直前にしっかり調べたのにルビを間違えていた時は二度見してしまった……。
当初の予定では今日までに5話ぐらいは出来てる予定だったのに2話しか出来てません!誰だよ一万文字超えて書いてる奴。
405:名無しの探窟家
いやー、さっきの荒らしは強敵でしたね
406:名無しの探窟家
突然来て自慢始めて何しに来たんだって感じだったな
407:名無しの探窟家
僕の彼女とか言って画像貼ってきたけどあの女性たちの憎しみ成分マシマシの目で何故彼女と思ったのか
408:名無しの探窟家
まぁ、俺らのアドバイスのお陰で今頃はボンドルドの手駒になってるさ
409:名無しの探窟家
勘繰られないように『
410:名無しの探窟家
上司と常に連絡が取れる装置w
411:名無しの探窟家
一応間違ってはない。乗っ取られると言ってないだけで
412:名無しの探窟家
けどあいつ転生チートで無敵を持ってるとか言ってなかったっけ?効くの?
413:名無しの探窟家
案外知られてないけど転生チートの耐性系スキルは本人が受け入れてしまえば素通りするからな
414:名無しの探窟家
ちなみにボンドルドの精神が入った時点で転生者扱いじゃなくなるから転生チートとここのアクセス権は失うで
415:名無しの探窟家
はえー
416:名無しの探窟家
初めて知った
417:困ったゴーレムだったもの
その荒らしが貼った画像見たけどボンドルドのところでそんな奴見てないなぁ
418:名無しの探窟家
転生者は一つの世界線に1人だけやからな。んん?お主は!?
419:名無しの探窟家
イッチ!
420:名無しの探窟家
イッチじゃないか!赤ん坊は無事か!?
421:名無しの探窟家
子育ては大丈夫か!?赤ん坊に何もないだろうな!?
422:名無しの探窟家
遺物刺したりしてないだろうなイッチ!?
423:名無しの探窟家
誰もイッチの心配してなくて草
424:困ったゴーレムだったもの
もうちょっと俺の心配をしてくれてもええんやで?
425:名無しの探窟家
>>424 だってイッチだし
426:名無しの探窟家
>>424 殺しても死ななさそうだし
427:名無しの探窟家
>>424 倒したと思ってたのにしれっと最終話で出てきそう。敵側で
428:名無しの探窟家
>>424 ボンドルドを倒したレグ達の前に拍手しながら現れそう
429:名無しの探窟家
お前ら……
430:困ったゴーレムだったもの
お前らの俺に対する印象はよーく分かった。まぁ、それはどうでもいいとしてまた悩みを聞いてくれ
431:名無しの探窟家
どうでもいいのか……
432:名無しの探窟家
サラッと流す、それがイッチ
433:名無しの探窟家
細かいこととか気にしてたらアビスで生きれなさそうやしなぁ
434:困ったゴーレムだったもの
実際、落ちたピッケルを無理して取ろうとした探窟家がベニクチナワに食われたところ見たしなぁ。最後まで使おうとする勿体無い精神より落として簡単に取れそうにないならスパッと諦める精神の方が必要やと思うで
435:名無しの探窟家
おぉう、弱肉強食
436:名無しの探窟家
パクッと丸呑みされたんやろなぁ
437:名無しの探窟家
アビスだとこれが日常茶飯事なんだろうな
438:名無しの探窟家
なのに探窟家達は憧れは止められないって言って行くの凄いよな
439:名無しの探窟家
止まるんじゃねーぞ……
440:名無しの探窟家
団長!?
441:名無しの探窟家
ネタにされた団長じゃないか!?
442:困ったゴーレムだったもの
それで悩みなんだがな
443:名無しの探窟家
気にせずぶっ込んできたぞ
444:名無しの探窟家
あそこで団長が悲しそうに転がってるぞ
445:名無しの探窟家
仕方ない、話を聞こうじゃないか。あ、団長はもう帰っていいぞ
446:名無しの探窟家
辛辣w
447:困ったゴーレムだったもの
この赤ん坊の名前なんだけどどうしようか?
448:名無しの探窟家
あの船の残骸に残ってなかったん?
449:名無しの探窟家
ありそうな気はするけど……服の裏は?
450:困ったゴーレムだったもの
>>448 何処にもない。落ちた時に砕けたか、どっかに飛んでいったかのどっちかやろ
451:名無しの探窟家
つまり赤ん坊は名無しと
452:名無しの探窟家
俺らと一緒か
453:困ったゴーレムだったもの
取り敢えず名前をつけようと思うのだが、いい案が思いつかない
454:名無しの探窟家
つまり?
455:名無しの探窟家
まさか?
456:困ったゴーレムだったもの
また安価をしようと思う
457:名無しの探窟家
安価だァァァァァァ!!
458:名無しの探窟家
ふぅーー!!
459:名無しの探窟家
やったァァァァァァって言いたいところだが少し待てイッチ。今回は無しだ
460:困ったゴーレムだったもの
ふぇ?
461:名無しの探窟家
安価を止めた……だと?
462:名無しの探窟家
なんという奴だ……
463:名無しの探窟家
安価は嬉しいがイッチ。子どもの名前は親が初めて与えるものだ。だから俺らじゃなくてイッチが考えてやるべきだと思う
464:困ったゴーレムだったもの
でも俺だといい名前が思いつかないぞ?
465:名無しの探窟家
そこは俺らがサポートする
466:名無しの探窟家
直接名前を決めるのはやめといたほうがいいけどアイデアを出すぐらいならいいでしょ
467:困ったゴーレムだったもの
ならちょっと考えてみる
468:名無しの探窟家
おう、考えろ考えろ
469:名無しの探窟家
待ってるからな
470:名無しの探窟家
……いった?
471:名無しの探窟家
いったな
472:名無しの探窟家
安価がぁ……
473:名無しの探窟家
いいかお前ら、よく聞けよ?取り敢えずの方針だが、イッチには赤ん坊に愛着心を持ってもらうようにするぞ
474:名無しの探窟家
何故?
475:名無しの探窟家
あぁ、成程
476:名無しの探窟家
イッチは今のところ赤ん坊を特になんとも思ってない。育てるのも暇つぶしか遺物探しの息抜きと言ってもいい。だからやる気が無くなればやめる可能性が高い
477:名無しの探窟家
名付けをすれば愛着を持つかもしれないと?
478:名無しの探窟家
少なくともイッチ自身で考えた名前ならワンチャン……あるかな?不安になってきた
479:名無しの探窟家
まぁ、イッチだし
480:名無しの探窟家
イッチを信じるんや!……ごめんやっぱ無理かも
481:名無しの探窟家
(手のひら返しの)判断が早い!
482:名無しの探窟家
これには天狗仮面もニッコリ
483:名無しの探窟家
むしろビンタするだろ
484:名無しの探窟家
往復ビンタもやむなし
485:名無しの探窟家
天狗仮面が帰った頃には顔が腫れ上がってそう
486:困ったゴーレムだったもの
取り敢えず考えてきたで
487:名無しの探窟家
イッチ!!
488:名無しの探窟家
聞こうじゃないか
489:名無しの探窟家
ワクワクしてきたぜぇ!
490:困ったゴーレムだったもの
取り敢えず3つ 「カートリッジ」 「トカジシ」 「ミラヴィー」
491:名無しの探窟家
あの〜?実質一つじゃないですか?
492:名無しの探窟家
さては今イッチの前にタマウガチがいるな?
493:名無しの探窟家
将来カートリッジに加工してもらうためにボンドルドに渡すとかしそう。しないよね?するなよ?振りじゃないぞ?
494:名無しの探窟家
これ最後の名前も怪しいな。度し難要素混ざってるのでは?
495:名無しの探窟家
ほらイッチ。最後の意味を早く言え
496:困ったゴーレムだったもの
あの状態で無傷で生き残っていたから「奇跡」と「生きる」をフランス語にしていい感じに混ぜた
497:名無しの探窟家
思ってた以上にまともだった
498:名無しの探窟家
お前イッチか?
499:名無しの探窟家
>>498 偽物疑ってて草
500:名無しの探窟家
おかしいな……、目を擦ってもう一度見てもまともな名前が見えるぞ
501:名無しの探窟家
イッチのことだからボンドルドが歓喜しそうなものが出てくると疑ってた
502:名無しの探窟家
イッチ……、お前がNo. 1だ。
503:名無しの探窟家
名付けだけでこれである
504:困ったゴーレムだったもの
俺の評価低すぎへん?別にいいけど
505:名無しの探窟家
いいんかい
506:名無しの探窟家
イッチが強いw
507:困ったゴーレムだったもの
それじゃあ、この子の名前はミラヴィーで決定。次の悩みにいくぞ〜
508:名無しの探窟家
おめで……まだあるのか(困惑)
509:名無しの探窟家
拍手しようとしたのに手が止まっちまったよ
510:困ったゴーレムだったもの
ミラヴィーの食事なんやけどな?俺なりに考えた離乳食を作ってみたんやけど食おうとしないのよ。近付けたらギャン泣きされる
511:名無しの探窟家
あー、嫌な予感がしてきた
512:名無しの探窟家
あのイッチがちゃんとした離乳食を作れたんかと思ったけど確かに嫌な予感がする
513:名無しの探窟家
イッチ?画像を貼ってみ?
514:困ったゴーレムだったもの
ほい
【画像添付】
515:名無しの探窟家
………なにこれ?
516:名無しの探窟家
かぁ、気持ち悪りぃ……やだおめぇ……
517:名無しの探窟家
オェェェェェェ
518:名無しの探窟家
これは泣くわ
519:名無しの探窟家
えぇ……えぇ……
520:名無しの探窟家
離乳食?これが??
521:困ったゴーレムだったもの
離乳食って簡単に言えばドロドロした食材ってことだろ?だからカッショウガシラの毒で仕留めた獲物ならちょうどドロドロになるし良いかなぁって
522:名無しの探窟家
駄目だからな?
523:名無しの探窟家
ミラヴィーを殺す気か?
524:名無しの探窟家
これ所々針みたいなのが見えるからタマウガチじゃね?
525:名無しの探窟家
イッチ名前を考えながらタマウガチと戦ってたのか
526:名無しの探窟家
みんなドロドロになったタマウガチとそれを離乳食と言い張るイッチのせいでイッチがカッショウガシラの毒を使えることに目がいっていない件
527:名無しの探窟家
イッチだし?
528:名無しの探窟家
成程、納得した
529:名無しの探窟家
えぇ……?
530:名無しの探窟家
それでいいのか……
531:名無しの探窟家
取り敢えずイッチはその死骸をちゃんと処分するんや。もし探窟家に見つかれば捜索隊が組まれるぞ
532:名無しの探窟家
船の残骸に離乳食とかは……無いよなぁ。あったらこんな大惨事にはなってないだろうし
533:困ったゴーレムだったもの
処分はしたけど、これ食わないなら食事どうしようか?
534:名無しの探窟家
米があればお粥を作れるんだけどなぁ
535:名無しの探窟家
割と詰んでない?
536:名無しの探窟家
木の実とかを潰して食べさせるしかないか?ところでミラヴィーって歯生えてる?それである程度の離乳期が分かるはず
537:困ったゴーレムだったもの
今見た感じ何本か生えてきてる。これなら木の実でも粉々にすればいけるのか?
538:名無しの探窟家
多分いけると思うけど……歯が生えてるなら離乳期は中期ぐらいか?それからミルクはどうする?多分まだ必要なはずだが……イッチって見た目は少女だからワンチャン出せたりしない?
539:名無しの探窟家
ヌッ!?
540:名無しの探窟家
>>539 帰れ変態
541:困ったゴーレムだったもの
>>538 無理。胸はあるけど形だけだし、そもそも俺機械ぞ?
542:名無しの探窟家
だよなぁ……
543:名無しの探窟家
いや、多分栄養のある飲み物なら大丈夫だと思うぞ
544:名無しの探窟家
なら木の実とか砕いて汁レベルにしたものを飲ませるでいけるか?
545:名無しの探窟家
それでいくしかないだろ
546:困ったゴーレムだったもの
粉々に砕いた木の実なら食べたぞ
547:名無しの探窟家
おぉ!それは良かった。ちゃんと水もこまめに飲ませてやるんやで。
548:名無しの探窟家
一安心か
549:名無しの探窟家
これで凌げたらいいんだけど……
550:名無しの探窟家
やっぱり米が欲しいよな。木の実だけじゃ栄養が足りてるのかが分からん
551:困ったゴーレムだったもの
探窟家から奪うって方法があるけど
552:名無しの探窟家
いきなり最終手段出してくるのやめよ?
553:名無しの探窟家
てかイッチは今何してるの?スレを覗きながら米を奪いにいってそうで怖いんだけど
554:困ったゴーレムだったもの
四層で拠点探しをしてる。けど今はなんか探窟家がいっぱい来てるのが見えたから遠目からそれを眺めてる
555:名無しの探窟家
四層で探窟家がいっぱい?
556:名無しの探窟家
なんかあったっけ?
557:困ったゴーレムだったもの
気になるのは、オーゼンがいる。後は『呪い除けの籠』を背負ってる
558:名無しの探窟家
ってことは原作展開だ!確かオーゼンとライザが『
559:名無しの探窟家
はい、イッチは止まろうなぁ
560:名無しの探窟家
イッチの行動を予測して前もって止めるスレ民の鏡
561:困ったゴーレムだったもの
ぐぅぉぉぉぉ、欲しいのにぃ!欲しいのにぃ!!
562:名無しの探窟家
めっちゃ苦しんでて草
563:名無しの探窟家
特級遺物だもんなぁ
564:困ったゴーレムだったもの
まぁ、いいか。原作崩れるのも嫌だし
565:名無しの探窟家
うわぁ!急に落ち着いたぞ!
566:名無しの探窟家
立ち直り早いな
567:困ったゴーレムだったもの
でも探窟家達がわちゃわちゃしてるせいで四層の原生生物達がピリピリしてるんだよなぁ。もう何匹かは隙をついて攻撃しているし探窟家も被害が出てる。
568:名無しの探窟家
こんな環境なのによくリコをお腹に宿したままライザは来たよな
569:名無しの探窟家
調査の途中で恐らく生まれるであろうリコを無事に地上まで連れて行くためにライザは『呪い除けの籠』を購入したと思うんだけど、それを運んであげてるオーゼンにキュンときた
570:名無しの探窟家
けど白笛が2人もいるのに大損害で出たのも変な話だよな
571:困ったゴーレムだったもの
見た感じだとライザはお腹のリコを気にしながらだし、オーゼンも『呪い除けの籠』が邪魔で自衛は出来ても救援に行くまで少し時間がかかってるみたい。2人がいる反対側でタマウガチが大暴れしてる
572:名無しの探窟家
あー、それで徐々に削られていってんのか
573:名無しの探窟家
タマちゃん相手は黒笛でもキツイらしいからな
574:困ったゴーレムだったもの
それに異国の探窟家も襲いかかってるな。多分『時を止める鐘』を奪うためだと思うけど
575:名無しの探窟家
他国の探窟家をホイホイと招き入れるオースの町……
576:名無しの探窟家
よくこの中で10ヶ月も捜索を続けれたよな
577:名無しの探窟家
ちゃっかり『時を止める鐘』も途中で捨てるとはいえ恐らく二層まで持っていってるし
578:名無しの探窟家
あれどうやって2人で三層登ったんやろうな
579:名無しの探窟家
オーゼンが頑張ったんじゃない?
580:困ったゴーレムだったもの
あ、ライザに見つかった。オーゼンもこっち見たから完全に俺のことバレてるわ
581:名無しの探窟家
え、ヤバくない?
582:名無しの探窟家
逃げるんだよぉ〜!
583:名無しの探窟家
でもこっちまで来るか?
584:困ったゴーレムだったもの
念の為、こっちに来れそうな足場のダイラカズラは全部根本から破壊したから大丈夫だろ。これ以上見てるとオーゼン辺りがすっ飛んできそうだし、ミラヴィーがぐずって来たから拠点探しに戻るわ
585:名無しの探窟家
そういえば拠点探しの途中だった!
586:名無しの探窟家
取り敢えずアビスの端にいけば力場は弱くなって呪いも軽くなるはずだぞ
587:名無しの探窟家
でもイッチが呪いの有無とか強弱を判断する方法って無くない?
588:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんを上に上げれば……いや、何でもないです
589:名無しの探窟家
>>588 なんだァ?てめェ?
590:名無しの探窟家
>>588 その命、いらないとみた
591:名無しの探窟家
>>588 アビスにいこうぜ?久々にキレちまったよ……
592:名無しの探窟家
スレ民、キレた!
593:名無しの探窟家
そりゃキレるだろ
594:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんはワイらの宝物。ここ重要
595:名無しの探窟家
当たり前だよなぁ?
596:困ったゴーレムだったもの
最悪は坂路がない洞窟でもいいかもしれない。でも出来れば原生生物がいない安全な地──
597:名無しの探窟家
イッチ?
598:名無しの探窟家
どうしたイッチ!?ミラヴィーちゃんは無事か!?
599:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんに何もないだろうなイッチ!
600:名無しの探窟家
返事をしろイッチ!ミラヴィーちゃんの画像を見せて無事を証明しろ!
601:名無しの探窟家
やっぱり誰もイッチの心配してないんだよなぁ
602:名無しの探窟家
1人ミラヴィーちゃんの画像見たがってるだけの奴がいないか?
603:名無しの探窟家
欲求に素直で草
604:名無しの探窟家
まぁ、イッチなら大丈夫でしょ
─────────────────────
その男は異国の探窟家であった。遠い国からこのアビスにやってきて、金儲けをするために日々アビスへと潜っている。
しかし男は自分から遺物の探索をしたことがない。何故自分が汗水を垂らして探さなければならないのか。待っていれば勝手にモグラどもが遺物を持ってくるではないか。それが男の考え方だった。
待ち伏せ、自分より弱そうな獲物を見つけると襲いかかり、遺物を頂く。そしてそれを売り捌くことで楽に大金が手に入る。かかる費用なんて獲物を仕留める弾丸だけだ。こんなに楽な儲け方は無い。
そんな男にある日突然儲け話しが舞い込んだ。四層に特級遺物が発見されたというのだ。それを売り捌くことが出来ればどれだけ懐が潤うだろうか?考えるだけでも今までの比にならないほどの金が舞い込むことは確定していた。
調査隊が出発したと聞いたが些細なことだ。白笛だろうがなんだろうが不意打ちで頭を吹き飛ばせばそれで終いだ。すぐさま同じ考えを持つ者達とチームを組み、男は調査隊を追いかけるようにアビスへと潜った。
結果から言うと男は失敗した。白笛を狙った銃撃は直前で躱され、反撃で飛んできた岩で仲間の頭が吹き飛んだ。分が悪いと撤退をすれば、撤退途中で運悪く気が立っているタマウガチと遭遇し、荷物を犠牲にしてなんとか逃げることが出来たが、それでも毒針の餌食となって更に数人の仲間が死んだ。
これでは大損だ。少しでも儲けを得るために辛うじて生きていた仲間に止めを刺し、見ぐるみを剥がしながら男は歯噛みした。
男は冷静ではなかった。予想外の連続だったからか?それとも弱者ばかり狩っていた今までの男の行動が上手くいきすぎていて思考が未だに慢心していたからか?どちらが原因かは分からないが、男は逃げた先で偶然見つけた弱そうに見えるがこの場所では明らかに不自然の塊である少女を撃った。撃ってしまった。
「お前、何?」
五層で取れる爆裂石を加工して作成した爆裂弾は、確かに少女の頭に命中した。普通なら人間の頭なんて跡形も残らないはずなのに、少女の頭部は吹き飛ぶことなく身体にくっついており、眠たげな瞳は撃った男を鋭く睨み付けている。
ここで男は自分の失敗を悟った。周囲を飛び回る明らかにレア度が高そうな手脚の遺物やゆらゆらと自由に動く尻尾の遺物を身につけているただのか弱い少女だと思い襲ったが、とんでもない化け物だった。そもそもこんな場所にただの少女がいるはずなんてない。
「クソッ!」
素早く爆裂弾を装填。少女に狙いを定めて撃つ、撃つ、撃つ。狙いは逸れることなく少女の頭部に命中しているのに、少女は鬱陶しそうな顔をしているだけで効いている様子は全くない。
「だからお前は何なの?俺は今やることがあって忙しいの。逃げるなら追わないから早く行ったら?」
シッシと少女は面倒臭そうに手を振って男を追い払おうとする。それが男のプライドを傷付けた。男は主に目の前の少女ぐらいの年齢を重点的に狙っていたので、それも原因なのだろう。
思考が怒りに染まり、懐からナタを取り出す。下らないプライドを傷付けられた男は、銃弾が効かなかったことを忘れて少女に斬りかかろうとする。そんな時だ、それが聞こえたのは。
「ふぇぇ!ふぇぇ!」
「おぉ、ヨシヨシ。おっきな音を立てて悪かったな。ミラヴィー。」
少女の腕の中から赤子の泣き声が聞こえてきたのだ。そこに視線を向けると緑髪の赤子が必死に泣いており、少女にあやされている。
その光景を見た男は自身の口がニヤけていくのを自覚した。確か銃撃を受けていた時も少女は自分よりも腕の中の赤子を守っていたような気がする。
少女が赤子に気を取られているうちに銃を構える。狙いは少女ではなく赤子。俺のプライドを傷付けた報いを受けろと男は引き金を引いた。
火を吹いて飛んでいく銃弾。それは呆気なく赤子に命中し、爆発と共にその命を散らす──前に銃弾は巨大な手で握り潰された。
「はっ?」
思い描いていた結果とは違った結末に男は思わず呆けた声を出してしまう。男の記憶が正しければ、あの手の遺物は少女の背後に浮かんでいたはずだ。どうやっても間に合うはずがない。
「お前、今ミラヴィーを狙ったな?」
あり得ない、何かの間違えだと目の前の結果を否定しようとしていた男は、少女の平坦ながらも怒りを含んだ声が聞こえて意識をそちらに向ける。そこには髪の毛をざわつかせ、両眼にレティクルの模様が浮かび上がっている少女がいた。
「よく分かった。お前はそんなに俺と戦いたいんだな。」
少女の髪の先端から少し粘り気のある紫の液体が滴り、ダイラカズラを満たす液体に落ちるとジュワッと音を鳴らす。触れてはいけないものだというのは明白で、ここでやっと男は手を出してはいけなかったものに手を出してしまったことを理解した。
今ならまだ間に合うかも知れないとゆっくりと後ろに下がり、少女を刺激しないように距離を取って逃げようとする男だったが、その行動はあまりにも遅かった。
周りのダイラカズラが音を立てて崩れていく。男がそれに気付き、慌ててダイラカズラの端まで走って下を覗き込むと、脚の遺物が飛び回り辺りのダイラカズラを根本から粉砕していた。残っているのは既にここだけで、丸い地形なのも相まってさながら決闘場のようだ。
「これで邪魔が出来る奴は空を飛べる奴だけだ。そいつらも脚が落とすから問題ない。思う存分に戦うことが出来る。」
呆然と下を眺める男に少女は手の遺物に赤子を預けながら話しかけてくる。赤子を不安にさせないために声は穏やかだが、目は変わらずギラギラと輝いている。
手を広げ、男を迎え入れるように歩いてくる少女。あれに捕まれば死ぬと男の本能は叫び、必死に回避すべく考えを巡らせるが良い案は出てこない。
手持ちの武器は少女には効かない銃と獲物をなぶり殺すナタだけだ。ナタなんて獲物の叫びを聞くためにワザと刃を錆びさせており、この戦闘にはあまりにも頼りない。
少女の唯一の弱点だと思われる赤子も手の遺物に優しく包み込まれており、いくら銃撃してもダメージを負うことはないだろう。
ならば逃亡すべきだと下を覗けば、そこは力場の力で下も見通せない底無しの穴だ。飛び降りれば死は免れないだろう。
「クソがぁ!!」
ヤケクソに叫びながら男は少女に向けて銃弾を何発も撃ち込む。命中率を度外視して連続で撃ち込んだことにより、少女の足元や少し前にも銃弾が当たることで爆煙が発生し、少女の姿を覆い隠した。無茶な連続射撃のせいで赤熱した銃身をダイラカズラを満たす液体に浸すことで無理矢理冷却し、様子を見てみると何発も撃ったことでガタが来ていて次に撃てば粉々に砕け散ることだろう。
どうか死んでいてくれ。願うように男が爆煙に視線を向けたその時、爆煙の中から複数の針が男を串刺しにしようとかなりの速度で飛んできた。
「ぐぅ、ォォォォオ!」
どうにか反応出来た男は、横に飛び込むように身を投げ出して回避する。回避出来たことに安心したのも束の間、脚にピリッとした痛みを感じ、恐る恐る痛みを感じる部位を確認すると、あの針のようなものが刺さっており男はヒュッと息を呑んだ。
刺された。刺さってしまった。あの紫の液体は恐らく強力な毒だ。手遅れになる前に脚を切除しなければならない。しかし男が持っている刃物は刃が錆びたナタだけだ。捨てた荷物の中には小さなナイフなども入っていたが、無いものはどうしようもない。
息が荒くなる。早く、早く切除しなければ。震える手で男はナタを構えて自身の脚に刃を添える。後は思いっきり斬るだけだ。覚悟を決めた男が歯を食いしばって脚を斬ろうとした時、男の手に小さな手が添えられる。
「そんな覚悟を決めた顔をしなくても毒は入れてないよ。」
ニッコリと笑う少女に男は何故か安心感を感じてナタを離してしまう。しかし何故毒を入れなかった?そんな気持ちが届いたのかは知らないが、少女の口が歪に歪んだ。
「一眼見た時からお兄さんの有効な使い道を思いついていたんだよなぁ。」
歪な笑顔で笑いかける少女に男が咄嗟に選んだのは逃走。急いで距離を取るために少女の手を振り払おうとした男だったが、万力のような力で手を握られているせいで振り払えない。
ならばと男は足元に落としていたナタを蹴り上げて掴まれていない方の手で掴み取る。その一連の流れを感心したかのように眺めている少女の脳天に目掛けて渾身の力で振り下ろしたが、人のものとは思えない硬質な音と火花が散ってナタが弾かれた。
腕にまで伝ってきた弾かれた振動で男は思わずナタを取り落とす。もう一度ナタを拾おうとするが手に痺れが残っていて掴めそうにない。
「もう何もないなら無力化させてもらうぞ。」
少女の尻尾がナタを取ろうとしている男の両脚に巻きついて拘束。そのまま男を逆さ吊りで持ち上げる。こうなれば逃げることはもう出来ず、巻き添え覚悟で銃を少女の眼前に構えて撃とうとすれば、指先を掴まれて引き金が引けない。
「悪いことをする指はこうしちゃおう。」
男の指が本来曲がらない方へと曲げられていき……折られる。感じた痛みに男が悲鳴を上げようとするが、少女は鼻歌でも歌いそうな気軽さですぐ隣の指もそのままへし折った。
男は続けて感じる痛みに思わず銃を取り落としてしまう。これで無力化は完了したと少女は判断したのか、男を尻尾で逆さ吊りにしたまま少しだけ浮き上がり移動を開始した。
「あ、そうだ。ちゃんとこの人が使えるか確認しないとな。」
ダイラカズラの端にまで移動してから思いついたかのように少女は止まる。少女が発言した使えるという意味を男は考えるが、それより先に少女が男の方へと向いた。
「ここって三層に近いから幻覚も併発すると思うけど、頑張れよ?」
何を?そう考える前に少女が尻尾を振りかぶる。明らかに男を投げる体勢に入った少女を見て、何をするつもりなのか理解した男が静止の声を出す前に、男は上へと投げ飛ばされた。
小さくなる少女とその足場のダイラカズラ。浮遊感を感じていた男は、自身を取り囲む人間達に気付く。見覚えのある顔ばかりのそれらは、今まで男が殺してきた者達だった。
男を取り囲んでいた人間達が一斉に男に纏わりつき、血まみれで爪が剥がれている指で男の目や口などの穴という穴を突き刺していく。
お前もこっちに来い、殺してやると口々に叫びながら人間達が男を襲い続ける。これは三層の幻覚で生み出されたもので、どれだけ攻撃されても痛みなんて感じないはずなのに、刺された部分からは血が出るし激痛も感じる。
手を振り回して幻覚を振り払う男だったが、やがて上昇は止まり今度は落下が始まる。小さくなっていたダイラカズラが急速に大きくなる。このままだと死んでしまうが何も出来ず、せめてもの抵抗で手脚をバタつかせるがそんなもので状況が改善するわけがない。
「はいキャッチ、お疲れ様。どうだった?」
ダイラカズラの赤い染みになりかけていた男をずっと見ていた少女があと少しというところでキャッチする。気軽な様子で男の感想を求めてくる少女だったが、男はそれどころではなかった。
幻覚が消えないのだ。再び下へと落ちたことで上昇負荷は無くなるはずだ。なのに幻覚の人間達は変わらず男を取り囲んでいる。
「や、やめろ。こっちに来るんじゃねぇ……。」
「どこを見て喋ってるの?もしかして壊れたか?……まぁいいか、欲しいのは呪いを受ける人物だけだし。」
虚空を眺めて壊れたかのようにボソボソと独り言を言い始めた男に少女は眉を顰めて首を傾げるが、すぐに元の表情に戻ると男を掴んだまま浮かび上がる。
「それじゃあ呪いが無い、または規模が小さい場所を目指して出発進行!この人が死ぬ前に見つかればいいんだけどなぁ。」
「誰か、頼む、助けてくれ……。」
「心外だな。ちゃんとやることをやったら解放してやるって。」
元気よく歩き出す少女と弱々しく助けを求める男。その後ろを男にしか見えない幻覚が付き添う。
男の助けを求める声はここにいる少女と幻覚にしか聞こえず、一攫千金を夢見た男は少女に引き摺られる形でアビスの端へと姿を消していくのであった。
オリ主……ドロドロなんだから離乳食と意味が分からない判断をして食べさせようとした奴。赤ん坊の名前を決めたくせに自分の名前を考えるのをすっかり忘れている。
スレ民も思惑通り、名前をつけてからは育てるのもいいかもと思い始めた。でもまだ家族というよりか飼い始めたペットぐらいの感覚。しかし他人が傷付けようとするのは不快なので怒る。
スレ民……オリ主がドロドロタマウガチを離乳食と言った時は本気でひいた。もしオリ主の怒ったところを聞いていたり見ることが出来ていれば数人はガッツポーズをする。でもまだペット感覚なんやで?
ミラヴィー……命の危機を感じたので全力で泣いた。正解。
異国の探窟家……イライラしていた、いつもの獲物がオリ主ぐらいの奴ばかりだった、金に目が眩んだ。以上の3コンボでオリ主を攻撃してしまった。射撃の腕や隠密行動がかなり上手く、黒笛でも勘のいい奴じゃないと撃たれる直前までは気付かない。その代わり接近戦はそこまで得意ではなく、至近距離まで近付かれると途端に弱くなる。
この後、オリ主から沢山高い高いをしてもらう。でも他界他界にはなっていない。
明日……って今日やん!?もう一話投稿してまた書き溜めするために潜伏します。