騎影が行く   作:ごまぬん。

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春なのにクリスマス回!!

あと、今回はちょっとオリトレが何人か出ます。



ドロップ&ドロップ

 

 12月と言えば、市井の人々にとってはもちろんのこと、ウマ娘にとっても重要かつ多忙な時期だ。

 トゥインクル・シリーズにおいては、年の瀬の大一番、GⅠ・有記念を筆頭に注目度の高いレースが目白押しであり、そして─────。

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 24日、クリスマスイブ。

 

「「「メリークリスマース!!」」」

 

 唱和と共に、極小の花火のような、クラッカーの弾ける音が連続する。

 ここは東京某所の下町に位置する商店街の一角、地元では密かに人気の多国籍レストランだ。ナイスネイチャの生家に程近く───というより、その後輩である中等部1年・コタツマルタマの家族が経営している。

 

「うわぁ、何だか大変なことになっちゃったぞ」

 

「貸し切りにして正解だったね」

 

「お邪魔してます……。今日はありがとね、二人とも」

 

 コタツマルタマが呟き、その友人のシナモリクリスタルが応え、ナイスネイチャは苦笑する。

 

「あははっ、全然平気ですよ! お父さんたちも喜んでましたから!」

 

 とはいえ。コタツマルタマも本心から愚痴を言ったわけではない。

 後輩組のふたりとて、トゥインクル・シリーズにおいては無名ながらもそれぞれ1勝を挙げており、実力的には将来有望な部類ではあるのだが───今宵、ここに集まった面子はまた桁が違う。

 

「わぁ、見たことない料理ばっかりだ! これとかこれとか、本当に食べられるの!?」

 

「食べられないものなら出さないでしょ。あ、このお魚おいしい〜♪」

 

「ネイチャさんの地元にこのような場所があったとは、実に興味深い。シェフにもお話を聞いてみたいところです」

 

 トレセン学園・チーム『カノープス』。

 その戦いは常に快勝か惨敗か、博打じみた大逃げ戦法でコアなファンを魅了するツインターボ。

 波乱万丈の戦績と負傷遍歴を持ち、されど決して挑戦を諦めない不屈の精鋭、マチカネタンホイザ。

 チーム屈指の出走数を誇り、あらゆる戦線に確かな脅威として君臨する鉄の女、イクノディクタス。

 

「わ……。こんなに大勢のクリスマスパーティーなんて、ライス初めてだよ」

 

「はい。しかし、こうして無事に集まることが出来て何よりです」

 

「おぉ〜☆ トゥルシー(ホーリーバジル)なんて、珍しいスパイス使ってるね★ どこで育ててるのかな~?」

 

 小柄な体躯と控えめな性格の裏に苛烈な闘志を秘める"大物食い(ジャイアント・キリング)"の申し子、ライスシャワー。

 機械じみた正確無比のラップ走法を武器に、同世代最強の名を欲しいままとしたミホノブルボン。

 不可思議で賑やかな言動の一方、ターフではその驚異的な瞬発力でGⅠ級の強豪とも渡り合うマーベラスサンデー。

 

「なぁ南坂さん、マジで()()()()()()行っちゃダメなの? 生殺しっすよそりゃ~」

 

「ダメです、特に佐藤さんは。学生の前ですよ」

 

黒沼さん(『マスター』)とこういう場で会うのも久しぶりですね。また痩せましたか? お父さんも心配してました」

 

「余計なお世話だ、鳴瀬くん(『お兄様』)。君こそ羽目を外していないだろうな。油断すると寝食を忘れるのは悪い癖だぞ」

 

「……あの佐藤って人誰? 人数から言って、マーベラスさんのトレーナーだろうけど」

 

「あ~……普段は例の『マーベラス空間』に軟禁されてるって噂の人だよ。通称ツチノコさん。あたしも今日初めて見た」

 

 もちろん『カノープス』の南坂をはじめ、各ウマ娘のトレーナーらも招かれている。

 南坂に文句を投げかけている軽い調子の青年は、マーベラスサンデー担当の佐藤。その隣に立つ穏やかな大学生風の青年は、ライスシャワー担当の鳴瀬(なるせ)。彼と話す銀縁眼鏡の怜悧な雰囲気の男は、ミホノブルボン担当の黒沼。

 部屋の片隅で縮こまっている女性ふたりは、それぞれコタツマルタマ、シナモリクリスタル担当の篠宮(しのみや)勢登(せと)だ。尚、彼女たちからすれば、他のトレーナー陣は天上人のような実績の持ち主である。

 

「うちら……どう考えても場違いだよねぇ」

 

「まぁまぁトレーナー、そう腐らずに……。優秀な先輩方と交流できる貴重な機会と思えば、ね?」

 

「コタマにしては良いこと言うじゃん。これも()()()のおかげかな」

 

「そうね。あたしたちも(あやか)りたいものだわ」

 

 そして、それらの中心に居るのが─────。

 

「もっきゅもっきゅ」

 

「いやはや、お招きいただきありがとうございます。光栄です」

 

 今、世間で最も話題となっているウマ娘のひとり。

 桜色の髪と鏡色の瞳を持つ、トゥインクル・シリーズのニューヒロイン───ハルノエクリプスと、その担当トレーナー・舩坂である。

 

「ステータス:驚愕を検知……。私、えっちゃんさんがほうれん草以外の食べ物を摂取しているところを初めて見ました」

 

「そーなの? じゃあ、ターボがもっと色んなもの食べさせてあげる! ほらほら、これとかすっごく美味しいよ!」

 

「もごもご」

 

「こらターボ! そんないっぺんに詰め込んでも入らな……何そのほっぺた!? どうなってんの!?」

 

「ふふふ、これもちょっとしたマーベラス空間の応用だよ☆」

 

「あっははははは!! えっちゃん面白~い! 普段とギャップありすぎだよぉ」

 

「コタマさんとシナさんは、えっちゃんと同級生ですよね。教室ではどんな感じなんですか?」

 

「え~、どうでしょう? こないだは確か、窓から入ってきたハチをワンパンで仕留めてました。あっ、それと最近は数学のノートとか写させてもらってます! 初めて喋った時はちょっと怖かったんですけど、もうすっかり自慢の友達ですよ!」

 

「向こうはそう思ってなさそうだけどね。コタマったら図々しいんだから……。けど、まぁ、見かけよりは良い子なのかなって思います。やっぱり実力も凄いですし」

 

「ふふ。あのえっちゃんに、同級生のお友達かぁ。ライスたちが卒業しても安心かな」

 

 聖夜の商店街に、少女たちの話し声が響く。

 ターフの上では鎬を削る好敵手同士であっても、その輪の中にこの世ならざる()()が紛れ込んでいようとも。

 今夜だけは、誰もが皆、暖かな祝福の下で笑っていいはずなのだから。

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 

「「「メリークリスマス!!」」」

 

「今年も色々あったわね〜」

 

「おいおいスカーレット〜、まだ1週間続くんだぜ? あ、おせちの準備もしないとな」

 

「ウオッカって意外と家庭的だよねぇ。ボクも料理覚えようかなー」

 

「いいですね! 材料の調達なら任せてください!」

 

「……あら? そういえば、ゴルシさんは? ついさっきまでそこに居たような……」

 

()()が出来たらしいですわ。まぁ無駄に交友関係の広いあの方のことです、どこか他所の催しにでも参加しに行ったのでしょう」

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 

 プレゼント交換会やマーベラスサンデーと佐藤によるタネ無し人体消失マジックなどを経て、宴も(たけなわ)といったところで解散する運びとなった。

 とはいえ、ウマ娘たちがトレセン学園の寮に帰る以上、まだ全員が離れ離れになるわけでもないのだが。

 

「では、ライスとマーベラスさんをよろしくお願いします。黒沼さん。俺はその……」

 

「ぐがあぁぁ……んごご……」

 

「わかっている。まったくコイツ(佐藤)と来たら……諸君らも、こういう大人にはなるなよ」

 

「ははは……。お兄様も、気をつけて帰ってね」

 

「あ〜何かまたモヤモヤしてきたにゃぁ! ねぇあきら(勢登)、駅前の牛蛮族って何時まで開いてたっけへぇ〜?」

 

「ぬわぁぁトレーナー!? 女の子がマズいってそれは〜!!」

 

「こういう人居るよねぇ……。しょーがない、ネイチャさんに任せなー」

 

「勢登さん、大丈夫ですか彼女?」

 

「ほんっとスミマセン……。南坂さんはお気になさらず、大所帯なんですから」

 

 それぞれがそれぞれを車まで引きずり、めいめい別れの挨拶をして去っていく。

 やがて、祝宴の喧騒から一転し、静かな夜更けの時間がやって来た。

 

 ハルノエクリプスの運転手は舩坂だ。

 人数からしてちょうど、ということもあるが───。

 

「うむ。なかなかどうして、想像以上に実りのある時間だった。教職の人間はよく飲み会をやるというが、旧態依然の悪習とは侮れないな」

 

「───……」

 

「おっと、そうだ……。ハルノ。君も楽しめたかい?」

 

「……食事の質は上々でした。コタマさんからいただいた、この……モグラの工芸品(ぬいぐるみ)の是非は、よくわかりませんが」

 

「それはよかった」

 

 言いながら、コインパーキングの端末に向かって歩く。3番の駐車場には、舩坂が日本に帰国してから貯金を崩して買い付けた──というのは表向きの話で、実際には()()()から半ば勝手に拝借しているだけ──アルファードが停まっている。

 

「ん……おや。しまった」

 

「?」

 

「さっきの店に忘れ物だ。寒い中悪いが、少しここで待っていてくれ」

 

 言うが早いか、舩坂はそそくさと道を引き返していった。

 ハルノエクリプスとしては、特に何事か言う理由も無い。12月の東京の夜は確かに寒いが、()()()()()ほどの極限環境ではないのだから。

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 

 22時を過ぎた商店街の人通りは少ない。まるで世界に自分しか居なくなったかのようだと、ハルノエクリプスは思った。

 そして都合3分ほど待っていると、その感傷が完全に誤りであったことを理解させられた。

 

「ジングルベ〜ル♪ ジングルベ〜ル♪ 鈴が〜鳴る〜♫」

 

 深夜の商店街に、奇怪な歌声が響き渡る。

 

「飢えたベンガルトラの首で♪ ヘーイ!」

 

「……」

 

「倒れ〜た♪ ジジイの♫ 脈を〜取る〜♪」

 

「…………」

 

「鼓動〜が♪ インドの♪ 民謡だ♫」

 

「………………」

 

「ホールケーキ♫ 買ってみたけど♪ 主材料が♪ タングステン♫」

 

 音程もリズムも完璧だったが、明らかに歌詞がおかしい。地球の文化に詳しくないハルノエクリプスにも何となくわかる程度には。

 

「有記念♪ 見事1位♪ 足が8本ある火星人♫」

 

「……。……」

 

「ヘーイ!!」

 

「!?」

 

 そこまで歌い上げたところで、声の主が唐突にハルノエクリプスの方へ振り向いた。

 女性にしては長身の、ルネサンス期の彫刻めいて完璧な均整の取れた肢体。清流を思わせる見事な白銀の(芦毛)の上には、同じく銀色に輝くウマ耳が鎮座している。

 ()()()()()()()()()アザレア・ピンクの瞳でハルノエクリプスを覗き込むそのウマ娘は、若干安っぽい赤と白のワンピース───いわゆるサンタクロース風のコスプレ衣装を纏っていた。

 

「おーっす少年!! こんな時間に一人でどうした〜? 失恋か?」

 

「……いえ。人を待っているだけですが」

 

「何だそうかよ。誰待ってんの? 黄金のスカイフィッシュとか?」

 

 謎のサンタウマ娘は、背負っていた白いプレゼント袋をどっかりと地面に下ろすと、袋の中から折り畳み式のキャンプ用チェアを引きずり出して座った。

 もちろん、当たり前のようにハルノエクリプスの隣である。

 

「わたしのトレーナーです。今日はクリスマスパーティーだったので、その帰りで」

 

「おっ、いいじゃ〜ん。アタシもな、このあと知り合いのトコ2件くらいハシゴしたら……おっと、どっかで見たことある顔だぜアンタ。中央の生徒だよな?」

 

 こくり、と頷くハルノエクリプス。ちなみに彼女の方は謎のサンタウマ娘を見たことが無かった。

 

「良いこと教えてやるよ。闇の魔術に対する防衛術の塔のさ、3階の北側にあるコロンブスの肖像画に向かってケツから飛び込むと───秘密のレース場にワープできんだ。知ってる? 西麻布競バ場な」

 

「はぁ」

 

「そっからはもう朝までベイブレード大会よ。ナカヤマはまず間違いなく出てくるだろうが、今夜はジョーダンも来るって話だからな。アイツにだけは負けらんねぇ」

 

 腕を組んで唸る謎のサンタウマ娘。

 なおサンタ衣装はオフショルダーかつミニスカートという布地節約(激安の殿堂)仕様であり、よく見ると露出した肩口と大腿部が若干震えていた。

 

「つかさっみ。ちょい待ち、上着るわ」

 

 そう言うと謎のサンタウマ娘はまたもプレゼント袋を漁り、かと思えば中に入り、謎の着ぐるみウマ娘にジョブチェンジして出てきた。緑色の体表に横縞(ボーダー)模様の腹部を持つ、丸っこい恐竜のような着ぐるみ。

 

「ハァ〜、よっこら瀬戸内海。で、どーよ。最近? 調子は」

 

「……と言うと?」

 

「いや。ウマ娘が調子どうっつったら、レースの話しか無いっしょ。楽しんでっか?」

 

「───……。……、えぇ。まぁ」

 

 鏡色の目のウマ娘は、相手の方を一瞥もせずにそう言った。

 隣の謎の着ぐるみウマ娘が、一瞬驚いたような顔になったのにも気づかず。

 

「勝利は良いものです。たとえそれが、弾丸の無い戦争であっても」

 

「……おっ……、おう。そだなー」

 

「本当に……本当に、不思議な……。……知らない気持ち、です。恒星の光よりも熱くて、それでいて……ずっと優しい───」

 

 ハルノエクリプスは、そっと夜空を見上げる。

 星の光はまばらで、()()()()()の輝きはとても確認できそうにない。

 

「そっか。……サンキュな」

 

「はい?」

 

「べっつにぃ〜? 一期一会、すべての人の縁に感謝。藤岡弘、ってヤツだ……。いや、この着ぐるみかえって(あち)ぃ。よっと」

 

 スポンッ。謎の着ぐるみウマ娘が着ぐるみを脱ぐ。

 そんな彼女は、サンタコスプレ姿に戻ったかと思うと、再びプレゼント袋の中身を引っ掻き回し始めた。何かを思い出したかのように。

 

「ヘヘッ……。んじゃま、何やら良いカンジのお話も聞けたところでプレゼントだ。サンタクロースだからな、アタシ」

 

「プレゼント……、交換ですか? すみません、あいにく手持ちが他人からの貰い物しか」

 

「いーっていーって、聖夜のよい子からモノ巻き上げるサンタが居るかよ。だいたい、そんなモグラのぬいぐるみ別に要らな……ウオッホン。つーかそれ、お前の友達からの贈り物だろ? 何であれ手放すんじゃねーぜ、そういうのは」

 

 謎のサンタウマ娘が、ラッピングされた縦長の箱を手渡してくる。

 ハルノエクリプスの()と同じ、淡いピンク色の包装紙。

 

「とにかく、クリスマスっつーのはサンタが迷える子羊に目一杯の祝福を与えるシステムだから。素直に受け取っとけって」

 

 自称星間スパイの宇宙ウマ娘は、言われた通り素直に受け取った。

 4月までの彼女には、有り得ない無用心さだった。

 

「これは───」

 

DX(デラックス)ゴルシカリバー」

 

「なんて?」

 

「光ったり鳴ったりして楽しいぞ! 有事の時は変身アイテムにもなるし、アクセサリー欄に装備すれば被ダメが15%増える代わり生命力・持久力・筋力・技量が+5だ」

 

 特別に電池もオマケしといたぜナーハッハッハッハ!! と哄笑を上げる謎のサンタウマ娘。

 その様子は限りなく、渾身の大仕掛けを成功させた悪戯好きの子供に酷似していた。

 

「さて、と。もうこんな時間か。全国のチビっ子たちに愛と勇気と豆腐をお届けする仕事に戻らねぇとな」

 

 折り畳み椅子を片付け、謎のウマ娘はプレゼント袋を担ぎ上げた。

 

「じゃーな! 風邪引くなよ、歯ぁ磨けよ、宿題しろよー!」

 

 芦毛の彼女が去っていく。白銀の耳と尻尾は、何がそんなに楽しいのか、大いに躍っていた。

 

「Final lap I'm on top of the world♪ And I will never rest for second again〜♫」

 

「……あ」

 

 そういえばプレゼントのお礼を言うのを忘れた。そもそも、名前すら聞いていない───。

 ハルノエクリプスが駐車場を離れ、商店街の通りに戻った頃には、謎のサンタウマ娘の姿はどこにも無かった。

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 

「ハッ……ハッ……、ふぅ。やぁハルノ、待たせたね。ハァ……。……ん? その箱は?」

 

「サンタクロースからいただいたプレゼントです。白髭の男性ではなく、芦毛のウマ娘でしたが」

 

「そうか。親切なゴールドシッ……芦毛のウマ娘も居たものだね。まぁそれはそれとして……寒かっただろう? 風邪を引かない内に帰ろうか」

 

 

 

 

 

























○佐藤(マべトレ)
 マーベラスサンデー担当トレーナー。不真面目で小心者だが、根はツッコミ気質のお人好し。篠宮や勢登の1つ先輩で、今回集まった面子の中では比較的若い。
 一昔前のラノベ主人公っぽいツンツン頭と、KICK BACKのMVの米津玄師みたいな黒黄のジャージがトレードマーク。
 マーベラスサンデーのトレーナーになって以来『マーベラス空間』で軟禁状態にあり、8つのスワスチカが開放されない限り現世に顕現することが出来ない。

○南坂(カノトレ)
 ご存じチーム『カノープス』担当トレーナー。
 性格等は原作アニメと変わらないが、一般人にしては立ち姿に隙が無いため、ハルノエクリプスには警戒されている。

○鳴瀬(お兄様)
 ライスシャワー担当トレーナー。外見と性格は以前にも解説した通り。
 酒には強くも弱くもないが、酔うとやたら色気が出るので周囲が自重させている。

○黒沼(ブルトレ)
 ミホノブルボン担当トレーナー。イケメンインテリヒョロガリメガネ。
 東条家傍系の三男坊で、URAの重役や職員である兄2人とは異なり、父の志を継いでトレーナーの道を選んだ。
 余談だがその父親はメチャクチャ顔が怖い。

○篠宮
 モブトレその1。コタツマルタマ担当トレーナー。ビジュアルは大きめのマヤみたいなイメージ。
 どこにでも居る普通の中央トレーナー。世間一般の水準からすればエリートだが、就職ホヤホヤの新人なので、今のところ特に実績も経験もコネも無い。
 割と残念な子ではあるものの、やる時はやるタイプ。ちなみに下の名前は香織(かおり)

○勢登
 モブトレその2。シナモリクリスタル担当トレーナー。下の名前はあきら。
 クール系黒髪ポニテ美人。担当のシナモリクリスタルと並ぶと姉妹に見える。
 舩坂や篠宮と同じ新人トレーナーで、後者とは幼馴染(腐れ縁)の間柄。妄想たくましい思春期のお嬢様方の間では密かに『セトシノキテル……』と噂されているが、事実無根である。
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