確認すると弦十郎が話かけてくる。
「大丈夫か?」
「誰が助けてくれ、なんて言った。ほっとけよ!」
「ハハハ、若いねぇ。」
「それにアタシは大人が大嫌いなんだよ!もちろん死んだパパとママもな!歌で世界を救うだなんて夢、いい大人がみてんじゃねぇよ!」
「それがお前の言い分か。」
「ああ、戦争を無くしたいならしようとしてるやつとかを全て消せばいいだけだろうがよ!」
「なら、それで君は戦いをなくせたのか?」
そう言われてクリスは言葉につまった。
「いい大人は夢をみないんじゃない。いい大人だからこそ、夢を見るんだ。そして大人になれば夢を叶えるチャンスが増えるんだ。」
「ハハハ、人間は面白いな。」
「黙れ監視対象。てかなんでお前がいる。」
「ちょっといろいろあってね。」
「彼女を知っているのか?」
「彼女は監視対象のメトロン星人メル。過去に人間社会で犯罪を起こした奴だ。」
「そうか。」
「監視対象には戦闘行為は禁止されている。よってお前は今から抹殺対象だ!」
「よせ。」
シノビラーは刀を構えるが、弦十郎に止められる。
「クリス、家にくるか?空き部屋3つあるし家賃は滞納でいいよ。」
「いいのか?」
「ああ。まあ、そういうことですので。」
「では手続きを。」
「はいな。クリス、先に戻ってて。」
メルはクリスに鍵を渡す。
さて、場所は変わり時は戻る。
二課の面々はノイズと戦っていた。
「皆さん、生存者が1名いるです。」
ビルガモが言う。ビルガモの目にはセンサーが備わっており、人命救助のときに役に立つのだ。
響は真っ先に生存者のところにむかった。
「にしても数が多いな。」
「私、戦い、好き!暴れるの、大好き!!」
「戦闘狂ですね。」
「口調がぜんぜん違うな。」
「私も行ってくるです。」
響は生存者がいると言われた建物へ行く。
「誰か!誰いませんか?」
響が呼びかけると、突然上からノイズが襲ってきてすぐに階段から飛び降りる。上を見ると、攻撃してきた大型のノイズの他に複数のノイズが天井にいた。
響が口を開こうとすると目線の先に未来がいることに気づいた。未来は喋らないでとジェスチャーし、携帯を取り出し何かを打ち込み響に見せてくる。
[静かに、あれは大きな音に反応するみたい]
[あれに追いかけられて、ここに逃げ込んだの]
[響聞いて、私が囮になってノイズの気を引くからその空きにノイズを倒して!]
響は首を降る。
[元陸上部の逃げ足だから何とかなる]
しかし未来は上のメッセージを見せると走り出してしまった。
ノイズは未来の走る音に反応して動き出す。
その時、ビルガモが入って来た。ビルガモは大量のノイズに驚く。
「響ちゃん、無事ですか!?って、う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!????」
ビルガモの声にノイズたちが反応する。
「ちょっと、なんでこっちに来るんです!?」
ビルガモは素手で応戦する。ノイズはビルガモに夢中になっているため、響がノイズを倒すのに時間はかからなかった。
ノイズがいなくなったことを確認すると未来と響は仲良く仲直りしていた。
「青春なんです。」
「あ、井口さん。」
「にしてもよかったです。響ちゃんたちも仲直りできたし、私も監視対象の未来ちゃんを見つけられたので怒られなくてすむです。」
「・・・・・・・・へ?」
「え?」
「・・・あ。」
時は流れ、二課の面々が集まっていた。
「なるほど。つまりお前は仕事を忘れた挙げ句に評議会から直々にきた最重要機密命令を1番知られてはいけない人物に話してしまったと。...この、ポンコツロボットが!」
ビルガモはシノビラーに怒られていた(笑)。
「・・・・こ、ここは!い、今のシンフォギアは、夢?」
薄気味悪い雰囲気が漂う暗井の拠点でイーヴィルは目を覚ました。
「目が覚めたかイーヴィル。あなたは私のクローンに死んだ人間の魂を植え付けてうまれた存在。つまり私がいる限り不滅だ。」
イーヴィルは暗井の方を向くと謝罪を口にする。
「も、申し訳ございませんマイクリエイター。め、命令を遂行できませんでした。」
「大丈夫よ。クリスの心には希望がやどり始めた。彼女を利用するのは無理になってきたわ。」
「そ、そうですか。」
「そろそろ我々も動きだすぞ。フィーネの拠点に攻め込むんだ。」
「た、戦いですね。」
「まあ、その前に準備することがあるから時間がかかるぞ。」
「わ、わかりました。」
(夢、か。恐らく魂の記憶が蘇ってきたんだろう。彼女の前世も気になるね。)
絶望は動き出そうとしていた。
新キャラクター
百地 メル(ももち める)
メトロン星人の女性。地球侵略にきたがティガダークの襲来により諦める。
今は怪しい雑貨屋の店主とアパートの大家をしている。
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