立花響の義父となりました、石動と申します。   作:CODEZERO

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今回は幕間です。

そして感想欄にて、ファザコン響を近々出すと言いましたが……すいません!!
作者なりに色々考えた結果、出すならば無印が終わった後で投稿するつもりの幕間で出した方が、もっと濃厚なファザコン響を出すことができるのでは…と考えたのでそこで出させていただきます!

感想に書いて下さった、優狐様……申し訳ございません!


幕間 光明結社幹部と統制局長のnascita訪問。

とある日の昼下がり……昼飯どきの忙しさのピークもひと段落し、休憩にとコーヒーを淹れた時に入り口につけてあるドアベルが涼やかに鳴り、四人の団体が入店してきた。

 

「……ここに来るのも久々ね」

 

「どっかの局長が仕事しないおかげでね〜」

 

「耳が痛いよ。事実なだけに」

 

「ならマトモに働けばいいだけなワケだ。」

 

「いらっしゃい。三年ぶりぐらいかな?四人揃って来るのは。それとアダムは回れ右。」

 

「酷くないかい?対応が」

 

店に来たのは、最愛の娘ことサンジェルマン。そして、娘の友人のカリオストロとプレラーティ。それとエボルドライバーが壊れる原因になった、最愛の娘のクソ上司…アダム・ヴァイスハウプトであった。

 

「ただいま帰りました、お父さん。」

 

「おかえり。サンジェルマン。」

 

まぁ、今は娘の帰宅が嬉しくてしょうがないね!!

 

「今回はどのくらいこっちにいるんだ?」

 

「仕事はひと段落したから…2、3日はいられると思うわ。」

 

「ひと段落してもその程度かよ……」

 

「ウチはそもそもがとてつもなく忙しいブラック企業なワケだ。」

 

「あーし達も一ヶ月に2、3日しか休みないし……」

 

カリオストロが発したその言葉は…見事に俺の地雷を踏み抜いた。

 

「……カリオストロ?今…なんて言った?」

 

「一ヶ月に2、3日しか休みがないって言ったけど?ちなみにサンジェルマンは局長の尻拭いもあるからあーし達より忙しいわね」

 

「へ〜……ふ〜ん……ほうほう……アダム…?

 

俺が名前を呼んだとき、アダムは顔を背けたまま肩をビクゥッ!?とさせた。

 

「俺…前に言わなかったっけ…?…サンジェルマンに任せすぎるな…ってさ…」

 

「こ、これには理由がある「問答無用じゃい!!」ゴフゥ!?」

 

俺は自分の感情に従い、アダムの腹にニーサン( ◠‿◠ )した。

 

「容赦ないわね……」

 

「それだけサンジェルマンを大切に思ってるワケだ。」

 

「過保護すぎるとも思うけど…」

 

「いいじゃない。あれだけ愛してくれる家族がいて。」

 

「自分は愛されてないみたいな言い方しない。…お父さんもなんやかんや言ってるけど、プレラーティとカリオストロのことを大切に思ってるわよ。」

 

「……サンジェルマン。それは言ってほしくなかったかな…」

 

「あら、ごめんなさいお父さん。」

 

ほらな…案の定二人がニマ〜って変な顔してこっち向いてるじゃねぇか!

 

「わたし達を嫌ってる素振りをしてたくせに心の中では気に掛けている…どこのラブコメのツンデレヒロインなワケだ。」

 

「誰がツンデレヒロインだよ!?」

 

「そんなに気にかけてくれてるなら〜今まで店主〜とかマスタ〜とかって呼んでたけど…これからは『お義父さん』って呼ばせてもらおうかしら♪」

 

「誰が呼ばせるか!?俺の娘は二人だけだ!!」

 

「……そろそろ解いて貰えるとありがたいんだけどね。卍固めを。」

 

「あっ、悪りぃ忘れてた。」

 

「普通忘れるかい?卍固めの体勢で。」

 

そして四人はテーブル席に座り、メニュー表を見ていた。

 

「サンジェルマンは見ないワケだ?」

 

「私はどれでもいいから」

 

「ふ〜ん…じゃああーしはビーフシチューで♪」

 

「わたしはマカロニグラタンを頼むワケだ」

 

「コーヒーとカレーかな。僕は」

 

「ビーフシチューとマカロニグラタン、コーヒーとカレーね。サンジェルマンはいつも通りおまかせだな?」

 

「えぇ」

 

「んじゃオーダー承りました〜♪」

 

まずはビーフシチューの下処理から。

主な材料は自家製のデミグラスソース、ニンジン、ブロッコリー、ジャガイモ、小玉タマネギ、そして牛肉。

最初はジャガイモを均等に八等分ぐらいに切り、ブロッコリーはある程度の大きさに房から分ける。ニンジンは乱切りで小玉タマネギはそのまま。

牛肉は大きめに切り、塩、胡椒を振り、面をひっくり返し、同じように。そして軽く混ぜ馴染ませる。

フライパンを温め、油を少し多めにひく。そして牛肉に焼き目をつける。焼き目がつくまであまりいじらず、一個一個丁寧にしっかり焼き色をつける。

焼き色がついたらバターを入れ、バターが溶けたら鍋に入れる。

牛肉を焼いた後のフライパンに赤ワイン。旨味をこそげ取る感じで…できたら牛肉を入れた鍋にこれまたズドン。

そして鍋に水を入れ、沸かす。で、出てくるアクをしっかり取る。

で、赤ワインのアルコールが飛んだら弱火にして蓋をして炊いていく。

 

そしてその間にマカロニグラタンを作っていく。だいぶ時間かかるからな…

マカロニグラタンの材料は、マカロニ、鳥もも、タマネギ、椎茸、牛乳、小麦粉、バターである

 

まずはフライパンを熱し、鶏肉を炒める。続いてタマネギ、椎茸の順番で入れていき、しんなりしたら火を止める。

そこに小麦粉を大さじ2。全体にふりかける。続いてバターを五グラム。

そこに弱火で火をつけ、混ぜてバターと小麦粉を具材に馴染ませる。

次に牛乳を2、3回に分けて入れていく。沸く直前ぐらいになれば、また牛乳を入れる。

そして、8分ぐらい混ぜながら火にかけていく。しっかりとろみがつけば茹でたマカロニを加え、また混ぜる。

で、ホワイトソースの出来上がり。コレをグラタン皿に移し、ピザ用チーズをたっぷり乗せ、オーブントースターで7、8分焼いていく。

中身に火が入っているので、チーズに焼き色をつける程度で充分。

 

ここでビーフシチューに戻ろう。

牛肉の柔らかさを確認した後、冷たい状態のフライパンに最初に切った野菜を入れていく。火力は全開!

野菜に焦げをつけている間に、牛肉を炊いていた鍋にデミグラスソースを入れて味をキメていく。

そして野菜の方に戻り〜…油を入れ、ガッチリ焼き色をつける!

焼き色がついたらブロッコリーだけを取り出し、鍋に入れて煮ていく。…15分ほど。

 

今のうちにカレーあっためて…グラタン先に出しとくか。

 

「ほいまずはグラタン!ビーフシチューはもうすぐだから待っててくれな。」

 

「待っていたワケだ」

 

「すっごい美味しそう…期待値高まるわね♪」

 

そして厨房に戻り…15分ほど煮たビーフシチューを最後に塩で味を整えて…取り出しておいたブロッコリーをビーフシチューの上に置き、蓋をして1分ほど余熱で火を入れる。

 

そして皿にビーフシチューをたっぷり盛り…パセリを少し散らし…完成!

作り置きしてたカレーもあったまったみたいだし…白飯を盛り…カレーをかけ…完成!

カレーはオーソドックスなカレーだが、肉はメインが豚こま、そこに少し牛こま肉を合わせている。

まぁ他にも細かいところで言うなら飴色タマネギ作ったり、隠し味にいろんな調味料入れたりしてるけど説明めんどいんでカット。

そうこうしてるうちにコーヒーも完成!

 

「うし、ビーフシチューとカレー、コーヒーもお待ち!サンジェルマンのはもうちょっとだけ待ってくれ。」

 

「別に気にしないわよ。お父さんが忙しいのはわかってるから。」

 

「…ほんとに優し過ぎて涙が出そうだよ。」

 

さて、そんな優しい我が最愛の娘には〜…新鮮フルーツたっぷり特製パフェをあげます!

 

まず底にコーヒーゼリーとスポンジを入れ、キウイとマスカット(シャイン)とブドウ(ピオーネ)を入れる。

次にホイップを入れ、イチゴを沢山!追加でバナナも。

でみかんを入れて〜マンゴー入れて〜…一番上はプリン!その横にマスカットとブドウを交互に二つ、イチゴを一つ入れ、最後にメロンを器に挿して…完成!

 

「お待たせしました〜フルーツパフェで〜す。」

 

「…いただきます」キラキラ

 

うん、目を輝かせてる娘の顔は国宝にしてもいいと思うんだ。そこらへんどう思う?

 

「モグモグ」パァァ

 

グッハァ!?こ…これが花咲く笑顔…プライスレス…ガクッ…

 

「あ、そういえばマスター。今日来たのはご飯食べに来ただけじゃないのよ。

話さなきゃいけない事があるの。…サンジェルマンの義妹も関わるかもしれない超重要な話。」

 

………なんだと?

 

「響も関わる話…だと?」

 

「えぇ、ここからの話は局長に任せるわ。あーし達よりもよく知ってるでしょうし。」

 

「任されたよ。ここからは。

……さて、まずは…君は知ってるかい?フィーネという人物を。」

 

「…フィーネ?……だいぶ昔に結社に殴り込みしてきた奴だったっけか?」

 

「あぁ、そのフィーネだよ。

…そういえば少し前に君は出会ったそうだね。…ネフシュタンの鎧と。」

 

「…二年前のライブで失われ、敵の手に渡った完全聖遺物だろ?

それがフィーネとなんの関係が………いや待てよ?…まさかそのフィーネが今回の敵って事なのか!?」

 

「その通りだ。やはり賢いね、君は。」

 

「いや…おかしくないか?フィーネが結社に殴り込みをしてきたのって百年以上は前だよな?

百年以上前の人間が普通に生きてるのか?それともサンジェルマン達と同じなのか?」

 

「どちらも不正解だ。……マスターは信じるかい?輪廻転生を。」

 

「…信じてるが…」

 

実際にこっちは一度経験してる。

 

「フィーネはある意味その輪廻転生をしてるんだ。意図的にね

フィーネの血を宿すもの…つまりフィーネの子孫に宿り、フォニックゲインに触れた時、その肉体の本来の魂を塗り潰し、復活する……それがフィーネの『リィンカーネーションシステム』だ。」

 

「つまりこの時代にフィーネがいるってことか……一番身近にフォニックゲインに触れるのは…身内に装者がいる奴か、もしくは二課…だよな。」

 

「いや、こっちもまだわかっていないんだ。正体などの詳しいことは。

ただ、注意しておいてくれ…フィーネは敵だ。この世界の。

そして既に会っている可能性が高いんだ。君の場合。

そしてここで現れたソロモンの杖、ネフシュタンの鎧、目醒めたデュランダル……

フィーネの計画は既に最終段階に入っている可能性が大いにある。

僕は心の底から心配している。…君の友人としてね。

君の場合突っ走って行ってしまうからね。娘のこととなると。」

 

「ド正論なだけに何も言えねぇ……

まぁ大丈夫だ。娘を…サンジェルマンと響を残して死ぬわけにはいかねぇからな。

どれだけ醜く足掻いても生き抜いてやるさ。」

 

「…悪いね。こんなことしか出来なくて。

僕たちが公に動けば、少なくない影響が出てしまう。どうしても…

また伝えにくるよ。何かわかったらね。」

 

「…じゃあな。あんまりサンジェルマンに仕事押し付け過ぎんなよ。」

 

「善処するよ。出来るだけ」

 

「お前、エボルドライバー治ったらフェーズ2でぶん殴ってやる。」

 

「ハハハ。怖いね、それは。」

 

「……またのお越しを」

 

「あぁ。また来るよ……必ずね。」

 

そうしてアダム達は去って行った……

 

不穏な雑音は未だ絶えることはない……

 

 

 

クリスちゃん…娘にします?

  • 娘にするしかないやろ
  • いや、しないでいいです。
  • 嫁にしろよ

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