立花響の義父となりました、石動と申します。 作:CODEZERO
俺…石動聡一の朝は早い。
経営してる喫茶店『nascita』は、基本朝六時には開店している。
そのため、モーニングの仕込みやその他諸々の準備は余裕を持って五時半には終わらせている。
故に俺が起床する時間は遅くても朝の四時だ。寝坊だけどな……
ちなみに響はまだ寝ている…当たり前だな。
まだ中学生な上に今日は土曜日で学校は休み。ゆっくり寝て健やかに育ってくれ。
さ〜て…よし!開店しますか!
「お〜、いらっしゃい!土曜なのに出勤かい?」
「おはようございますマスター…会議の資料とかがまだまとまってなくて…」
「あんまり無理しちゃダメだぞ?にいちゃんはまだ若いんだからな!
ほら、空いてるテーブルでもカウンターでも座りな!さて!今日は何食う?」
「じゃあ…フレンチトーストとブラックコーヒーで!」
「OK!ちょっと待ってな!」
「お〜うマスター!朝からやってるねぇ!」
「毎日朝からやってるぜ?もう耄碌したのかい?笑」
「まだ俺は40代だ!…ったく。じゃあ厚切りトーストとコンソメスープ、あとカフェラテ頼む。」
「結局いつものだなぁあんたは笑」
「しょうがねぇだろ。これが俺の中では一番美味えんだからな。」
「お〜お〜、ありがたい事で。これからもご贔屓に頼むぜ?」
「ま、飽きるまでは通ってやるさ。」
ちなみにウチは年末年始以外はほぼ無休でやってる。
結構メニューのバリエーションも多くしてるから常連も多いんだよな。
売り上げは…響が毎日毎食腹一杯食っても黒字なレベルだな。
「ほいにいちゃん、フレンチトーストとブラックコーヒーお待ち堂!
それと厚切りトーストとコンソメスープ、カフェラテもついでにお待ち堂さん!」
「ありがとうございますマスター!…やっぱりこれが良いんだよなぁ〜!」
「おっとそこのにいちゃん、フレンチトーストも捨てがたいが厚切りトーストもいいぜ?」
「……ほう、恒例のアレ、ですか?」
「あぁ…今日こそ白黒つけようじゃねぇか…!」
「「どっちのメニューが美味いのか!」」
※ここから少し台本形式にします。
あらら…ま〜た始まったよ…客同士の仲が良いのは良い事だが、これが恒例になってるのはなんでかねぇ?
だけども……一つ忠告しておかなきゃいけない事があるんだよねぇ……
エボルト「おまいら、朝から騒ぐのは良いが…響を起こしたら出禁にするぞ?」
フレンチ+厚切り「「すんません…静かに争います…」」
エボルト「わかればよろしい。」
フレンチ「さて…まずはこちらからプレゼンさせてもらいましょう…」シャッ‼︎
エボルト「おい…どっからスクリーンとプロジェクター持ってきた?しかもガチ資料作ってきてんじゃねぇか!?」
モブA「フレンチトーストのにいちゃん…本気だな…!」
モブB「あぁ…今回で決着をつけるつもりだ…!!」
フレンチ「まずはこの喫茶店と他の一般的な喫茶店のフレンチトーストとの違いですが…まず砂糖の量が違います!一般的な店では卵液に砂糖はそこまで多くは入っておらず甘党の僕からすれば甘さが足りませんが…この店は違う!採算度外視でふんだんに砂糖を卵液に入れ、甘党の僕に嬉しい甘さとなっている!だが決して入れすぎではない!
その理由として甘党ではない友人達にこの店のフレンチトーストを紹介したが…全員が丁度いい甘さだと言っていた!甘いのが苦手な者もいた中で、だ!さぁこれにどう立ち向かう!?厚切り派よ!!」
エボルト「いや、砂糖の量は感覚に頼ってるからほぼ目分量だぜ?」
厚切り「甘いな…上白糖を一袋ブチ込んだお汁粉より甘いぞ小童!」
フレンチ「……何?」
エボルト「それはもう砂糖の塊なんよ。お汁粉じゃないんよ。糖尿病まっしぐらよ。」
厚切り「この店の厚切りトーストは焼き加減が丁度いいのだ!!
そして、そのまま食べても美味いのはもちろん。それに加えてスープやコーヒーに浸すもアリ!
フレンチトーストではできないバターやジャムをつけることによる味変まで可能!
それにこの店のスープは他の店と比べて少し味が濃いめ!これによって『スープ単体では美味いけどトーストを浸すと薄いな……』問題が解決されているのだ!…どちらが良いのか、勝負は決まったなぁフレンチ?」
フレンチ「グッ…まだだ!まだ僕たちには切り札が…「お父さん…朝から何ぃ…?」……ハッ」
エボルト「あ、響。起こしちまったか?」
響「ううん…今日は早くから起きるつもりだったから……でももうちょっと寝たかったかなぁ…ムニャムニャ」
エボルト「そっか、じゃあ響。朝飯何食いたい?」
響「卵かけご飯とご飯が食べたい…」
エボルト「おっけ、ちょっと待ってな。ついでに玉子焼きも食うか?」
響「食べたい……」
エボルト「じゃあカウンター座って待ってな。すぐ作ってやる。出来たら起こすからちょっと寝ててもいいぞ。」
響「わかった…おやすみぃ……スゥ…スゥ…」
さてと、煩くして響を起こした者への罰は…まぁずっと出禁は可哀想だからな…よし、こうするか。
エボルト「あ、そういえばおっさんとにいちゃん?」
フレンチ&厚切り「ギクッ‼︎」
エボルト「君たち一週間出禁ね。じゃ、仕事頑張ってこい!」
フレンチ&厚切り「い…嫌だァァァァァァッ!!!」
響「スゥ…スゥ…うぅ〜ん…うるさいよぉ……」
エボルト「一週間と三日に延長ね」
フレンチ&厚切り「ウワァァァァァァァァッ‼︎‼︎」
エボルト「二週間ね。」
フレンチ&厚切り「アアアアアアアアアアアアアアアッ‼︎」
エボルト「いつまで続けんだよ!?いい加減めんどくせぇぞ!?さっさと食って仕事行け!!」
ったく……面倒臭い常連だよ…まぁこんな生活も悪くはないな。
さ〜て、俺の1日は長いぞ〜!
変身シーン……出来ませんでした!!
tansio様への返信に書くと言ってしまったのに…!
tansio様…申し訳ございません……!
ちなみにこの話の時系列は原作の半年前です。
つまり前話から一年後ですね。
フィーネ生存or死亡?
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生存
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死亡(原作通りの展開)