見直しするとこれもあれもと訂正箇所が出てくる不思議。
28:名無しの探窟家
TSは最高……。男の娘も最高……。
29:名無しの探窟家
ふぅ、いい仕事したぜ!
30:名無しの探窟家
お前らー、帰ってきたぞ〜!
31:名無しの探窟家
おう……お帰り
32:名無しの探窟家
帰ってきたか……
33:名無しの探窟家
……どうしたお前ら、なんかテンション低くね?
34:名無しの探窟家
誰か死んだの?
35:名無しの探窟家
直球はヤメロォ!
36:名無しの探窟家
まだ確定はしてないけど、ミラヴィーちゃんが……
37:名無しの探窟家
……ま?え、冗談だろ?
38:名無しの探窟家
冗談って言いたいんだけど、イッチがそう言ったからなぁ
39:名無しの探窟家
そのイッチも音沙汰がない。だから無事かどうか分からん
40:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんがいなくなったら俺の日々の癒しがぁ!
41:名無しの探窟家
墓作っとくかぁ……。トコシエコウ集めないと……
42:名無しの探窟家
おい馬鹿やめろ!
43:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんは死んでない!死んでないんだ!
44:困ったゴーレムだったもの
死んでないで
45:名無しの探窟家
何を根拠に……ってイッチ!!
46:名無しの探窟家
待ってたぞイッチ!!
47:名無しの探窟家
良かったぁァァァ!!!ミラヴィーちゃん生きてたぁ!!
48:名無しの探窟家
《悲報》ミラヴィーちゃんが生きていたのを知ったワイ、嬉しさのあまりに大断層から転落《どうしよ?》
49:名無しの探窟家
成仏してもろて
50:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんの代わりにおっさんが死んだか
51:名無しの探窟家
まぁ、おっさんだしええやろ
52:名無しの探窟家
おいw
53:困ったゴーレムだったもの
勝手に落ちたおっさんは置いておいてどうせみんなどうなったか知りたいだろうから話していくぞー
54:名無しの探窟家
イッチww
55:名無しの探窟家
いつものイッチで実家のような安心感を感じる……これってもしかして!
56:名無しの探窟家
>>55 残念ながら……末期です。残りの余命を大切にしてください
57:名無しの探窟家
余命宣告されてて草
58:名無しの探窟家
>>55 は既に度し難に侵食されている。助けることは不可能だ
59:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんの生存を知ったスレ民がイキイキし出したな
60:名無しの探窟家
それはそう
61:名無しの探窟家
何なら俺は嬉しさのあまりに裸踊りしてる
62:名無しの探窟家
ただの変態じゃねーか。お前が大断層から落ちろよ
63:名無しの探窟家
変態だからどうせ帰ってくるぞ
64:名無しの探窟家
ここのスレ民は変態な奴ほど何故か身体能力おかしいからな
65:困ったゴーレムだったもの
流れをぶった切って失礼するぞー。ほれ、これが今のミラヴィーやで
【画像添付】
66:名無しの探窟家
おぉ?おぉう?
67:名無しの探窟家
え?本当にミラヴィーちゃん?
68:名無しの探窟家
毛玉なんですがそれは
69:名無しの探窟家
そんなことより後ろの壁とかが穴だらけなのが気になるのですが
70:名無しの探窟家
開放的だな。通気性バッチリやん
71:困ったゴーレムだったもの
ミラヴィーであってるで。今寝てるからこうなってるだけや。起きてる時はこんな感じ
【画像添付】
72:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんの左腕がぁ!
73:名無しの探窟家
なんかファプタに似てるな。いや、似てないか。
74:名無しの探窟家
左腕もやけどミラヴィーちゃんの片眼も気になる。あれタマウガチの顔やん
75:名無しの探窟家
口とかは……流石にないか。あったら眼からでも飯食えるんかな?
76:名無しの探窟家
馬鹿野郎!そんなこと言ったら……
77:困ったゴーレムだったもの
それは気になることを聞いた。後で試してみるわ
78:名無しの探窟家
>>75 ほらこうなったァァァァ!!!
79:名無しの探窟家
わりぃ!謝罪として大断層にダイブしてくる!
80:名無しの探窟家
ヤメロ(迫真)
81:名無しの探窟家
そんな簡単に命を投げ捨てるな
82:名無しの探窟家
ところでこの画像、ミラヴィーちゃんなんでこんな画面端なの?
83:名無しの探窟家
確かに。ミラヴィーちゃんが撮る直前で走ったりした?
84:困ったゴーレムだったもの
あぁ、俺今失明してるから見えないのよ。だからビットの感知機能を使って大雑把に周りの状況を把握してるだけやで
85:名無しの探窟家
は?
86:名無しの探窟家
ま?
87:名無しの探窟家
ち?
88:名無しの探窟家
美味しいよな。じゃなくて!説明求む!
89:困ったゴーレムだったもの
ミラヴィー助けるためになりふり構わず遺物使ったらこうなった
90:名無しの探窟家
なるほど納得。
91:名無しの探窟家
なら仕方ないな!
92:名無しの探窟家
あれ?でもイッチって自分の遺物で眼ぐらい作れるやろ?
93:困ったゴーレムだったもの
人の眼はストック無くなった。代わりに原生生物で人間に比較的近い奴のを使ってみたんやけどさ、ミラヴィーに今の俺の眼は嫌って言われたからくり抜いた
94:名無しの探窟家
おっふ
95:名無しの探窟家
何の躊躇もなく眼をくり抜くのはやめてもろて
96:名無しの探窟家
あ、そうや。ストックが無いならミーティのはどうや?くり抜いても再生するやん
97:困ったゴーレムだったもの
>>96 俺もそう考えてチラッと見たらナナチが言葉に出来ない表情で庇ってきたから無理。何ならオイラの片眼で許してくれとか言い出したから宥めるのに時間かかったわ
98:名無しの探窟家
うん、そうなるよな。ん?何でナナチが片眼差し出そうとしてんの?渡す理由無くない?
99:名無しの探窟家
まさかイッチ、ナナチに何かしたんじゃねーだろうな?
100:困ったゴーレムだったもの
ミラヴィーがああなったのはナナチが外に連れ出したからだから責任感じてんだろ。言い出しっぺはミラヴィーだから責める気は全くないけどな
101:名無しの探窟家
おぉう、何というか、今のイッチの家って気まずさとかですっごい空気重そう
102:名無しの探窟家
自分が連れ出したせいでミラヴィーちゃんがああなって、それを助けるためにイッチが失明(いつでも治せる)だろ?責任感じちゃーう!
103:困ったゴーレムだったもの
そのせいか知らんけどミラヴィーが物を落としたり俺が壁にぶつかったりするとすぐに駆け寄ってきて介抱してくれるで。ええ子やわ
104:名無しの探窟家
うわぁ……
105:名無しの探窟家
これナナチの精神状態大丈夫?
106:困ったゴーレムだったもの
たまにナイフを持ってジッと見つめてるけど大丈夫やろ。でもナナチがミラヴィーを介抱してあげるのは良いことなんだけど、俺的には今のミラヴィーにはあまり近付いて欲しくないんだよなぁ。まだミラヴィーは針の操作が上手く出来ないからナナチが怪我する
107:名無しの探窟家
それは大丈夫とは言わない
108:名無しの探窟家
あぁ、だから家の壁が穴だらけになってるのか
109:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんって今は何が出来るの?
110:困ったゴーレムだったもの
うーん、俺が調べてみた感じやと
・タマウガチの針と毒
・力場を読む眼
・呪い耐性
かなぁ。特に最後は素晴らしい
111:名無しの探窟家
おい、呪い耐性ってことは実験したな?
112:名無しの探窟家
お前……!お前……!
113:困ったゴーレムだったもの
しょうがねぇだろミラヴィーが勝手にピョンピョン跳ねて自爆したんだからさ。多分混ざったせいで膂力とかが年齢に比例してないレベルで上がってる。そのお陰で色々潰れて大変や
114:名無しの探窟家
タマウガチと混ざったから上昇負荷に耐性が出来たのか。不躾だけど実質強化じゃね?
115:名無しの探窟家
でもデメリットもあるんでしょう?
116:困ったゴーレムだったもの
まだありそうやけど分かってるのは好物の変化かなぁ。肉を極端に嫌うようになって野菜を好んで食べるようになった。タマウガチと混ざっててもベースは人間のままやから栄養偏ってヤバイ。俺肉料理が得意やから特に大変
117:名無しの探窟家
そこは頑張れよ。また料理教室開くか?
118:名無しの探窟家
てかさ、ミラヴィーちゃんの針の操作が不安定ならナナチヤバくない?
119:困ったゴーレムだったもの
なんかミラヴィーの介抱をするためにこんなん作ってた
【画像添付】
120:名無しの探窟家
なにこれ?ゴローニャ?
121:名無しの探窟家
ゴローニャw
122:困ったゴーレムだったもの
四層の鉱石を集めて作ったんやってさ。これでミラヴィーの針を防ぐ算段らしい
【動画添付】
123:名無しの探窟家
え?可愛い
124:名無しの探窟家
ちょこちょこ動き回っててキュンとくる
125:名無しの探窟家
ところで俺の知識だとタマウガチの針って確か鋼を貫通するって覚えているんだけど……
126:困ったゴーレムだったもの
ほれ
【画像添付】
127:名無しの探窟家
ギャァァァァ!!
128:名無しの探窟家
ゴローニャ穴だらけやん!
129:名無しの探窟家
え!?ナナチ大丈夫なの!?
130:困ったゴーレムだったもの
偶然俺が近くにいたからミラヴィーの針がゴローニャに刺さった時点で引き剥がして解毒薬飲ましたからセーフ。針は先端がナナチの身体にちょっと刺さっただけやからそこまで痛手になってない
131:名無しの探窟家
良かった、マジで良かった
132:名無しの探窟家
解毒薬があるとはいえ簡単に針は身体を貫通するのによくナナチもいくよな
133:名無しの探窟家
責任感じてるんだろうなぁ
134:困ったゴーレムだったもの
あまりに突っ込みすぎてそのうち死にそうやったから一旦ナナチハウスにミーティと一緒に隔離しといた。ミラヴィーもナナチが近付いてくると嬉しそうなんやけど針がなぁ。切っても生えてくるし
135:名無しの探窟家
生えてくるのか
136:名無しの探窟家
鮫かな?
137:名無しの探窟家
隔離って大丈夫か?ナナチが更に責任感じないか?
138:困ったゴーレムだったもの
まぁ、一旦落ち着け的な感じで距離を離しただけだからな。ナナチが落ち着くかミラヴィーが針の操作を出来るようになったらまた一緒に暮らそうって言ってある
139:名無しの探窟家
でもそれだとイッチが出かける時とかミラヴィーちゃん1人じゃない?大丈夫なの?
140:名無しの探窟家
雑に膂力上がってるなら家から勝手に出れそうやもんな
141:困ったゴーレムだったもの
あぁ、ミラヴィーなら出かける時に一緒に連れて行くようにした。針の操作とか新しい眼に慣れるとか色々やることあるからな。何回か原生生物と戦わせてみたけど余裕で勝ってるわ
142:名無しの探窟家
そりゃ元になったのが四層最強ですし
143:名無しの探窟家
針に刺さるだけで死亡確定とか原生生物側からしたらクソゲーだろうな
144:名無しの探窟家
てかそんな特訓もしてるのに針の操作出来ないの?
145:名無しの探窟家
1、2本ならまだしもいきなり腕が数十本増えたもんやからな
146:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんの画像的に1箇所から生えてるだけじゃないからミラヴィーちゃんからすると身体の数箇所から腕が数十本増えたもんやぞ?無理無理
147:困ったゴーレムだったもの
ミラヴィーはこの姿をそれほど嫌がってないけどな。俺と一緒の髪って喜んでたで
148:名無しの探窟家
かわいいかよ
149:名無しの探窟家
そっか、イッチは髪にタマウガチの針を使ってたっけ。いっそのこと全身をミラヴィーちゃんと同じにしてみたら?
150:名無しの探窟家
ナナチとミラヴィーちゃんとイッチでふわもこ家族が出来上がると……。ダイブしてもいい?
151:名無しの探窟家
身体中穴だらけになるぞ
152:名無しの探窟家
一向に構わん!
153:名無しの探窟家
通だねぇ!空いた穴に管でも通して価値にしようか
154:名無しの探窟家
流石にそこまで穴だらけにはならねぇよw
155:名無しの探窟家
イッチ達のふわもこ姿をレグが見たらどうなるんだろ?
156:名無しの探窟家
揉むんじゃね?
157:名無しの探窟家
ふわふわな感触を求めて飛び込んだら鋼を貫く針が潜んでいる罠な。しかも毒付き
158:名無しの探窟家
レグはセーフだけどそれを見たリコが触ってアウトか
159:名無しの探窟家
でぇじょうぶだ!解毒薬がある!
160:名無しの探窟家
毒くらうの前提はやめなされ
161:困ったゴーレムだったもの
そもそも触らせるつもりがねぇよ。それと俺はミラヴィーと同じ姿にはならんぞ。理由は眼と同じ
162:名無しの探窟家
知らん男がウチの娘に手を出してんじゃねぇ!ってことですね分かります
163:名無しの探窟家
ただの拒否なら「ふわもこは?俺はイッチのふわもこが見たかったの!ふわもこが見たいから発言したの!」って文章を出そうと準備してたけどその理由なら仕方ないな
164:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんが嫌がるなら仕方ない
165:名無しの探窟家
みんなミラヴィーちゃん好きすぎか?俺もやけど
166:名無しの探窟家
1人で探窟してる時にミラヴィーちゃんの画像を見ると元気が湧いてくるんや
167:名無しの探窟家
分かる。遭難してる時にミラヴィーちゃんの画像見たら何とか帰らないとって思った
168:名無しの探窟家
お前ら彼女とかいないのか?
169:名無しの探窟家
……言葉には気を付けろよ?危うく大断層に飛び込むところだったぞ
170:名無しの探窟家
あまりの破壊力に目の前にオーゼンがいるのに崩れ落ちてしまった。蹴られた、痛い
171:名無しの探窟家
全方位攻撃はヤメロォ!
172:名無しの探窟家
オーゼンに蹴られたニキはドンマイ
173:名無しの探窟家
衝動的にオーゼンに告白したら踏まれた。けどマルルクちゃんに介抱してもらえたから役得
174:名無しの探窟家
>>173 は?何やってんの?
175:名無しの探窟家
>>173 お前は大断層行きに決定
176:名無しの探窟家
>>173 骨は捨てといてやるよ。……やっぱ原生生物に食わせるわ
177:名無しの探窟家
>>173 マルルクちゃんに抱きついて匂いの感想とかはよ
178:名無しの探窟家
なんか欲望に忠実な奴いたぞ
179:名無しの探窟家
忘れたか?ここの奴らはみんな欲望に忠実やぞ
180:名無しの探窟家
アビス民ですから!
181:名無しの探窟家
おい、お前ら!時間がないから手短に言うぞ?マルルクちゃんの匂い──
182:名無しの探窟家
文章が途中で途切れてるんですがそれは
183:名無しの探窟家
オーゼンに本気で殴り飛ばされたんじゃない?
184:名無しの探窟家
ありそう
185:名無しの探窟家
俺らの勇者に敬礼!
186:名無しの探窟家
匂いの感想言えてないから愚者だな
187:名無しの探窟家
冷たくて草
188:名無しの探窟家
なんとなく夜空見上げたらスレ民っぽいやつがサムズアップしてる姿が薄らと見えた
189:名無しの探窟家
幻覚だろ。それか上昇負荷
190:名無しの探窟家
そうかもしれん。健康に気を遣ってるつもりやったんだがなぁ
191:名無しの探窟家
もっと健康に気をつけて、どうぞ
192:困ったゴーレムだったもの
そういや健康で思い出したんだけどさ
193:名無しの探窟家
ん?どうしたイッチ
194:名無しの探窟家
このパターンって度し難要素が出てくるパターンでは?
195:名無しの探窟家
>>194 しっ!静かにしなさい!
196:困ったゴーレムだったもの
ミラヴィーって今の姿になってから健康かどうか分からんやん?人の姿のままならともかく、タマウガチも混ざってしまったし。だからいつもの食事が実は毒でしたとかあり得そうやん?
197:名無しの探窟家
確かにそうだな
198:名無しの探窟家
今回の度し難詠唱長いな
199:名無しの探窟家
身構えとくか
200:困ったゴーレムだったもの
だから健康診断お願いしたんだよな。ボンドルドに
201:名無しの探窟家
>>200 馬鹿じゃねぇの?
202:名無しの探窟家
>>200 なんでボンドルドになるんだよ
203:名無しの探窟家
>>200 いや、分かるよ?イッチが頼れるのはボンドルドしかいないことはさ。でももっと何というか……手心をだな
204:名無しの探窟家
>>200 キャンセルだ!キャンセル!ミラヴィーちゃんは健康!閉廷!
205:名無しの探窟家
>>200 ボンドルドが調べたらかえって健康じゃなくなるだろ!
206:名無しの探窟家
>>200 ナナチのメンタルが死ぬぅ!
207:困ったゴーレムだったもの
うるせぇ!俺はミラヴィーの健康状態を知りたい!ボンドルドはミラヴィーの身体を調べたい!そこに何の違いもありゃしないだろうが!
208:名無しの探窟家
違うのだ!!
209:名無しの探窟家
マルルクちゃんが男か女かぐらい違うぞ!
210:名無しの探窟家
あーもう滅茶苦茶だよ
211:名無しの探窟家
まぁ、もう言ってしまったなら仕方ない。ボンドルドから絶対に目を離すなよ?
212:困ったゴーレムだったもの
失明してるけど任せろ
213:名無しの探窟家
そうだった!イッチ失明してた!
214:名無しの探窟家
ダメじゃねぇか!
215:名無しの探窟家
え?マジでどうするの?ボンドルド絶対変なことするぞ
216:名無しの探窟家
人の身で原生生物と混ざって原生生物の特徴を持ちながらも人の姿を維持しつつ、更に人の意識がハッキリ残ってる個体なんて今まで見たことないはずだからな
217:名無しの探窟家
Q ボンドルドみたいな探究者が今まで見たことないものを見つけました。どうなりますか?
218:名無しの探窟家
A 調べ尽くそうとします
219:名無しの探窟家
だよなぁ
220:名無しの探窟家
とりあえずイッチ、対策会議するぞ
221:名無しの探窟家
……返事がない、現実に意識を戻したようだ
222:名無しの探窟家
あの……!馬鹿野郎!!
223:名無しの探窟家
ブチギレてて草
224:名無しの探窟家
まぁ、イッチなら何とかするでしょ
225:名無しの探窟家
《朗報》俺氏、何とか生存《やったぜ》
226:名無しの探窟家
>>225 あ、大断層から落ちたニキやん
227:名無しの探窟家
>>225 生きとったんかいワレェ!
─────────────────────
「馬鹿じゃねぇの?」
深界四層、マメナルの家の前。家の主であるマメナルが五層からわざわざやってきたボンドルドに発した第一声は、罵倒だった。
「確かにミラヴィーを診るための対価としてボンドルド達が欲しがる素材を渡すことには許容範囲内なら許可した。ボンドルド達のことだから欲しい素材は多いだろうし、ミラヴィーを診る機材とか渡した素材を運ぶための何かを持ってくるのも予想した。だけどこれは馬鹿だろ。」
マメナルが見つめるのはボンドルド達の後ろにある建物。ボンドルド達が運んできた自身の家より一回りは大きいそれの中からは、今も
「おやおや、一通りの道具を持ち込むために運んできたのですが、どうやらマメナルには不評のようですね。」
「ノコギリとか必要か?……いや、いい。とりあえずは納得しよう。けどな?帰る時にはここまでの道のり全部直していけよ?」
建物の更に後方は本来なら木々に覆われて見通しの悪い道があったのだが、今は木々が倒れて道が切り開かれており、一部では轟々と炎が巻き上がっている。恐らくこの建物の通り道を作るために行ったことだろうが、あまりにも力技すぎるその方法に流石のマメナルも文句の一つぐらいは出てしまう。
ミラヴィーを助けるためとはいえ少し前に似たようなことをした自分のことを棚に上げてマメナルはボンドルドを咎めるように眉を顰めた。
「これ大丈夫か?他の探窟家の奴らが来たら騒がれるだろうから見つけたら証拠隠滅で殺すぞ?」
「それは心配しなくてもいい。既に根回しは済ませている。」
「……ギャリケーがそう言うならいいか。ここまで疲れただろ?本題の前に少しゆっくりしていけ。」
マメナルの不安を払拭するようにボンドルドの斜め後ろで控えていたギャリケーがマメナルの前に歩み出て、既に探窟組合に根回しは済ませていることを伝える。今頃地上ではこの区域一帯は禁域に指定されており、探窟家が来ることはないだろう。
「ところでマメナル、その目はどうしたのですか?」
「あー?ミラヴィーを助けるために使った。」
玄関を開け、ボンドルド達を迎え入れようとするマメナルにボンドルドが今気付いたかのようにマメナルに質問を投げかける。その質問に対し、マメナルは特に隠すつもりがないのか素直に答えた。
ボンドルド達の方を向き直り、閉じていた瞼を開くマメナル。本来ならそこにあるはずの眼はなく、空虚な空間だけが広がっていた。
「おやおや、それでは動きに支障が出るのではないですか?」
「別に困るほど問題にはなってないな。最悪の場合は作れば──」
ボンドルドの気遣う言葉にマメナルが瞼を閉じながら答えている最中で、突如光の刃がマメナルの胴体部に狙いを定めて伸びてきた。いきなりの不意打ちだったが何とか反応したマメナルは身体を思いっきり傾けて回避しようとするが、不意打ちということもあり回避は間に合わず、左腕がゴトリという音と共に地面に落ちた。
「……ボンドルド、これはどういうつもりだ?」
落ちた左腕を尻尾で回収しつつ、距離を取ったマメナルが右肘をマメナルの方に向けているボンドルドを問いただす。緩い空気が急に張り詰め、急展開だったがすぐに状況を理解したギャリケーが殺気立つマメナルからボンドルドを庇うように移動して身構えた。
「なんか言ったらどうだ?それとも久々に──殺し合うか?」
ダンマリを続けるボンドルドにマメナルが再び閉じていた瞼を開いた。そこには先程はなかった瞳が存在し、レティクル模様が浮かび上がった縦長の瞳孔を持つ眼球がボンドルド達を睨みつけている。
マメナルの髪が騒めき、尻尾からは毒針が生える。今にも飛び込んできそうなマメナルに機材を準備していた祈手達も本気だと思ったのか慌てて戦闘態勢を整え始める。そんな中、ボンドルドは一つ頷き……。
「いつもより反応が0.05秒遅れていました。やはり眼は必要だと私は思います。」
気の抜けるようなアドバイスをマメナルに放った。まさかの言葉に前傾姿勢になっていたマメナルは虚をつかれたような顔になり、ギャリケーもギョッとした雰囲気でボンドルドの方へ振り返る。
「まさかと思うが、アドバイスのために『
「えぇ、マメナルは大丈夫と言いましたが、何かがあった後ではあまりにも遅い。ですのでこの方法が1番納得出来るかと思いました。」
『枢機へ還す光』を指差しながらボンドルドはマメナルへ攻撃を行った理由を話した。それに嘘は一つもなく、本気で心配してそうしたのだとマメナルは数年の付き合いから理解した。
「お前さぁ、それなら腕とかを狙えよ。『枢機へ還す光』が胴体に当たれば再生するのが面倒なんだぞ?」
「ですが腕を狙えばマメナルは躱さないでしょう?」
「違いない。」
ボンドルドの言葉にマメナルは笑いながら肯定し、左腕を放り投げる。放り投げられた左腕は不自然に膨らんだかと思えば弾け、中から数個のビットが現れた。ビットはマメナルの左肩に集まると、今度はマメナルの左肩から皮のようなものが生えてきてビットを包み込む。包み込まれたビットは皮の中でグニグニと形を調整していき、しばらくすると再びマメナルの左腕となった。
「これで良しっと。この茶番で休憩は十分だろ。本題に入るからついてこい。」
「えぇ、失礼します。おや?マメナル、眼を取ってしまうのですか?」
「あぁ、ミラヴィーが前と同じ眼じゃないと嫌って言うからな。お陰で眼を抜き慣れてしまった。」
「おやおや、ミラヴィーは可愛いですね。」
「これが話に聞いていたイヤイヤ期ってやつなんだろ。ミラヴィーがきっちり成長してて俺は安心してるよ。」
先程までのことは何だったのかと言いたくなるほどに和気藹々と話し合いながらボンドルドとくり抜いた眼を投げ捨てたマメナルは家の中へと消えていく。置いていかれたギャリケーと祈手達はお互いに顔を見合わせた後、少し警戒をしながらマメナル達の後をついていくのだった。
「ほら、今のミラヴィーだ。ミラヴィー、祈手達に挨拶は?」
「ミラヴィーです!こんにちわ!」
「なんと……、なんと素晴らしい。」
場所は変わってマメナルの家の中。外の光が至る所から差し込む通気性抜群となった部屋の真ん中で、マメナルに促されたミラヴィーの元気な挨拶が響き渡る。
原生生物と人が混ざり合い、原生生物の特徴を持ちつつも人の姿を維持し、更に人の意識が残っている初めての事例にボンドルドは感極まったかのようにプルプルと震えていたが、ミラヴィーの挨拶はしっかりと聞こえていたようで、片膝を床につけて体勢を低くし、ミラヴィーと仮面越しだが視線を合わせた。
「初めまして、ミラヴィー。私はボンドルド、
「れい……めい?」
「おっと、あなたには難しい言葉でしたね。」
「ミラヴィー、黎明ってのは新しいって意味だぞ。」
腕を広げて自身の名と異名を名乗ったボンドルドだったが、ミラヴィーは意味が分からないのか首を傾げている。意味を教えようとボンドルドが口を開きかけた時、マメナルが割り込む形でミラヴィーに意味を教えた。
言葉の意味を繰り返し呟いて覚えようとするミラヴィーを尻目にマメナルはボンドルド達にドヤ顔を披露する。そのドヤ顔に含まれている意味をボンドルドは理解しているのか不明だが、素晴らしいと一言呟いてから立ち上がった。
「では早速始めましょう。先ずは採血から。」
「はい、ストップ。」
ミラヴィーを状態を診るためにボンドルドが健康診断の開始の宣言をし、祈手がでは早速と言わんばかりに機材をミラヴィーに取り付けようとしたが、それをマメナルが止めた。
「どうしたのだマメナル。」
「そのチューブと後ろのやつは何だ?搾り取るつもりか?」
その祈手が持ってきたのは先端に針がついたチューブと採血と言うには明らかに容量が多い容器。搾り取るつもり満々の道具に、マメナルは本当に大丈夫なのかと今更だが不安そうな表情を浮かべてしまう。
「冗談だ。そこまではしない。」
「お前らが言うと冗談に聞こえないんだよ。」
後ろにいた別の祈手にチューブなどを預け、本来使うつもりだった採血用の注射器を取り出した祈手に、マメナルは思わず自身の額に手を当てた。
「ではミラヴィー。マメナルの方を向いておくがいい。すぐに終わる。」
「あー、デダシ。悪い、言い忘れていたんだが……。」
針をミラヴィーの方へ向けて歩み寄るデダシと呼ばれた祈手に、マメナルは息を荒げ始めたミラヴィーを尻尾で押さえながら今思い出したかのように手を合わせ、忠告する。
「なんだ?手短に頼む。」
「ミラヴィー、針がトラウマなんだ。」
「はっ?」
「やーー!!!」
マメナルの忠告は普通に遅く、ミラヴィーの拒絶の叫びと同時に体毛が膨らんで針が出鱈目に伸びる。伸びてきている針に反応出来ていないデダシを蹴り飛ばして針の範囲外まで逃した後、暴れるミラヴィーを針が身体に刺さろうがお構いなしにマメナルは抱き寄せ、背中を撫でて宥め始めた。
「ふぅ、危なかったな。ギャリケー、ナイスキャッチ。」
「……これは?」
「素晴らしい、タマ毒まで使えるのですか。」
ミラヴィーが落ち着きを取り戻し、針が収縮してからマメナルは蹴り飛ばしたデダシを危なげなくキャッチしたギャリケーに称賛を送る。しかしギャリケー達は手に針が掠っていたのかタマ毒の反応を示して苦しむデダシに意識を向けており、マメナルの称賛は誰の耳にも入っていない。
「…………解毒薬だ。飲ましとけ。」
「感謝する。しかしマメナル、何故そんなに拗ねている?」
「気にするな。」
無視されたことに少し頬を膨らませながら解毒薬をギャリケーにマメナルは投げ渡した。当のギャリケーは何故マメナルが拗ねているのか理解が出来ず、主であるボンドルドなら知っているかもと顔を向けてみたが首を横に振られたのでボンドルドも知らないようだ。思い当たることはないかと思考を巡らせてみたが、結局分からなかったのか首を傾げながらギャリケーはデダシに解毒薬を投与した。
「しかし困りました。これは難航しそうですね。」
蹴りの威力がそれなりに強かったせいで気絶したままのデダシを他の祈手が運んでいくのを見送りながらボンドルドは困ったような声を漏らした。いつものような強引な手段はマメナルの許可が出ないので使えず、正攻法でいこうにも今のミラヴィー相手では少々厳しい。
「旦那、俺がいきますぜ。」
「おや、グェイラですか。確かに貴方なら問題はないでしょう。お願いしますね。」
そんなボンドルドにずっと控えていたグェイラが名乗りあげた。自ら立候補してきたことを少し意外に思いながらもボンドルドに異論はないのか、ミラヴィーから離れてグェイラに自身の場所を譲った。
「ミラヴィー、久しぶりっすわ。」
「グェイラ!」
「今日は久しぶりに会うミラヴィーにプレゼントを持ってきたっすよ。」
そう言いながらグェイラが懐から取り出したのは腹話術などでよく使用することがある中に手を入れて動かせるタイプのぬいぐるみ。ところどころに荒い縫い目があり、手作りなのがよく分かる。グェイラにそんなことが出来たのかという本人が聞けば失礼極まりないことを思いながらマメナルとボンドルド達が表情には出さずに驚いていると、グェイラはぬいぐるみを器用に使ってミラヴィーの気を引き始めた。
「ミラヴィー、初めまして。俺はぬいと言うんだ!」
「ぬいちゃん!」
まさかの裏声でぬいぐるみを動かすグェイラにマメナルは今度こそ表情に出して驚いてしまう。マメナルの子育てという名の何かを見てからグェイラなりに色々考えてこの手に辿り着いたというのに、その元凶に驚かれるとは大変不服である。
そんな思いを秘めながらもグェイラはミラヴィーの気を引きながら、こっそりと片手に注射器を隠し持った。
「ミラヴィー!俺とジャンケンをしよう!一応左腕はグェイラが押さえておくね!」
「うん!」
裏声とぬいぐるみの動きでミラヴィーの視線を誘導しつつ、少し強引ではあるものの注射器を隠し持ったもう片方の手でミラヴィーの肘から先がない左腕をグェイラは掴んだ。どうやらミラヴィーは針を見なければ問題ないようで、今のところ針が伸びる様子はない。
そうしてグェイラはミラヴィーから無事に採血を成功させた。針を刺した時は流石に違和感があったのかミラヴィーは自身の左腕を見たが、グェイラが自身の手で針を隠したのと、マメナルがぬいぐるみが待っているぞとミラヴィーの意識をすぐにぬいぐるみに向けさせたことで事なきを得た。
「まぁ、俺にかかればこんなもんっすわ。」
「素晴らしい。これならこの後の検査もグェイラにお任せしましたよ。」
「えっ?」
採血の成功で達成感を感じながらボンドルドに報告したグェイラだったが、この後も任されるのは予想の範囲外だったようだ。流石に荷が重いと別の祈手に役目を譲ろうとしたグェイラだったが、脚に軽い衝撃が走り、確認をしてみるとミラヴィーが目をキラキラさせながらグェイラの持つぬいぐるみを見つめていた。どうやらミラヴィーはぬいぐるみを気に入ったようである。それと同時にグェイラの続行が決まった瞬間だった。
「マメナル、話とは何ですか?」
「まぁ、話というかちょっとしたお願いなんだけどな。」
マメナルがボンドルドに話があるとのことで、グェイラに続きとついでにミラヴィーの世話を任せ、マメナルとボンドルドは場所を移して家の外に出ていた。
「ではお願いというのは?」
「ミラヴィーの義手を作ってくれないか?」
マメナルのお願いとはミラヴィーの無くなった左手の製作だ。左手が無くなった不便さを理解するためにマメナルは誰も見ていない時だけだったが、自身の左手を切り落として生活していた。その結果、ないよりはあったほうが良いだろうと考えたようだ。
「出来れば手の形が良いんだけど、それが無理ならボンドルドの『
そう言いながらマメナルはこの世界で初めて頭を下げて頼み事をした。それに対してボンドルドは心地良く快諾する。
「構いませんよ。どんな形にするかは後日相談といきましょう。」
「ありがとう、報酬は何が良い?それも後日に決めるか?」
「いえ、それには及びません。私が欲しい報酬はもう決めてあります。」
ボンドルドの快諾にマメナルは頭を上げ、嬉しそうに笑顔を向ける。そのまま報酬の話へと移り、ボンドルドは少しだけ悩むような仕草をした後で、マメナルの腰の辺りを見つめた。
「マメナル、あなたの尻尾をこの依頼の報酬として頂きましょう。」
「俺の尻尾か?ちょっと前に一部だけあげたから別のもんを欲しがると思ったが。」
「調べてみたところ、あなたの尻尾はどの原生生物のものでもない。非常に興味深いものです。」
「あー、なるほど。」
ボンドルドが口にした欲しいものに、マメナルは意外そうな顔をする。マメナル的にはミラヴィーの健康診断をお願いした時に前払いで尻尾の一部を渡していたため今回は遺物などを欲しがると思っていたのだが、ボンドルドから理由を聞いたことで納得がいったようだ。
「そりゃあ、ボンドルドは知らないよ。この尻尾は多数の原生生物を組み合わせて作った俺のオリジナルだからな。」
「ほう、私では知らないはずですね。」
奈落は広く、まだまだ人々が知らない原生生物が多数存在しており、ボンドルドはその知られていない原生生物の尻尾がマメナルの一部として使用されていると思っていたようだが、マメナルの尻尾は数多の原生生物の良いとこ取りという高級品だ。
「うん、ストックはあるし今度は丸ごとあげるよ。ついでにこの件であらかじめ用意しておいた遺物もあるから持っていけ。」
「よろしいのですか?」
「いいよ、こっちは頼む立場だ。それに報酬に色をつければ、ボンドルドも良い品を作ってくれるだろ?」
ボンドルドと話しながらマメナルは自身の尻尾の付け根を殴打した。骨が折れるような軽い音が鳴ると、今度は尻尾を掴んで引っ張り始める。ミチミチと肉と筋繊維が断裂する音が尻尾から鳴り響いた後、勢いよくマメナルは自身の尻尾を引き千切った。
「ほら、報酬の尻尾。」
「確かに頂きました。」
毒液が毒腺を伝って尻尾の断面から垂れ流れていくが、マメナルは気にすることなくボンドルドに引き千切った尻尾を差し出した。よく見ればマメナル側の尻尾は断面から既に再生を始めており、後数分もあれば完全に元通りになるだろう。
「それじゃあ、頼み事もしたしミラヴィーの方に戻るわ。そろそろグェイラも終わらせてるでしょ。」
「マメナル、無理矢理千切らなくても『枢機へ還す光』を使えば綺麗に切断出来ましたよ?」
「……そうだった。」
「おやおや、可愛いですね。」
「やめろ、頭を撫でるな刺すぞ。」
「で?みんなは何やってんの?」
勢いで自身の尻尾を引き千切り、冷静にボンドルドから正論みたいなものを言われて少し恥ずかしい思いをしたマメナルが家の中に戻ってくると、何故か祈手達が変なポーズをとっていた。その姿に困惑し、思わず質問をするとその集団の先頭にいたグェイラが勢いよくマメナルの方へ振り返り、走り寄ってくる。
「ちょうど良いところに!ちょっと手伝ってくれ!」
「まずは説明してくれ。状況が読めん。」
助かったとばかりにマメナルの手を握るグェイラに、マメナルは説明を促す。グェイラの身振り手振りの説明を聞き終えた後、何故こうなっているのかを理解したマメナルがミラヴィーの方へ向くと、ミラヴィーは今にも泣き出しそうであり、針もキャリキャリと音を立てて次の瞬間には伸びそうだ。
「不注意でぬいぐるみがミラヴィーの針に刺さってミラヴィーが泣きそうね……。それで俺に何して欲しいの?」
状況を理解したマメナルがグェイラに質問すると、グェイラは無言で祈手の集団を指差した。
「ササリ〜。」
「ガンキマス〜。」
そこには独自のポーズをとり、発言から恐らく原生生物の真似をしてるであろう集団がいた。命を脅かす針が今にも伸びそうなのに逃げ出そうとせずに泣き止ませようとする根性は大したものだが、泣き止ませるためにとっているその動きにマメナルは露骨に顔を顰めた。
「真似しろと?」
「ミラヴィーが1番反応してくれてるのがあの真似っこだけなんすよ!」
別に俺なら真似しなくても頭を撫でたりすればいけるだろとマメナルは考えたが、よくよく考えてみるとあの状態までいったミラヴィーへのマメナルの対応は一度気が済むまで泣かせてから泣き止ますという方法だけであり、泣く前に泣き止ませる方法など過去に失敗したものを除くと全く浮かばないのでマメナルは悩み始めた。
そして悩みに悩んだ結果、結局はグェイラの言った方法を行うことにした。マメナルはミラヴィーと一緒に行動した時に出会った原生生物を思い浮かべ、1番ミラヴィーの反応が大きかった原生生物をチョイスする。
「よし、これでいいや。ほら、ミラヴィー。アシバカイナだぞ〜。」
待機していた手脚をビットに分解してアシバカイナの爪脚の形で合体。自身の身体にもビットを纏わせて可能な限りアシバカイナに近付ける。マメナルが持つ遺物、『
これならミラヴィーは泣き止むだろうと根拠のない自信と共に脚をわしゃわしゃさせながらマメナルはミラヴィーのいる方へ振り返った……が。
「ミラヴィー、これはどうですか?」
「ボンドルド、すごい!」
いつの間にか戻って来ていたボンドルドがどうやったか知らないがミラヴィーを泣き止ませていた。ポカンとした表情でマメナルはミラヴィーを見つめていると、ボンドルドの近くに移動していたグェイラがそれに気付いたのかマメナルの方へと近寄ってくる。
「いやぁ、旦那は凄いっすわ。あっという間にミラヴィーを泣き止ませちまった。」
「いつからボンドルドは来てたんだ?」
「そりゃあ、マメナルが悩み始めた時ぐらいから──危なァ!?」
グェイラの言葉が言い終わる前にグェイラの眼前にマメナルが真似したアシバカイナの爪脚が振り下ろされる。その危険な行為に文句を言おうとマメナルの方を向いたグェイラだったが、マメナルの感情が読めない無表情を見てしまったことで嫌な予感がしたのか、出来るかぎり刺激しないようにゆっくりとした動きで後退を始めた。
「つまりなんだ?俺が悩んでいる間に問題は解決したのに誰も!何も!言わなかったと?」
「いやぁ、声をかけるのも憚るぐらい真剣に考えてたからさぁ……。」
「許さん。」
「うおぉ!?危ねぇ!」
再び振り下ろされる爪脚。それを紙一重で回避しながらグェイラは祈手の集団の方へ逃走を始める。
グェイラの逃走先にいる集団の祈手達は自分達は関係ないという考えでグェイラの逃走を気楽に見ていたが、祈手の1人がマメナルに掴まれて放り投げられたことで自分達も範囲内に入っていると悟り、そこそこ広い部屋の中でバタバタと集団逃走を始めた。
「旦那ァ!マメナルを止めてくだせぇ!」
「ミラヴィー、私とボール遊びをしましょう。あなたのその眼を使った反応速度、是非見たい。」
「では俺はボールとなるものを探してきます。ここは騒がしいのでお二人は外に出ていて下さい。」
「素晴らしい。ではギャリケー、お願いします。行きますよ、ミラヴィー。」
「はーい!おかーしゃん、ボンドルドとおそとであそんでくるね!」
「旦那ァ!?後ギャリケー!お前何勝手に離脱してんだ!」
救援要請を無視されたグェイラの割と本気の叫びにしれっと離脱していたギャリケーが振り向くが、関わりたくないと言わんばかりにそそくさと家の外へと出て行った。
こうなれば自分も自然に脱出するしかねぇ。そう考えてタイミングを測り始めたグェイラだったが、突如身体が重くなったことでその計画は不可能になる。
原因はすぐに特定された。グェイラの身体にマメナルに追いかけられている他の祈手がしがみついている。仮面のレンズは主犯格のお前だけ逃げるなんて許さねぇとばかりに輝いており、グェイラは思わず引き攣った笑みを浮かべてしまう。
「……死なば諸共だ。」
「俺を巻き込むんじゃねぇ!……あっ、ヤッベェ。」
祈手がしがみついたことで愚鈍の塊と化したグェイラ達をマメナルが見逃すわけがなく、間も無くグェイラとしがみついていた祈手にマメナルの爪脚が振り下ろされることとなった。
オリ主……ビットで視界を補っているとはいえ、ビット経由から情報が来るので反応速度は低下している。急所を破壊されない限り死なないのでボンドルドの不意打ちにはそこまで怒っていない。が、やられたらやり返すタイプなのでボンドルドの左腕を攻撃しようとした。あと少しボンドルドの発言が遅れていたら戦闘になってた。現在、アシバカイナの爪脚をわしゃわしゃさせながら祈手と追いかけっこ中。
ミラヴィー……針が自分の方に向いているのが大っ嫌い。向けられると全身から針が出鱈目に伸びるため大変危険。混ざったことで少々気性が荒くなっている。戦闘スタイルは獣みたいに四つ足……三つ足体勢。素早く動いて死角に入り、針を突き刺してくる。ボンドルドとボール遊びを楽しんだ。途中でオリ主も参戦してくれて嬉しい。
祈手達……機材運んでいたらなんか一触即発になってるし、診察対象が毒攻撃を持ってるしで大変。何とか診察を終わらせてこれから結果を確かめないとなどと考えていたらグェイラのせいなのに何故かマメナルに追われている。今回は本当に何も悪くない。
ボンドルド……また一つ、自身の知識が増えたことで満足している。マメナルの尻尾は千切るよりか切った方が色々都合が良かったが、そこまでは言わない。マメナルの失明はそれなりに心配している。日常を過ごすのは実力的に問題ないと考えているが、もしもがあってマメナルが死んだら非常に勿体無いので。死ぬなら回収して調べたいので自分が近くにいる時に死んで欲しい。
ナナチ……起きて外に出たらマメナルの家がある場所で火災が発生していてSAN値チェック。大慌てで近くまで行っても呼びかけても反応がなく、もしかして既に焼け死んだのではと考えてしまった。覚悟を決めて火の中に飛び込もうとしたら、消火作業をボンドルドに頼まれたギャリケーに見つかって確保される。ミラヴィー達の名前を叫んでギャリケーを振り払おうとするが、ギャリケーに2人の無事を伝えられ、なんならギャリケーに連れられて中に入り、外に逃げていた祈手を数人捕まえてわしゃわしゃしているオリ主とボンドルドと仲良くボール遊びをしているミラヴィーを見てしまったことで宇宙ネコならぬ宇宙ナナチになった。このあとナナチに気が付いたオリ主に手を振られ、宇宙ナナチ状態のままギャリケーに送り返された。後日、ボンドルドは殺しきれないぐらいいっぱいいるとオリ主に教えられた。
グェイラ……爪脚の振り下ろしによる拳骨をもらって気絶中。
ではまた明日!サラダバー!