何とか月1回更新に間に合ったので初投稿です。
【配信中】一般トレーナーだけど世界救うよ!【ウマリブ新モード体験版 #02】
みなさま〜(天下無双)! こんにちはっ。
日本ウマ娘トレーニングセンター学園中央校所属、ゴールドシップの担当トレーナーの〜、トレピッピことpippi564です〜!
今日もですね、こちら『ウマ娘ウイニングダービー Re:Boost』の新モード! 『競バ星人の逆襲』体験版、やっていきたいと思います〜。
前回はキャラ選択を終えてたづなさん、もといナビゲーターのターニャさんに案内されて、初めてのバトルをこなしたところからですね。
さて、前回倒した競バ星人(ゴブリン型)の経験値で我がマイキャラ、魔法剣士・ボーボボちゃんのレベルも上がりました。
レベルボーナスは、っと……おぉ、ポイント式かぁ。自分で自由にステータスを強化できるみたいですね。
ステータスは結構色々ありますが……。んー、攻撃力は属性魔法で弱点突けば補えるから……とりまオーソドックスにHPと、戦法の要になるMPから上げていきましょうか。てれれてってってーん♪
バトルパートは終わったので、しばらくは自由時間ですってよ奥さん。
拠点や街の中を歩き回って、訓練施設でトレーニングをしたり、誰かに話しかけてクエストを受けたり出来るみたいです。
ここでイベントフラグを踏むというか、時間を潰してるとメインストーリーのタイムラインが進むー、みたいなシステムですかね。メガテンシリーズで散々見たやつだ。
おっ、ゲーセンがある……。世界観がアポカリプスものなので、ほとんどはアナログな遊びになってるわけですか。
わぁ……! ビデオゲーム式じゃないパチンコ台もありますよ!
……というかこのモード自体、そもそも『ウマリブ』本編と関係ないミニゲームでしたよね? ミニゲームの中でさらにミニゲームを? 禅問答めいている。
あとはー、本屋さんがありますねぇ。ピッピ、こういう雰囲気の古本屋さん大好き。神保町にはほぼカレー食べにしか行きませんけど。
えーっとー。
……でも、ゴブリン倒した報酬じゃ大した本は買えないよなぁ……。そんな甘い話は無いか。
おや、新聞が売っている。芸コマ。
どうやら本と比べて安く買える分、目に見えたバフはつかないみたいですが……、ピッピこれ知ってる! ボス戦のヒントとかもらえるんでしょ!?
はいはい、買います買いますぅ〜! チャリーン!
【最前線は膠着状態。各地のS級ハンターに招集が呼びかけられる】
【グリズリー型の弱点: 鼻・毒属性】
【快進撃続く! ハルノエクリプス、初重賞制覇】
おぉ! 読み通りボス戦のヒントっぽいものが! やったぜ。
グリズリー型……いつの世でもクマは怖いってことか。あいつら、トップスピードはさすがにウマ娘に劣りますけど、パワーとスタミナがダンチだかんな。そりゃ強いわ。
ていうか、世界がこんな状態でもトゥインクル・シリーズは続いてるんですかね? ちょっと面白い。関係者各位の苦労が目に浮かぶようだ。
しかし、ハルノエクリプスとはまたすげぇ名前だ。『ウマリブ』に出演してる子の名前はだいたい把握してますけど、これはさすがに聞いたこと無いんで、たぶんランダム生成のNPCですね。
世界を救うのに忙しいボーボボちゃんと絡む機会があるかはわかりませんけど、どんな子かちょっと気になるなぁ─────。
◇ ◆ ◇ ◆
Q.初の重賞勝利、おめでとうございます!
A.ありがとうございます。
Q.デビュー戦、アスター賞、そしてこのサウジアラビアロイヤルカップと3戦快勝となりましたが、今の心境はいかがですか?
A.素直に嬉しいです。トレーナーのご指導と、友人一同の協力によって実った成果なので。
Q.個人的に気になる選手などは居ますか?
A.今のところ、特には。とはいえ、わたしは競技に参画して日が浅いので、共に走る方々は全員が経験で優る先人のようなもの。油断していい相手はひとりも居ないと考えています。
Q.次走は12月のホープフルステークスと発表がありましたが、ご自身初のGⅠレースに向けての意気込みは?
A.相応の緊張感は持っていますが、わたしはいつも通りのパフォーマンスを発揮するだけです。応援してくださる皆様の期待に応えられるよう努力します。
Q.月刊ミューの木浪です。ハルノエクリプスさんが出走したレースの日、都内で『空飛ぶ円盤』の目撃情報が増えるという噂はご存知ですか?
A.[画面に激しいノイズが生じる。映像記録はここで途絶えている。]
◇ ◆ ◇ ◆
暫定
6月最終週のメイクデビューで初勝利を飾った後、9月前半のプレオープン戦・アスター賞にも勝利。10月前半にはGⅢ・サウジアラビアロイヤルカップを制し、栄えある重賞バの一員となる。
一部からは過密気味なスケジュールを心配する声も上がったが、ハルノエクリプスと舩坂トレーナーは結果でもってそれらを封殺し、ついには国内最高峰のレース───12月後半、GⅠ・ホープフルステークスへの出走を表明することと相成った。
それもこれも、ハルノエクリプスの
ハルノエクリプスの肉体は、本人曰く『ウマ娘という種族の平均値』となるように調整されている。速力、膂力、持久力───あらゆる
また、"たましいの生き物"であるが故に精神的な不調が肉体にも反映されてしまうことの多いウマ娘の中にあって、ハルノエクリプスは迷わず揺らがない。現在の自分に何が出来て、何が出来ないかを、精密機械めいて把握している。如何なる時でも己を完全に
まさに
打算から彼女をウマ娘として育てると決めたわけではないが、
もし彼女が敗北するとしたら、その時はまず間違いなく舩坂の方に原因があるだろう。
重賞競走の舞台で実力を示した*1ことによって、周囲の注目も徐々に集まってきている。もはや無警戒のまま楽に勝たせてはくれまい。
「責任重大だな」
GⅠレース出走の折に提出する『勝負服』のデザイン申請書を眺めながら、舩坂は不敵に笑った。
◇ ◆ ◇ ◆
「ライスさん、ブルボンさん。ご相談があるのですが」
お昼時、珍しくえっちゃんの方から声をかけてきた。
なにぶん舩坂トレーナーが優秀──というか、漏れ聞こえてくる評判によればえっちゃん自身もメキメキ実力をつけているらしい──なので、近頃はもっぱらお喋りしたり一緒にご飯を食べるばかりだったけれど、いざ頼られて悪い気はしない。『マーベラス同盟』、久しぶりの本格活動だ。
「どうしたの?」
「これです」
えっちゃんがどう見ても何も無い虚空から取り出した*2のは、数枚の書類。
見れば、どうやらGⅠレースで着用する『勝負服』の申請書らしかった。
そっかぁ。えっちゃん、GⅠに出るんだ。噂としては多少把握していたものの、実際こうして本人の口から聞くと、何だか自分のことみたいに嬉しい。
「希望するデザインを聞かれたのですが、この惑星の文化には未だ理解の及ばない部分が多く……。どのような服飾であれば不自然でないでしょうか」
「あはは……えっちゃんらしいね」
えっちゃん、お休みの日には星間スパイ(?)としてフィールドワークに勤しんでいるらしいけれど、ファッションには興味無さそうだし。
地球に来てもう半年経つとは言っても、宇宙人さんにはまだまだわからない文化だらけみたい。
「最低限の要望と心理テストの記入だけで、後は専門のデザイナーさんにお任せすることも出来たはずですよ。私もそのパターンでした」
そうなんだ? 知らなかった。
……あのちょっと際どい勝負服、どこからどこまでブルボンさんの要望なんだろう……。
「機能の要望はともかく、心理テストは少し困りますね。精神分析の結果からわたしの正体を察知されるリスクがあります」
「か、考えすぎじゃない……?」
「では、そちらは私たちで代筆しましょう。
相変わらず"えっちゃん案件"においては妙に頭の回転が速いブルボンさんだった。
元から数学とかすっごく得意だし、物覚えも良い人ではあるんだけど。
「はい。わたしは問題ありません。それに」
「?」
「いつもお世話になっている皆さんと一緒に作り上げたものだと思えば、これも地球の言葉でいうところの"良い思い出"です」
えっちゃん……。
「ふふっ。責任重大だね」
「えぇ。気を引き締めてかからなければ」
色々と騒動もあったけれど、えっちゃんが
───記憶を取り戻したら宇宙に帰る、という方針は変わっていないらしい。だから、地球にずっと居て欲しいとは言えなくても……こうして一緒に過ごしている内は、えっちゃんの味方でいてあげたいな。
「ちなみに……一応繰り返すけど、これだけは勝負服に取り入れて欲しい、みたいな要素はある?」
「武装は禁止とのことですので、差し当たっては汎用量子対消滅エンジン、自己修復型ルクスティウム装甲、ハイパー・ボソン慣性制御システムの3つでしょうか」
「なんて???」
「それは一体どのような装置なのですか」
あっ、ブルボンさんが食いついた。お耳と尻尾がちょっと普段見ないレベルでブンブンしている。
どの辺りが琴線に触れるのかイマイチわからないけど、ブルボンさんはえっちゃんから
「紙とペンを」
ブルボンさんがすぐさま自分の筆記具とノートを差し出す。
えっちゃんは右手に自前の鉛筆、左手にブルボンさんのシャーペンを持ち……次の瞬間、ものすごいスピードで何かを
わ、わ、たったの30秒足らずで……えーと、何かよくわかんない図面(?)が……!
「これは……!? くっ……己の体質*3が憎いっ。出入り禁止にされていなければ、今すぐアグネスタキオンさんの研究室に持ち込んだものを……!!」
「えっ……えぇ……?」
嘘でしょブルボンさん、レースで負けた時よりも悔しそうなんだけど……。
◇ ◆ ◇ ◆
「それでね〜、トレーナーさんがさぁ」
「─────……」
「『プランクを考え出したヤツは人間じゃない』って、そんなゲームの話で……。……ドーベル?」
「……、神は実在した」
「なんて?」