奈落の子育て事情   作:フドル

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2話目ですよ!


特訓風景。そして旅立ちと見守り

628:名無しの探窟家

ミラヴィーちゃんの特訓は順調だろうか

 

629:名無しの探窟家

多分順調

 

630:名無しの探窟家

まぁ、今回はイッチもしっかりと学んでたしいけるでしょ

 

631:名無しの探窟家

なお、知識の仕入れ先は赤笛の模様

 

632:名無しの探窟家

あれ?イッチって赤笛から聞いたとか言ってたっけ?

 

633:名無しの探窟家

あの画像をよく見ろ。ショタは赤笛をしてるだろ?

 

634:名無しの探窟家

……ホンマや、全然見てなかった

 

635:名無しの探窟家

おねショタに夢中だったからなぁ

 

636:名無しの探窟家

新人だから長年の探窟で曲がり曲がった知識ではなく、学んだことそのまんまの知識を得れるメリットはある

 

637:名無しの探窟家

デメリットは?

 

638:名無しの探窟家

長年積んだ経験からくる知識がない。つまるところ柔軟さがない。マニュアル通りってかんじ?

 

639:名無しの探窟家

それが探窟していく中で徐々に自分のやり方に変わっていくのを見てるのが楽しいんだよなぁ

 

640:名無しの探窟家

蒼笛か月笛あたりから顔付きが変わるのが大好き

 

641:名無しの探窟家

うんうん、殺し合いの中で成長を確認するのは楽しいよな

 

642:名無しの探窟家

あー。あんなに幼かった子がこんな風に……ってちょっと待て

 

643:名無しの探窟家

なんか今変な奴いた?

 

644:名無しの探窟家

お前らもそうだろ?自分で育てた探窟家の敵として立ちはだかり、戦う。その中で探窟家の成長を確認するのが何よりの楽しみ

 

645:名無しの探窟家

>>644 貴方だけです

 

646:名無しの探窟家

>>644 えー、それお前が生きている時点で弟子全滅してるってことだろ?

 

647:名無しの探窟家

>>644 イカレた奴はイッチだけで十分だよ

 

648:名無しの探窟家

>>646 心配するな、ワイは蘇生のチートがあるから死んで暫くすれば蘇れる。代償はあるけどな。その後こっそり戻って師匠に手を下してしまったって後悔する弟子の顔を見るのが好きなんや!

 

649:名無しの探窟家

なんだ、ただの愉悦部員か

 

650:名無しの探窟家

一瞬やばい奴かなって思ってたけど愉悦部ならまぁ、ええか

 

651:名無しの探窟家

スレ民って愉悦部の部員にだけヤケに寛容だよな

 

652:名無しの探窟家

なんでやろな

 

653:名無しの探窟家

気にしたら負けやで

 

654:名無しの探窟家

あ、はい

 

655:困ったゴーレムだったもの

ミラヴィーの先生役をグェイラに取られた……

【画像添付】

 

656:名無しの探窟家

 

657:名無しの探窟家

イッチ!

 

658:名無しの探窟家

寝取られたのかイッチ!

 

659:名無しの探窟家

よく見たらミラヴィーちゃん義手つけとるやないかわれぇ!

 

660:名無しの探窟家

完成してたんやな

 

661:困ったゴーレムだったもの

うん、ついちょっと前にボンドルドのとこ行ってつけてもらったわ。あと寝取られたとか抜かした奴、覚えとけよ?

 

662:名無しの探窟家

ヒェッ

 

663:名無しの探窟家

割と本気でキレてるやつだコレ

 

664:名無しの探窟家

許して……、許してヒヤシンス

 

665:名無しの探窟家

謝っているようでふざけてるなコイツ

 

666:名無しの探窟家

まぁ、コッチに干渉する手段をイッチは持ってないからな

 

667:名無しの探窟家

あれだ、門があるうちは吠えまくるけど、門が取っ払われた瞬間黙る犬だ

 

668:名無しの探窟家

もっとわかりやすく言えば、ネット上じゃイキる癖にリアルで会えば何も言えない奴

 

669:名無しの探窟家

さては前世とやってること大して変わってないな?

 

670:名無しの探窟家

わ……ぁ……

 

671:名無しの探窟家

ちょっとスレ民〜、ってこのネタこの前やったばっかやな。じゃあいいや

 

672:名無しの探窟家

前にやったからという理由で庇われなくなるのは草

 

673:名無しの探窟家

んで、イッチ。なんで教える役がグェイラに変わったの?変わってって言ったりした?

 

674:名無しの探窟家

返答聞く前にある程度変わる経緯を想像出来るんだけど……

 

675:困ったゴーレムだったもの

>>673 なんか見てられへんって言われた。酷くない?まだミラヴィーにロープの掛け方と料理をやらせただけやで?

 

676:名無しの探窟家

お、おう

 

677:名無しの探窟家

なんだろう、この2つでグェイラが自分が教えないとって考える出来事が思い浮かばん

 

678:名無しの探窟家

いや、よく見ろ。イッチはやらせたと言っているぞ!

 

679:名無しの探窟家

やらせた?あっ(察し)

 

680:名無しの探窟家

イッチ、一応聞いとくけど……一からしっかり教えてミラヴィーが理解してからやらせたんだよな?

 

681:困ったゴーレムだったもの

ロープは途中でグェイラと交代したけど教えた。料理はやり方を書いた紙を見せたら分かったって言ったから任せた

 

682:名無しの探窟家

つまりロープはグェイラが途中で割り込む何かをして、料理はそもそも教えてないと……

 

683:名無しの探窟家

そりゃグェイラも自分が教えないとって思うわ

 

684:名無しの探窟家

しかもこれ多分ミラヴィーちゃんが分かったって言ったのはイッチが渡してきた紙に書いたやり方でやることに分かったって言っただけでやり方を理解した分かったではないんじゃね?

 

685:名無しの探窟家

結論、イッチが悪い

 

686:名無しの探窟家

い つ も の

 

687:困ったゴーレムだったもの

>>684 だよなぁ、一回も料理のことなんて教えたことないのに分かったって言うから不思議やったわ

 

688:名無しの探窟家

おいこら

 

689:名無しの探窟家

不思議で止まるな!

 

690:名無しの探窟家

何故GOサインを出したのか、コレがわからない

 

691:名無しの探窟家

で、料理は完成したの?いや、無理だと思ってるけどさ

 

692:困ったゴーレムだったもの

ちゃんと完成したで

【画像添付】

 

693:名無しの探窟家

おーう、これは……まぁ、うん

 

694:名無しの探窟家

極めて料理に対する冒涜を感じた

 

695:名無しの探窟家

ナナチが作るやつより色がドス黒いのですが

 

696:名無しの探窟家

なんでこんなのが出来るのかと困惑する自分とこれだよコレコレ、これがこのスレだよと喜ぶ自分がいる

 

697:名無しの探窟家

何その暫く訪れてなかった行きつけの店の料理を食べて喜ぶ人みたいな反応

 

698:名無しの探窟家

結局イッチはその料理を食べたの?

 

699:困ったゴーレムだったもの

食べたぞ。グェイラとミラヴィーがいらないって言ったから3人分

 

700:名無しの探窟家

マジか……

 

701:名無しの探窟家

……で、味は?

 

702:名無しの探窟家

2人が食べるの拒否している時点で察するんだよなぁ

 

703:困ったゴーレムだったもの

>>701 さぁ?分からん

 

704:名無しの探窟家

分からん?味覚がぶっ壊れたのか?

 

705:名無しの探窟家

あ、分かった。味覚切ってから食べたなイッチ

 

706:困ったゴーレムだったもの

正解。流石に食えばヤバそうやったからただの肉の塊の舌を作って食べたわ

 

707:名無しの探窟家

おぉ、イッチが危機感を覚えるほどか

 

708:名無しの探窟家

娘が作った、しかも初めての手料理を残さずしっかり食べるのは+114点。でも味覚とか切って味わってないから−514点

 

709:名無しの探窟家

>>707 点数が汚い

 

710:困ったゴーレムだったもの

食べて暫く胃がムカムカしてたから中々の料理やったぞ。割と真剣に一回胃を引き抜いて新しいの作ろうか悩んだほどや

 

711:名無しの探窟家

でもミラヴィーちゃんの料理だから引き抜くのはやめたと

 

712:名無しの探窟家

そういうところはしっかりしてるよなぁイッチって

 

713:名無しの探窟家

そこらへんもっと周りにアピールしてたら今回みたいな蚊帳の外状態にならんですんだんじゃね?

 

714:困ったゴーレムだったもの

いや、今も一応ミラヴィーの料理特訓のために結構な頻度でオースの街を行き来してるんだよな。もう調味料とか食材を売ってるとこの店員さんとは顔見知りやわ

 

715:名無しの探窟家

あー、買い出し役になったのね

 

716:名無しの探窟家

文章から感じるまだ完全に蚊帳の外ではない感

 

717:名無しの探窟家

使いっ走りは……まぁ、ええか

 

718:名無しの探窟家

ミラヴィーちゃんの特訓は順調なの?

 

719:困ったゴーレムだったもの

順調やと思うで。戦闘面はグェイラを倒したからすぐ終わったし、ロープもほぼ問題なし。俺が知らんかった手信号もそこそこで料理は……まだ頑張りましょうだな

 

720:名無しの探窟家

戦闘面……

 

721:名無しの探窟家

何度も言うけどミラヴィーちゃんは四層最強のタマウガチと混ざってるからな

 

722:名無しの探窟家

しかも時間があれば四層の原生生物相手と殺し合いしてるからな

 

723:名無しの探窟家

探窟家相手ならミラヴィーちゃんの力場を読む眼がある時点でほぼ余裕やからなぁ……

 

724:名無しの探窟家

哀れグェイラ、戦いを教えてやるって勝負して負けるのは嫌だなぁ

 

725:名無しの探窟家

ミラヴィーちゃん、戦闘面ではガチ説

 

726:名無しの探窟家

そらそうよ、タマウガチの針と眼に加えて被弾面が小さくなってんやぞ?

 

727:名無しの探窟家

少なくとも黒笛より強いというのは分かったな。グェイラが黒笛の中ではどのくらい強いのか分からんけども

 

728:名無しの探窟家

でも戦闘面が問題ないなら教えることって少なくない?

 

729:名無しの探窟家

上昇負荷はミラヴィーちゃんは身をもって知ってるし、上層ならそもそも問題ないし

 

730:困ったゴーレムだったもの

うん、探窟家が使う手信号もある程度覚えてきたみたいやから、ぶっちゃけ後は料理で及第点が取れたらいつ出発してもいける状態やな

 

731:名無しの探窟家

ミラヴィーちゃん、優秀だった

 

732:名無しの探窟家

我らがミラヴィーちゃんやぞ?

 

733:名無しの探窟家

でもミラヴィーちゃん、街にいったらどこに住むの?

 

734:名無しの探窟家

まさか孤児院とかないよな?けど同年代の友人が出来ると考えれば……うーん

 

735:困ったゴーレムだったもの

祈手(アンブラハンズ)所有の家に住むことになってる。っていうか孤児院とか寝てる最中にミラヴィーの仮面が剥がれて誰かに見られたら即イジメルートやないか

 

736:名無しの探窟家

あー、すまん

 

737:名無しの探窟家

そうやった。俺らは慣れたから気にしてなかったけどミラヴィーちゃんの見た目は隠さないとダメか

 

738:名無しの探窟家

最悪成れ果てって勘違いされて狙われるかもだしなぁ

 

739:名無しの探窟家

もしくは獣相か?

 

740:困ったゴーレムだったもの

まぁ、そこら辺は祈手かボンドルドがなんとかしてくれるやろ。ミラヴィーがやっちまった時の後始末は頼んでるし

 

741:名無しの探窟家

後始末

 

742:名無しの探窟家

一体何を後始末するんですかねぇ……

 

743:名無しの探窟家

アビスでは日々人が死んでるんやで

 

744:名無しの探窟家

あ、はい

 

745:名無しの探窟家

でもバレたのが街中だとどうするの?バレたところが大通りとかなら隠し通すにしても無理があるくない?

 

746:名無しの探窟家

そういうところはあまり歩かせないんじゃない?知らんけど

 

747:名無しの探窟家

復活祭みたいな祭りがない時は人もそんなやばいくらいいっぱいいないから大丈夫やろ

 

748:困ったゴーレムだったもの

まぁ、仮に仮面を剥がされたり剥がれて顔を見られた時の対処法はミラヴィーにしっかりと教えてあるから大丈夫やろ。あ、そういえば数日前に及第点は貰えたみたいで今日出発するらしいから見送ってくる

 

749:名無しの探窟家

対処法って絶対ろくでもないやつ……ちょっと待てぇ!!

 

750:名無しの探窟家

えぇ!?もう終わったの!?

 

751:名無しの探窟家

いきなり終わってるやん!?

 

752:名無しの探窟家

ちょっと!?重大な情報を一気に二つも投げるなよ!

 

753:名無しの探窟家

説明!説明を求むイッチ!

 

754:名無しの探窟家

返事がないですね!相変わらずスレ見なくなるの早いんだよぉ!!!

 

755:名無しの探窟家

草生えるわ

 

756:名無しの探窟家

生やしてる場合じゃないんだよなぁ……

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

「ミラヴィー、忘れ物はないか?」

「だいじょうぶ!」

 

 深界四層、マメナルの家。その玄関にて、マメナルはミラヴィーに最後の確認をしていた。

 

「よし、なら……グェイラ、任せたぞ。」

「はいはい、任されましたよ。」

 

 そんなミラヴィーの隣に立つのは少々疲れ気味な祈手の1人であるグェイラ。彼はマメナルの言葉に軽い雰囲気で頷いた。それもそのはず、本来なら道中も護衛として気を張るつもりでいたのに、ミラヴィーの方が自身より強いと分かったのだ。護衛の必要が無くなったと考えれば、少しは気が楽になるものだろう。内心はミラヴィーに負けたことでショックを受けているが。

 

「あ、そうだ。ミラヴィー、これを持っていけ。」

 

 気持ちを切り替えたグェイラが街についてからの行動を考えていた時、マメナルがミラヴィーに何かを詰めた袋を渡す。ミラヴィーはそれを不思議そうに見つめていたが、中を確認すると嬉しそうに顔を緩めた。

 

 その顔を見たグェイラが袋の中身を気にすれば、雰囲気で気付いたのかミラヴィーが嬉しそうにグェイラに袋を渡してくる。

 

「グェイラー、おかあさんがくれたの!」

「へぇ〜、マメナルは一体どんなのをくれたんすかねぇ。」

「あー、そりゃ──」

 

 グェイラは渡された袋の口を開き──

 

「──俺の尻尾だけど?」

 

 袋にみっちりと入ったマメナルの尻尾を目にする。パッと見ただけでも複数本入っており、そのうちの何本かはついさっき引っこ抜いたばっかりなのか、ポタポタと鮮血が滴っている。更によく見てみれば、袋の底の部分が赤く染まってきていることにグェイラは気付いた。

 

「……却下で。」

 

 なんでこんなものが必要なんだとグェイラは袋をマメナルに突き返した。しかし当然ながらマメナルとミラヴィーから猛反発を受けることになる。

 

 これがないとミラヴィーの寝付きが悪い。おかあさんがくれたのにグェイラひどい。寝付けなくなったミラヴィーの相手は大変だぞ。グェイラのバーカ!などなど、後半からミラヴィーは語彙力がないためただの悪口になっていたが、2人に退くつもりはないらしく、結局血が出ている新鮮な尻尾を除外することだけ飲ませて、グェイラが折れることになったのだった。

 

「じゃあいってきます。」

「いってらっしゃい。」

 

 あれ?よく考えたらコッチが面倒をみる立場なのになんで責められているんだ?などとグェイラが気付きかけた時、マメナルとミラヴィーがお互いに抱き合った後、ミラヴィーのオースの街への旅が始まった。

 

 といっても道を知っているのはグェイラなので彼について行く形になる。しかしミラヴィーはマメナルがいない2度目の冒険に目を輝かせていた。

 

 そんな今のミラヴィーの服装は、特訓の時と同じ探窟家の服に祈手がつけるような仮面をつけているのに加え、背中にマメナルの尻尾が入ったリュックを背負っている。これは他の探窟家が遠目から見ればミラヴィーを探窟家だと勘違いさせるためだ。

 

 近くでマジマジと見られるとバレるかもしれないが、確認のためにわざわざ黒い噂が絶えない祈手の隣を歩いている者に近付いてくる物好きはいないとグェイラは確信している。まだ噂を知らない赤笛などは近寄ってくるかもしれないが、それぐらいならいくらでも誤魔化せる。

 

 そうしてオースの街とアビスの間にいる組合の門番を通過すればこっちのものだ。ミラヴィーの服を変えた後、組合に登録する。登録の際には素顔を見せるために一度仮面を外さなければならないが、対応する組合員はボンドルドの息がかかった者を手配している。なんの心配もいらない。

 

「ねぇ、グェイラ?」

「んー、ミラヴィー。なんか用っすか?」

「うん、なんかあっちからずっとこっちみてる。」

 

 グェイラが今後の予定を再確認していると、服の袖をミラヴィーに引っ張られた。そしてミラヴィーから聞かされるのは、こちらを追跡している者がいる情報。

 

 ミラヴィーからコッソリと方角を教えてもらい、バレないように自然体を維持しつつ辺りを見渡すような動きをしながら視線だけでそちらを向くと、確かにいる。木々に隠れるような体色をしているせいで気付きにくいが、タマウガチを彷彿させる四足歩行の原生生物らしきものがジッとコチラの様子を伺うように見ている。

 

 グェイラの知識ではそのような原生生物はおらず、明らかな新種。しかしどっかの誰かさんの特徴がチラホラと見えるその姿に、グェイラは警戒するだけ損したとミラヴィーの手を引いて先に進もうとする。

 

「いいの?こっちみてるよ?」

「あれはいいんすよ。大丈夫っす。」

 

 ミラヴィーは伺うようにグェイラに聞いてくるが、グェイラは問題ないと頷く。そうすれば気にするだけ無駄だと思ったのか、ミラヴィーも前を向き、あの原生生物がいる方向に振り返ることはなくなった。

 

 そんなミラヴィーを見た後で、グェイラはもう一度その原生生物の方向を見る。変わらずそこにいる原生生物の姿を見ると、深くため息を吐いた。

 

「心配ならコッチに来ればいいのに。」

 

 

 

 

 

 その後、特にこれといったことはなく、グェイラ達は四層を突破した。その次に現れるのは深界三層、大断層。真っ直ぐに大きな縦穴が貫く断崖絶壁となっており、そこには多数の飛行型原生生物が生息している。そこへ飛び出そうものなら彼らの餌になるのは確実。探窟家達は被食者のように彼らを警戒しながら断崖絶壁にぽっかりと空いている横穴の巣を通っていかなければならない。

 

 しかしどうしても横穴の巣の外に出なければならない時がある。その時に取る選択肢は大体3つ。ネリタンタンという大人しい小型の原生生物をばら撒いて注意を引くか、飛行型原生生物が襲いかかってくる前に素早く移動しきるか、襲いかかってくる原生生物を片っ端から返り討ちにするか。

 

 普通に考えれば取る選択肢は一つ目のネリタンタンをばら撒く方法だ。わざわざ危険を犯す残りの二つより遥かに安全で、損耗も少なくすむ。しかしグェイラ達が選んだのは三つ目。

 

 それには勿論理由がある。まずグェイラ達は上を目指している。つまり帰ろうとしているのであり、損耗はいつも以上に気にする必要がない。それにグェイラは祈手であり黒笛だ。何度もこの場所を通ったこともあり、奴らの相手は慣れている。そして最後、単純にこの方法が圧倒的に速い。

 

「あー、この移動方法は楽っすねぇ……。」

 

 大断層に棲む原生生物の方向を真っ直ぐと見ながら、グェイラは気楽そうに息を吐いた。飛ぶ手段などを持たない人の身では壁に顔を向けているのが普通であり、今のグェイラみたいに常に原生生物が飛び回る方向を見れるわけがない。しかし今回は普通じゃない。

 

 グェイラは今、ミラヴィーに運ばれていた。伸ばされたミラヴィーの針は軽々と断崖絶壁に突き刺さり、蜘蛛のように壁をよじ登っている。ミラヴィーが移動役というのなら、ミラヴィーと背中合わせで胴体をロープに縛られているグェイラは、襲いかかってくる原生生物を撃退する役だ。

 

「でもその必要はほぼないんすよねぇ。」

 

 チラリとグェイラは絶壁の向こう側へ視線を向ける。そこでは多数の原生生物が、壁に張り付いているたった一体の原生生物へと挑みかかっていた。しかし優勢なのは一体のほうで、針が伸びれば数匹を貫き、尻尾を振えば命中した何匹かがその威力に意識を失って墜落していく。その無双ぶりに賢い原生生物は早い段階で余所者の原生生物から距離を取り、返り討ちにあって墜落する他の原生生物を捕まえて捕食している。

 

「あの人、いつまでついてくる気なんすかねぇ。」

「グェイラー?何ブツブツいってるのー?」

「いや、何でもないっす。向こうの方で原生生物同士が争っているから、巻き込まれないようにサッサと上がっちまいましょうか。」

「あい!」

 

 

 

 

 

 

 巣を経由せずに直接絶壁を登ったのと、どっかの誰かさんが大暴れしていたお陰で原生生物の相手を一切せずに三層を大幅に時短しながら楽々突破したグェイラ達は深界二層、誘いの森へ辿り着く。ここでは原生生物の他にも気を付けるべきものがあり、先程よりグェイラは気を張っていた。

 

「グェイラ、みっつ、うしろからきてる。」

「わかってるっすよ。」

 

 二層最深部、天上瀑布から逆さ森へ向かっている最中、ミラヴィーは自分達に向けられている気配をグェイラに報告するが、グェイラも気付いているようで、しっかりと頷き返す。そして自身の武器を取り出して迎撃の準備を整える……が。

 

「あとそれよりおおきなのが3つのうしろに1つ。」

「あー、うん。先を急ぎましょうか。」

 

 大きなのが一つ。それだけで何が追いついて来たのかすぐに察したグェイラは武器を元の位置に戻し、ミラヴィーと手を繋いで先を急ぐために足早に歩き出した。

 

「何だこいつは!?」

「このぉ! 傷が再生した!?ば、化け物!?」

「お前ら!早く撤退──ぐぴぃ!」

「リーダー!?……ヒィ!だ、誰か助け──」

 

「グェイラ、なにかうしろで──。」

「気にしちゃダメっすよミラヴィー。危機管理を出来ない奴が悪いんすから。」

 

 大断層から上がってくる上昇気流によって天上瀑布に吹き荒れる暴風。その中から微かに聞こえてくる銃声と悲鳴、そしてコチラに助けを求めてくる声。ミラヴィーにも聞こえているようでどうするかとグェイラに問いかけてくるが、グェイラは内心では回避不能なことを理解しながらも彼らのことを自己責任として見捨てることにした。

 

 それにここらで待ち伏せをしている時点でロクでもない奴らなのは確定しており、どっち道助けるつもりはない。自分達の手で殺すところを後ろから追いかけてきた何かが殺したに変わっただけだ。気にする必要はない。

 

 

 

 

 

 予測不能、回避不可の出来事にあった憐れな者達を見捨て、グェイラ達は逆さ森へ辿り着く。そしてここが恐らくこの旅の難所だろうとグェイラは最大限に警戒する。

 

「ミラヴィー、あそこにある監視基地(シーカーキャンプ)が見えるかい?」

「んー、あれのこと?」

「うん、それそれ。」

 

 近くの木に隠れながらグェイラがミラヴィーに指差した先には、逆さの木をくり抜いて作られた下部に巨大な望遠鏡がついた建物がある。それがグェイラが1番警戒しているものだった。

 

「あの建物から伸びている望遠鏡。あそこから誰かが見てるのをミラヴィーは分かるかな?」

「んー?でもいまはだれもいないよ?りきばがのびてない。」

 

 ミラヴィーの言葉におや?っとグェイラは首を傾げた。そして確認のために自分だけで監視基地近くに行くが、いつまで経っても監視基地に入るための昇降機が降りてこない。

 

 昇降機を降ろせるのは、監視基地の中にいるものだけ。留守の時は下に降りているのだが、今回は昇降機が上に上がっていることから中に誰かがいることは確定している。

 

 サボっているのか休憩しているのか、どっちでもいいがグェイラからすれば好都合。急いでミラヴィーのところへ戻り、念のためミラヴィーに望遠鏡を監視してもらいながら突入して範囲外まで走って通り過ぎる。

 

「あ、いまのびたよ。」

「わりとギリギリだった訳っすか。」

 

 一息ついた後、ミラヴィーから望遠鏡から力場が伸びたという報告をもらったことで中の人が監視に戻ったことが分かる。ホッと一息吐いた後、グェイラが周囲を見渡すと、あるものが目に入った。

 

 それは四層、三層と見たあの原生生物だ。流石に望遠鏡がいつ見ているのかはちゃっかり戦利品を身体に括り付けている原生生物には分からないようで、望遠鏡では見づらい別ルートから行くことを選択したようだ。

 

 二層の逆さ森の移動ルートは、本来なら逆さになった木を乗り移っていくしかない。しかし先達の探窟家達が長い年月をかけて道を作ってくれたお陰で、複数の歩いて行ける道が出来ている。

 

 だがそれぞれのルートは基本一本道だ。なので別のルートに行くためには一度遠回りをする必要があるのだが、面倒くさいと思ったのかその原生生物は別ルートの道へ直接跳び移ろうとしている。

 

 腰を落とし、狙いを定め、ジャンプ。そして見事に着地し、その時にかかる瞬間的な重みに道が耐えきれず大破、原生生物は残骸と共にそのまま奈落へと落ちていく。

 

 遠目からでもやっちまったと思っていそうな表情で落ちていく原生生物を何やってんだあいつとグェイラは呆れた顔で見送り、原生生物の姿が見えなくなった後、同じく眺めていたミラヴィーと共に上を目指すのだった。

 

 

 

 

 

 

 朝一に出発し、辺りがかなり暗くなってきた頃。とうとうグェイラ達は深界一層、アビスの淵までやってきた。ここまで来れば不安要素はほぼないと言っていいだろう。

 

 一層には赤笛などの俗に言う新人がチラホラといるが、それは特に問題にならない。元から会うつもりがないからだ。

 

 グェイラが通るのは外の子供達を前線基地(イドフロント)招待(拉致)するためのルートだ。このルートは意図的にボンドルドが隠しているため、バレる確率はかなり低い。整備も必要最低限しかやっていないため、他人がパッと見た限りだと獣道にしか見えないだろう。

 

 そんなルートがあるなら二層でもそうしろよと言われるかもしれないが、勿論通らなかった理由はある。その理由は同行しているミラヴィーだ。

 

 ミラヴィーはこちらよりだが完全にこちら側ではないのに加えてまだまだ子供だ。口止めをしても何らかの拍子にポロっと喋る可能性も否定出来ない。

 

 故にどこかの層は正規ルートを通る必要があり、三層と四層はミラヴィーに隠したところで無駄。なんなら四層は教える前にマメナルのせいで既にバレている。

 

 残ったのは一層と二層だが、ミラヴィーを不特定多数に見られるのは後々不都合なので赤笛などの探窟家複数人より、監視基地にいる少数に見られた方がマシだと正規ルートを通るのは二層を選択したわけだ。運良く二層でも誰にも見られずに通り過ぎることが出来たが。

 

 草の根を掻き分けながら隠された道を2人は進む。草の中に隠れていた虫がコチラに飛んでくるのは周囲の暗さも合わせて非常に鬱陶しいが、いつものことなのでグェイラは邪魔になる虫を素早くはたき落としていく。ミラヴィーは大丈夫かと確認すれば、飛んできた虫を針で串刺しにして次々と仕留めていた。

 

 これなら大丈夫だとミラヴィーのことを気にせずにグェイラは先導するように進み続け、やがてアビスの門へ辿り着く。しかしすぐには通り過ぎず、まずはミラヴィーがつけている仮面をしっかり付け直す。そして首には笛がかかっているように見えるように紐をかけさせた。紐の先端は服の中に隠しているので、向こうからは笛らしきものをつけてはいるが何笛なのかは分からないといった感じになる。

 

 笛を隠しているものは探窟家でも一定数いるので、門番もそこまで気にしないだろう。

 

 こんな苦労をして門を通るぐらいなら隠しルートでオースの街へ入りたいとグェイラは考えるが、良くも悪くもグェイラ、というより祈手は有名だ。登録の際には推薦人として付き添うつもりなのでその時にグェイラという祈手がいつの間にかオースの街にいた、というのはいずれどこかで不都合が生じる可能性がある。

 

 考え過ぎだと言われればそれまでだが、可能性があるなら可能な限りそれは潰しておくべきだ。見逃してボンドルドに不都合が出るなら尚更。

 

 最後にもう一度確認をした後で、グェイラはミラヴィーと共に門へ歩き出した。

 

 

 

 

 

 門の通過も、ミラヴィーの探窟家登録も恙無く終わった。門を通る際に組合の人間にマジマジと見られたのはそこそこ焦ったが、グェイラもミラヴィーも堂々としていたことで特に問題無く通ることが出来た。

 

 探窟家登録も同じ。ボンドルドの息がかかったものが推薦状を見て驚く演技などを挟んだりしたが、それ以降は特に何もなかった。

 

「グェイラ、どこにいくの?」

「ちょっと報告に。すぐに戻るからミラヴィーはこのままこの家にいるといいっすよ。」

 

 祈手が使う拠点にて、首に下げられた鈴を興味深い様子でつついているミラヴィーを尻目にグェイラは出かける準備を整えて再びアビスへ向かおうとする。

 

 ミラヴィーには待機を指示したが、子供というのはどんな動機で動き出すか分からない。もしかしたら心配して勝手に外に出てくる可能性もある。

 

 よく趣味のために家を留守にするマメナルのことだからそこら辺はちゃんと教育してるだろうとグェイラは考えるが、同時にマメナルだから信用出来ねぇという考えもある。

 

 そうなれば自分に出来ることは素早く報告を済ませて素早く家に戻る。これだけである。幸い報告する者の姿が門へ向かう途中でチラッと見えたため、まだ近くにいる可能性が高い。

 

 すぐに戻るグェイラを門番が引き止めてくる可能性を考慮し、別ルートからグェイラはアビスに潜る。そして報告する者の姿を最後に見かけた場所を中心にして探せば、幸い遠くにはいってなかったようで、木々に隠れるようにそれはいた。

 

 ゴコウゲの身体を針で滅多刺しにしているその原生生物は四層からグェイラを追いかけているやつだった。身体中に糸が付着していることから、ゴコウゲに糸を吹きかけられたのだろう。

 

 そんな原生生物にグェイラは気軽に近付いた。グェイラが近付けば、勿論原生生物側も気付く。巨体がグェイラの方を向くが、グェイラは気にせず原生生物に話しかけた。

 

「ちゃんとミラヴィーは探窟家になれたっすよ。近くにいたのを見たんで一応報告に来たっす。」

 

 グェイラの言葉に原生生物側の反応はなし。まぁ、この姿だと話せないかとグェイラは踵を返そうとするが、その直後に原生生物の背中が割れた。

 

「そっか、分かった。」

 

 肉を掻き分けて中から現れたのはマメナル。その表情は安心したと言わんばかりに緩んでおり、もういらないのか原生生物の身体を脱ぎ捨ててグェイラの前に飛び降りた。しかしその姿が問題だった。

 

「……マメナル、何で全裸なんすか?」

「あー?だって身体を作った時に服を着たままだと破れるし、肉の中って意外と暑いからな。前もって脱いだほうがいい。」

 

 マメナルは全裸だった。なのに隠す素振りを全く見せず、堂々とした佇まいを見せる。もしここがラブコメなどの時空ならグェイラは慌てふためくのが正しい反応なのかもしれないが、残念ながらここはアビス。そんな反応をするのはせいぜいピュアな子供ぐらいだろう。

 

 それにグェイラは実験で裸どころか中身も沢山見ている。慌てふためく姿なんてどうやっても見れないだろう。

 

「一応この布を羽織っといたほうがいいっすよ。アビスで全裸の痴女が徘徊している噂が立って、それがマメナルだとミラヴィーが知ったら可哀想っす。」

「むっ、それもそうか。」

 

 グェイラのご尤もな言葉にマメナルは渡された布をいそいそと羽織る。そして軽く自身の身体を確認すると、グェイラから踵を返した。

 

「あら、もう帰るんすか?」

「ミラヴィーが無事についたのは分かったしな。ここに残る必要がない。あの身体はここに置いておくから、欲しいなら勝手に持っていったらいいよ。」

 

 手をひらひらと振りながらマメナルは離れていく。それをグェイラは止めず、置いていかれた原生生物の身体に顔を向け、どうやって回収しようかと意識を切り替え──。

 

「それに、あの道を急いで直さないといけないからな。」

「あ、罪悪感あったんすね。金槌とか釘とかいります?」

「……お願いする。」

 

 ボソっと呟かれたマメナルの言葉に急いで金槌などを取りにグェイラは街へ帰るのだった。




オリ主……ミラヴィーが行ってから暫くは家で遺物を弄っていたのに途中で心配になってきて追いかけ始めた。でもミラヴィーに前もってついて行かないと言ってしまったせいで合流は出来ず、距離を離して見守ることに。二層から落ちた時に飛ばなかったのはこのまま落ちて一旦家に戦利品を置きに行こうと考えたから。二層で壊した道を直してから家に戻った。

ミラヴィー……念願の探窟家になれた。これから探窟家としてオースの街で暮らすのだが、マメナルに会えなくなるのがどういうことかしっかりと理解出来ていない。出来ていたらギャン泣きする可能性がある。

スレ民……あれ?ミラヴィーちゃんが旅立ったってことはミラヴィーちゃんの姿が見れなくなるんじゃね?

蘇生ニキ……死んで暫くした後で全くの別人の姿になって復活する。それを活かして弟子を育てては戦いを挑み、そしてわざと死んで弟子の曇り顔を見るのが生き甲斐。弟子の中には原作キャラも含まれており、更に死に際に地雷級の言葉を送っているため、もし蘇生のことがバレたらオワオワリ。

グェイラ……野宿とか色々準備していたのにサクサクと進みすぎて当日中に街へ着いてしまった。常に余裕の雰囲気を出していたが、三層ではミラヴィーがドンドン上がるせいで上昇負荷がしっかりとかかっていた。別に特訓なら街でも出来るっすよとマメナルに進言した人。マメナルに会えないことがどういうことか気付いたミラヴィーの相手をしなければならない運命が待っている。

盗掘者……それぞれ刺殺、圧殺、転落死


以上です。ではまた暫く潜ります〜。
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