はじめましての方は、はじめまして。
そうでない方はお久しぶりです。
当作品は諸事情あって一度削除してしまったものの再投稿となります。
よろしければお楽しみください。
蒼い星
月明かりの下、遠く長い鐘のような音が響く―――――。
閃光が迸り、すぐさま暗闇に戻った。
星は燃え落ち、虚空に冷たさだけが残る。
◇ ◆ ◇ ◆
○ハルウララ《with Trainer & Staff》 @haruurara_official
ぎん色のおかゆひろった!
[写真]
シェア:55 ウマいね!:187
16:23 20██/██/██
○キングヘイロー【公式】 @King_halo_of_King
@haruurara_official
ウララさん、まさかそれ食べてないでしょうね?
シェア:46 ウマいね!:54
16:28 20██/██/██
○スペシャルウィーク♪ @Spepe_Kepparube
@haruurara_official,@King_halo_of_King
えっ! これ食べ物なんですか!?
シェア:49 ウマいね!:126
16:31 20██/██/██
○ダイワスカーレット@目指せナンバーワン! @Daiwa_Scarlet_The_1
@haruurara_official,他2人
スペ先輩、天然かどうかわかりづらいボケはやめてください。
シェア:17 ウマいね!:32
16:37 20██/██/██
○⚡ウオッカ⚡ @cool_cooler_coolest
@haruurara_official,他3人
いや~コレはたぶん素じゃねえかな?
シェア:6 ウマいね!:21
16:40 20██/██/██
○ハルウララ《with Trainer & Staff》 @haruurara_official
@King_halo_of_King
食べてないよ! 地面に落ちてたもん!
おそうじしなきゃって思ったんだけど、通りがかったタキオンちゃんがめずらしそうに見ててねー。
いっしょに集めて、そのままあげたんだよ!
シェア:41 ウマいね!:92
16:42 20██/██/██
○ゴルシちゃん☆新ユニット「ロコモコ丼」☆禅 @564chan_the_Aeons_Torn
@haruurara_official,@King_halo_of_King
状況悪化してて芝生える
シェア:37 ウマいね!:86
16:44 20██/██/██
◇ ◆ ◇ ◆
東京の夜に「青い火の玉」市街地に隕石落下 怪我人なし
1:名無しのウマーマン 20██/██/██ 10:32 ID:5pns9mz34
本日未明(午前2時17分ごろ)、東京都府中市で「大きな破裂音と衝撃波」を訴える通報が複数件あり、同じく寄せられた目撃情報・撮影映像から、流れ星の中でも特に明るい「火球」の飛来だったことが確認されました。
落下地点は府中市の日本ウマ娘トレーニングセンター学園の敷地内で、トレーニング用に舗装された路上であったとのことです。
衝撃波をともなう火球は、市街地への落下による被害が懸念されていましたが、現在までに人的被害は報告されていません。
現場は改修工事のため立ち入りが制限されており、また工事の作業員も退出している時間帯だったことから被害を避けられたと考えられます。
落下した隕石は、大気との摩擦熱によって大半が焼失した上で、地面への衝突で破砕されたと推測されており、現地の警察が破片の回収作業を進めています。
2:名無しのウマーマン 20██/██/██ 10:33 ID:kF98wPcoi
2げと
3:名無しのウマーマン 20██/██/██ 10:35 ID:aoe7trje3
これみたわ
4:名無しのウマーマン 20██/██/██ 10:42 ID:dZSdfg3r8
俺も見たわ。すごい光と音だった。
5:名無しのウマーマン 20██/██/██ 10:53 ID:5ika7aTyy
なんで競バ板に…と思ったら、トレセン学園の近くに落ちたのか。
町中だとは聞いてたけど、よりにもよってこんな場所なんて…
6:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:01 ID:64Di4i87z
近所じゃなくてモロ敷地内な。幸い怪我人は出てないみたいだけど。
7:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:03 ID:kUn59sbzs
すご
8:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:10 ID:pd7ch8ix7
破片が残ってるのか
こんだけ目立つ火球も珍しいけど、破片まで残ってるなんて天文学的な確率じゃね?
9:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:14 ID:ynXx3249d
警察が回収って言うけどこういうのって後々オークションとかに出るんでしょ
10:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:17 ID:5d468C3jz
>>9
敷地内だしトレセン学園の持ち物になりそう
11:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:22 ID:mRnzvfWrx
さすがに隕石は引き取らないんじゃない?
スポーツ理論とか考古学の研究もやってるとはいえ、ウマ娘関係ないし
12:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:28 ID:4unupifkp
ちな地上に落ちた隕石の落札相場は200万ドルからな
落ちた「場所」そのものの方も資料価値があって、ウン百万で取引されたりする
13:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:34 ID:f9u3Qhz2s
>>12
ヒエッ・・・
現地民だから、もしオークションに出たら記念に落札しようかなとか思ってたけどやめとくわ…
14:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:42 ID:74g5t73Tu
本当に怪我人出てないの?深夜帯とはいえ市街地でしょ?
15:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:46 ID:q6Jc5dRpa
学校の敷地内で工事中の場所だって書いてあんだろハゲ
でも不幸中の幸いなのは間違いない
16:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:53 ID:nAoaawwx7
な~にが不幸中の幸いやねん。せっかく整備されてたトレーニングスポットがオシャカになってこっちは大迷惑や
17:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:55 ID:vob6augzj
誰だよてめーは いきなり現れて好き勝手言ってんじゃねーぞ
18:名無しのウマーマン 20██/██/██ 11:59 ID:TymgzoiKr
>>16は実況スレとかでよくリアタイ解説してくれる兄貴かゾ?
19:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:01 ID:jaotQ4ne3
自称関係者ニキじゃんオッスオッス
20:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:06 ID:h5HCq2uqZ
>>16
マジに関係者の人なのか。トレーニングスポットってどんなとこ?
21:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:13 ID:nAoaawwx7
まぁ言うて普通の歩道なんやけどな。そこそこの長さと幅があって、坂や曲がり角も一通りある感じ
でもこういうスタンダードなルートってやっぱり人気やから、いくつあっても腐ることはないで
22:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:18 ID:h5HCq2uqZ
まぁそれはそう。けど改めて幸いだったな、つまりその道路って普通にトレーニング中のウマ娘が通るかも知れなかったわけで
23:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:22 ID:kJypEx3rd
肝心の隕石のこと忘れられてて芝
24:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:23 ID:f9u3Qhz2s
写真撮ってたのでうp
[画像]
25:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:26 ID:njv4bpgay
>>24
はぇ~すっごい綺麗な青色…
26:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:33 ID:w2hEqAx2r
落下現場押さえた勇者おらんの?
クレーター見てみたいわ
27:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:35 ID:ebUj4kcde
私有地だしもうとっくに警察が封鎖してるだろうからキツくね
28:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:39 ID:TymgzoiKr
そこは関係者ニキがどうにか
29:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:47 ID:nAoaawwx7
今朝一応見に行ったけど結構ガッツリ封鎖されててよくわからんかったわ
ただクレーターとかは無かったと思うで。工事始まる前はただの野道やったから、俺が見分けつかんかっただけかも知れんけどな
30:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:50 ID:vm2p9x5pt
トレセン学園に張り付いてるっていう有名な記者居なかった?
ワンチャンその人が何か撮ってないかな?
31:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:52 ID:nAoaawwx7
月刊トゥインクルの変態のことか?
あいつやったら現場に不法侵入しようとしてゴルシと一緒につまみ出されとったで
32:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:53 ID:vm2p9x5pt
変態呼ばわりは芝
33:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:55 ID:h5HCq2uqZ
当たり前のようにゴルシ居てダメだった
34:名無しのウマーマン 20██/██/██ 12:56 ID:6yaEwKq5z
本当は普通にウマ娘に話聞きに来たところをゴルシに拉致られたんやろなぁ
35:名無しのウマーマン 20██/██/██ 13:00 ID:vm2p9x5pt
残当
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◇ ◆ ◇ ◆
ピー。
チッ。ブゥン。ちゃりん。ごぼり。ポンッ。
ビチャッ。からんからん。ボーッ。ジュッ。さらさら。ぶくっ。
ギィン。ドスッ。バチバチ。ほわっ。サーッ。プッ。ヴン。
流れるような漆黒の青鹿毛を翻し、空き教室の扉を開けたウマ娘―――マンハッタンカフェを、普段通りの喧騒が出迎えた。決して手狭ではないこの部屋のおよそ半分を占領する、無数の機材たちが立てる物音。
トレセン学園、旧理科準備室。本来はマンハッタンカフェが抱える
機材の山の中でもぞもぞと這い回る先客、もとい件の"問題児"の所業には幾度となく辟易とさせられてきたが、マンハッタンカフェは既にそれを日常の一部として飲み込んでいる。
「……。……いつになく上機嫌ですね」
茶色い耳がピクリと跳ね、その主がマンハッタンカフェの方に向き直った。
彼女は一度熱中すると周りが見えなくなるタイプであり、マンハッタンカフェの方も大きな声を出したつもりはなかったので、いささか珍しい反応ではあった。ウマ娘という種族に共通する、優れた聴力と繊細な気質を差し引いても。
「やぁ、カフェ。ふふ、そうだね。ふふ、ふ、ふふ……あぁそうとも、私は今、猛烈に感動している……!」
典型的な栗毛の短髪と、
全国津々浦々より将来有望なウマ娘が集まるトレセン学園は、その高い能力に比例して強烈な個性を持つ生徒が数多く在籍しており、中でも彼女は特に目立つ存在の一人だった。
「感動……。驚きました、あなたにも人並みの感情があったとは」
「私のことを何だと思っているんだいカフェ?
「屁理屈のお手本みたい。ありがとうございます、勉強になりました」
「ふぅン。言うようになったじゃないか。感動といえば、これも喜ばしい変化に数えるべきだろうねぇ」
それは主にあなたのせいですけどね―――と口走りかけたのを、マンハッタンカフェは意識して取り止める必要があった。
ここ1年か2年ほどで口数が増え、友人にも恵まれることが多くなったという点は自覚している。が、それに少なからずこの女との関係も貢献しているとは、あまり考えたくなかった。
「あぁ、それにしても……ふふ、はは! 私は常に理性的であるよう努めているけれど、ちょっと今回ばかりはダメだな。こんなにも己の感情を制御できないのは久しぶりだ!」
「そうですか。己の感情を制御できる理性的なウマ娘は、
マンハッタンカフェは投げやりに呟くと、旧理科準備室の機材で埋まったエリアの反対側に手荷物を置く。
このテリトリーには境界線が定められているものの、それも最近は厳格に機能しなくなりつつあった。マンハッタンカフェ側の机に
電気と水道は間違いなく共用だが、蛇口および洗面台がアグネスタキオンの側にあるのが、マンハッタンカフェには少し気に入らなかった。
「ま、ま、そんな些細なことはどうだっていいじゃないか。この世紀の大発見に比べればさ」
「世紀の大発見?」
「そうとも。ほら、見てみたまえ」
アグネスタキオンが指し示すパソコンの画面には、マンハッタンカフェには前衛的な現代アートか何かにしか見えない灰色のCGイメージが映し出されている。
この栗毛のマッド・サイエンティストが隣人となった当初、旧理科準備室にはビーカーや顕微鏡といったスタンダードな実験器具しか残されていなかった。それが今は冷蔵庫じみた巨大なコンピューター、金属で作られた天球儀のような機械、謎の粘液が充填された太いガラスの筒などといった正体不明の装置類に置き換わっている。
今回の『世紀の大発見』とやらも、マンハッタンカフェには解説の1割も理解できない代物に違いなかった。
「……、話したくてたまらないという顔をしているので、一応聞いてあげます。これは何ですか?」
「よくぞ聞いてくれました。こいつはそうだな、聞かれておいて何だが、未知の
ぺらぺらと回るアグネスタキオンの長広舌をBGMに、マンハッタンカフェは好物のコーヒーを淹れ始めた。
マンハッタンカフェは自らの無愛想さを短所だと認めているが、ことアグネスタキオンとの会話に限っては長所になり得ることを知っていた。普段から表情の変化に乏しいので、たとえ反応が返ってこなくても、話を聞いていないとは思われないからだ。
「……凄まじい細胞分裂速度と、それに見合う代謝要求! 結合と崩壊を繰り返し、血液のように流れ内臓のように機能する天然の―――」
「はい」
「……ハルウララ君が近所の河川敷で見つけたとのことだが、全く驚異的だ。さて、こんなものが自然環境下で生存できるのか? 尤もな疑問だが驚くことなかれ、こいつは―――」
「なるほど」
「……昨日まで胃袋だった部分が勝手に歯や胆管になったりしたら困るだろう? だからそれ自体は当然の帰結で―――」
「そうですね」
適当に相槌でも打っていればもはや偽装は完璧であり、気難しい
ちなみにこの女、本当に機嫌が悪くなると、トレーニングを渋って担当トレーナーに劇薬を盛ることを優先するようになる。故に、さしものマンハッタンカフェも完全に無視を決め込むのは避けているのであった。
「……そして、こいつはあらゆる刺激に
「えぇ、はい。すごいですね。すごいすごい」
どうやらキリの良いところまで話し終えたようなので、マンハッタンカフェはティーカップを空にして立ち上がった。
コーヒーメーカーから2杯目を注ぎ、今日明日の課題のプリントを机に並べながら、この会話――と呼ぶには一方的なやり取り――の終息に取り掛かった。
「で、それが何の役に立つんですか?」
マンハッタンカフェがアグネスタキオンと付き合っていくにあたって、これは最強のキラーフレーズであった。ついでに言えば、研究者という人種全体に対しても。
ローマは一日にして成らず。科学の発展とはそう易々と進まないものだが、しかし研究者側の苦労など、その他大勢の人間にとっては知ったことではない。プログラミングや半導体の知識が無くとも、ほとんどの現代人はスマートフォンを扱うことが出来る。
明日の展望より今日の利益を優先するのは、人間のみならずウマ娘にも同じ傾向があった。
「……、……あー、つまりね。いくらか飛躍して結論を先取りすると」
さりとてアグネスタキオンの方も、その手の
巷では"屁理屈女王"の異名を取るアグネスタキオンだが、それは『出資者に夢を見せなければ研究に予算がつかない』という切実な事情に基づく
「再生医療さ。将来、我々はあらゆる傷と病―――死を克服するかもしれない」