立花響の義父となりました、石動と申します。 作:CODEZERO
駄文ばかりになるとは思いますが、今年もよろしくお願いします!
トントン「未来ちゃ〜ん?入って大丈夫か〜?」
「あ、はい。大丈夫ですよ。」
スレ民との相談(安価)で決まった俺の正体バラシとクリスちゃんへのオハナシをするために、俺は今ホットココア二杯とブラックコーヒー一杯を乗せたお盆を持って未来ちゃんとクリスちゃんがいる部屋の扉をノックした。
「お。その子起きたんだ。体調とか大丈夫だった?」
「問題ねぇ。てか、女子二人も家に入れて何する気だよ?」
う〜む……クリスちゃんの大人嫌いがここまでとは…そこまで信用できない顔してるか?
「何もしないさ。生憎子供に欲情するような人間でもないんでね。
まぁ未来ちゃんから突然連絡来たのはビックリしたけど。
『女の子が倒れてたので今からそっちに運びます!』って。普通病院でしょって思ったよ(笑)」
「…すいません……朝の営業で忙しいのに…」
「大丈夫大丈夫。むしろ丁度良かったよ。最近在庫が無くなってきててね〜。
ノイズが頻繁に出る影響で、取り寄せてる食材とかが入りにくくなってきてたんだ。
ま。誰が悪いわけでもないからしょうがないんだけどね。」
「……ッ!!」
『誰が悪いわけでもない』という言葉に反応して、クリスちゃんは俯いてしまった。
……やっぱり優しい子じゃねぇか。多分最初から自分のしてることに少なからず罪悪感があったんだろうな。
本当に悪い奴は我関せずって顔してしらばっくれてるよ。
確認もできたところで、切り出そうか。
「……やっぱクリスちゃんは優しい子だな。」
「……は?」
「本当の悪人は自分がやったことであってもしらばっくれる。そうやって顔を俯かせて後悔してるってことは優しいってことだよ。
ごめんね。俺は全部知ってるんだ。君がどういう道を歩んできたか、君が何をしてるか、君が何をしたかを含めてね。」
「っ!?あんたまさか…!!」
…あ〜……まさか二課の人間だと思われたか?早急に訂正しないとね。俺はあんな甘っちょろい組織にいるような人間じゃない。あの空気は響には丁度いいけど、俺には絶対的に合わない。
「多分クリスちゃんの考えてる事とは違うよ。俺は二課の人間じゃない。」
「じゃあなんでそこまで知ってやがる!!今のところあたしを知ってるのは二課の人間だけだろ!!」
「……もう一人、いるはずだよ。いつも君の邪魔をしてた害悪な蛇がね。」
「聡一さん?どういうことですか…?」
「未来ちゃんも見たことあるんじゃないか?ちょっと前にニュースで取り上げたりされてたノイズを倒せる、ワインレッドのスーツとアーマーに身を包んだ正体不明の男。」
二人は答えに辿り着いたのか、絶句して俺の方を見ていた。
俺はコーヒーを一口啜り、懐からトランスチームガンとコブラフルボトルを取り出した。
「それは…!?」
【コブラ…!】
「………蒸血」
【Mist match …!】
【コブラ…!】
【コッ…コブラ…!…コブラ…!】
【FIRE!!】
俺は娘である響にも隠してきた秘密を、二人に打ち明けた。
数秒の沈黙が場を支配し…最初に口を開けたのはクリスちゃんだった。
「なんで…なんであたし達に教えたんだよ…!?
あたしや…み…未来が他の奴に告げ口するとか思わないのかよ!?」
「別に良いさ。」
「別にって…アンタ…!」
俺は変身を解除して、真っ直ぐ、クリスちゃんの目を見た。
「俺はまずクリスちゃんとちゃんと話したい。
何があってあんな事をしたのか、誰に言われてあんな事をしたのか……とかな。
他人から聞いた話だけじゃ、わからないこともたくさんあるからな。
そのためには、まず信用して貰わなくちゃいけない。信用して貰うには…誠意を見せなきゃいけない。
俺はクリスちゃんのことを信用してる。でも言葉だけじゃダメなんだよ。
だから行動で見せた。俺にとって一番デカい秘密を明かすことが俺のクリスちゃんに対する誠意だと考えたから
だから…今だけでも良い。俺の事を信じて、話してくれないか?」
「……わかったよ。話す。…大人は信用できない……だけど、今のアンタは…信じてみたいと思ったから。」
クリスちゃんはちびちびとホットココアを飲みながら話してくれた。
地球の裏側で両親を殺されたこと。
日本に引き取られた時にフィーネに攫われたこと。
力を持つ人間をみんな殺せば世界は平和になると言われて、ソレを信じて行動したこと。
………フィーネに用済みと言われ、捨てられたこと。
「……これで全部だ。…バカだよな。争いを無くすって言ってるあたしが争いを引き起こしてんだから…」
クリスちゃんのその言葉に俺は……こう返した
「あぁ、バカだよ。」
「………ッ!!」
「聡一さん!!」
「……バカなのは方法だけだ。クリスちゃんの言う通り、力を持つ人間を殺したところでキリがない。また新しい争いが起こるだけ。
むしろ力の定義ってもんもあってないようなもんだろう。
力ってのはなんだろうな?武力か?知力か?…時と場合によっては優しさや覚悟さえ力になり得る。
……まぁグダグダ言ってるが…クリスちゃんの願いはバカじゃねぇ。俺が、誰にもバカとは言わせねぇ。」
俺はクリスちゃんに近づき…ゆっくり、優しく、抱きしめた。
一瞬ビクッとしていたが、抵抗は無かった。
「…こんな小さな背中にとてつもなく大きくて、優しい願いを背負ってたんだ。
それは絶対バカなんかじゃねぇ。むしろ賞賛されて良いぐらいだ。
それに、方法が間違っていても、争いを無くすために行動した。
殆どの人間が口先だけで終わらせる事を、クリスちゃんは実践したんだ。
そんな顔も知らない誰かのために動ける優しい子が、道を間違えたぐらいで誰が責めるってんだ。
それでも…もし、次間違えた道に行こうとしたら…俺が止めてやる。
そして正してやる。どんだけ先にいても追いつくし、後ろにいたとしても引き返してやる。
だから…もう一人で泣くな。自分の感情を抑えるな。……今だけでも良い。
人目なんか気にせずに辛かったこと、苦しかったこと、悲しかったことも全部吐き出しちまえ。
胸ならいくらでも貸してやる。男の胸はな、女子供の涙を受け止めるためにあるんだよ。」
俺はそう言い、クリスちゃんの背中をポンポンと叩いた。
クリスちゃんは俺の服の胸元を掴んで、少しずつ溢しはじめた。
「……パパとママが死んで…寂しかったし…辛かった」
「あぁ」
「フィーネに言われて…力を持っても…寂しさは消えなかったし、辛さも無くならなかった」
「あぁ」
「自分でも考えたことあるんだ…これが本当に正しいのかって…世界が平和になるのかって」
「そうか」
「でも、止まれなかった…怖かったんだ、フィーネに捨てられたらまたあたしは一人になる…それが、どうしようも無く怖かった」
「…そうか」
「……なぁ…?アンタは…いなくならないのか?…あたしを一人にしないって…言えるのか?
…………信じても…いいのか…?」
「約束する。言っただろ、どれだけ道を間違えようと引き返してでも正すってな。それが本当のいい大人ってもんだ。」
「…大人か……大人なんて大っ嫌いだ……でも…アンタは…アンタだけは……信じてみたい…」
「信じてくれ。…俺にはそれしか言えないけどな。」
胸の中に響いていた小さな嗚咽が、今までの全てを吐き出すかのように大きくなっていく。
それは、十年近くも苦しみ続けた優しい少女が、漸く心休まる場所に辿り着いた喜びの声でもあった。
賛否分かれると思いますが、キリが良いのでここまでです。
次回は……未来ちゃん回か掲示板回のどっちかです。
……予防線張っときます。
クリスちゃんの服装は響の部屋に残っていた響のお古です。
決して未来さんの体操服ではありません。
じゃないとうちのエボルトが体操服の女子に抱きついた変態になっちまいますよ……
追記
アンケート作り直しました。
……一番投票数が多かったものに決定します。
男に二言はありません!!……展開作り直さねば…(ある程度結果が予想できてしまっている……)
ウェル博士…人格改変してもいいですか?
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ええで〜!
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アカンわ!原作準拠!
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ちくわ大明神