戦姫絶唱シンフォギア 絶望の巨人【未完】   作:1052667

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組織の困惑

前回の話から数日後。

『S.O.N.G.』の移動基地、プロメテウスでは深刻な空気となっていた。

 

「錬金術師にオートスコアラー、復活したノイズの存在。そしてティガダークの本格的な活動の開始。」

 

「問題が山積みですね。」

 

会議室には装者と怪獣娘、オペレーターや技術者が揃っていた。

 

「まずは新種のノイズについてだ。道理少女に保護されたエルフナインという少女(?)によるとアルカノイズというらしい。」

 

「アルカノイズですって!?」

 

「ああ。詳しいことは彼女に聞こう。」

 

弦十郎に続き、エルフナインが口を開く。

 

「僕は、キャロルに命じられるまま、巨大装置の一部の建造に携わっていました。そこでアクセスしたデータベースより、この装置が世界をバラバラに解剖するものだと知ってしまい、目論見を阻止するために逃げ出してきたのです。」

 

「世界を...」

 

「バラバラに?」

 

「その為のアルカノイズか。」

 

「ノイズのレシピを元に作られた[アルカノイズ]を見ればわかるように、シンフォギアや怪獣娘を始めとする万物を分解する力は既にあり、その力を世界規模にするのが、建造途中の巨大装置[チフォージュ・シャトー]となります。」

 

「てことは、お前も錬金術師か?」

 

「はい。ですがキャロルのようにすべての知識や能力を統括しているのではなく、限定とした目的のために作られたにすぎません。」

 

「作られた?」

 

「装置の建造に必要な最低限に錬金知識をインストールされただけなのです。」

 

「まるでゴルザちゃん達みたい。」

 

「しかし暗井と違っていつでも裏切れるのか。」 

 

「必要な情報を知識として脳に転送複写することです。残念ながら、僕にインストールされた知識に計画の詳細はありません。ですが世界解剖の装置、チフォージュ・シャトーが完成間近だということはわかります!お願いです、力を貸してください、その為に僕はドウェルグ=ダインの遺産をもってここまで来たのです!」

 

エルフナインは箱を開き中から黒い何かを取り出す。

 

「アルカノイズに錬金術師キャロルの力に対抗しうる聖遺物[魔剣ダインスレイフ]の欠片です。」

 

「それが例の聖遺物か。」

 

「ところでオートスコアラーが操っていた怪獣について教えてくれないか?」

 

翼が聞く。

 

「あれはキャロルの協力者である[ノンマルト]という存在がもたらした怪獣兵器です。」

 

「ノンマルト...?」

 

「そいつらは一体...?」

 

「宇宙人の可能性があるです。」

 

ノンマルトという謎の存在も明らかになっていた。

 

「他に報告に報告は?」

 

弦十郎が聞くと、4人が手を挙げる。

とりあえず1人ずつ聞くことになった。

 

「まず私からの報告です。」

 

彼女は怪獣娘のミニトータス。彼女は他のメンバーが戦っているときに、シノとバキシムの行方を調べていたのだ。

 

「シノさん達が乗っていたシャトルを会場で発見。内部には赤い塵が1人分ありました。」

 

「そんな!!」

 

「アルカノイズか。」

 

「1人分?」

 

「恐らくバキシムの分だろう。シノには強力な再生能力がある。」

 

「となると、恐竜戦車と同じく連れ去られた可能性があるか。」

 

「そしてシャトルのデータベースにはシノさんの全情報がインストールされてました。恐らく死を覚悟したシノさんが機密情報データ化して残したのでしょう。」

 

シノには身体をデータ化できる能力があり、それで自身の記憶を全てコピーしたのだ。

 

「シノちゃん達は人質になったのです?」

 

「その可能性もあるが... 今のところはわからん。」

 

次の報告は医療科学班のガラオンからだ。

 

「奏さんの身体について説明しますわ。一言で言うと時間がありませんの。」

 

「時間がないだとっ!?」

 

「彼女の身体は今も溶けかけており、26時間以内に骨だけになってしまいますの。」

 

「なんとか助けられる方法は無いのか!?」

 

翼の言葉にガラオンは暗い表情になる。

 

「ありますにはありますが... ビルガモと同じお状況になりますわ。」

 

全員が井口の方を見る。

 

「私の身体は脳みそ以外が機械になってるです。まさかと思うです。」

 

「はい。彼女のお身体の脳を機械のボディに移植いたしますわ。そちら以外に方法は残されてません。」

 

「そんな!!」

 

「機械系の怪獣娘にするということか。」

 

「奏さん曰く、翼さんに決めて欲しいと言っておりましたわ。返事はなるべくお早めでお願いいたしますわ。」

 

「・・・・・」

 

重たい空気になった。そして、次だ。

S.O.N.G.に所属する宇宙人の技術者が発言する。

 

「アルカノイズは怪獣娘をも塵にしてしまいます。しかし、ビルガモは無傷でアルカノイズを倒しました。メカギラスのバリアーもありますが、こちらは防御のみ。そこで気になったのですが、彼女の身体に使われている金属を使えばアルカノイズに対抗できるのでは?」

 

「確かに、井口ちゃんの身体って何で出来てるんデス?」

 

「ルナアタックの前まではバルタン星の金属ですが、今はペダン星の金属です。」

 

「ペダン星って、確かルルイエ人に滅ぼされた星だよね?」

 

「ああ。ペダン星の金属は貴重だ。そう簡単に手に入れられる物ではない。」

 

「私の密輸品の中にペダン星の金属があったはず。今すぐ確認してくるよ。」

 

メルがそう言って会議室から出ていく。

 

「アタシ達は怪獣兵器に対抗できる存在がいねぇ。それはどうすんだ?」

 

「確かに...」

 

今S.O.N.G.に所属している宇宙人は皆戦闘が苦手な者ばかりだ。怪獣相手に勝てる確率は少ない。

それに宇宙人の技術者の1人が手を挙げる。

 

「この船にはバトルモードがあり、かつてルルイエ人との戦いで勝ち残りました。主力砲はありませんし、無人を想定されて設計されているのでメンテナンスには数日の時間はかかりますが。」

 

「すぐに始めてくれ。」

 

「了解しました。」

 

技術者達は会議室から出ていった。

それと同時にメルが入ってくる。

 

「ペダン星の金属の在庫(盗品)は少ないですが、無いよりはマシだと思います!!」

 

メルは箱を抱えており、中にはペダン星の金属が入っている。

 

「問題は誰がそれを使うかだ。」

 

「私に考えがある。」

 

翼が真剣な表情で言う。

 

 

 

==================

 

 

 

「ハァ...」

 

ゲオザークの内部ではセレナがため息をついていた。

 

「私は姉さんと戦いたくない。だけど敵対関係。どうすれば...」

 

「ティガダークも目的のためとはいえ容赦ないですね。」

 

シビトゾイガーのコンシーティドが慰める。

 

「とは言っても私達はマイクリエイターの道具にすぎない。どうにかして裏切らずに姉さんと戦わないですむ方法を探さないと。」

 

「大分欲張りですね。」

 

「しょうがないでしょ。人間じゃなくなっても私はマリア姉さんの妹だから。」

 

 




ガラオン、23話から登場して今回初セリフ。
「アルカノイズですって!?」
キャラクター増やすのは良いけど活躍の場が出せない...
そしてシーズンが変わるとリストラされる怪獣娘達。
まあ、メインはティガダークと装者なので。
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