戦姫絶唱シンフォギア 絶望の巨人【未完】 作:1052667
プロメテウス内部。
「弦十郎さん、完成しましたわ。後はこちらの装置を調さんに被ってもらえば了子さんと会話できますわよ。」
「ああ。オートスコアラーやノンマルトについて何か知っていればいいが。それに俺も彼女と話がしたいからな。バトルモードの方はどうなっている?」
「バトルモードは準備はほぼ完了。後は家具やらを固定すればいい。問題は食堂の倉庫だな。」
「卵とか破れそうですわね。」
「バトルモードはまだ時間がかかりそうだな。」
その時、警報がなる。
「響ちゃんの元へオートスコアラーが現れました!」
「マリア君、メカギラスと彼女を連れて異次元列車君に乗り現場に迎え!」
「わかった!」
「待ってください、これは――」
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時間は少し戻る。
学校帰りの響達。だが、彼女たちは帰路の途中で信じられない物を目にした。
「あれって、恐竜戦車ちゃん...?」
そこにはアルカノイズによって身体が半壊し、オートスコアラーによってさらわれた恐竜戦車がいた。
「無事だったの!?」
「よかった...」
「に... にげろ...」
しかし恐竜戦車の様子がおかしい。半壊した部分には機械のような何かが埋め込まれていた。
身体の装備も変わっていて、小刻みに震えている。
「竜ちゃん... ?」
「私から... 逃げろ!!」
その瞬間、恐竜戦車の砲台からレーザーが発射され、響達に向かって飛んできた。
更にアルカノイズとオートスコアラーもやってきた。
「貴方はキャロルちゃんの仲間だよね。」
「そしてあなたの戦うべき敵。」
「違う!私は人助けがしたいんだ。戦いたくなんかない!」
響はシンフォギアを纏おうと聖詠を歌おうとしたが彼女は歌うことができない。
「ガングニールが答えてくれない!?」
ギアが纏えない響きは慌ててソウルライザーを起動するが、反応しない(ソウルライザーには暴走防止のため精神状態が不安定だと怪獣娘になれないようになっている)。
一方で未来は怪獣形態になって恐竜戦車、ビルガモはクラスメイト3人を守るためアルカノイズと交戦していた。
「逃げ... 自由ない。」
「竜ちゃん!」
未来は恐竜戦車のレーザーを避け、埋め込まれた機械を取ろうとするが恐竜戦車の身体は未来の両手をつかんだ瞬間、一歩も動かなくなった。
その瞬間、恐竜戦車の身体から点滅音が聞こえ始めた。その音を聞いた2人は瞬時に理解した。
点滅音がだんだんと早くなっていくなか、未来は恐竜戦車の手を振り払おうと、恐竜戦車は未来を掴んでいる手を放そうとするが、手を放すことが出来なかった。
「まずい!!」
「逃げてぇぇぇぇぇ!!!」
その瞬間、ものすごい疾風が恐竜戦車の腕を斬り、恐竜戦車だけぶっ飛ばされる。
離れた所に飛ばされた恐竜戦車はすぐに立ち上がり未来の方に向かってくるが点滅音が鳴り止むと同時に木っ端微塵に爆発してしまった。
かなり大規模の爆発だったようで、クレーターが出来ているようだった。
未来はクレーターが出来た場所を見て唖然としていたが、すぐに風が来た方向を見る。
「・・・・・」
「やっほー☆」
そこにはゴルザとメルバ、そしてセレナの3人がいた。
今回はシビトゾイガーはいないようだ。セレナはオートスコアラーの方を見る。
「我々の狙いは響ちゃんだけ。第三勢力は引いてもらえない?」
「そう言われて引くとでも?」
「なら、武力行使する!!」
セレナはスパークレンスを起動し、イーヴィルティガに変身。オートスコアラーに攻撃を始める。
そしてゴルザとメルバは響をさらうために行動を開始する。
「あんな連中ほっておこ。早くおねえさまを捕まえて!!」
ゴルザの言葉にメルバが頷き響に向かって飛んでくる。
「させないっ!!」
未来はメルバを尻尾で妨害し、続いてゴルザを投げ飛ばす。
「絶対に響を拐わせない!!」
「なら守りなさいよ、私達から!!」
ゴルザとメルバの攻撃から響を守るために戦っているが完全に不利だった。
しかし、突然拳が飛んできてゴルザをぶん殴る。その拳は飛んできた方向に戻っていき、ビルガモの身体にくっつく。
「アルカノイズは全部倒したです。ゴルザちゃんの相手は任せるです!!」
「ありがとう!」
「邪魔をするなぁ!」
一方、イーヴィルティガは等身大のサイズでオートスコアラーのガリィと交戦していた。
しかし、オートスコアラーの力ではイーヴィルティガに及ばずガリィの衣服や身体はボロボロになっていった。
イーヴィルは笑い声のような掛け声をした後、拳を大きく広げて胸の前で交差しL字を組んで光線を発射。
ガリィは爆発四散した。
イーヴィルは響の方を見て、捕まえようとする。 が...
「させるかァァァァァァ!!!!」
突如無数のレーザーがイーヴィルティガに命中し、ふっ飛ばされる。
「よお、セレナ。」
その人物の声を聞いた瞬間、この場にいる全員が声が聞こえてきた方向を見る。
「え?」
「嘘っ!!」
「・・・・・!!」
そこにはシンフォギアではない、別の装備をした奏がいた。そう、怪獣娘になった奏だ!!
「え!?アシッドガンで死んだんじゃなかったの?」
「奏さん!!」
イーヴィルは奏に向かってビームを放つが、奏の身体にあたっても効果がなかった。
奏の装甲が黒色に変わり、右腕がランチャーに変形する。
「ペダニウムランチャー!!」
ランチャーから放たれた光線は何発もイーヴィルに命中。威力は高く、イーヴィルはふっ飛ばされた。
すぐに立ち上がるイーヴィルだが、奏の装甲の色が今度は黒から赤に変わったことに驚いた。そして右腕がランチャーからやりに変わっている。
奏はイーヴィルに近づき槍で攻撃、イーヴィルは反撃する暇もなく抵抗する。しかし時間とエネルギーが少なくなったのかカラータイマーが点滅を始めた。イーヴィルはイーヴィルショットを奏に向かって放つが装甲に弾き返されてしまった。
イーヴィルは限界が来たのかセレナの姿に戻る。
「アップグレードしすぎでしょ...」
「まあな。今の自分は元シンフォギア装者、現怪獣娘キングジョーだ!」
奏が自身の紹介をした後、マリア達も続いて現れる。
「セレナ...」
「姉さん... 2人共退却するよ。」
「ハァッ!?また?」
「逃げるよ!」
「なんで元姉が絡んだらいつも逃げ腰になるんだよ!」
「[元]はいらない!!」
「逃がすと思ってるのかい?」
ゴルザとメルバはイーヴィルの近くに移動する。
ゴルザはメルバが不服な表情をしていることに気づいた。
「こんなんでもこいつは私達の上司。命令は聞かないと。」
メルバはイラッとした表情をした。セレナは近くのマンホールを開けてゴルザとメルバと共に中に入る。
「逃げられたか...」
奏とマリアが響と話しているとき、未来は恐竜戦車が爆発した方向を見ていた。そこに井口が話しかける。
「恐竜戦車がキャロルに利用されたってことは、シノちゃんも何か改造されてる可能性があるです。そんなことになれば―――」
「勝算が低くなる。」
怪獣娘で一番強かったシノは今キャロルに囚われてる可能性が高い。
恐竜戦車が改造されて襲いかかって来たように、シノも何かしら改造を受けて的になるかもしれなかった。
「それにしても未来ちゃんは大丈夫です?自分そっくりな敵と戦うのは。」
「それは大丈夫だけど、なんで響を狙ってるんだろう。」
「闇ちゃんも本格的に動き始めたです。私達に勝てるかどうかわからないです。」
「ルナアタックのときも、フロンティアのときも響達は勝ってきた。今回も皆で立ち向う。」
井口の質問に未来は笑顔で返したのであった。