寝落ちしてました(震え声)
708:名無しの探窟家
ギュピ、ギュピ
ナナチ「何処へ行くんだァ?」
ボ卿「ナ、ナナチと共に上昇負荷の実験をする準備です。」
ナナチ「……1人分のカートリッジでかァ?」
【画像添付】【画像添付】【画像添付】
709:名無しの探窟家
>>708 クッソw
710:名無しの探窟家
>>708 ナナチムキムキやんw
711:名無しの探窟家
>>708 伝説のスーパーナナチになっちまったw
712:名無しの探窟家
>>708 祝福を貰いすぎたんやろうなぁ
713:名無しの探窟家
>>708 興味本位で画像開くんじゃなかったw仲間から変な目で見られる羽目になったじゃねーか!
714:困ったゴーレムだったもの
>>708 ミラヴィーも鍛えたらこんな感じになるのかな?
715:名無しの探窟家
貴様、我らがミラヴィーちゃんに……イッチ!
716:名無しの探窟家
しれっと入ってきたなイッチ!
717:名無しの探窟家
やっぱり無事だったかイッチ!
718:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんの画像頂戴?
719:困ったゴーレムだったもの
いいぞ
【画像添付】
720:名無しの探窟家
可愛い!
721:名無しの探窟家
この頃はみんな可愛いんだろうなぁ。なお俺達の現在
722:名無しの探窟家
やめろ
723:名無しの探窟家
辛くなる
724:名無しの探窟家
鏡見たくない
725:名無しの探窟家
ぐっ!こうなればミラヴィーちゃんで癒されるしかないな。ってことで性別教えて!
726:名無しの探窟家
>>725 デリカシーなくない?
727:困ったゴーレムだったもの
>>725 女の子だぞ
728:名無しの探窟家
なん……だと?
729:名無しの探窟家
閃いた
730:名無しの探窟家
>>729 通報……しても意味なさそうだから秘宝の剣を発射した
731:名無しの探窟家
そういやイッチ。急に居なくなったけど何があったん?
732:名無しの探窟家
>>730 え?なんか目の前に剣──
733:名無しの探窟家
あらま、閃いたニキの冥福を祈ろう
734:名無しの探窟家
ほんまに剣飛んできてるやん
735:困ったゴーレムだったもの
>>731 そうそう!なんか急に襲いかかってきたんやけどな?呪いの有無が分かりやすい便利なものだったから捕まえてた
736:名無しの探窟家
へ〜、捕まえてたってことは生物かな?
737:名無しの探窟家
ちゃんと使い終わったら解放したるんやで?
738:名無しの探窟家
四層の上昇負荷を何度もくらって無事に済むとは思わんけどな
739:困ったゴーレムだったもの
ちゃんと生きてる状態かつ捕まえた場所で解放したから安心して!
740:名無しの探窟家
なら安心か
741:名無しの探窟家
治療をしてない時点で安心もクソもないのでは?
742:名無しの探窟家
ところで捕まえたものって……
743:名無しの探窟家
>>742 シッ!聞いてはいけません!
744:困ったゴーレムだったもの
お陰でナナチハウスよりは安全じゃないけど四層の中では安全な場所を見つけれたぞ!奴には感謝だわ!
745:名無しの探窟家
おぉ、ええやん
746:名無しの探窟家
てかナナチハウスに住めばよかったのでは?
747:名無しの探窟家
確かに
748:困ったゴーレムだったもの
俺らが住んでいたらナナチが逃げてきた時に警戒して来なくなるぞ
749:名無しの探窟家
イッチはナナチとミーティの救済はしないのか?
750:名無しの探窟家
仲良くなっていればワンチャン……
751:困ったゴーレムだったもの
救済は無理。来る時期なんて知らないし、仮に救済出来てもリコがタマ毒で死ぬぞ
752:名無しの探窟家
メイドインアビスはリコを無視すれば簡単に救えるパターンが多いんだけどなぁ。ミーティとナナチしかり、プルシュカしかり。代替案があればいいんだけど、それすら無いというね
753:名無しの探窟家
イッチがタマ毒の解毒剤を作ればいいのでは?
754:名無しの探窟家
ナナチがミーティを殺すために色々と試さないとタマ毒の解毒剤が出来ずにリコが死ぬ。そもそもナナチがついてこないとリコ達はボンドルドのところで詰む
755:名無しの探窟家
レグが解体されておしまいですね分かりたくない
756:困ったゴーレムだったもの
成れ果てミーティを即解放するのも多分ダメなんだろうなぁ
757:名無しの探窟家
ナナチがどっかに行く確率が高いもんな
758:名無しの探窟家
適当な理由をつけてイッチと一緒にいてもらってリコ達が来たら送り出すとかは?
759:名無しの探窟家
うーん、それが今のところ1番良い案かなぁ。仮想案としてはだが
760:名無しの探窟家
イッチがナナチ達と出会わなければ始まらない話だけどね!
761:名無しの探窟家
毎日
762:困ったゴーレムだったもの
ミラヴィーを置いていっていいなら行くけど?
763:名無しの探窟家
ダメです
764:名無しの探窟家
育児放棄反対!
765:名無しの探窟家
これ(手のひら返し)なんだよなぁ
766:困ったゴーレムだったもの
まぁ、始まってもいない話をしても仕方ない。そんなことよりこれ見ろよ見ろよ
【画像添付】
767:名無しの探窟家
何これ?葉っぱの山?
768:名無しの探窟家
落ち着く空間のど真ん中に葉っぱの山があるな
769:名無しの探窟家
あ、今から焼き芋でもするのか?
770:名無しの探窟家
芋の準備は出来てるか?俺の手元には無い
771:名無しの探窟家
>>770 エアー焼き芋でも食っとけ
772:名無しの探窟家
うめ……、うめ……
773:名無しの探窟家
食えるのか……
774:困ったゴーレムだったもの
………家です
775:名無しの探窟家
これが家?焼き芋のか?
776:名無しの探窟家
何処からどう見ても葉っぱの山なんだよなぁ
777:名無しの探窟家
なぁ、イッチ。この葉っぱの山の右側から出てる脚って誰の?
778:困ったゴーレムだったもの
そりゃミラヴィーだよ。
779:名無しの探窟家
あぁ、ミラヴィーちゃんね。納得……する訳ねぇだろ!救助だ!救助!
780:名無しの探窟家
急げイッチ!
781:名無しの探窟家
明らかに埋もれてるじゃねーか!!
782:名無しの探窟家
虐待はダメだぞイッチ!
783:困ったゴーレムだったもの
えぇ?寝たから暖かいところに入れただけなのに
784:名無しの探窟家
そのまま永眠でもさせる気か!?
785:名無しの探窟家
こいつ本当にこの子育てられるの?
786:名無しの探窟家
絶望的で草も生えない
787:名無しの探窟家
ほんと流れるようにミラヴィーちゃんに危機が迫るから恐ろしいわ
788:名無しの探窟家
イッチに自覚がないのもタチが悪い
789:名無しの探窟家
猿でも分かる育児本をイッチの顔面にぶん投げたい
790:名無しの探窟家
やめとけ、イッチのことだから何処かで変な解釈をしてミラヴィーちゃんに危機が迫る
791:名無しの探窟家
度し難ポイント増やしておきますね
792:名無しの探窟家
見てられねぇぞ!イッチ、家の作り方を教えてやるから俺の招待を承認しろ。ここだと邪魔だし個人チャットの方で話すぞ!
793:困ったゴーレムだったもの
何それ?……あ、これかぁ。参加するわ
794:名無しの探窟家
家を作る知識あるニキがイッチを連れていってしまった
795:名無しの探窟家
イッチは一応1人で家を作れる能力はあるからな
796:名無しの探窟家
これでイッチの度し難解釈がなければ普通の家が出来るはず
797:名無しの探窟家
もうイッチが何か度し難行動をするたびに反省を促すダンスでもするか?
798:名無しの探窟家
こんな感じか?
【配信中】
799:名無しの探窟家
おぉ、うまいぞ!カボチャじゃ無いのは減点だがな
800:名無しの探窟家
それより後ろから凄い勢いで走ってきてるのってタマウガチじゃね?
801:名無しの探窟家
何を馬鹿なこと──ほぉぉぉぉぉ!!!!
802:名無しの探窟家
草
803:名無しの探窟家
神回避w
804:名無しの探窟家
すげぇ、やってることは馬鹿なのに回避できてる
805:名無しの探窟家
余裕出てきたのか知らないけど踊りながら躱すなw
806:名無しの探窟家
名も知らない野菜を被って黒タイツが踊りながらタマウガチの毒針から逃げてるのは草なんよ
807:名無しの探窟家
そもそも何故四層で踊ろうと思ったのか。これが分からない
808:困ったゴーレムだったもの
作り直したぞ
809:名無しの探窟家
出来たか!?
810:名無しの探窟家
待ってました!!
811:名無しの探窟家
見せてもらおうか、イッチの新しいお家とやらを!
812:名無しの探窟家
え!?ちょっと!俺も見たいから逃げるアドバイスをく──
813:名無しの探窟家
あいつ絶対余裕あるぞ
814:名無しの探窟家
そのうちひょっこり帰ってくるだろ
815:困ったゴーレムだったもの
ほい画像。逃走ニキは頑張るかアビスに魂を捧げろ
【画像添付】
816:名無しの探窟家
凄く……普通です
817:名無しの探窟家
the 家って感じ
818:名無しの探窟家
二階建てみたいだけど上昇負荷は大丈夫なのか?
819:困ったゴーレムだったもの
大丈夫じゃないけどここら辺は呪いが弱いから鼻血だけで済むと思う
820:名無しの探窟家
なら大丈夫か
821:名無しの探窟家
上昇負荷は慣れるっていうからあえて弱い呪いをミラヴィーちゃんに受けさせるってことか。
822:名無しの探窟家
良い仕事をしたと思う。俺はまたROM専に戻るぜ。ミラヴィーちゃんをしっかりと育てるんだぞイッチ
823:名無しの探窟家
>>822 大工ニキ!お疲れ様です!
824:名無しの探窟家
>>822 これからもイッチを見守っててくれよな!
825:困ったゴーレムだったもの
家は立派になったから次行くぞー!
【画像添付】
826:名無しの探窟家
ガラクタの山だな
827:名無しの探窟家
何個か見覚えがあるのが見えるけどガラクタの山だな
828:名無しの探窟家
いつの間に掘ってきたんだ!?
829:困ったゴーレムだったもの
ミラヴィーを拾う前に見つけてた遺物達やで。今までは効果を確認してから探窟家達に見つけられへんように各所に隠してたんやけど、今回で定住する拠点を作ったからミラヴィーが寝てる時に回収してきた
830:名無しの探窟家
なるほど、画像を見せてきたってことは何かするのか?
831:名無しの探窟家
それより先にミラヴィーちゃんの手が届かないところに移動させような?
832:困ったゴーレムだったもの
>>830 うむ、ミラヴィーにつける遺物を決めようと思ってな。将来的に俺の元から離れるかもしれんし、その時の手助けになれば良いなって
833:名無しの探窟家
イッチ……
834:名無しの探窟家
イッチがちゃんと考えてる……だと?
835:名無しの探窟家
俺達はイッチのことを勘違いしてたかもしれないな
836:困ったゴーレムだったもの
それじゃあ決めていこうか。まずはこれ!『
837:名無しの探窟家
却下
838:名無しの探窟家
お前さぁ……
839:名無しの探窟家
俺達は勘違いなんてしてなかった
840:名無しの探窟家
度し難ぁ……
841:名無しの探窟家
ハテナマーク出てる奴もいそうだから先に言っとくけどな、この遺物はゲームで登場した遺物で装着者の身体能力を強化したりとか色々としてくれる優れものの遺物なんやけど、装着する時に眼をくり抜かないといけないし装着者が死ねば身体を乗っ取ってくる遺物です
842:名無しの探窟家
あかんやん
843:名無しの探窟家
1発目がこれか
844:名無しの探窟家
イッチ、先に身体を乗っ取る系の遺物は山から取り除け。それから効果を知ってるやつと知らないやつで分けろ。話はそれからだ
845:困ったゴーレムだったもの
えぇ?しょうがないなぁ
【画像添付】
846:名無しの探窟家
ごっそり減ったな
847:名無しの探窟家
いやいやいや、乗っ取る系遺物多すぎやろ
848:名無しの探窟家
呪われてんじゃねーの?
849:名無しの探窟家
とりあえず効果が分かってるやつから選んでいくぞ。紹介はよ
850:困ったゴーレムだったもの
よし、なら一個目はみんなお馴染みのこれ!『千人楔』!
851:名無しの探窟家
却下
852:名無しの探窟家
>>851 え?俺は良いと思ったけど
853:名無しの探窟家
>>851 俺も。なんか理由あるんか?
854:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんが大きくなったら賛成するんやけどな。今つけるってなるとちょっと……
855:名無しの探窟家
どゆこと?
856:名無しの探窟家
千人力になったミラヴィーちゃんの駄々をイッチが受け止めれる自信があるなら俺も賛成側に移るわ。多分、イッチが耐えれても家が倒壊しそうやけどな
857:困ったゴーレムだったもの
……やめとくか。
858:名無しの探窟家
うん、それがいい
859:名無しの探窟家
千人力になった赤ん坊とか恐怖でしかないわ
860:名無しの探窟家
声も千人力になるんかな?誰も近付かなくなりそう(小並感)
861:困ったゴーレムだったもの
んじゃあ、二つ目いくぞ!『
862:名無しの探窟家
名前から漂う不穏
863:名無しの探窟家
一応効果を聞いてやろう
864:困ったゴーレムだったもの
人形の両手が伸びて触れた者同士の命を繋げるで。物には効果がないから注意。例を言うなら人形でタマウガチとヒトジャラシを繋げてヒトジャラシを殺せばタマウガチも死ぬ
865:名無しの探窟家
なるほど。
866:名無しの探窟家
便利かな?手元に簡単に殺せる生物がいればやり方次第では格上殺しが容易くなるし
867:名無しの探窟家
んで?デメリットは?
868:困ったゴーレムだったもの
色々試したけどよく分からん。でも使っているうちに人形が分かりやすく黒に染まっていくから絶対に何かあると思う
869:名無しの探窟家
あるだろうなぁ。
870:名無しの探窟家
デメリットありそうなのに効果が分からないのは却下だな
871:名無しの探窟家
というか今決めなくても良くない?ミラヴィーちゃんがイッチのところから離れる時に決めれば今より良いものがあるかもしれないし
872:名無しの探窟家
確かに
873:名無しの探窟家
それはそう
874:困ったゴーレムだったもの
なら保留するか。暫く遺物の片付けとミラヴィーの世話をするからここから離れるぞい
875:名無しの探窟家
そうしろそうしろ
876:名無しの探窟家
遺物を片付けるならマジでミラヴィーちゃんの目に入らないところに置けよ?
877:名無しの探窟家
子どもの好奇心は馬鹿に出来ないからなぁ。ミラヴィーちゃんぐらいなら触りたがるか口に入れるかか?
878:名無しの探窟家
ちょっといけるやろって思った時は大体いけてないんだよな
879:名無しの探窟家
冗談抜きで目を離した隙に何かやってるからな
880:名無しの探窟家
アビスで赤子から目を離したら上昇負荷で死にかけてそうなんだよな
881:名無しの探窟家
実際プルシュカも似たような感じだし
882:名無しの探窟家
ちょっとだけならはアビスでは御法度だからな
883:名無しの探窟家
後でイッチに階段には柵をつけろって言っとくか?
884:名無しの探窟家
それ以前にイッチは飛べるから階段を壊せの方が良くない?
885:名無しの探窟家
建築に関わった大工ニキが泣くぞ
886:名無しの探窟家
ミラヴィーちゃんの安全のためなら……
887:困ったゴーレムだったもの
なぁ、ちょっといいか?
888:名無しの探窟家
イッチ!お片付けは済んだのか?
889:名無しの探窟家
そんなことより階段を壊せイッチ
890:名無しの探窟家
階段を許すな
891:名無しの探窟家
特に理由のない暴力が階段に襲いかかる!
892:名無しの探窟家
階段はとりあえず置いといて、イッチの要件は何だ?
893:名無しの探窟家
早めに聞いておかないといつものパターンならミラヴィーちゃんに危機が迫ってる可能性が高いからなぁ
894:困ったゴーレムだったもの
今回はミラヴィー関係ないで。俺個人の相談やで
895:名無しの探窟家
……まぁ聞こうじゃないか
896:名無しの探窟家
いつもなら解散するところなのに今までの積み重ねがそれを阻止する
897:困ったゴーレムだったもの
みんなに俺の名前を考えてもらいたいなと
898:名無しの探窟家
ゴーレムでよくね?
899:名無しの探窟家
今まで無かったの?
900:名無しの探窟家
そもそも何で今更?
901:困ったゴーレムだったもの
ライザ達が帰ったのを確認したから置き去りにされた探窟家の死体からミラヴィーが食べれそうなものを漁ってたのよ。そしたら偶然休日の
902:名無しの探窟家
長い!!いつもので!
903:困ったゴーレムだったもの
俺「遺物いる?(意訳)」
ボ卿「いる〜。(意訳)」
俺「あっ、俺の名前考える言うたのに考えてないやん……」←イマココ
904:名無しの探窟家
何処から突っ込めばいいのかこれもう分かんねぇな
905:名無しの探窟家
全部では?
906:名無しの探窟家
ボンドルドと仲良くて笑うわ
907:名無しの探窟家
名前ぐらい自分で考えろ。以上、閉廷!!解散!!
908:困ったゴーレムだったもの
え?みんな考えてくれないの?あれ?反応ないんだけど?おーい?皆さーん?
─────────────────────
「お、きたきた。こっちだぞー!」
「そんな全身を使ってアピールをしなくてもちゃんと見えてるっすよ。」
深界四層、巨人の盃。そこの特徴ともいえるダイラカズラの一つにすっかり顔馴染みになってしまった少女……ゴーレムを見つけ、とある理由で五層より上がってきた祈手、グェイラはため息混じりに返事を返した。
ゴーレムが浮遊して一直線にグェイラの元へとやってくる。無防備に近づいてくることからつい捕獲を試みてみたいと考えてしまうが、その行動を起こしてしまった場合、待っているのはゴーレムの周囲を浮遊している手脚による叩き潰しだろうと簡単に予測できたため、グェイラは自重した。それに今回はそんな目的でここまで来ていないのだ。
「悪いな、遺物の処分を手伝ってもらって。場所をとって困ってたんだ。」
「旦那も喜んでいたし別に良いっすよ。」
事の発端はゴーレムが休日の祈手に接触してきたことから始まる。ゴーレムには使い道がない遺物だが、ボンドルドなら上手く使えるだろうと接触してきたらしいのだ。その報告を受けたボンドルドは即座に快諾。ゴーレムが声をかけた祈手は休日なので除外し、その時にボンドルドの近くにいたグェイラを向かわせることとなった。
「それじゃあ早速行こっか。あ、何かこの層でやりたいこととかあったら案内するけど?」
「いや、大丈夫っすわ。」
ただでさえここまで来るのに数日もかかっているのだ。ボンドルドからは特に数日以内に帰還するなどの期限は定められていないが、出来るだけ速やかに遺物を回収して帰還するべきだろうとグェイラは考えていた。
案内を頼むとゴーレムが話しながら背中を向けて歩き出す。それにグェイラは言葉を返しながらもついて行く。
ゴーレムの話は主に遺物と拾った赤ん坊の二つだ。遺物の話は探窟家として中々に興味深いものが多く、ゴーレムの解説や独自の解釈、生物や物に試した結果など楽しめる話が大半であった。それに反して赤ん坊の方はかなり突拍子のないもので、話を聞いていたグェイラでさえコイツは赤ん坊の世話を何だと思っているのかと首を傾げるレベルで酷いものもあった。
しかしその話をしているゴーレムの雰囲気は楽しげで、ゴーレム自身も初めての子育てを楽しんでいるのがグェイラには分かった。
「はい到着!早速遺物を……って言いたかったんだけどちょっと待ってて。」
「まぁ、そっちが先だわな。」
飛び移り、木々を払いのけ、時に襲いかかってくる原生生物を討伐、あるいは撃退しながらアビスの端へと進み、ゴーレムとグェイラは静かで落ち着いた場所にたどり着いた。
その場所の中心には四層で採れる植物や木、それからダイラカズラの幹で作られた家が建っており、その家の中からはアビスで聞くことはまず無いはずの赤ん坊の泣き声が響き渡っていた。その声を聞いたゴーレムは頬を人差し指で掻きながらグェイラに苦笑いをして、待っていてほしいと言った後に家の中へと姿を消す。
グェイラも急かすつもりはなかったのでここまでの移動の疲れを癒そうと思い、近くにあったゴーレムが作ったであろう切り株に座る。そうして待つこと数分、いつまで経っても止まらない泣き声に流石のグェイラも様子を見るべきと考えたのか、お邪魔するっすと軽い調子で暖簾がわりの木の葉を払いのけて家の中へと侵入する。
「あれぇ?おかしいな。いつもならもう泣き止むはずなのに……トイレじゃないしご飯は家を出る前にあげたし、後はなんだ?……口を塞げば止まるか?」
家の中では赤ん坊を抱えて困った様子を隠しもしないゴーレムがいた。赤ん坊が何故泣いているのか心底分からないようで、変顔をして笑わせようとしたり、落ち着かせようとゆっくりと揺さぶってみたり、物騒なことを呟いたりとなんとか泣き止ませようと奮闘していた。
「元気がいい赤ん坊っすね。」
「うん、いつもならとっくに泣き止んでくれてるんだけど、中々泣き止まなくて……。待たせて悪いな。」
「気にしなくていいっすよ。赤ん坊は泣くのが仕事というらしいっすからね。それから泣く原因の一つには特に理由がなくても泣くってのもあるらしいっすよ?暫くはそのまま抱きかかえておけばいいんじゃないっすか?」
グェイラの言葉になるほどと頷いたゴーレムは変にあやすのをやめ、しっかりと抱きかかえるだけになった。暫くすると徐々に泣き声が小さくなり、眠くなったのか小さな寝息が聞こえ始める。
「泣くだけ泣いてすぐに寝たっすね。」
「寝顔は普通に可愛いんだよな。」
寝た赤ん坊の頬をプニプニと突いて微笑むゴーレムに、前線基地を襲撃しに来た時の顔とのギャップ差にグェイラは思わず内心でそんな顔も出来るのかと驚愕する。きっと顔にも出ていたかもしれないが、休日以外は四六時中つけている仮面のお陰で気付かれることはなかった。
「じゃあ今度こそ行こうか。」
「あいよ。ところでそれ落としそうで怖いんすけど。」
「落としたらキャッチよろしく。」
「んな無茶な。」
ゴーレムがベッドに置いていた赤ん坊サイズに切ったであろう毛布を、先端を丸めた尻尾の上にひいてその上にそっと赤ん坊を寝かせる。それを見たグェイラが感じた不安を告げるが、ゴーレムは気にした様子は無く寧ろ落としたら地面に着く前に拾えと無茶な要求をする。
一応、すぐに拾える距離まで近付いておくが、ゴーレムの尻尾は何かに固定されたかのように動く様子はなく、ゴーレムが尻尾の様子を気にする素振りが一切ないので過去に何度かこのやり方をしたことがあるのだろうとグェイラは納得した。
「はい到着。今更だけど遺物を入れるリュックとか持ってる?」
「遺物を受け取りに来たのに持ってないわけないっすよ。」
そっかと頷いて家の裏にある遺物で形成された小さな山に近付くゴーレム。その山の一部に無造作に手を突っ込むと、引き抜いた遺物をグェイラに投げ渡した。
「おっとっと……。これは……『千人楔』?」
「うん、ミラヴィーを泣き止ませるアドバイスをくれたお礼。今のところ使い道がないからグェイラが刺したら?」
ちょっとしたアドバイスを言っただけにしては破格の報酬。実は後から別の要求でもしてくるのではないかと怖々するが、ボンドルドからの指示でどうせこっちからもお礼を渡すことになるので貰えるものは貰っとけとグェイラは『千人楔』を懐に仕舞い込んだ。
「こっちの遺物は全部持っていっていいよ。その隣にあるのは……要相談だね。気になるのがあったら聞いてくれ。」
遺物の山を二つ指差してからゴーレムは少し離れたところで座り、ジッとグェイラを見つめる。グェイラは少々やりづらさを感じたが、この場所ではやれることなんて限られているし、指差していない遺物をグェイラが盗まないように監視する意味もあるのだろう。普通に納得できる理由なので、背中に刺さる視線を感じながらグェイラはせっせと遺物をリュックに詰め込み始めた。
「ふぅ、疲れた。」
「詰め込みお疲れ、ご飯作ったけど食べていくか?」
持ち帰りを許可された遺物はグェイラが思っていたよりも数が多く、全て詰め込み終わった時にはそれなりの時間が経っていたらしく、背後にゴーレムが肉を焼いただけのシンプルな料理を持って待っていた。
断る理由もないのでありがたく頂戴し、口に放り込む。少し離れたところにはいつの間にか起きていた赤ん坊……ミラヴィーにゴーレムがお粥をあげているところだった。
「四層に米なんてありましたっけ?」
「無いよ。この米は少し前に帰った調査隊だっけ?その人達が持っていたのを貰ったやつだよ。」
疑問に思ったことをグェイラが思わず質問してみれば、ゴーレムは人から貰ったものだと素直に答えた。少し前だと確か『
「それにしても……それ、持って帰れるの?五層前までなら持っていくの手伝おうか?」
「あー、お願いします。」
ゴーレムが視線を向けた先には、ぎっしりと遺物が詰め込まれているリュックが置かれている。念の為、何ヶ月にも及ぶ調査や、五層まで移動する時などに使用する大容量のリュックを持ってきたのにも関わらず、リュックの隙間からは遺物がこれでもかと言わんばかりにはみ出している。
一度リュックを持ち上げてみたが、グェイラの膂力を以ってしてもかなり重く、走ることはおろか、歩くことさえ精一杯だ。もしものためにガス玉胞子を数回分は持ってきていたのだが、流石に走れはしなくても歩くことは出来ると指示を受けた当時のグェイラは考えていたので崖を降りる分だけで事足りるだろうと思ったのだが、これでは前線基地までは足りそうにない。
ゴーレムが提案してくるまでは遺物の量を減らし、後日また受け取りに行く方針にしようとしていたが、五層だけなら手持ちのガス玉胞子でも十分前線基地までは足りるためグェイラはその提案を有り難く受け入れた。
「ご馳走様でした。それじゃあもう行くっすわ。」
「もう?分かった。送っていくよ。」
皿に乗っていた肉を全て食べ終えたのでグェイラは仮面を被りながら立ち上がり、帰宅準備を整える。ゴーレムはもう少しゆっくりすれば良いのにと思いながらも、早くボンドルドは実験がしたいんだろうなぁと少しズレた納得をしたみたいで見送るために自分の手脚を呼び寄せた。
呼び寄せた手に遺物が満載のリュックやグェイラ、ミラヴィーと自身を乗せてから五層に向けて飛ぶ。残った手脚は早々に分解し、群体となって進路上にいる原生生物を追い払う。
「こうやって見てみるとやっぱりえげつないっすね。」
「万が一にもミラヴィーに何かあったら不愉快だからな。」
この移動方法もミラヴィーに上昇負荷が来ないようにするためだろうとグェイラは理解した。苦労してるんすねとゴーレムを労われば、労ってくれたことが嬉しかったのか、止める間も無く今までのことを詳しく話し始めた。
行きと同じ内容だったので適当に頷きながら話を聞いていたグェイラだったが、たまにさっき聞いたことよりもえげつない内容が入ってくるのでそれにはしっかりとツッコミを入れる。グェイラにも良心というものがあるのだ。
「グェイラもその内赤ん坊を育てることになるんじゃない?」
「んなわけ無いっすよ。あー、でも旦那ならあり得るか?」
ゴーレムの言葉を否定したグェイラだったが、ボンドルドならやりかねないとすぐに考えを改めた。そんなことをしているうちに、四層から五層に行くことが可能な場所の上まで移動したようだ。
「ここでお別れだな。ミラヴィーのことがあるから俺は下まで降りれないけど、範囲内ギリギリまでは片手で送っていくよ。」
「十分っすわ。寧ろここまで送ってくれて感謝するっすよ。」
リュックが乗った片方の手にグェイラが飛び移る。徐々にグェイラを乗せた手が下に降り始めるがゴーレムが思い出したかのように声を出すと手がピタリと止まる。
「そうだグェイラ。ボンドルドに伝えて欲しいんだけど。」
「旦那に?何っすか?」
「俺の名前!次に会った時でもいいかなって思ったけどどうせなら今伝えておこうと思ってな。」
そういえば旦那も楽しみにしているって言ってたような気がするなとグェイラが思い出していると、ボンドルドが自身の中に入り込む気配を感じた。そんなことを知らないゴーレムは少しだけ悩む仕草を見せた後に、グェイラの方をしっかりと見て口を開く。
「マメナル!俺の名前はマメナルだ!」
『マメナル……素晴らしい。良い名前ですね。』
「ん?この感じ……ボンドルドか?」
「いや、グェイラっすよ。」
一瞬だけボンドルドが入り込んだため意識が飛んだが、ほんの一瞬だったので訝しむ様子でグェイラを見るゴーレム……マメナルに気のせいだと手を振って誤魔化す。
まさかここで旦那が入ってくるとは思わなかったと仮面の中で冷や汗を流していると、誤魔化し切れたのかは分からないがマメナルが何かを納得したようで、しきりに頷いている。
「自己紹介もしたし、今度こそ下ろすよ。五層はグェイラ達には慣れた場所だと思うけどうっかりカッショウガシラに食われるなよ?」
「お気遣い感謝するっす。」
グェイラがマメナルに感謝を告げると今度こそ下へと手が降り始める。暫く降り続け、五層の寒気を感じ始めたところで手が止まったのでガス玉胞子を使用してから近くの壁に飛び移る。
グェイラが降りたのを重量で判断したのか、暫く待った後で手が上へと戻っていく。それを見えなくなるまで見届けた後、グェイラは今日あった出来事を思い浮かべ、心に一つだけあることを決心してから前線基地に向かって崖下りを始めた。
(料理……練習するかぁ。流石にドロドロになるからってカッショウガシラの毒で溶かしたものを離乳食って言い張るのはおかしいっすわ。)
オリ主……自分で作った家がスレ民から不評で首を傾げている。アビスなんだから遺物はつけた方がいいと考えており、ミラヴィーに装着しようとした(善意)祈手は前線基地にご飯を食べに何度も訪れたので、ある程度素顔を知っている。グェイラinボンドルドは違和感を感じたが、ボンドルドがすぐに引っ込んだため確信は出来なかった。多分もう一回ボンドルドが話していれば気付いた。
スレ民……イッチがミラヴィーのことを思った発言をしたことに感動していたが、そのために出てきた遺物にスンってなった。
ミラヴィー……オリ主が何かしようとすると高確率で命の危機が迫る。
グェイラ……ただ近くに居ただけで遺物回収をお願いされた。オリ主とは前線基地で出会っており、一度だけ戦闘しているところを見たことがある。帰ったら料理を一通り出来るように練習を始めた。
ボンドルド……おやおや、名前が決まったようですね。素晴らしい。
異国の探窟家……オリ主にキチンと解放された。元の場所に治療もされず放り出されたのでどうなったかは明白だけど……。
オリジナル遺物
『仲良死人形』……頭が2つある人形のようですね。どちらの顔も恐怖で歪んでいます。可愛いですね。伸びる手で掴んだ者同士の命を繋ぎ、片方が絶命するともう片方も死ぬ遺物のようです。素晴らしい。
マメナルは気付いてない様子でしたが、身体が全て黒に染まれば使用者の命を食らうようですよ。是非実験したいものです。
オリ主が優しい言葉を出してもこいつボンドルドと似たような奴やでって言われた途端に全部違う意味に聞こえるの凄いよね。
では、また書き溜めのために潜伏します〜。