立花響の義父となりました、石動と申します。 作:CODEZERO
石動聡一が帰還し、数日経ったとある日。
装者&393、フィーネを含む主な二課メンバーがある場所に向かっていた。
「……それはそうと響?聡一さんに呼び出されたって言ってたけど…本当に詳しいことは聞いてないの?」
「うん。『ちょっとこの日にこれだけの人ウチの店に連れて来てくれ』って言われただけで何も聞いてないんだよ」
「まぁ父さんの事だから悪い事にはならねぇだろ」
「……雪音は少し楽観視し過ぎではないか?悪く言う訳ではないが、あの人結構なトラブルホイホイだと思うのだが……」
「翼は重く考え過ぎだぞ?トラブルホイホイではあるかもだけど、実際そこまで大きなことにはなってないだろ?」
「……まぁ、確かに」
……娘のハグで一人の人外が三途の川を渡りかけたことは大きなことには入らないそうだ。
「………そもそも私がなんでここにいるのかしら?一応敵だったのだけれど…?」
「ウチの組織はトップが俺である以上甘くなってしまうのでな。……信頼していた人間には殊更な」
なんてことを話しながら歩いている内に……
「あ!ここ!ここですよ私の家!」
「ほう…なかなかに良い外見だな。入りたくなるような見た目だ」
「あたし達はちょっと前に来たからね。今更驚きゃしないさ」
「じゃあ、入りましょうか!」
そして、入口の扉を開けて足を踏み入れた途端……とても良い匂いが漂って来た。
「こ、この匂いは…!」バビュン‼︎
「あ!ちょっと響!?」
目にも止まらぬ速さで店の中に入り、響は口を開く。
「お父さんただいま!何このテーブルいっぱいの料理!食べて良いの?食べていいよね!?」
「おかえり、響。…ちょっと落ち着け?説明するから。料理は逃げないぞ」
「熱は逃げちゃうよ!?」
「…ソダナ…。ごほん。簡単に言うと…一区切りしたんだからちょっとでもゆっくりするために…パーティしようぜ?って事だ」
「食べて良いの!?食べて良いの!?」
「落ち着いて響!?ご飯に目が行き過ぎ!!」
今にもがっつこうとする響を抑える未来の図を見て一同「ナァニコレェ?」状態である。
「酒もあるぞ?」
「飲んでいいのか!?」
「呑まれない程度に抑えるならな」
「ちゃんとしたご飯も食べれて、酒もある……ここが天国か……!」
藤尭朔也は膝をつきながら喜び……
「昼からお酒……二課に勤め始めてからは夢のまた夢だと思っていた事がすぐ目の前に…!!」
友里あおいは歓喜のあまり涙が出そうになっている。
そんな二人を見て上司は……
「労働環境の改善……必須かもしれんな……」
「……そうね」
部下二人の少しヤバい様子を見てちょっと申し訳なくなっていた。
そしてパーティが始まり、全員が料理をつまみ始めた。
「……このカルパッチョ美味しいわね…」
「あ〜、それはソースを少しアレンジしてるんだ。詳しく言うと……
カルパッチョのソースに使われるのは大抵レモン汁なんだが、今回は少し変えて100%のオレンジジュースにしてみた。それと、皮を細かくすりおろしてカルパッチョにかけてるから臭み消しもバッチリだ」
「本当に料理上手なのね……女として負けた気分になるわ」
「褒め言葉として受け取っておこう」
「ビーフシチューも美味しい!!」
「おふぉうひゃんのつくったもにょにゃんだからとうじぇんだよ〜」
「響。口の中の物を飲み込んでから喋ろうな?
そのビーフシチューはいつも使ってる肉を変えて牛テール……まぁ尻尾だな。
それを使ってる。そもそもテール自体がスープとかラーメンの汁とかに使われることが多いから美味くなるんじゃね?って思って使ったら本当に美味くなったから出してみた。
……ちなみにコラーゲンたっぷりだから美容にも良いぞ?」
……あ。やっぱり女性陣(響は除く)は反応した。
というかクリスちゃんや未来ちゃん、奏ちゃんと翼ちゃんも若いんだからあんまり気にしないでいいと思うけどね?
とか考えてたら、肩にポン。と手が置かれて後ろから言われた。
「マスター……女の若さの消費期限はね…結構早いのよ…?」
……さすがTO☆SI☆MA。体験談を語れる人間だ。
そうやって話しながら食べたりしていたら……唐突にドアが開いて四人組が入ってきた。
「……遅くなってごめんなさい。お父さん…それとただいま……」
「……謝るべきはこのバカ上司なワケだ」
「ホントよね〜……よりにもよって今の時期にやらかして後の始末ぶん投げやがって……」
「……本当に悪いと思ってるよ。今回ばかりは」
「……おかえり、サンジェルマン。……おいコラアダム何しやがった?」
ドアが開いて入って来たのは見るからに疲労困憊な我が娘サンジェルマンと漢女コンビのプレラーティとカリオストロ、そして申し訳ないといった表情のアダムだった。
「……お父さん?この人たちは……」
響……と言うか全員がこっちを見て「…誰だ?」ってなっている……もうちょっと明るくバラすつもりだったんだけどな……
「あ〜…響。この人達はな……「あらカワイイ!この子がサンジェルマンの妹って子なの!?」……うるせーよカリオストロ」
「「「「「………妹?」」」」」」
向こうからしたらもっと疑問が増えたじゃねーかカリオストロのバカが!!
もういいや、もう簡潔に言おう。
「響。この白髪で髪が長い女の人……この人響のお姉ちゃんなんだ」
「……え?」
「「「「「……え…えぇぇぇぇぇ!!?」」」」」
俺が響達にとって衝撃のカミングアウトをした次の瞬間、窓ガラス割れそうなほどの声が店内に響いた!
「やっぱりこうなるわよね……だから言ったじゃない、お父さん。もっと早めに言っておいた方が良いって」
「いや〜……顔合わせて言った方が良いかなぁ〜。と思いまして……」
「それで今まで会えなくて言えなかったんじゃあ逆効果よ……」
「申し訳ありません……」
響は「え、え?」って俺とサンジェルマンを交互に見ながら困惑している。
そりゃそうだよねごめんなさい!
「…はぁ…会うのが遅くなってごめんなさい。私は一応というか戸籍上はあなたの義理のお姉ちゃんになるんだけど……あぁもうなんて言えば良いのかわかんないわよ。……だとしても、ちゃんと自己紹介はしなくちゃね。
私はサンジェルマン。あなたと私のお父さん…石動聡一の実の娘よ。あんまり多く会うことはできないんだけど…よろしくね」
「えっと……お父さんの義理の娘の立花響です…よろしくお願いします?」
「敬語じゃなくても良いわよ。家族なんだしね」
そう言ってサンジェルマンは膝を少し曲げ、響の頭を優しく撫でた。
「ふむ……ならこれは私達も自己紹介した方が良い流れなワケだ。
サンジェルマンの婚約者のプレラーティだ。よろしく頼むワケだ」
「勝手なこと言ってんじゃないわよ、チビっ子。
あーしの名前はカリオストロ!サンジェルマンの真の婚約者って奴よ!
よろしくね〜!」
「勝手な事言ってるのはお前なワケだこの駄肉。
お前のような贅肉の塊がサンジェルマンの婚約者など烏滸がましいにも程があるワケだ」
「はぁ?なんの肉付きもないチビっ子に言われたくないんですけど?
アンタみたいなチビっ子がサンジェルマンの隣歩いてたって、友達どころか親子にしか見られないわよ」
「は?」 「あ?」
「誰が婚約者だ、この漢女おい」ギリギリギリ
「「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」」
勝手に娘の婚約者などと名乗る不埒物にアイアンクローをかましながら持ち上げた。
漢女どころか元詐欺師で錬金術師などという胡散臭い奴らに娘をやってたまるかってんだ。
「………」ジトー
「…………クリスちゃん?」
「なっ!なんでもねぇよ!」
ふむ…これは響だけが娘だと言われて嫉妬してるタイプか……
ならばこうしよう。
「サンジェルマン?多分この子も娘になるからよろしく」
「………聞いてないわよ?」
「言ってないからね」
「……えぇわかったわよ…お父さんは絶対曲げないもんね…… 」
>サンジェルマンは天を仰いだ!
「私の名前はサンジェルマン。良ければあなたの名前も教えてくれない?」
「……雪音クリス」
「そう、雪音クリス……それじゃあクリス。あなたのお姉ちゃんになるサンジェルマンよ。
よろしくね。」
「……ん」
サンジェルマンは再び膝を少し曲げ、クリスの頭を撫でた。
……サンジェルマンは昔からお姉ちゃん味があったからな……妹キャラはイチコロだぜ……
さてと……
「……おいアダム」
ビクゥッ‼︎?「……何かな?」
「お前今度は何やった?」
「…何かやるわけがないだろう?この僕が」
「やってるからお前以外疲労困憊になってるんだろうが。
それに目ぇ泳いでんぞ?」
言葉の通り、アダムの目はものすごい勢いで泳いでいた。
それはもう止まれば死ぬマグロの如く。
「今言えば、アッパーカットからのエルボで済ませてやる」
「どうなるんだい?言わなかったら」
「フェーズ2ドラゴンパンチ(全力)」
「盗んだのさ!聖遺物を!!」ヤケクソ!
次の瞬間、アダムの顔が跳ね上がるように上を向き、腹の部分が凹むようにくの字になった。
「三人とも、これでどうだ?」
「「「………」」」グッ!!
三人とも親指を上に向け、『よくやってくれた!』と言うかのように笑みを浮かべた。
「ちなみにコイツ何盗んだんだ?」
「「「アンティキティラの歯車」」」
「おいマジかよ」
さ〜て……少し?用途などについて?聞かなければなりませんねぇ………?
その後、石動聡一の喫茶店には10分ほど男の叫び声が響いたそうだ。
今回はこれが限界です…!
チカレタ………
セレナ生存or原作通り?
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生存
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原作通り