立花響の義父となりました、石動と申します。 作:CODEZERO
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その形態へと至ったシンフォギアは装甲や衣装が白を基調としたものへと変化し、背部に光り輝く翼が授けられる。
そして全ての能力が通常状態を遥かに上回る性能へと上昇する。
……うん、天使やん。うちの娘に翼がついたらそれはもう天使やん。
(ちょ、ちょっとお父さん!?天使は恥ずかしいよぉ!!悪い気はしないけど!うぇへへへ…!)
(おいコラバカ、頭ん中でいきなり変な笑い声出すんじゃねぇ!)
「……この姿が続く限り私達はこれをずっと聞かされるのか…?」
「耐えろ翼…一応強くはなってるから……」
ん…?考えてることがバレてる…!?
…まぁさっきとそこまで変わらねぇか。さっきもなんでかバレてたし。違うところは俺にも響の考えてることがわかるぐらいか?
(わぁ〜い!お父さんも私の考えてることわかるようになった〜!あ、じゃあ頭撫でて!)
「……ほい」ヒビキナデナデ
「にゅへへへへへ……」ヘニャリヘニャリ
「いや、今は近くにいるんだから普通に喋れよ……」(撫で撫で…あたしも……)
「ほい」クリスチャンナデナデ
「にゃうんっっ!?」
これで1人増えましたね。(某蟹刑事風)
ていうか強化形態みたいになったのに念話しか使ってねぇじゃねぇか……フィーネを完全無視……
あ、フィーネ忘れてた。
「……ここまでコケにされたのは初めての経験よ」
「そりゃすまんかったな。で?カ・ディンギルは粉微塵になったけどどうする?」
「言ったでしょう……?諦めるわけにはいかないと!!」
フィーネは無数のノイズをソロモンの杖から呼び出し、やがて周辺はノイズで埋め尽くされた。
「クソめんどくせぇことしやがって…!!ノイズの方頼んでいいか!?」
響「まっかせて!」 クリス「言われなくても!!」
奏「元々ノイズ倒すのは
翼「こちらは任せてもらおうか!!」
「ありがとよ!」
響、クリスちゃん、奏ちゃん、翼ちゃんの四人にノイズの対処を任せ、俺は再度フィーネに向き合った。
「さて…こっちはこっちである程度決着付けようか?」
「望むところよ…!」
正直、状況的に言うとフィーネ対エボル(劣化)ではエボルが不利だ。
そもそもエボル(劣化)はスーツのパンチ力やキック力はフェーズ1のエボルと同じだが、致命的な欠陥を抱えている。
それはフェーズ1の機能を使った場合、ある程度の時間経過がなければリスク無しに使うことができないということだ。
もしも時間経過無しに使った場合、機能そのもののプログラムが壊れ、その機能が使えないという状況に陥ってしまう。
そのため、俺は必殺技である空間の圧縮爆発はもう使えず、ワープも今回の戦闘ではあと一回しか使えない。
その上、俺自身が切り札として残している機能は今はまだ決定打にはなり得ない。
故に今はノイズ処理が終わるまでの時間稼ぎを目的として戦うしか無いのだ。
俺はスチームブレードを振るい、鞭を捌きながらフィーネへと足を運んでいき、フィーネは懐に入られると不味いとわかっているのか、ある程度の距離を開けながら鞭のみで攻撃してきている。
そしてフィーネは突如ソロモンの杖を構え、自らの腹に突き刺した。
その瞬間、辺りの全てのノイズがフィーネへと吸い込まれ、巨大な赤き竜が顕現した。
「あ〜クソッタレ!めんどくせぇことになった…!!」
「逆さ鱗に触れたのだ…相応の覚悟はできておろうな?」
「生憎と死ぬ覚悟をする気は当分無くてね!!」
その言葉と同時に全力で殴り、竜の体にデカい風穴を開けた
…が、それがすぐに塞がった。
「…なんだと…?」
「お父さん!!」
「響たちか!ちょうど良いところに来てくれた!!俺が攻撃を引きつけるからその時に全力で竜をぶん殴ってみてくれ!!」
響「わかった!」 クリス「おうとも!!」
奏「任せな!」 翼「心得た!!」
ーー我流・特大撃槍ーー
ーーETARNAL SABBATHーー
ーー蒼ノ一閃 滅破ーー
ーーULTIMATE∞COMETーー
4人の技が赤き竜の体に穴を空け、巨大な裂傷をつけたが…すぐに穴や傷は塞がり、ダメージにはなっていなかった。
「聖遺物の力でもダメか…!」
「こんなのどうすれば……」
「更に巨大な一撃でも与えれれば状況は変わるか……?」
巨大な…一撃………巨大なエネルギー……バカでかい一撃……エボルトリガーの変質…!
そうか!アレが使えれば…!!
翼ちゃんが放った言葉に俺は何かが閃く感覚がした。
「お父さん!?」
「ちょっ!?真正面から突っ込む気か!?」
俺はフィーネに真正面から突っ込み、フィーネがいるであろう場所に拳のラッシュを叩き込み続け、フィーネがいる中枢部へと辿り着いた。
「コイツは貰ってくぜ!!」
「何っ!?…まさか!!」
それと同時にフィーネの持つ黄金の剣を蹴り上げて奪い、もう一度響のいる方向へ向かって蹴り飛ばした。
「受け取れ響!!それが鍵だ!!」
俺が響に向かって蹴った黄金の剣…『デュランダル』を響は受け止め、握りしめた。
だがその瞬間、護送作戦の際に暴走したように眼は赤くなり、身体が黒く染まった。
その瞬間に巻き起こった衝撃波は地下シェルターにも届いていた。
「このままではまずいです!」
藤尭が叫ぶ。すると未来が走り出し、緒川が呼び止める。
「未来さん!どちらへ!?」
「地上に出ます!」
未来の言葉に友里は危ないと止める。
「響は、響のままでいてくれるって!変わらずにいてくれるって!だから私は、響が闇に飲まれない様、応援したいんです!助けられるだけじゃなく、響の力になるって誓ったんです!」
その頃、デュランダルを手にした響の体は真っ黒になるが、顔だけは元に戻るも、やはり暴走していた。すると、シェルターのシャッターがぶち破られ、弦十郎達が出てくる。
「正念場だ!踏ん張り所だろうが!」
弦十郎の言葉に振り向く響。
「強く自分を意識して下さい!」
「昨日までの自分を!」
「これからなりたい自分を!」
緒川、藤尭、友里が叫ぶ。
「みんな…!」
響の体を翼とクリス、奏が支える。
「屈するな立花!お前が構えた胸の覚悟、私に見せてくれ!」
「あの人が…『父さん』がお前を信じて賭けたんだ!お前が自分を信じないでどうすんだ!!」
「響!お前ならやれる!!なんたってあたしの妹分だからな!!」
「あなたのお節介を…!」
「あんたの人助けを!」
「今日は私たちが…!」
翼、クリス、奏、寺島、板場、安藤が叫ぶ。
「ッ!…黙りなさいッ!!」
そこへフィーネが響達に向けて長い触手を伸ばして攻撃しようとすると、間にエボルが割って入りその触手をスチームブレードで斬り払い、トランスチームガンで撃ち落とした。
「感動の場面だぜ?無粋な真似は御法度だ………やれ!!響!!!」
「響いいいいいいいいいいいいいいいい!!」
自分を救ってくれた父親と親友で日だまりである未来の叫びを聞いた響。
「そうだ。今の私は私だけの力じゃない!」
「そうだ!この衝動に塗りつぶされてなるものか!!」
その言葉と共に響の体は元に戻った。破壊衝動を押さえ込んだのだ。そして響の背中に黄金に輝く翼が生えた。
「響き合うみんなの歌声がくれた、シンフォギアでぇぇぇぇぇ!!」
巨大な斬撃波が『横薙ぎ』に振り払われ、その斬撃波で赤き竜は消し飛びフィーネ本体が剥き出しになって投げ出された。
「…外した…のか…!?」
「響「良いの!!」ッ!?」
「これで良いの…ここからはやるのは私じゃない…!だよね!?」
「お父さん!!!」
「その通りだ響!!…ここからは俺の仕事だ。覚悟しろよフィーネ…ちょっと痛いと思うぞ!!」
「何を…!?…ガハッ…!!?」
フィーネが言葉を発した瞬間……エボルの腕がフィーネの胸を貫いた。
そして腕を引き抜いた。
その場にいた1人を除く全員がフィーネは…櫻井了子は死んだと思った。
しかし次の瞬間……
「…何故…私は生きている…!?」
フィーネは何事も無かったかのように立っており、胸から血液も流れていなかった。
「理由は簡単…でもないな。
まぁ至極簡潔に言うと…俺のこのスーツのグローブとシューズには、装甲を一時的に分解して中枢に直接ダメージを与えるって言う機能が付いている。
その機能の解釈ではネフシュタンが本体、櫻井了子(フィーネ)の肉体は装甲と見做され、中枢と見做されたネフシュタンの鎧だけが砕かれ消えたって言う事だ」
これは本当に賭けだった。
最初の説得が無理だとわかった時点で、この作戦に切り替えることは決めていたが、失敗していればフィーネを殺すことになっていた。殺してしまった時点で俺からすればもうゲームオーバーだ。
本気で分の悪い賭けだったが…まぁなんとかなって良かった良かった。
そしてここからは……再びの説得タイムと行こう。
俺は変身を解除せずにフィーネに向き合った
「フィーネ。俺はお前を悪いとは思ってない。……むしろ共感できる」
「共感…だと…!?…貴様に…貴様に私の何がわかる!!?」
フィーネは俺の首元を掴み、叫んできた。
「私はあのお方に会うために何もかも切り捨ててきた!!
……何も切り捨てて無い…!…全てが手中にあるお前に何がわかる!?」
「……切り捨てたさ。同族も、故郷も……過去の記憶さえも切り捨てられたらどれだけ楽だったか……」
「なんだと…!?」
「今でも夢に見る……崩れていく同族の断末魔。『何故守らなかった、何故救ってくれなかった』と言いながら消えていく仲間……少しずつ塵になっていく故郷の星……俺は何一つとして守らなかった。
『守る』ことを切り捨てて、俺は『戦う』ことを選んだんだ。そのせいで、一つの星が滅んだ。
………もし、あの時守ることを選択していれば……そう考えなかった日はない」
「な……あ……」
「なぁ?お前が好きになった男は良い男だったんだろ?…ソイツは理由もなく人間に呪いをばら撒いて何も言わずに消えていくようなやつじゃ無かったんだろ?……その男は…お前に理由を言いたかったと思うぞ?」
「何故…それがわかる…?」
「同じ男だからな。……わかるんだよ。本当に大事な人こそ、危険なことに巻き込みたくないんだ。
それでもしその大事な人が傷付いたら……たったそれだけ考えただけですげぇ不安が生まれる。
傷付けるかもしれないってことが怖くて、でも言わないと、言わないとってなるうちに時間だけが過ぎていく。
………そして言えないまま終わる。今も昔も変わらない、バカな男の性だ。」
俺は一呼吸置いて告げた。
「……これからゆっくり考えてみろ。
時間は有り余るほどにあるからな。
正解なんてどこにも無い。だけど、立ち止まって自分なりの『答え』を出すことはできる
これからの人生は長いけど、頑張れ。そうすればいつかまた会えた時に、胸を張って『私はこんなに頑張りましたよ』って言える時が来るはずだ」
「う…あ…ぁぁ……ぁぁぁぁ……!!」
フィーネが咽び泣く姿から目を外し、俺は響たちがいる方へ向き直った。
「……行くんだよね?お父さん」
「あぁ、月のカケラが落ちてくる前に壊さなきゃな」
「絶対帰ってくること…約束だよ?」
「あぁ、約束だ」
「ほら、クリスちゃんも来なよ」
「……んえ?いいのか…?」
「いいの!……多分家族になると思うし……」
響とクリスちゃんが小指を出してきたので、俺も片手の小指を出し、絡めた。
「お父さんは絶対帰ってくること。破ったら〜……地獄の果てまで追いかける!指切った!」
「絶対帰ってくること……破ったら毎日墓行って大号泣してやる。指切った!」
現世と地獄からのダブルサンド……こりゃ何が何でも生きなきゃな。
「…肝に銘じとくよ……『行ってきます』」
「「……『行ってらっしゃい』」」
そしてエボルはその場からワープして宇宙まで飛び、月のカケラを殴り砕いた。
……その後数週間、喫茶店『nascita』は休業したままだった。
「そういえばクリスちゃん?……さっきお父さんのこと『父さん』って呼んでなかった?」
「んえっ!?…あたし…そんなこと言ってたか…!?」
「うんバッチリ言ってたね」
「いや…あの…別に特別な意味があるわけじゃ……」
「ちょっとOHANASIしよ?…ね?」
「……ワカリマシタ…」
のちにクリスはこの時のことを
「真っ暗な部屋で夜に一人でホラー映画見るより怖かった」
と語っていた……
無印…終わりました……
ここからは三話〜五話ぐらい『戦姫絶唱しないシンフォギア』的なのを挟んでG編に入ります。
あぁ〜〜……つっかれた……
それと投稿遅くなってごめんなさい!!
ウェル博士…人格改変してもいいですか?
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ええで〜!
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アカンわ!原作準拠!
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ちくわ大明神